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個室の中で
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「なっ、なんでっ」
思わず困惑の声が漏れるがそんな僕に構わず中に引き込まれ手際よくその男は個室の鍵を閉める。
「今日は誰も相手にならないかと思ってたんだよ」
舌なめずりするツナギを着た男、個室に成人男性二人というだけで暑苦しいのにこのガタイと来たものだ。暑苦しいを通り越して重圧感すら感じる。ジリジリとにじり寄られ、恐怖で声すら出せずに居ると
「んひっっっ♡」
股間のイチモツを鷲掴みにされた。ああ、とんでもない人物に絡まれた。それを察した時には体が動かなくて、次にハッとしたときには眼の前の男の困惑した顔を目に捉えた。
ジュィィィと自身の股間からは温かい液体が流れていく。
「あ……ぁ……」
声にならない声が喉から絞り出る。男として、否人としてのプライドがガラガラと音を立てて崩れていくのを感じた。未だに股間から流れ続ける尿はとどまるところを知らない。頬を涙が伝う。
「ごめんなさい…許して……ごめんなさい…」
「なぁ、お前ってもしかして」
股間を鷲掴みにしていた男が口を開く。半分困惑が混じったような、そんなトーンで
「…あー、わかった。悪かった、着替え買ってくるから扉閉めて待っててくれ」
男は股間から手を離してそう告げる。
僕はもう、何も言えなかった。
思わず困惑の声が漏れるがそんな僕に構わず中に引き込まれ手際よくその男は個室の鍵を閉める。
「今日は誰も相手にならないかと思ってたんだよ」
舌なめずりするツナギを着た男、個室に成人男性二人というだけで暑苦しいのにこのガタイと来たものだ。暑苦しいを通り越して重圧感すら感じる。ジリジリとにじり寄られ、恐怖で声すら出せずに居ると
「んひっっっ♡」
股間のイチモツを鷲掴みにされた。ああ、とんでもない人物に絡まれた。それを察した時には体が動かなくて、次にハッとしたときには眼の前の男の困惑した顔を目に捉えた。
ジュィィィと自身の股間からは温かい液体が流れていく。
「あ……ぁ……」
声にならない声が喉から絞り出る。男として、否人としてのプライドがガラガラと音を立てて崩れていくのを感じた。未だに股間から流れ続ける尿はとどまるところを知らない。頬を涙が伝う。
「ごめんなさい…許して……ごめんなさい…」
「なぁ、お前ってもしかして」
股間を鷲掴みにしていた男が口を開く。半分困惑が混じったような、そんなトーンで
「…あー、わかった。悪かった、着替え買ってくるから扉閉めて待っててくれ」
男は股間から手を離してそう告げる。
僕はもう、何も言えなかった。
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