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第225話 姫騎士が倒れていた。
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根室さんや、姪っ子たちが少し遅いお昼ご飯を食べている時間、俺は商品補充を行いつつも、時折来る買い物客の相手をしていた。
「月山さん、お待たせしました」
一通り品出しが終わったところで、
「もう、こんな時間ですか……」
根室さんに話しかけられたところで、時刻は、午後4時近くになっている事に気が付いた。
外を見れば、夏とは違い、外は薄暗い。
あと2時間もすれば日は完全に沈むだろう。
「月山さん。今日は、娘を連れて行って頂けただけでなく洋服や下着までありがとうございます」
「いえいえ。気にしないでください。桜も、和美ちゃんと、お出かけしていて楽しんでいたようですから」
「そう言って頂けると助かります」
「それでは根室さん、お店の方を頼んでしまっても大丈夫ですか?」
「はい。お任せください」
「自分はバスを観光案内所に返してきますので、雪音さんには、聞かれたら、そう伝えておいてください」
「分かりました」
俺は、レジカウンター近くに置いておいた洋服のパンフレットを手にすると店から出て駐車場に停めてあったマイクロバスに乗り込む。
そしてエンジンをかけて観光案内所へと向かう。
観光案内所の駐車場にバスを停める。
そして、観光案内所へと足を踏み入れようとすると――、「よう! 五郎」と、フランクな感じで横から声をかけられた。
振り向けば、そこには老人が立っていた。
「矢島さん、遅くなりました」
「いいって! 気にすんな! どうせ、観光バスを使う連中なんて来ないんだからなっ」
「それ、自分で言って哀しくなりませんか?」
「ふっ。そんな時期はとっくに乗り越えたさ。何せ、人口が10分の1になるまで過疎化したんだからなっ!」
「まぁ、それは――」
村から出て行った俺が同意は示せないし、何も言えない。
「そういえば田口から聞いたぞ? 今度、面白いことをするんだって」
「村長から聞きましたか……」
「ああ。あれだろ? うちの子供も、隆二が持ってきた異世界の薬には助けられたからな。何かあったら遠慮なく言ってくれ!」
バンバンと、俺の背中を叩く矢島さん。
「わ、分かりました。その時は、お願いします」
俺は頭を下げる。
そして――、観光案内所を出たあと、停めてあったワゴンRに乗り込み、迎賓館に向かった。
迎賓館の駐車場に車を停めたあと、両開きの扉の横に設置されているインターホンを鳴らす。
すると、しばらくして扉が開くと、メイド服のアリアが姿を見せた。
「お待たせしました。あれ? ツキヤマ様、朝ぶりでございます」
俺に気が付いたアリアが挨拶をしてくる。
「遅くなってすまない。ルイーズ様に取り次いでもらえるか?」
「そんなことを言わずとも上がって行かれた方が早いかと。ここは、ツキヤマ様の持ち物なのですから」
それは、そうだが、一応は体裁というのを整えないとな。
アリアに案内されて到着したのは、国王陛下たちと、お茶会をしたリビング。
ドアを開けると、ソファーに横になっているルイーズ王女殿下の姿が、まず目に入った。
「……」
「……」
二人して、思わず無言。
俺は、そっとドアを閉める。
「ふう。俺は何も見ていない」
「ハッキリと見ていらっしゃいました」
「いいから」
すごくいい笑顔でアリアが、俺を見てきた。
「そもそも、俺はインターホンを鳴らしたはずだが……、そこでアリアさんが、王女殿下に俺が来たことをハッキリと伝えてくれれば……」
「ノーマン様が、言っておられました」
俺の独り言に、アリアが何かを言い始めた。
「男女の仲は、恥を見せ合って進展すると!」
「いやいや、そんなのは特殊性癖ある人に限るって、特記事項に入っているはずだからな」
まったく――、余計な気を回されると本当に困る。
何のためにインターホンの使い方を教えたのか意味が無くなるじゃないか。
