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第184話 エルム王国との交渉(6)
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「それは、それで面倒ごとにしかならなそうですね」
「そうであろうな。だが――、貴族位を賜ることは、決して悪いことにはならないと思うがの」
それは、どういう意味だ?
辺境伯としては、俺が貴族位を受けるのは反対の立場だったはずだが……。
「貴族位を受けるのは、自分としては好ましいとは思えませんが……」
どういう意味で、ノーマン辺境伯が口にしたのか、俺には皆目見当がつかなかったが、一応、こちらの考えだけは述べておくことにする。
「まぁ、そう思うのも致し方ないのかも知れぬの。だが――、貴族という階級が持つ力というのも軽視出来るものではない。一介の商人や騎士などが携える権力や、権限というのは極めて限定的な物であるからの」
「それは、そうですが……」
何度も貴族同士での会話を――、商談をしていて貴族というのは面倒な人種だというのは分かってきた。
それに合わせるのは……。
「ゴロウが、どう考えるかは自由ではある。だが――」
「……」
「お主にも守りたいモノがあるのだろう? ――なら、ある程度の面倒ごとを享受する才覚を持つことは重要ではないかの?」
たしかに……。
それは、ノーマン辺境伯の言うとおりだ。
いまの店の経営状況は、ここ数か月間、異世界からの実入りがない状態での運営だけで赤字運営で火の車である。
何とか、それまで異世界――、ノーマン辺境伯との交渉で得た塩の販売の対価で賄っているにすぎない。
今後のことを考えると異世界無しでの商店の運営は成り立たないと言っていい。
それほどまでに過疎化の村での店舗運営はマイナスで……。
「そうですね……」
「あとは、婚約の話であるが……。これは、あくまでも儂の予想であるが、シルベリア王女が嫁いでくることはまずないであろうな」
「そうですか」
どういう理屈で嫁いでくる可能性が無いと言えるのか分からないが、その表情からして確固たる理由があるように見受けられる。
「うむ。そうでなければ、一度、王都へ戻るような事はしないであろう」
「進捗を報告するだけという事も考えられるのでは?」
「片道、一ヵ月の距離をか?」
「一ヵ月ですか……。転移魔法や空を飛ぶような存在はしては……」
「おらぬな。それにドラゴンは、とても人のいう事を聞くような魔物ではない。それはワイバーンであっても同様。そうでなければ食することはない」
「なるほど……」
つまり、片道にすると一ヵ月の行程を態々踏んでまで王都へ報告に戻ることを選択するという事は、既存の婚約に関して問題が起きたので違う対策を取るという事になる訳か……。
まあ、婚約の話が無くなるのは願ったり叶ったりと言ったところだな。
「次に想定されるのは、嫁いでくるのがルイーズ殿になるくらいかの」
「それは無いのでは……」
逆にあったら困る。
「――いや、ありえる話ではある」
「そうですか……。それは、何か根拠などが?」
「そうであるな。第一に、保有魔力量。コレが一番、大きい点になるの」
「魔力?」
そういえば、以前に俺の魔力量は、それなりの量だとノーマン辺境伯が語っていた事があった。
ただ、この世界には魔力というのは普通に存在しているらしいし、量の増減で、そんなに重要視されるのかは甚だ疑問なんだが……。
「まぁ、そのへんは、王家側からの返答があるまでは気にしても仕方ないのう」
「そうですね」
「それよりも、重要なのは異世界での大使館という建物であるが、エルム王国の王族が納得できる程の建物を用意する事ができるのかの?」
「それは……」
今後に期待ということになってしまう。
「うちと同じくらいの建物なら、過疎化ということで幾らでも家はあるのですが……」
「それは、ゴロウの家と同じ程度の規模という事かの?」
少しだけ眉間に皺を寄せる辺境伯。
その様子に、俺は自分の家と同じ規模だとダメだと安易に告げられていることに、流石に気が付く。
「いえ、一回りくらい大きな……」
まぁ、何とか探せばDIYすれば使えるくらいの建物はあるかも知れない。
そのくらいなら、うちよりも大きめの建物を用意すれば、業者に手配して短期間の内に手入れできるだろう。
「ふむ……。さすがに王族が滞在する建物だからのう。ゴロウの家の3倍程度の建築物は用意してもらいたいものだ」
それは、さすがに無茶ぶりも良い所だ。
「何とか、善処してみます」
無理とは言えないので、濁しておくことにする。
「うむ。どうしても無理そうなら……」
「分かっています。その時は、宜しくお願いします」
「それでは塩の代金を用意させよう。あとは、しばらく滞在はせぬであろうな」
「そうですね。なるべく早く帰らないと心配すると思いますので」
そこで話が一区切りついたところで、ノーマン辺境伯が両手を叩くと、ナイルさんやアロイスさんではなくメイドさんが入ってくる。
