好きな人は兄のライバル〜魔導師団団長編〜【本編完結】

ドール

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24.愉悦 *

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 リーディアはシリウスの手によって、服を肌けさせられ乱されていた。
 
 リーディアをかかえ後ろから、身体を弄る。
身体をあまり見ないようにとの配慮なのか、顔を見ないようにするためか、シリウスに乱されながら、リーディアは朦朧とする中考えた。

「他所ごとでも考えているのか、余裕だな」
 シリウスは、リーディアの胸飾りに与える刺激をつよめる。


「やッ・・・ふッ、・・・」
 リーディアは声をださないように手で口を塞いだ。


「別に口を塞がなくても、防音の魔法は施してあるから問題ない。君の声は聞かれる事はない」


 リーディアは首を振る。
まわりに聞かれるより、シリウスに聞かれると思ってリーディアは塞いでいるのだ。


「仕方がないな」
 シリウスはリーディアの首筋に後ろから顔を近づけ、首筋をなめる。


「んんッ・・・」


 うなじから徐々に舐められ、耳を甘く噛まれる。


「はぁッ、んっ、だめッ」


「耳が弱いのか、」
 シリウスに耳元でささやかれ、リーディアはとろける。後ろを振り返り、シリウスの唇が視線に入る。
 

 リーディアをシリウスの唇が艶めかしく誘う。


「シリウスッ様・・・、はぁッ、」


シリウスは、リーディアの顎に手を添え、上を向かせる。


「これは、治療だと言う事を忘れるな。」
シリウスは、そう言い、リーディアに口づける。唇の形を確かめるように優しく、ついばむ。


「んっ、シリウスッ様」
 シリウスは治療だと言うが、優しい口付けにリーディアは勘違いしそうになる。
 リーディアは初めてのキスに、身体が火照り、だんだんと深く、激しくなる口づけに我を忘れた。


 口付けをしながら、リーディアは大勢をかえ、自分からシリウスの膝に跨った。首に手をまわし、キスを続ける。


 シリウスは何も言わず、キスをねだる様に纏わりつくリーディアの舌を受け入れる。

 シリウスの瞳にリーディアが映る。リーディアは熱の籠った瞳でシリウスを見つめ、誘惑するように、身体を押しつけてしまう。


 唇が離れると、2人の間に唾液で絡まった糸が引く。シリウスはリーディアの口元を拭い、手を下へ下げていく。
「さすが、魅惑の香だな。威力が高い。すでに快楽におちている様だな。求め方がいやらしくなっている」

 シリウスは、リーディアの胸元をしっかりと開き、両手で胸を持ち上げる。
「君は、実に豊満な胸をしていたんだな 」

 シリウスはリーディアの胸に顔をよせ、先端を口に含んだ。

「ひゃあッ」
リーディアはシリウスの頭を抱え込み、仰反る。


 シリウスは、リーディアの胸に顔を挟まれ、苦しげに慌てだす。
 勢いよくリーディアを引き離したシリウスは抗議の声をあげる。
「殺す気かッ!」


「胸で窒息するところだ。魅力的な胸も実は凶器だったんだな、油断した。本当に君は予想外な事ばかりする」


 リーディアは、とろんとした表情で、シリウスの愉悦にまみれた表情を見て、ぞくぞくした。


「あまり時間がないからな、すぐに解毒しないと、処理をしたあいつらが戻ってくるぞ」
 リーディアはシリウスが何を言っても、シリウスだけしか見えていないようで、また身体を擦り付ける。


「君曰く、私は既に足以外もしっかり見ているんだったな。なら、どこを見ても問題はないな」

 
 シリウスは以前、リーディアがシリウスをからかった時に言ったセリフを引用し、今からする行為を正当化しようとするのだった。

 リーディアを横たえ、足を開かせる。すでに蜜で艶めかしくシリウスを誘う。
 シリウスはは蜜を花弁に撫でつけ、刺激する。


「あッっ、だめッーーー!!」


 リーディアには刺激が強すぎたのか、それだけで身体をのけぞらせて、またいってしまうのだった。

「どこもかしこも、敏感だな。魅惑の香は効果が強いようだ。また、刺激がほしくて腰が揺れているぞ」
 シリウスはリーディアの腰を持ち上げ、花弁に舌を這わす。


「だめッ!そんなッ、んんッ」


 リーディアはシリウスの行動に、衝撃を受け、朦朧とする意識が一瞬鮮明になった。
 

「シリウス様ッ、やめ、ッて、そんな事っ」
リーディアは痙攣が止まらない、いき続けている。


 シリウスはリーディアを見て口角を上げ、乱れる姿に愉悦感を感じた。リーディアが意識を飛ばすまで行為は続くのだった。
 

 










 
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