上 下
35 / 103

34.デザイン画

しおりを挟む
  

 学園で、早速昨日の出来事を話した。シリウス様は、一言私がパートナーになったという事だけ、シアに話したようだ。それ以外は聞いていないと言われた。

 レティシアは何やら嬉しそうな表情をしている。
「なんだか、ご機嫌でどうしたの?」

「だって、お兄様とディアがパートナーとして、パーティに行くのよ?ちょうど、新しいドレスをあつらえてたんだけど、今回のにぴったりだなって思ったの」
 レティシアの瞳が輝いている。

「実はディアとは家族にもなるし、お揃いというか、似た感じのドレスをしたてて一緒に着たいと思ってたの、いい機会だわ!とことんやりましょう!王城のパーティだし、今回のパートナーはお兄様だし!色は前回とは違うし、私と対アピールするから安心してね」
 こうなったら、レティシアは止められない。

「あっちなみに、母もディアがお兄様のパートナーだって知っちゃって、参加するらしいから、先に謝っときます。ごめんなさい。またお兄様に守ってもらってね」
 レティシアはさらなる爆弾を落とした。また、あんな目に会う可能性があるのか・・・。せめて人目につかない所でお願いしよう。

「でも、前回言ってたみたいな露出は控えてほしいな。今回は辺境伯ともダンスを踊らないといけないから、あまり見られたくないし」
 
「なるべく控えてはいるんだけど、全く隠れてもいないと言えないのよね。不安ならデザイン画見る?」
 レティシアは予想してたみたいで、準備していた。

「ええ、見てみたいわ」

 デザイン画を見せてもらうと、リーディアのは、ホルターネックで胸元がシースルになっていた。確かに控えめであるけど、全く隠れているわけではない。シースル部分には刺繍が入るようだ。

 肩と背中はでてしまうが、髪型で隠すようにしよう。胸が出ないだけ安心できる。

 二の腕からは長めの袖がついている。露出を抑えつつ、肘からスリットが入って、シースルーが覗き隠す感じで透け感があって露出が抑えられていた。

 今回は膝下で、スリットが少しはいっているが、内側にシースルーがあるため足は隠れるようだ。丈は足首まででアシンメトリーになっている。

 レティシアのデザイン画もみせてもらうと、同じホルターネックでも、胸は見えるように隙間があいてシースルーが使われている。肩と背中がでて、腕には袖がつくが、レティシアのはほぼ、シースルーのようだ。   

 スカート部分はAラインで、アシンメトリーになっており、足が見えないようにシースルーが使用されている。

 ホルターネックで肩と背中が見えて、シースルーでアシンメトリー。デザインが多少違うがシースルーを使う場所が揃えてる感じがして、いいと思った。
「さすが、シアね。背中が気になるけど、なるべく隠す感じでいいわね」

「気に入ったみたいで良かったわ。普通はかぶらないようにする所を、姉妹っぽく似せてみたの」

 2人はパーティでの装飾はどうするか話し込み時間は過ぎていった。
 
 
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

妻のち愛人。

ひろか
恋愛
五つ下のエンリは、幼馴染から夫になった。 「ねーねー、ロナぁー」 甘えん坊なエンリは子供の頃から私の後をついてまわり、結婚してからも後をついてまわり、無いはずの尻尾をブンブン振るワンコのような夫。 そんな結婚生活が四ヶ月たった私の誕生日、目の前に突きつけられたのは離縁書だった。

あの子を好きな旦那様

はるきりょう
恋愛
「クレアが好きなんだ」  目の前の男がそう言うのをただ、黙って聞いていた。目の奥に、熱い何かがあるようで、真剣な想いであることはすぐにわかった。きっと、嬉しかったはずだ。その名前が、自分の名前だったら。そう思いながらローラ・グレイは小さく頷く。 ※小説家になろうサイト様に掲載してあります。

皇太子夫妻の歪んだ結婚 

夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。 その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。 本編完結してます。 番外編を更新中です。

婚約破棄が成立したので遠慮はやめます

カレイ
恋愛
 婚約破棄を喰らった侯爵令嬢が、それを逆手に遠慮をやめ、思ったことをそのまま口に出していく話。

家出したとある辺境夫人の話

あゆみノワ★9/3『完全別居〜』発売
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』 これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。 ※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。 ※他サイトでも掲載します。

王太子の子を孕まされてました

杏仁豆腐
恋愛
遊び人の王太子に無理やり犯され『私の子を孕んでくれ』と言われ……。しかし王太子には既に婚約者が……侍女だった私がその後執拗な虐めを受けるので、仕返しをしたいと思っています。 ※不定期更新予定です。一話完結型です。苛め、暴力表現、性描写の表現がありますのでR指定しました。宜しくお願い致します。ノリノリの場合は大量更新したいなと思っております。

【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。

三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。 それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。 頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。 短編恋愛になってます。

元妻からの手紙

きんのたまご
恋愛
家族との幸せな日常を過ごす私にある日別れた元妻から一通の手紙が届く。

処理中です...