「あ、あの……」
気が付けば、扉を僅かに開けながら顔を赤くしたルイーズ王女殿下が顔だけを出して、俺に話しかけてきた。
「はい」
俺も、気まずくなり短く答える。
「ゴロウ様」
「はい」
「お帰りになられたということは、甘い物を持ってきて頂けたのですか?」
あ……、そっちの話か。
「いえ。とりあえずは、こちらを御持ちしました。甘味料につきましては、直接、店舗で見て頂き、手に取って頂ければと思って迎いに参りました」
「まぁまぁ、そうだったのですか!」
先ほどまでの気まずい雰囲気は、何とかルイーズ王女殿下がスルーしてくれた事で事なきを得たようで――、
「そういえば、エメラスさんは?」
俺はリビングの中を見るがエメラスさんの姿が見えない。
「え? あ――、そ、そうですね……」
どこか歯切れの悪い声で、しかも目が泳いでいる。
そこで、エメラスさんのことを注視する必要性があるという藤和さんの言葉を思い出す。
「エメラスさんは一体どこに?」
「…………」
無言のルイーズ王女殿下。
これは、話をしていても拉致があかないか。
迎賓館の中を見て回ろうとしたところで――、「わんっ!」と、言う声が聞こえてくる。
その声は、まるで――、
「フーちゃんの声が聞こえる?」
「あ――、ゴロウ様!」
俺は、フーちゃんの声が聞こえた方角へと歩き扉を開ける。
すると、部屋の中には、座ったままのフーちゃんと、絨毯の上でボロボロの甲冑を着て寝ているエメラスさんの姿が!
「え、エメラス!?」
部屋の中を一緒に見たルイーズ王女殿下が声を上げてエメラスさんに近づくと抱き上げて傷の確認をしている。
そんな王女殿下の後ろから、俺も倒れているエメラスさんの容体を見るが、怪我という怪我は見当たらないし、呼吸も規則正しいことから問題はないように見える。
ただ一つ気になるのは、午前中に会った頃には、真新しい甲冑を着ていたというのに、今、エメラスさんが着ている甲冑は、面影がないほどボロボロになっていて、インナーも大半がビリビリに破損していた。
「一体、何が――!?」
部屋の中は、まったく荒れている様子もない。
ただ、倒れていたエメラスさんだけが意識を失い甲冑がボロボロだった。
それだけのこと。
「ルイーズ様は、何か、心当たりとかありませんか?」
「――い、いえ! わ、わわた、私は何も知りません」
「そうですか」
随分と動揺しているな。
たしかに――、部屋の中がまったく荒れていないのだ。
それなのに、エメラスさんのインナーと甲冑だけがボロボロになって、エメラスさんは意識を失っている。
そんな現状を見たら、動揺するのは当たり前だ。
「何の手掛かりもないのか……」
俺は、フーちゃんに部屋の中を荒らされないように、部屋の外へと連れ出す。
「それにしても、朝から姿が見えないと思ったら、こんなところに来ていたとは……」
おそらくだが――、桜を追ってマイクロバスに乗った後、好奇心から迎賓館で降りたのだろう。
まったく行方不明になったら大変だというのに……。
「フーちゃん。勝手に行動したら駄目だぞ?」
きちんと注意することは大事だ。
「ガルルルルッル」
きちんと注意したというのに、この反抗っぷりよ。
どうして、俺に懐かないのか不思議でならない。
「うっ……」
「エメラス! エメラス! 大丈夫ですか! 意識をしっかり! アリア! 桶に水と、あとタオルを!」
「はい! 王女殿下」
ルイーズ王女殿下は、侍女のアリアに水を持って来させて、タオルを桶の水につけたあと絞りエメラスの額に当てる。
すると、エメラスは、呻き声と共に、薄っすらと瞼を開けていく。
「ひ……め……さま」
「目が覚めたのね! 何があったの?」
「――そ、それが……」
「わんっ!」
「――ひぃいいい。――な、なななな、何にもありません。本当に、何もありませんでした。申し訳ありません」
「ど、どうしたの? エメラス?」
何故か知らないが、フーちゃんを見て――、そして叫び声を上げて、恐慌状態に陥ったエメラスさんに、俺は、納得し理解した。
