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第166話 月山雑貨店の日常(2)
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「早急に部屋を用意しないとダメですね」
笑顔で! 断りはしなかったけど、拒絶しているのは明らかであった。
これは、すぐに何らかの手を打たないと。
とりあえず踝さんに相談するとするか。
「とりあえず、ナイルさん。こちらの部屋を使ってください」
すでに、ノーマン辺境伯達が使った部屋の掃除は終わっており、ナイルさんが寝る部屋としては十分な状態になっていた。
「あと、幾つか説明しますので付いて来てもらえますか?」
コクリと頷くナイルさん。
その後は、トイレや風呂場の使い方、そして台所の使い方なども説明していく。
「ゴロウ様」
「何か、分からないことでも?」
「――いえ。この世界は魔力というのを感じないのですが、どうやって、このような筒から水が出てくるのでしょうか? あと、魔法石を利用していないのに、火が付いているように見えるのですが――」
「ん?」
俺は、思わず首を傾げる。
一瞬、何を聞いてきているのか理解できなかったからだ。
「火が付いているのは、ガスを利用しているからですね」
「ガス?」
「燃える気体と考えて貰えれば良いと思います」
「……さすがは異世界ですね。我々の世界の常識では理解出来ないものが多く存在しています」
「そ、そうですか……?」
俺としては、魔法石で火をつけるという方が興味を惹き付けられるのだが……。
「はい。とくに水が無尽蔵に使えるというのは、とても素晴らしい事だと思います」
一応、水を使えばメーターが動くから水道料金も、下水道料金も掛かるから、無尽蔵という訳ではないんだが……、それらを一気に教えると混乱すると思い口にすることはしない。
「それは良かったです。お風呂は、毎日入った方が衛生面的に良いと思いますので、シャワーもありますから好きな時間に使ってください」
「好きな時間にですか!?」
「はい。何か、問題でも?」
「いえ。ゴロウ様の護衛という仕事が私にはありますので――」
「なるほど……。ナイルさん、自分の領地は事件が起きる事は年に一回あるかどうかなので、あまり気にしないでください」
「……たしかに……、周りには人の気配どころか民家すら……。ところで、ゴロウ様、ゴロウ様の領地は相当広いのですか? 昨日は、あれほど居た人が、まったく居りませんが――」
「そうですね」
内心、苦笑いしながら頷く。
「なるほど……。昨日、拝見した人を乗せた馬車が普及していると考えると――、だが……馬が引いている様子は……だが! ここは異世界……」
「まぁ深くは考えない方がいいかと。ナイルさんは、こちらの世界を満喫してください」
余計なことをされると困るからな。
ここは、前もって釘を刺しておいた方がいいだろう。
「そうですね。なるべく、ゴロウ様に迷惑が掛からないように、こちらの世界の事を学びたいと思います」
「……ナイルさん。それなら、仕事をしてみるというのはどうですか?」
「仕事ですか? 私は、ゴロウ様の護衛をするのが仕事ですが……」
「よく考えてください。護衛だけだと異世界の事を学ぶには時間が掛かると思います。そこで! うちの店で仕事をしてみるのはどうですか? うちが経営しているのは知っていますよね?」
「それは、知っていますが……」
「それなりに給金は出しますので、どうですか?」
俺の提案に、ナイルさんが視線を逸らし物事を考えている素振りをみせる。
「分かりました。ゴロウ様が、それでよろしければ――」
「それでは、一つだけお願いがあるのですが」
「お願いですか?」
「はい」
俺は、ナイルさんに一緒に働く根室さんには、ノーマン辺境伯などが居る世界については話さない事を承諾してもらう。
理由は、国の介入を避けるためという、もっとらしい言い訳をして――。
話しが一段落ついたところで、ナイルさんを連れて店に戻ろうとしたところで、フーちゃんを頭に乗せた桜とバッタリと廊下で鉢合わせする。
「おじちゃん、今からお仕事なの?」
「ああ、それから、こちらの――」
俺はナイルさんが、しばらく一緒に暮らすと言う事を説明しようとしたが……。
「――ど、どうかしたんですか?」
ナイルさんの表情が真っ青になって――、その視線は桜に向けられていた。
あれ? ナイルさんって子供が苦手ではなかったよな?
そもそも以前も普通にナイルさんは桜と話をしていたよな?
どうして、小動物のように身体を震わせているんだ?
「ナイルさん? 大丈夫ですか?」
さすがに心配になった俺はナイルさんの肩を掴む。
「ど、どうして……、こちらの世界に……」
「ナイルさん!」
「ハッ! ご、ゴロウ様!」
そこで、ようやく正気に戻ったのかナイルさんの視線が俺の方へと向く。
「大丈夫ですか? 汗とかすごいですよ?」
「――い、いえ。そ、そそそそ、それ、それより……、この子は、一体いつから……」
「この子?」
ナイルさんが指差す先には桜が居て――。
「今年の夏少し前ですから……」
「そんな前から!?」
どうして驚いているのかサッパリ分からない。
それに話が噛み合っていないような気がするが気のせいだろう。
「わんっ!」
「分かっています! 何も言いません!」
「――ん?」
何か知らないが、ナイルさん大丈夫か?
