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第158話 日本の説明(9)
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「ナイルさん、こちらに」
「はっ!」
とりあえず、俺は店先へ向かうと、20代の若い学生の姿が視界に入る。
一応、猟友会の集まりでありイベントなので、若い猟師がいる可能性もあるが、その数は20人近く居り一か所に集まっているのが気になる。
「藤和さん」
「これは月山様」
すぐにお目当ての人物を見つけ近づく。
「雪音さんから、藤和さんが待っていると伺ったのですが」
「月山様、こちらの方に来て頂けますか?」
「何かありましたか?」
「――いえ。まずはご説明を――」
「分かりました。ナイルさん、そこで待っていてください」
「はい。ですが目の届く範囲でお願いします」
とりあえずナイルさんから俺と藤和さんは距離を取る。
「藤和さん、何かあったんですか?」
「――いえ。特に問題はありません。ただ、今回は異世界から貴族の方が来られていますので、月山様が直接的に働いているのを見せるのは好ましくないため、派遣を雇っておきました」
「派遣?」
その言葉に俺はようやく年若い人達が多く見受けられた事に思い至る。
「それって、店先にいた学生くらいの人達ですか?」
「はい。派遣に関しては私の方から商品の品出しと炊き出しに関しての話だけを伝えてありますし、レジに関しては一切、手を触れないように手配しておきました」
「もしかして、用事があると言っていたのは派遣の手配の為ですか?」
「――いえ。それ以外のことなのですが……、これだけ人が集まれば、必要はないかも知れませんね」
「そうですか」
「それと集まった人数ですが集計したところ、8000人近くが集まっているようです。それに伴って地方のテレビ局が来ているようですので、異世界の方々には目立たないようにお伝えください」
「分かりました。――では、こちらは鍵になるので」
「お預かりします。あと、田口様が月山様からの電話を待っているそうです」
「村長が?」
「はい。異世界の方々について、田口村長も会っておいた方がいいと考えているみたいです」
「分かりました」
――と、言葉を返したあと携帯電話を取り出す。
この人混みの中から、村長を探すよりはマシだったので正直、助かったと言えばそれまでだが、一応、村長と今後の事を踏まえて話をしないといけないのも事実なわけで。
「田口村長の携帯電話で宜しいでしょうか?」
俺は、藤和さんが雇ってきた派遣に指示を出して店を根室恵美さんと開けているのを見ながら電話口で話す。
「五郎か? 異世界から戻ってきたのか?」
「はい。それよりも、藤和さんから話があると伺ったのですが、それは異世界からの来訪者との歓迎などを含めて――、と! 言う事でしょうか?」
「いや、その辺は藤和君に一任しているからの。こちらが下手に交渉のテーブルに上がるのは不味いと思っておる」
「そうですか。それなら、どうして?」
「異世界の者達に、こちらの軍事力を見せるのだろう? ――ならタイミングが必要だと思っての」
「それは、設置した鎧や盾を銃で打ち抜くという演習ですか?」
「そういうことだ。30分後に開始を予定しておるから、それまでに其方でも用意をしておいてくれ」
「分かりました。どちらで用意をしておけば?」
「雑貨店の上で良いのではないか? その方が見やすかろうし、何より対外的にも目立つこともないからの」
「たしかに……」
猟友会のイベントで、数千人の人が集まっている中で、下手に情報が洩れても困るし、何より王国の重鎮の人達に何かがあれば辺境伯との交渉に問題が起きかねない。
それなら、雑貨店の屋根上で静観してもらうのがベストか。
「あと、炊き出し関係に関しては村の自警団も手伝ってもらっているからの。余計なことはするんじゃないぞ?」
「分かっています」
その事は藤和さんからも釘を刺されたので、素直に頷くことにする。
「では、タイミングに関しては追って電話をするからの」
「よろしくお願いします」
「電話は終わりましたか?」
「そうですね」
村長との電話が終わったところで、藤和さんが話しかけてくる。
「それで、田口村長さんは何と?」
「演習のタイミングについて、あとで連絡を寄こすそうです」
「なるほど……、そういうことですか……。それでしたら、月山様と雪音さんは異世界から来られている王族と辺境伯関係者の対応に注視された方が宜しいかと。あくまでも貴族というのは自分では働かない物なので」
「そうですか?」
「はい。少なくとも店の方は根室さんと私と派遣の方で回しますので、隙を見せないようにお願いします。あと、軽はずみな言動は控えるようにしてください。たとえば、相手の弱みを見つけた際は要注意です」
「……」
弱み? それって……、もしかして……。
「藤和さん、たとえばそれって日本に異世界の方を連れてくる際に病気に掛かっていた方がいて病を治した場合とかですか?」
