好きな人は兄のライバル〜魔導師団団長編〜【本編完結】

ドール

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後日談

後日談:妊娠発覚 *R18

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 医師の診察をうけ、リーディアは結果を聞いた。驚く事に妊娠していると医師は言った。シリウス様とレティシアを部屋に通して、結果を報告する。

 リーディアの懐妊の報告にシリウス様も、レティシアも驚いているようだ。

「懐妊が随分早いわね・・・。まあ、これでなんでディアが情緒不安定になっているのか、食欲が落ちているのか、理由がわかったわね。おめでとう、ディア、お兄様」
 レティシアがリーディアにお祝いの言葉を述べる。

「そうか・・・子か・・・。私はすぐに父親になるんだな。まだ、ディアと2人でもいいとは思っていたが・・・。だが、私たちの子だ。楽しみだな」
 シリウス様はリーディアに寄り添い、良い父親になるようにも努力すると、誓うのだった。

 それから、シリウス様はリーディアの世話を甲斐甲斐しくするようになった。側にいれば、必ず部屋の中でも転ばないようにエスコートし、些細な事にもすぐに待ったをかけた。

 驚くほどの過保護ぶりだった。子が産まれた後は、もっとたいへんだろうと考えてしまう。
 だが、今のリーディアには、気にしている事があった。あれから、リーディアは悩みや、気になる事はちゃんとシリウス様へ言うようにはしている。もちろんシリウスも、リーディアとの時間をちゃんと作ってくれた。

「シリウス様・・・、こんなに早く妊娠してしまって・・・シリウス様との子なので、とても嬉しいのですが。夜の相手ができなくて・・・すみません」

「それは・・・まあ、大丈夫だ。魔力の方も落ちついた。気に病む必要はない」

「でも・・・お医者様が安定期に入れば、激しくなければ問題ないとは・・・言ってました」
 リーディアは医師へ恥ずかしいと思ったが確認をしていた。

「・・・なら、安定したら、考えるよ」
 シリウス様は、リーディアを抱きしめてくれた。


 5ヶ月に入り、食欲もでてきて、医師からは安定したとお墨付きを貰った。しかし、リーディアは相手をする際に大きくなったお腹をみられるのは抵抗があったし、シリウス様が、気にしないかと思った。

「あのッシリウス様・・・そのっ、夜のお相手をしてもいいでしょうか・・・」

「無理をしなくてもいい・・・自分の身体を大切にしてくれ。嫌だと、いうわけじゃないからな」

 シリウスはリーディアを気遣ってくれているが、リーディアは知っていた。時々シリウス様が夜に部屋を出て行っている事を・・・。

「では、なぜ夜に部屋をでていかれているのですかッ」

 リーディアに、いたいところを突かれて、シリウスは観念したようで、リーディアに口付ける。
「・・・わかった。だか、嫌だったら絶対に言ってくれ」

「はい。シリウス様にされて嫌な事はありませんけど、あったら言います」
 リーディアは、シリウスに促されベッドにすわらせられる。

「服を脱いでもらって、いいか・・・」
シリウス様は、リーディアにまだ遠慮があるようだ。

「はい・・・これでいいですか」
リーディアはお腹は晒さず、上半身の服を下げる。リーディアの胸をシリウスは刺激していく。久々に触られてリーディアは、どきどきしてしまう。
 シリウスは形を確かめるように、強弱をつけリーディアの反応を見ながら、触ってくる。

「また、胸が大きくなったか?」
 シリウス様は、気づかれたようだ・・・。

「はいッ、妊娠すると大きくなるみたいで・・・シリウス様は、大きすぎると嫌いですか?」

「嫌いじゃない・・・、まぁむしろ好きだろうな・・・だが、ディアならどちらでもいい。君の胸だから、私には魅力的なんだからな」
 シリウス様は愛撫を続けられる。

「大きいと・・・いろいろできるらしいしな」
 シリウス様は自身を取り出して、リーディアの胸にあてがう。

「ディアの胸で挟んで、動かしてもらえるか」
 シリウス様のを間近で見た事が無かったため、リーディアは少し動揺してしまう。 
 けれど、リーディアからいいだしたのだから、シリウス様がやめないように、すぐに頷いた。

「こう、でしょうか」
 シリウスはリーディアのもどかしい動きに、反応を示しす。胸の間から見え隠れする様子に、リーディアは教えて貰った奉仕の仕方を試してみる事にした。
 
 胸で挟んで、動かしながらリーディアは顔を近づけ舌で舐める。シリウス様のが大きくなり、リーディアはもっとシリウス様に感じてもらおうと頑張った。時々声を我慢するシリウスの様子に、リーディアも昂ってしまう。
 
 シリウス様の息づかいが荒くなり、舌で感じる感覚が変わってくるのがわかる。弾けそうに、張りが強くなり、シリウス様の声が苦しげに漏れた。

「くッ・・・ッ、すッすまない」
 シリウスは、リーディアの胸から口元を汚してしまい慌てる。

「・・・よかったですか?」

「勿論だ・・・、良すぎて、やらなければよかったよ。普段も思い出してしまいそうだ」
 シリウス様は、リーディアを綺麗にしてくれながらつぶやく。

「それは・・・いつもシリウス様の照れてる顔が見れるということですか?」

「・・・どうだろうな」
 シリウス様は、意味深な表情をして、また頼むと言われ、リーディアの胸にキスをして跡を残すのだった。   
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