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第110話 辺境伯との商談(2)
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「今回の商談ですが、基本的に全て私に取り仕切らせて頂けますか?」
「――え?」
全て藤和さんに丸投げするのは社会人としてはどうなんだろうか?
ある程度は、俺も発言した方がいいと思うんだが……。
俺が無言で逡巡したところで、
「勘違いしないでください。別に月山様に発言を控えてくださいという意味ではありませんので」
「……?」
何を、そんなに慌てているのか。
俺は別に、そんなことをまったく思っていないんだが?
疑問を浮かべてつつ、内心首を傾げる。
「対外的交渉の場に於いて、他領主との取り決めは当主の役目です。ただ、今回に限って言えば身内の方へのプレゼンと言う事になりますので、そう致しますと領内運営に詳しい者が説明をした方がいいのです」
それは、どういう意味だ?
「なるほど……」
よくわからん。
もう少しストレートに言ってほしいんだが……。
「ご理解頂けましたか」
「……と、とりあえず自分と藤和さんとの考えに相違があったら困りますので、一応! 全部考えを聞かせてもらっても?」
「――そ、そうですね。申し訳ありません。つまり、この世界の制度が貴族制度を敷いている場合、領主の仕事は途方もなく忙しくなると言う事です。その為、辺境伯の下には恐らくですが、領土管理や領内運営を担当する方が居るかと思います」
「…………ふむ」
つまり、どういうことだ?
「ここからはあくまでも予測です。恐らくですが辺境伯側は、月山様を領主だと考えている可能性が非常に高いです」
「……」
領主自らが店をするわけがないと思うのは俺だけか?
それは、さすがに飛躍しすぎでは……。
「月山様は、私の話を考えすぎだとお考えかも知れません。ただ、古代ローマ帝国の時代から中世に渡って塩というのは、高値で取引されてきました。それは何故かと申しますと効率的な塩の抽出方法が見つからなかったからです。それなのに、月山様は莫大な塩を辺境伯に納品していた事を考えますと、相手側の常識から考えますと……」
「自分がある程度、権力がある人間だとノーマン辺境伯は考えていると……そうなるわけですか」
「はい」
俺の言葉に、「さすがは――」と、言った様子で小さく溜息をつきながら藤和さんが頷く。
「――さて、そう致しますと月山様の下にも実務担当の者が居ない方が変に勘繰られます」
なるほど……。
それで家令と言ったのか。
「あとは、今回はあくまでも身内という事で伺う形になりますので、交渉の場には難しい駆け引きよりも実務を知っている人間に話し合いを任せた方がいいと思いますので」
「それで、交渉は全て任せて欲しいという訳ですね。なるほど! だいたい、自分の考えていたとおりですね!」
「それは……はい……」
俺はてっきり、余計な事は話すなよ? と、言う意味合いで言われたかと思ったが気のせいだったようだ。
「分かりました。それでは、よろしくお願いします」
「お任せください」
話し合いが一段落ついたところで馬車が停まる。
丁度、辺境伯邸に着いたようだ。
馬車から降りた俺と熟睡している桜と藤和さんは、ナイルさんに案内され応接室に通される。
「それではノーマン様に報告して参りますので少しお待ちください」
ナイルさんが応接室から出て行ったあと、メイド姿の女性から紅茶を淹れてもらう。
「なるほど……」
躊躇なく藤和さんは紅茶に口をつけたあと、お皿の上のクッキーを口にしたあと小さく言葉を呟く。
「これは思ったよりも交渉は楽かも知れませんね」
何故、紅茶とお菓子を食べただけで、そこまで言い切れるのかサッパリだ。
しばらく待たされていた所で、部屋の扉が開く。
室内に入ってきたのはノーマン辺境伯とアロイスさんのみ。
チラリと不機嫌そうに俺を見てきたノーマン辺境伯は、ソファーに座ると深く溜息をついて俺を見てくる。
「ナイルから話は聞いた。サクラが来ていると――」
その言葉に、俺は何と答えていいのか分からず頷くだけ。
正直、そういう不機嫌そうな態度を取られると此方としても苛立ちが募る。
「少し宜しいでしょうか?」
不穏な空気が室内に漂いだしたところで助け船とばかりに藤和さんが発言をする。
「ゴロウ、そちらの者は?」
「私は藤和一成と申します。月山家の家令をしております」
「ほう……」