「――いえ。病が身体を蝕んでいるかどうかは本人が無自覚の場合、そのまま通すこともありますので仕方ないかと。ただし! 自覚があった場合で、相手が此方と交渉テーブルを同じくした場合は、それを利用して有利に事を進められますので、安易に約束をする事は厳禁です」
「……な、なるほど」
「…………月山様。やけに具体的な話を聞かれてきましたが、もしかして――」
相変わらず藤和さんは勘が鋭い。
勘が鋭い大人は困る。
「はい……」
俺の答えに藤和さんが額に手を当てると、「――で、誰と約束を?」と尋ねてきたので、素直に「ヴェルナー卿の娘さんです」と返すと藤和さんが深く溜息をつくと共に「月山様……」と呟いてくる。
「分かっています。ほら、ゲストを待たせても仕方ありませんから!」
「……分かりました。そのことに関しては後でキチンとお話を致しましょう」
とりあえず頷いておく。
話しが長くなりそうだったので、異世界からの客人の接待を理由に話を切り上げる。
そのことに関しては藤和さんも同じ考えだったようで、納得してくれたようだが、あとで小言を言われそうな気がするのは気のせいじゃないだろう。
猟友会のイベントの際の店舗経営は、藤和さんと根室さんと派遣の人に。
炊き出しに関しては、結城村の10名ほど居る20代から50代ほどの自警団の人が担当してくれることになったので俺が担当することはないだろう。
思ったよりも時間が掛かったので急いで母屋に戻る。
貴族というのはプライドが高く威圧的だというのは最近分かってきたので、短気を起こしていなければいいと思いながら。
母屋に到着し玄関を上がったところで――、
「それにしても! この、食べ物はおしいですね。ヴェルナー卿」
「うむ! 小腹が空いておったからな。これは、何と言う料理なのですかな?」
そんな声が聞こえてくる。
それと同時に料理! と、いう単語に、雪音さんが何か作って振る舞っている事に気が付き急ぐ。
日本の料理を食べたいといっていたが、まさか雪音さんの手料理を食べることになるとは!
何か問題が起きてからでは雪音さんに迷惑が掛かる。
すぐに客間に入るが――、
「五郎さん、おかえりなさい」
居間に入ると雪音さんがヴェルナーさんのコップに日本酒を注いでいるところであった。
もちろん、テーブルの上には酒のつまみがこれでもかと置かれている。
「おおっ! ゴロウ殿、このニホンシュというのは素晴らしく美味しい酒であるな」
「うむっ! たしかに!」
イカの塩辛や、ままかりと言った定番から枝豆にローストビーフ、餃子や手羽先にシュウマイ、からあげと一般的な料理が並んでいる。
「はっ!」
とりあえず、俺は店先へ向かうと、20代の若い学生の姿が視界に入る。
一応、猟友会の集まりでありイベントなので、若い猟師がいる可能性もあるが、その数は20人近く居り一か所に集まっているのが気になる。
「藤和さん」
「これは月山様」
すぐにお目当ての人物を見つけ近づく。
「雪音さんから、藤和さんが待っていると伺ったのですが」
「月山様、こちらの方に来て頂けますか?」
「何かありましたか?」
「――いえ。まずはご説明を――」
「分かりました。ナイルさん、そこで待っていてください」
「はい。ですが目の届く範囲でお願いします」
とりあえずナイルさんから俺と藤和さんは距離を取る。
「藤和さん、何かあったんですか?」
「――いえ。特に問題はありません。ただ、今回は異世界から貴族の方が来られていますので、月山様が直接的に働いているのを見せるのは好ましくないため、派遣を雇っておきました」
「派遣?」
その言葉に俺はようやく年若い人達が多く見受けられた事に思い至る。
「それって、店先にいた学生くらいの人達ですか?」
「はい。派遣に関しては私の方から商品の品出しと炊き出しに関しての話だけを伝えてありますし、レジに関しては一切、手を触れないように手配しておきました」
「もしかして、用事があると言っていたのは派遣の手配の為ですか?」
「――いえ。それ以外のことなのですが……、これだけ人が集まれば、必要はないかも知れませんね」
「そうですか」
「それと集まった人数ですが集計したところ、8000人近くが集まっているようです。それに伴って地方のテレビ局が来ているようですので、異世界の方々には目立たないようにお伝えください」
「分かりました。――では、こちらは鍵になるので」
「お預かりします。あと、田口様が月山様からの電話を待っているそうです」
「村長が?」
「はい。異世界の方々について、田口村長も会っておいた方がいいと考えているみたいです」
「分かりました」
――と、言葉を返したあと携帯電話を取り出す。
この人混みの中から、村長を探すよりはマシだったので正直、助かったと言えばそれまでだが、一応、村長と今後の事を踏まえて話をしないといけないのも事実なわけで。
「田口村長の携帯電話で宜しいでしょうか?」
俺は、藤和さんが雇ってきた派遣に指示を出して店を根室恵美さんと開けているのを見ながら電話口で話す。
「五郎か? 異世界から戻ってきたのか?」