もしかして……エメラスさんは……、犬が苦手なのでは? と――。
「月山さん、お待たせしました」
一通り品出しが終わったところで、
「もう、こんな時間ですか……」
根室さんに話しかけられたところで、時刻は、午後4時近くになっている事に気が付いた。
外を見れば、夏とは違い、外は薄暗い。
あと2時間もすれば日は完全に沈むだろう。
「月山さん。今日は、娘を連れて行って頂けただけでなく洋服や下着までありがとうございます」
「いえいえ。気にしないでください。桜も、和美ちゃんと、お出かけしていて楽しんでいたようですから」
「そう言って頂けると助かります」
「それでは根室さん、お店の方を頼んでしまっても大丈夫ですか?」
「はい。お任せください」
「自分はバスを観光案内所に返してきますので、雪音さんには、聞かれたら、そう伝えておいてください」
「分かりました」
俺は、レジカウンター近くに置いておいた洋服のパンフレットを手にすると店から出て駐車場に停めてあったマイクロバスに乗り込む。
そしてエンジンをかけて観光案内所へと向かう。
観光案内所の駐車場にバスを停める。
そして、観光案内所へと足を踏み入れようとすると――、「よう! 五郎」と、フランクな感じで横から声をかけられた。
振り向けば、そこには老人が立っていた。
「矢島さん、遅くなりました」
「いいって! 気にすんな! どうせ、観光バスを使う連中なんて来ないんだからなっ」
「それ、自分で言って哀しくなりませんか?」
「ふっ。そんな時期はとっくに乗り越えたさ。何せ、人口が10分の1になるまで過疎化したんだからなっ!」
「まぁ、それは――」
村から出て行った俺が同意は示せないし、何も言えない。
「そういえば田口から聞いたぞ? 今度、面白いことをするんだって」
「村長から聞きましたか……」
「ああ。あれだろ? うちの子供も、隆二が持ってきた異世界の薬には助けられたからな。何かあったら遠慮なく言ってくれ!」
バンバンと、俺の背中を叩く矢島さん。
「わ、分かりました。その時は、お願いします」
俺は頭を下げる。
そして――、観光案内所を出たあと、停めてあったワゴンRに乗り込み、迎賓館に向かった。
迎賓館の駐車場に車を停めたあと、両開きの扉の横に設置されているインターホンを鳴らす。
すると、しばらくして扉が開くと、メイド服のアリアが姿を見せた。
「お待たせしました。あれ? ツキヤマ様、朝ぶりでございます」
俺に気が付いたアリアが挨拶をしてくる。
「遅くなってすまない。ルイーズ様に取り次いでもらえるか?」
「そんなことを言わずとも上がって行かれた方が早いかと。ここは、ツキヤマ様の持ち物なのですから」
それは、そうだが、一応は体裁というのを整えないとな。
アリアに案内されて到着したのは、国王陛下たちと、お茶会をしたリビング。
ドアを開けると、ソファーに横になっているルイーズ王女殿下の姿が、まず目に入った。
「……」
「……」
二人して、思わず無言。
俺は、そっとドアを閉める。
「ふう。俺は何も見ていない」
「ハッキリと見ていらっしゃいました」
「いいから」
すごくいい笑顔でアリアが、俺を見てきた。
「そもそも、俺はインターホンを鳴らしたはずだが……、そこでアリアさんが、王女殿下に俺が来たことをハッキリと伝えてくれれば……」
「ノーマン様が、言っておられました」
俺の独り言に、アリアが何かを言い始めた。
「男女の仲は、恥を見せ合って進展すると!」
「いやいや、そんなのは特殊性癖ある人に限るって、特記事項に入っているはずだからな」
まったく――、余計な気を回されると本当に困る。
何のためにインターホンの使い方を教えたのか意味が無くなるじゃないか。
「あ、あの……」
気が付けば、扉を僅かに開けながら顔を赤くしたルイーズ王女殿下が顔だけを出して、俺に話しかけてきた。
「はい」
俺も、気まずくなり短く答える。
「ゴロウ様」
「はい」
「お帰りになられたということは、甘い物を持ってきて頂けたのですか?」
あ……、そっちの話か。