危険な薬をしているとか……、そんなことはないよな?
「ナイルさん、とりあえず一緒に働く根室さんに紹介しますので付いて来てもらえますか?」
「わ、分かりました」
「それじゃ桜、店の方に行ってくるから何かあったら電話するようにな」
「分かったの! フーちゃんも、挨拶するの!」
「わんっ!」
「――て、手懐けておられる……。い、一体……、サクラ様は……」
「うちの姪っ子ですが?」
きちんと、俺の姪っ子だと言う事をナイルさんに教えておく。
前にも教えたはずなんだけどな。
ブツブツと呟いているナイルさんを連れて店側へと移動する。
駐車場には、車は停まっておらず店舗の利用客もいない模様。
つまり、閑古鳥が鳴いている。
店の中に入り、レジへ――、
「すいません。お待たせしました」
レジで一人、店番をしていた根室さんに話かけると「いえいえ、何時もの事ですから」と、言いながら、俺の後ろに立っているナイルさんへと視線を向ける恵美さん。
「あの……後ろの方は……」
「ナイルさんと言います。今日から、お店で働いてくれる方です」
「根室恵美と言います。今日から、宜しくお願いします。分からない事がありましたら、何でも聞いてくださいね」
俺が新しく入る従業員だと説明するとニコリと笑みを浮かべながら自己紹介をしてくれる根室さん。
それに対して……、ナイルさんと言えば――。
「貴族の方でいらっしゃい――」
「ストップ、ストップ!」
俺は、ナイルさんの手を引いて外まで猛然とダッシュ。
「ナイルさん!」
「ゴロウ様、どうかしましたか?」
心底、何か問題が起きたのか分からないと言った表情で俺に聞いてくるナイルさん。
「おおありです! えっとですね。何で、貴族って言葉を出したんですか?」
「それは家名を名乗っていたからです。エミという家名は珍しく思いますが――」
「違います! 根室の方が家名です!」
「なるほど……、ではネムロ様は、貴族だと……」
「えっと、自分が所属している国では全員が家名を持っているんです」
「何と!? つまり全員が貴族と言う事ですか!?」
「平民でも家名を持っているんです」
「なるほど……、そういうことですか」
「そういう事なんです」
些細な事でフォローをするのがこんなに大変だとは思わなかった。
もう少し、こちらの世界の一般常識を身に付けてもらった方がいいかも知れない。
笑顔で! 断りはしなかったけど、拒絶しているのは明らかであった。
これは、すぐに何らかの手を打たないと。
とりあえず踝さんに相談するとするか。
「とりあえず、ナイルさん。こちらの部屋を使ってください」
すでに、ノーマン辺境伯達が使った部屋の掃除は終わっており、ナイルさんが寝る部屋としては十分な状態になっていた。
「あと、幾つか説明しますので付いて来てもらえますか?」
コクリと頷くナイルさん。
その後は、トイレや風呂場の使い方、そして台所の使い方なども説明していく。
「ゴロウ様」
「何か、分からないことでも?」
「――いえ。この世界は魔力というのを感じないのですが、どうやって、このような筒から水が出てくるのでしょうか? あと、魔法石を利用していないのに、火が付いているように見えるのですが――」
「ん?」
俺は、思わず首を傾げる。
一瞬、何を聞いてきているのか理解できなかったからだ。
「火が付いているのは、ガスを利用しているからですね」
「ガス?」
「燃える気体と考えて貰えれば良いと思います」
「……さすがは異世界ですね。我々の世界の常識では理解出来ないものが多く存在しています」
「そ、そうですか……?」
俺としては、魔法石で火をつけるという方が興味を惹き付けられるのだが……。
「はい。とくに水が無尽蔵に使えるというのは、とても素晴らしい事だと思います」
一応、水を使えばメーターが動くから水道料金も、下水道料金も掛かるから、無尽蔵という訳ではないんだが……、それらを一気に教えると混乱すると思い口にすることはしない。
「それは良かったです。お風呂は、毎日入った方が衛生面的に良いと思いますので、シャワーもありますから好きな時間に使ってください」
「好きな時間にですか!?」
「はい。何か、問題でも?」
「いえ。ゴロウ様の護衛という仕事が私にはありますので――」
「なるほど……。ナイルさん、自分の領地は事件が起きる事は年に一回あるかどうかなので、あまり気にしないでください」
「……たしかに……、周りには人の気配どころか民家すら……。ところで、ゴロウ様、ゴロウ様の領地は相当広いのですか? 昨日は、あれほど居た人が、まったく居りませんが――」
「そうですね」
内心、苦笑いしながら頷く。
「なるほど……。昨日、拝見した人を乗せた馬車が普及していると考えると――、だが……馬が引いている様子は……だが! ここは異世界……」
「まぁ深くは考えない方がいいかと。ナイルさんは、こちらの世界を満喫してください」