「はい。それよりも、藤和さんから話があると伺ったのですが、それは異世界からの来訪者との歓迎などを含めて――、と! 言う事でしょうか?」
「いや、その辺は藤和君に一任しているからの。こちらが下手に交渉のテーブルに上がるのは不味いと思っておる」
「そうですか。それなら、どうして?」
「異世界の者達に、こちらの軍事力を見せるのだろう? ――ならタイミングが必要だと思っての」
「それは、設置した鎧や盾を銃で打ち抜くという演習ですか?」
「そういうことだ。30分後に開始を予定しておるから、それまでに其方でも用意をしておいてくれ」
「分かりました。どちらで用意をしておけば?」
「雑貨店の上で良いのではないか? その方が見やすかろうし、何より対外的にも目立つこともないからの」
「たしかに……」
猟友会のイベントで、数千人の人が集まっている中で、下手に情報が洩れても困るし、何より王国の重鎮の人達に何かがあれば辺境伯との交渉に問題が起きかねない。
それなら、雑貨店の屋根上で静観してもらうのがベストか。
「あと、炊き出し関係に関しては村の自警団も手伝ってもらっているからの。余計なことはするんじゃないぞ?」
「分かっています」
その事は藤和さんからも釘を刺されたので、素直に頷くことにする。
「では、タイミングに関しては追って電話をするからの」
「よろしくお願いします」
「電話は終わりましたか?」
「そうですね」
村長との電話が終わったところで、藤和さんが話しかけてくる。
「それで、田口村長さんは何と?」
「演習のタイミングについて、あとで連絡を寄こすそうです」
「なるほど……、そういうことですか……。それでしたら、月山様と雪音さんは異世界から来られている王族と辺境伯関係者の対応に注視された方が宜しいかと。あくまでも貴族というのは自分では働かない物なので」
「そうですか?」
「はい。少なくとも店の方は根室さんと私と派遣の方で回しますので、隙を見せないようにお願いします。あと、軽はずみな言動は控えるようにしてください。たとえば、相手の弱みを見つけた際は要注意です」
「……」
弱み? それって……、もしかして……。
「藤和さん、たとえばそれって日本に異世界の方を連れてくる際に病気に掛かっていた方がいて病を治した場合とかですか?」
「――いえ。病が身体を蝕んでいるかどうかは本人が無自覚の場合、そのまま通すこともありますので仕方ないかと。ただし! 自覚があった場合で、相手が此方と交渉テーブルを同じくした場合は、それを利用して有利に事を進められますので、安易に約束をする事は厳禁です」
「……な、なるほど」
「…………月山様。やけに具体的な話を聞かれてきましたが、もしかして――」
相変わらず藤和さんは勘が鋭い。
勘が鋭い大人は困る。
「はい……」
俺の答えに藤和さんが額に手を当てると、「――で、誰と約束を?」と尋ねてきたので、素直に「ヴェルナー卿の娘さんです」と返すと藤和さんが深く溜息をつくと共に「月山様……」と呟いてくる。
「分かっています。ほら、ゲストを待たせても仕方ありませんから!」
「……分かりました。そのことに関しては後でキチンとお話を致しましょう」
とりあえず頷いておく。
話しが長くなりそうだったので、異世界からの客人の接待を理由に話を切り上げる。
そのことに関しては藤和さんも同じ考えだったようで、納得してくれたようだが、あとで小言を言われそうな気がするのは気のせいじゃないだろう。
猟友会のイベントの際の店舗経営は、藤和さんと根室さんと派遣の人に。
炊き出しに関しては、結城村の10名ほど居る20代から50代ほどの自警団の人が担当してくれることになったので俺が担当することはないだろう。
思ったよりも時間が掛かったので急いで母屋に戻る。
貴族というのはプライドが高く威圧的だというのは最近分かってきたので、短気を起こしていなければいいと思いながら。
母屋に到着し玄関を上がったところで――、
「それにしても! この、食べ物はおしいですね。ヴェルナー卿」
「うむ! 小腹が空いておったからな。これは、何と言う料理なのですかな?」
そんな声が聞こえてくる。
それと同時に料理! と、いう単語に、雪音さんが何か作って振る舞っている事に気が付き急ぐ。
日本の料理を食べたいといっていたが、まさか雪音さんの手料理を食べることになるとは!
何か問題が起きてからでは雪音さんに迷惑が掛かる。
すぐに客間に入るが――、
「五郎さん、おかえりなさい」
居間に入ると雪音さんがヴェルナーさんのコップに日本酒を注いでいるところであった。
もちろん、テーブルの上には酒のつまみがこれでもかと置かれている。
「おおっ! ゴロウ殿、このニホンシュというのは素晴らしく美味しい酒であるな」
「うむっ! たしかに!」
イカの塩辛や、ままかりと言った定番から枝豆にローストビーフ、餃子や手羽先にシュウマイ、からあげと一般的な料理が並んでいる。
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