俺が答える前に藤和さんが自己紹介を済ませてしまう。
そして、ノーマン辺境伯は視線で俺に本当なのか? と、言う確認をしてくる。
俺は肯定の意味を込めて首肯。
「なるほどのう……」
ノーマン辺境伯が、眉間に皺を寄せる。
それを見て、俺は『あれ?』と思う。
今のノーマン辺境伯の表情から、先ほど最初に見せた不機嫌そうな顔に差異を感じてしまったからだ。
「見損なったぞ」
続けて口にした開口一番の言葉は、低い声であったが非常に苛立ちを含んだ声。
それは初めて聞いた声色であった。
「それは――」
「何が見損なったのでしょうか? 桜様を利用して、この場を――、話し合いの場を作ったことに対してでしょうか?」
俺が、『一方的に取引を全て止めると言ってきた方が見損なったんだが?』と言いかけたところで、藤和さんが発言してしまう。
「…………無礼な者だな」
「今回、月山様から全ての話し合いの場の権利を頂いておりますので、ご理解頂ければ幸いかと存じます」
「なるほど、つまり――」
「はい。この場を取り持ったのは――、桜様を此方の世界にとお願いしたのは私です」
藤和さんの言葉に、ノーマン辺境伯が額に青筋を立てながら睨みつけるようにして藤和さんの方を見る。
「貴様、家令ごときが――」
「失礼ですが、先ほどもご説明した通り、月山様から会合の席での会話……つまり商談に関しては一任されております」
「……」
ノーマン辺境伯が俺の方を見てくるが、首肯することくらいしか出来ない。
それにしても、最初から相手の神経を逆撫でするようにして会話を開始するなんて藤和さんは何を考えているのか。
もっと穏便に事を進めていくと思っていたばかりに完全に俺の想定外だ。
完全に藤和さんをノーマン辺境伯は敵と認識しているのか、ノーマン辺境伯の意識は完全に藤和さんの方へ向いてしまっている。
俺は仕方なくアロイスさんの方を見るが――、どうやら彼の視線も藤和さんに向いてしまっていて俺の視線に気が付くことがない。
「――さて、ご理解頂けたという事で宜しいでしょうか?」
「…………商談などするつもりはないと言ったらどうするつもりだ? そもそも、このまま強制的に帰れと言ったら?」
その言葉に藤和さんが肩を竦める。
「当家としては、非常に困っております。何せ毎月何十トンもの塩の取引を一方的に破棄された訳なのですから。それも理由も説明されず取引を止められるとなると」
「何?」
「辺境伯様も領地を運営されておられるので、お分かりかと存じますが膨大な物資の輸送には、それなりの流通経路の確保、商品の取引ルートと契約など多くの手間暇が掛かります」
「……」
「――ですが、それを一方的に破棄された訳ですから、当家は他領(問屋)との取引に関して信頼が失墜しかけているというのを」
「つまり、それを補填しろという訳か?」
「いえいえ、商売というのは信頼で成り立っている訳です。つまり、保証金を貰ったところで簡単に終わりにすることは出来ないと申しあげています」
「……」
藤和さんの言葉にノーマン辺境伯が無言になる。
「――え?」
全て藤和さんに丸投げするのは社会人としてはどうなんだろうか?
ある程度は、俺も発言した方がいいと思うんだが……。
俺が無言で逡巡したところで、
「勘違いしないでください。別に月山様に発言を控えてくださいという意味ではありませんので」
「……?」
何を、そんなに慌てているのか。
俺は別に、そんなことをまったく思っていないんだが?
疑問を浮かべてつつ、内心首を傾げる。
「対外的交渉の場に於いて、他領主との取り決めは当主の役目です。ただ、今回に限って言えば身内の方へのプレゼンと言う事になりますので、そう致しますと領内運営に詳しい者が説明をした方がいいのです」
それは、どういう意味だ?
「なるほど……」
よくわからん。
もう少しストレートに言ってほしいんだが……。
「ご理解頂けましたか」
「……と、とりあえず自分と藤和さんとの考えに相違があったら困りますので、一応! 全部考えを聞かせてもらっても?」
「――そ、そうですね。申し訳ありません。つまり、この世界の制度が貴族制度を敷いている場合、領主の仕事は途方もなく忙しくなると言う事です。その為、辺境伯の下には恐らくですが、領土管理や領内運営を担当する方が居るかと思います」
「…………ふむ」
つまり、どういうことだ?
「ここからはあくまでも予測です。恐らくですが辺境伯側は、月山様を領主だと考えている可能性が非常に高いです」
「……」
領主自らが店をするわけがないと思うのは俺だけか?