「いえ。とりあえずは、こちらを御持ちしました。甘味料につきましては、直接、店舗で見て頂き、手に取って頂ければと思って迎いに参りました」
「まぁまぁ、そうだったのですか!」
先ほどまでの気まずい雰囲気は、何とかルイーズ王女殿下がスルーしてくれた事で事なきを得たようで――、
「そういえば、エメラスさんは?」
俺はリビングの中を見るがエメラスさんの姿が見えない。
「え? あ――、そ、そうですね……」
どこか歯切れの悪い声で、しかも目が泳いでいる。
そこで、エメラスさんのことを注視する必要性があるという藤和さんの言葉を思い出す。
「エメラスさんは一体どこに?」
「…………」
無言のルイーズ王女殿下。
これは、話をしていても拉致があかないか。
迎賓館の中を見て回ろうとしたところで――、「わんっ!」と、言う声が聞こえてくる。
その声は、まるで――、
「フーちゃんの声が聞こえる?」
「あ――、ゴロウ様!」
俺は、フーちゃんの声が聞こえた方角へと歩き扉を開ける。
すると、部屋の中には、座ったままのフーちゃんと、絨毯の上でボロボロの甲冑を着て寝ているエメラスさんの姿が!
「え、エメラス!?」
部屋の中を一緒に見たルイーズ王女殿下が声を上げてエメラスさんに近づくと抱き上げて傷の確認をしている。
そんな王女殿下の後ろから、俺も倒れているエメラスさんの容体を見るが、怪我という怪我は見当たらないし、呼吸も規則正しいことから問題はないように見える。
ただ一つ気になるのは、午前中に会った頃には、真新しい甲冑を着ていたというのに、今、エメラスさんが着ている甲冑は、面影がないほどボロボロになっていて、インナーも大半がビリビリに破損していた。
「一体、何が――!?」
部屋の中は、まったく荒れている様子もない。
ただ、倒れていたエメラスさんだけが意識を失い甲冑がボロボロだった。
それだけのこと。
「ルイーズ様は、何か、心当たりとかありませんか?」
「――い、いえ! わ、わわた、私は何も知りません」
「そうですか」
随分と動揺しているな。
たしかに――、部屋の中がまったく荒れていないのだ。
それなのに、エメラスさんのインナーと甲冑だけがボロボロになって、エメラスさんは意識を失っている。
そんな現状を見たら、動揺するのは当たり前だ。
「何の手掛かりもないのか……」
俺は、フーちゃんに部屋の中を荒らされないように、部屋の外へと連れ出す。
「それにしても、朝から姿が見えないと思ったら、こんなところに来ていたとは……」
おそらくだが――、桜を追ってマイクロバスに乗った後、好奇心から迎賓館で降りたのだろう。
まったく行方不明になったら大変だというのに……。
「フーちゃん。勝手に行動したら駄目だぞ?」
きちんと注意することは大事だ。
「ガルルルルッル」
きちんと注意したというのに、この反抗っぷりよ。
どうして、俺に懐かないのか不思議でならない。
「うっ……」
「エメラス! エメラス! 大丈夫ですか! 意識をしっかり! アリア! 桶に水と、あとタオルを!」
「はい! 王女殿下」
ルイーズ王女殿下は、侍女のアリアに水を持って来させて、タオルを桶の水につけたあと絞りエメラスの額に当てる。
すると、エメラスは、呻き声と共に、薄っすらと瞼を開けていく。
「ひ……め……さま」
「目が覚めたのね! 何があったの?」
「――そ、それが……」
「わんっ!」
「――ひぃいいい。――な、なななな、何にもありません。本当に、何もありませんでした。申し訳ありません」
「ど、どうしたの? エメラス?」
何故か知らないが、フーちゃんを見て――、そして叫び声を上げて、恐慌状態に陥ったエメラスさんに、俺は、納得し理解した。
もしかして……エメラスさんは……、犬が苦手なのでは? と――。
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※小説家になろう、カクヨムにも公開しています。
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