余計なことをされると困るからな。
ここは、前もって釘を刺しておいた方がいいだろう。
「そうですね。なるべく、ゴロウ様に迷惑が掛からないように、こちらの世界の事を学びたいと思います」
「……ナイルさん。それなら、仕事をしてみるというのはどうですか?」
「仕事ですか? 私は、ゴロウ様の護衛をするのが仕事ですが……」
「よく考えてください。護衛だけだと異世界の事を学ぶには時間が掛かると思います。そこで! うちの店で仕事をしてみるのはどうですか? うちが経営しているのは知っていますよね?」
「それは、知っていますが……」
「それなりに給金は出しますので、どうですか?」
俺の提案に、ナイルさんが視線を逸らし物事を考えている素振りをみせる。
「分かりました。ゴロウ様が、それでよろしければ――」
「それでは、一つだけお願いがあるのですが」
「お願いですか?」
「はい」
俺は、ナイルさんに一緒に働く根室さんには、ノーマン辺境伯などが居る世界については話さない事を承諾してもらう。
理由は、国の介入を避けるためという、もっとらしい言い訳をして――。
話しが一段落ついたところで、ナイルさんを連れて店に戻ろうとしたところで、フーちゃんを頭に乗せた桜とバッタリと廊下で鉢合わせする。
「おじちゃん、今からお仕事なの?」
「ああ、それから、こちらの――」
俺はナイルさんが、しばらく一緒に暮らすと言う事を説明しようとしたが……。
「――ど、どうかしたんですか?」
ナイルさんの表情が真っ青になって――、その視線は桜に向けられていた。
あれ? ナイルさんって子供が苦手ではなかったよな?
そもそも以前も普通にナイルさんは桜と話をしていたよな?
どうして、小動物のように身体を震わせているんだ?
「ナイルさん? 大丈夫ですか?」
さすがに心配になった俺はナイルさんの肩を掴む。
「ど、どうして……、こちらの世界に……」
「ナイルさん!」
「ハッ! ご、ゴロウ様!」
そこで、ようやく正気に戻ったのかナイルさんの視線が俺の方へと向く。
「大丈夫ですか? 汗とかすごいですよ?」
「――い、いえ。そ、そそそそ、それ、それより……、この子は、一体いつから……」
「この子?」
ナイルさんが指差す先には桜が居て――。
「今年の夏少し前ですから……」
「そんな前から!?」
どうして驚いているのかサッパリ分からない。
それに話が噛み合っていないような気がするが気のせいだろう。
「わんっ!」
「分かっています! 何も言いません!」
「――ん?」
何か知らないが、ナイルさん大丈夫か?
危険な薬をしているとか……、そんなことはないよな?
「ナイルさん、とりあえず一緒に働く根室さんに紹介しますので付いて来てもらえますか?」
「わ、分かりました」
「それじゃ桜、店の方に行ってくるから何かあったら電話するようにな」
「分かったの! フーちゃんも、挨拶するの!」
「わんっ!」
「――て、手懐けておられる……。い、一体……、サクラ様は……」
「うちの姪っ子ですが?」
きちんと、俺の姪っ子だと言う事をナイルさんに教えておく。
前にも教えたはずなんだけどな。
ブツブツと呟いているナイルさんを連れて店側へと移動する。
駐車場には、車は停まっておらず店舗の利用客もいない模様。
つまり、閑古鳥が鳴いている。
店の中に入り、レジへ――、
「すいません。お待たせしました」
レジで一人、店番をしていた根室さんに話かけると「いえいえ、何時もの事ですから」と、言いながら、俺の後ろに立っているナイルさんへと視線を向ける恵美さん。
「あの……後ろの方は……」
「ナイルさんと言います。今日から、お店で働いてくれる方です」
「根室恵美と言います。今日から、宜しくお願いします。分からない事がありましたら、何でも聞いてくださいね」
俺が新しく入る従業員だと説明するとニコリと笑みを浮かべながら自己紹介をしてくれる根室さん。
それに対して……、ナイルさんと言えば――。
「貴族の方でいらっしゃい――」
「ストップ、ストップ!」
俺は、ナイルさんの手を引いて外まで猛然とダッシュ。
「ナイルさん!」
「ゴロウ様、どうかしましたか?」
心底、何か問題が起きたのか分からないと言った表情で俺に聞いてくるナイルさん。
「おおありです! えっとですね。何で、貴族って言葉を出したんですか?」
「それは家名を名乗っていたからです。エミという家名は珍しく思いますが――」
「違います! 根室の方が家名です!」
「なるほど……、ではネムロ様は、貴族だと……」
「えっと、自分が所属している国では全員が家名を持っているんです」
「何と!? つまり全員が貴族と言う事ですか!?」
「平民でも家名を持っているんです」
「なるほど……、そういうことですか」
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