その手には、大きめの麻袋が握られているのが確認できた。
「何時も通り、金の装飾品などを用意したが、問題ないかの?」
「はい。いつもすいません」
「よい。こちらとしても十分すぎるほどの利益は確保できているからの」
「それでは、失礼致します」
麻袋をテーブルの上に置くと、頭を下げて部屋からメイドさんが出ていく。
すると、それと入れ替わるようにナイルさんが部屋に入ってくる。
「ノーマン様。シルベリア様は、明朝には出立されるとのことです」
「思っていたよりも早いのう」
「はい。こちらの予想よりも――」
「ふむ……」
「ノーマン辺境伯様、何か問題でも?」
「いや、こちらの話だ。ナイル、ゴロウを異世界のゲートまで送ってくれ」
「承知したしました」
――と、頭を下げるナイルさん。
「では、ゴロウ様」
「そうですね」
俺は立ち上がる。
「それでは、ノーマン辺境伯様」
「ん?」
「本日は、かなりの手間をおかけしまして――」
「よい。これは必要なことであるからな」
一応は礼を述べようとしたが、ノーマン辺境伯は気にする必要はないという素振りを見せてくる。
あまり畏まるのも礼を失すると思い「それでは失礼します」と、だけ告げて部屋から出る。
ナイルさんと共に、館を出たあとは用意されていた馬車へ乗りこむ。
「ゴロウ様、次回は何時頃に来られる予定なのですか?」
馬車が走り出して、数分が経過した所で言葉を選ぶかのように俺にナイルさんが語りかけてくる。
「そうですね……」
次回は、何時頃と言われても正直言って分からないと言う所か正直なところだ。
一応、エルム王国の第一王女であるシルベリア王女から一時的な店舗の営業許可は下りたが、それですぐに営業を開始していいのか? と、言えば自重した方がいいような気がする。
「明日から、店舗の営業を再開されるのですか?」
「――いえ」
俺はかぶりを振る
「そうですか……」
「店をすぐに開店させないといけない理由でもありますか?」
「――いえ。そうではないのですが」
そこで、馬車内は静まり返る。
とくに話す内容なども無いからだが、それ以上に、ナイルさんが俺に対して詮索してきているような気がしたからだ。
あくまでも気がしたに過ぎないけど……。
「そういえば、ナイルさんの方は、用事は済んだんですか?」
とりあえず、店に到着するまでは、まだ時間がある。
狭い馬車内で、対面で座っているのに、このまま沈黙を続けるのはさすがにきつい。
「いえ、まだ半分と言ったところです」
「なるほど……、――と、いう事は店の……」
「手伝うのは厳しいかと」
「いえ、そういうことではなくて……、そもそもナイルさんには本職がありますから、無理に店を手伝ってもらわなくても大丈夫ですよ?」
「そうであろうな。だが――、貴族位を賜ることは、決して悪いことにはならないと思うがの」
それは、どういう意味だ?
辺境伯としては、俺が貴族位を受けるのは反対の立場だったはずだが……。
「貴族位を受けるのは、自分としては好ましいとは思えませんが……」
どういう意味で、ノーマン辺境伯が口にしたのか、俺には皆目見当がつかなかったが、一応、こちらの考えだけは述べておくことにする。
「まぁ、そう思うのも致し方ないのかも知れぬの。だが――、貴族という階級が持つ力というのも軽視出来るものではない。一介の商人や騎士などが携える権力や、権限というのは極めて限定的な物であるからの」
「それは、そうですが……」
何度も貴族同士での会話を――、商談をしていて貴族というのは面倒な人種だというのは分かってきた。
それに合わせるのは……。
「ゴロウが、どう考えるかは自由ではある。だが――」
「……」
「お主にも守りたいモノがあるのだろう? ――なら、ある程度の面倒ごとを享受する才覚を持つことは重要ではないかの?」
たしかに……。
それは、ノーマン辺境伯の言うとおりだ。
いまの店の経営状況は、ここ数か月間、異世界からの実入りがない状態での運営だけで赤字運営で火の車である。
何とか、それまで異世界――、ノーマン辺境伯との交渉で得た塩の販売の対価で賄っているにすぎない。
今後のことを考えると異世界無しでの商店の運営は成り立たないと言っていい。
それほどまでに過疎化の村での店舗運営はマイナスで……。
「そうですね……」
「あとは、婚約の話であるが……。これは、あくまでも儂の予想であるが、シルベリア王女が嫁いでくることはまずないであろうな」
「そうですか」
どういう理屈で嫁いでくる可能性が無いと言えるのか分からないが、その表情からして確固たる理由があるように見受けられる。
「うむ。そうでなければ、一度、王都へ戻るような事はしないであろう」
「進捗を報告するだけという事も考えられるのでは?」
「片道、一ヵ月の距離をか?」
「一ヵ月ですか……。転移魔法や空を飛ぶような存在はしては……」
「おらぬな。それにドラゴンは、とても人のいう事を聞くような魔物ではない。それはワイバーンであっても同様。そうでなければ食することはない」
「なるほど……」