それは、さすがに飛躍しすぎでは……。
「月山様は、私の話を考えすぎだとお考えかも知れません。ただ、古代ローマ帝国の時代から中世に渡って塩というのは、高値で取引されてきました。それは何故かと申しますと効率的な塩の抽出方法が見つからなかったからです。それなのに、月山様は莫大な塩を辺境伯に納品していた事を考えますと、相手側の常識から考えますと……」
「自分がある程度、権力がある人間だとノーマン辺境伯は考えていると……そうなるわけですか」
「はい」
俺の言葉に、「さすがは――」と、言った様子で小さく溜息をつきながら藤和さんが頷く。
「――さて、そう致しますと月山様の下にも実務担当の者が居ない方が変に勘繰られます」
なるほど……。
それで家令と言ったのか。
「あとは、今回はあくまでも身内という事で伺う形になりますので、交渉の場には難しい駆け引きよりも実務を知っている人間に話し合いを任せた方がいいと思いますので」
「それで、交渉は全て任せて欲しいという訳ですね。なるほど! だいたい、自分の考えていたとおりですね!」
「それは……はい……」
俺はてっきり、余計な事は話すなよ? と、言う意味合いで言われたかと思ったが気のせいだったようだ。
「分かりました。それでは、よろしくお願いします」
「お任せください」
話し合いが一段落ついたところで馬車が停まる。
丁度、辺境伯邸に着いたようだ。
馬車から降りた俺と熟睡している桜と藤和さんは、ナイルさんに案内され応接室に通される。
「それではノーマン様に報告して参りますので少しお待ちください」
ナイルさんが応接室から出て行ったあと、メイド姿の女性から紅茶を淹れてもらう。
「なるほど……」
躊躇なく藤和さんは紅茶に口をつけたあと、お皿の上のクッキーを口にしたあと小さく言葉を呟く。
「これは思ったよりも交渉は楽かも知れませんね」
何故、紅茶とお菓子を食べただけで、そこまで言い切れるのかサッパリだ。
しばらく待たされていた所で、部屋の扉が開く。
室内に入ってきたのはノーマン辺境伯とアロイスさんのみ。
チラリと不機嫌そうに俺を見てきたノーマン辺境伯は、ソファーに座ると深く溜息をついて俺を見てくる。
「ナイルから話は聞いた。サクラが来ていると――」
その言葉に、俺は何と答えていいのか分からず頷くだけ。
正直、そういう不機嫌そうな態度を取られると此方としても苛立ちが募る。
「少し宜しいでしょうか?」
不穏な空気が室内に漂いだしたところで助け船とばかりに藤和さんが発言をする。
「ゴロウ、そちらの者は?」
「私は藤和一成と申します。月山家の家令をしております」
「ほう……」
俺が答える前に藤和さんが自己紹介を済ませてしまう。
そして、ノーマン辺境伯は視線で俺に本当なのか? と、言う確認をしてくる。
俺は肯定の意味を込めて首肯。
「なるほどのう……」
ノーマン辺境伯が、眉間に皺を寄せる。
それを見て、俺は『あれ?』と思う。
今のノーマン辺境伯の表情から、先ほど最初に見せた不機嫌そうな顔に差異を感じてしまったからだ。
「見損なったぞ」
続けて口にした開口一番の言葉は、低い声であったが非常に苛立ちを含んだ声。
それは初めて聞いた声色であった。
「それは――」
「何が見損なったのでしょうか? 桜様を利用して、この場を――、話し合いの場を作ったことに対してでしょうか?」
俺が、『一方的に取引を全て止めると言ってきた方が見損なったんだが?』と言いかけたところで、藤和さんが発言してしまう。
「…………無礼な者だな」
「今回、月山様から全ての話し合いの場の権利を頂いておりますので、ご理解頂ければ幸いかと存じます」
「なるほど、つまり――」
「はい。この場を取り持ったのは――、桜様を此方の世界にとお願いしたのは私です」
藤和さんの言葉に、ノーマン辺境伯が額に青筋を立てながら睨みつけるようにして藤和さんの方を見る。
「貴様、家令ごときが――」
「失礼ですが、先ほどもご説明した通り、月山様から会合の席での会話……つまり商談に関しては一任されております」
「……」
ノーマン辺境伯が俺の方を見てくるが、首肯することくらいしか出来ない。
それにしても、最初から相手の神経を逆撫でするようにして会話を開始するなんて藤和さんは何を考えているのか。
もっと穏便に事を進めていくと思っていたばかりに完全に俺の想定外だ。
完全に藤和さんをノーマン辺境伯は敵と認識しているのか、ノーマン辺境伯の意識は完全に藤和さんの方へ向いてしまっている。
俺は仕方なくアロイスさんの方を見るが――、どうやら彼の視線も藤和さんに向いてしまっていて俺の視線に気が付くことがない。
「――さて、ご理解頂けたという事で宜しいでしょうか?」
「…………商談などするつもりはないと言ったらどうするつもりだ? そもそも、このまま強制的に帰れと言ったら?」
その言葉に藤和さんが肩を竦める。
「当家としては、非常に困っております。何せ毎月何十トンもの塩の取引を一方的に破棄された訳なのですから。それも理由も説明されず取引を止められるとなると」
「何?」
「辺境伯様も領地を運営されておられるので、お分かりかと存じますが膨大な物資の輸送には、それなりの流通経路の確保、商品の取引ルートと契約など多くの手間暇が掛かります」
「……」
「――ですが、それを一方的に破棄された訳ですから、当家は他領(問屋)との取引に関して信頼が失墜しかけているというのを」
「つまり、それを補填しろという訳か?」
「いえいえ、商売というのは信頼で成り立っている訳です。つまり、保証金を貰ったところで簡単に終わりにすることは出来ないと申しあげています」
「……」
藤和さんの言葉にノーマン辺境伯が無言になる。
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