つまり、片道にすると一ヵ月の行程を態々踏んでまで王都へ報告に戻ることを選択するという事は、既存の婚約に関して問題が起きたので違う対策を取るという事になる訳か……。
まあ、婚約の話が無くなるのは願ったり叶ったりと言ったところだな。
「次に想定されるのは、嫁いでくるのがルイーズ殿になるくらいかの」
「それは無いのでは……」
逆にあったら困る。
「――いや、ありえる話ではある」
「そうですか……。それは、何か根拠などが?」
「そうであるな。第一に、保有魔力量。コレが一番、大きい点になるの」
「魔力?」
そういえば、以前に俺の魔力量は、それなりの量だとノーマン辺境伯が語っていた事があった。
ただ、この世界には魔力というのは普通に存在しているらしいし、量の増減で、そんなに重要視されるのかは甚だ疑問なんだが……。
「まぁ、そのへんは、王家側からの返答があるまでは気にしても仕方ないのう」
「そうですね」
「それよりも、重要なのは異世界での大使館という建物であるが、エルム王国の王族が納得できる程の建物を用意する事ができるのかの?」
「それは……」
今後に期待ということになってしまう。
「うちと同じくらいの建物なら、過疎化ということで幾らでも家はあるのですが……」
「それは、ゴロウの家と同じ程度の規模という事かの?」
少しだけ眉間に皺を寄せる辺境伯。
その様子に、俺は自分の家と同じ規模だとダメだと安易に告げられていることに、流石に気が付く。
「いえ、一回りくらい大きな……」
まぁ、何とか探せばDIYすれば使えるくらいの建物はあるかも知れない。
そのくらいなら、うちよりも大きめの建物を用意すれば、業者に手配して短期間の内に手入れできるだろう。
「ふむ……。さすがに王族が滞在する建物だからのう。ゴロウの家の3倍程度の建築物は用意してもらいたいものだ」
それは、さすがに無茶ぶりも良い所だ。
「何とか、善処してみます」
無理とは言えないので、濁しておくことにする。
「うむ。どうしても無理そうなら……」
「分かっています。その時は、宜しくお願いします」
「それでは塩の代金を用意させよう。あとは、しばらく滞在はせぬであろうな」
「そうですね。なるべく早く帰らないと心配すると思いますので」
そこで話が一区切りついたところで、ノーマン辺境伯が両手を叩くと、ナイルさんやアロイスさんではなくメイドさんが入ってくる。
その手には、大きめの麻袋が握られているのが確認できた。
「何時も通り、金の装飾品などを用意したが、問題ないかの?」
「はい。いつもすいません」
「よい。こちらとしても十分すぎるほどの利益は確保できているからの」
「それでは、失礼致します」
麻袋をテーブルの上に置くと、頭を下げて部屋からメイドさんが出ていく。
すると、それと入れ替わるようにナイルさんが部屋に入ってくる。
「ノーマン様。シルベリア様は、明朝には出立されるとのことです」
「思っていたよりも早いのう」
「はい。こちらの予想よりも――」
「ふむ……」
「ノーマン辺境伯様、何か問題でも?」
「いや、こちらの話だ。ナイル、ゴロウを異世界のゲートまで送ってくれ」
「承知したしました」
――と、頭を下げるナイルさん。
「では、ゴロウ様」
「そうですね」
俺は立ち上がる。
「それでは、ノーマン辺境伯様」
「ん?」
「本日は、かなりの手間をおかけしまして――」
「よい。これは必要なことであるからな」
一応は礼を述べようとしたが、ノーマン辺境伯は気にする必要はないという素振りを見せてくる。
あまり畏まるのも礼を失すると思い「それでは失礼します」と、だけ告げて部屋から出る。
ナイルさんと共に、館を出たあとは用意されていた馬車へ乗りこむ。
「ゴロウ様、次回は何時頃に来られる予定なのですか?」
馬車が走り出して、数分が経過した所で言葉を選ぶかのように俺にナイルさんが語りかけてくる。
「そうですね……」
次回は、何時頃と言われても正直言って分からないと言う所か正直なところだ。
一応、エルム王国の第一王女であるシルベリア王女から一時的な店舗の営業許可は下りたが、それですぐに営業を開始していいのか? と、言えば自重した方がいいような気がする。
「明日から、店舗の営業を再開されるのですか?」
「――いえ」
俺はかぶりを振る
「そうですか……」
「店をすぐに開店させないといけない理由でもありますか?」
「――いえ。そうではないのですが」
そこで、馬車内は静まり返る。
とくに話す内容なども無いからだが、それ以上に、ナイルさんが俺に対して詮索してきているような気がしたからだ。
あくまでも気がしたに過ぎないけど……。
「そういえば、ナイルさんの方は、用事は済んだんですか?」
とりあえず、店に到着するまでは、まだ時間がある。
狭い馬車内で、対面で座っているのに、このまま沈黙を続けるのはさすがにきつい。
「いえ、まだ半分と言ったところです」
「なるほど……、――と、いう事は店の……」
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