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第89話 交差する虚実
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――と、なると……。
こちらの世界での雑貨店経営に注視して安定を図った方がいいな。
「そういえば、来週には店舗を新規開店されると祖父から聞きましたが……」
「はい、そのように考えています」
「なるほど……」
「それでは、初日は忙しいですね。――でも、お客さんが来てくれる人数は限られるかも知れません。なにせ、結城村は人口が300人ほどしかいませんから」
「藤和さんの話だと、近隣の村にも店は無いので潜在顧客は多いと言っていましたが――」
「そうですか……」
「何か?」
「いえ――。それで新規開店の準備などはしていますか?」
「新規開店の準備?」
「インターネットで告知したり、SNSで宣伝したり、チラシを配ったりと――」
「特に考えていないですね」
「えっと……」
雪音さんが首を傾げながら「開店祝い用の花は?」と、聞いてくるが――、殆ど人が通らない道沿いに店を開店させる為だけに、花を手配するのはどうなのか? と思ってしまう。
「いえ、頼んでいません」
「月山さん!」
ダンッ! と、テーブルを叩きながら膝立ちする雪音さん。
「は、はい……」
「本当にお店をする気があるんですか! 不必要な出費はダメですけど! ――チラシを……、広告を撒いたり店先を新規開店ということで開店祝いの花で飾ることは必要経費ですよ!」
「そ、そうですか……」
「はい!」
思わず目を逸らす。
「そ、それじゃ……、頼んでみますか」
「一応、新聞の折り込みチラシに入れてもらいましょう。多少、お金は掛かってしまいますが、店が在ると存在感を近隣の村に知らせるだけで違いますから――、あとは花の依頼ですけど……、そういえば花を栽培している方で都会の花屋に花を卸している方が居るのでその人に頼みましょう。もしかしたら花屋を紹介してくれるかも知れませんから」
雪音さんが、テキパキと携帯電話を取り出しては園芸農家の田所さんに電話しながら話をしている。
もしかしたら雪音さんは俺よりも経営に向いているのではないだろうか……。
「月山さん、園芸農家の田所さんが付き合いのある花屋さんを紹介してくれるみたいです」
田所さんは、俺の母親が自宅で畑をしていた時には良く家に来ていた人だ。
年齢としては母親よりも高く80歳近い。
「それは良かった」
まぁ、田所さんが紹介をしてくれるなら信用がおける所だろう。
「それで明日のお昼には、来られるとのことです」
「分かりました。それでは、対応の方を雪音さんにお願いしても大丈夫ですか? 自分には花の良し悪しは分からないので――」
「はい。それでは、明日も来ますね」
「よろしくお願いします」
新聞広告については田口村長にお願いすることにした。
話が纏まったところで、ずいぶんと時間が経ってしまっていた。
時刻は、午後7時を過ぎている。
「桜ちゃんは、かわいいですね」
雪音さんが、夕食を作ってくれる事になり居間でパソコンを使いチラシを作っていたところで、台所の方から雪音さんが語り掛けてきた。
その言葉に俺は頷きつつ――、
「雪音さんもそう思いますか?」
「はい!」
「そうですよね。自分の大事な家族です」
「見ていれば分かります。月山さんが、桜ちゃんをどれだけ大事にしているのか」
「そうですか」
他愛もない話をしながら――、雪音さんは子供が好きなのだなと考えてしまう。
それと同時に――、雪音さんは、結城村に出戻りしてくる前には都会で保育士をしていたと言っていたことを思い出す。
俺は、キーボードを打っていた手を一度、止めて台所の方を見る。
そこには、淡い水色のワンピースを着た上からピンク色のエプロンを付けている女性が立っていた。
雪音さんは、背中まで伸ばしている亜麻色の髪をバレッダで纏めている。
そんな彼女が振り向いてくると、台所で料理を作っていた雪音さんと視線が絡み合う。
「――あ、あの……。……月山さん、何か?」
「いえ、なんでも……」
お互いに目を逸らす。
彼女の方を――、台所の方に視線を向けたのは何となくに過ぎない。
それは、雪音さんが都会で保育士を止めた理由を――、村長に聞いたことを思い出したからだ。
「そういえば、雪音さんは都会では保育士をしていたんですよね?」
「はい」
「田口村長から、どうして保育士を辞めたのかを伺ったのですが――」
「――え?」
料理を作っているにも関わらず手を止めると俺の方を体ごと向いてくる。
そして――、雪音さんが目を見開いていた。
それを見れば、流石の俺でも察してしまう。
モンスターペアレントのせいで仕事を辞めなくてはいけなかったということに――。
「……すいません。村長からは――」
「祖父は……、祖父は私が、どうして保育士を辞めたのかを知っているのですか?」
「はい……」
俺は神妙そうに頷く。
彼女の表情が苦しそうに歪む。
俺は聞いたことを後悔した。
それだけじゃない。
人間同士のコミュニケーションの結果、仕事を辞めたのだ。
それは辛いことだろう。
無遠慮に浅薄に話すべき内容では無かった。
「そう……ですか……」
「それでは、私が3ヵ月で月山雑貨店における帳簿管理や会計管理の仕事が出来ないという理由も知っているという事ですね」
――?
いや、その事に関しては――、まったく知らないんだが……。
それは雪音さんが、他の仕事を探すとか――、そう言った理由ではないのか?
俺は心の中で首を傾げながら必死に理由を考えるが、まったく! その理由が分からない。
「祖父も、月山さんも知っているのならアレですね。じつは私は病気を患っています」
何となくだが、余計な事は言わない方がいいと思い無言で頷く。
「それは、筋萎縮性側索硬化症(通称ALS)と呼ばれるもので――、体中の筋肉が衰えて最終的には自発的呼吸すらできなくなるという病気です。医者からは、そんなに長くは生きられないと言われています」
「……」
嘘偽りを言っているようには到底思えない。
――と、言うか田口村長に聞いていた内容とまったく違う!
「あ、あの……」
「――あ! で、でも大丈夫ですよ? 病と言っても誰かにうつる病気ではありませんので」
微笑んで説明をしてくるが、その表情には翳りがある。
「それにしても祖父に知られていたなんて――、会社や医者には家族には言わないようにと何度もお願いしたのに……」
深く溜息をつく雪音さん。
そして、俺も話の行き違いから非常に大事な事を聞いてしまったことに、どうしよう! と心の中で頭を抱えた。
それにしても――、
俺は、そっと雪音さんの顔色を見ると、彼女の表情は困ったと言った感じだけで悲嘆しているような様子ではないような印象を受けたが――、
「私の祖父も、本当は私の体のことを知っていたんですね」
「それは……」
俺は、雪音さんを紹介してきた時の田口村長の事を思い出すが、俺の元に嫁として紹介してきたのだ。
知っているとは到底思えない。
おそらく、モンスターペアレントで保育園を辞めたというのは、保育園が咄嗟についた嘘なのではないだろうか?
本当の事を言う訳にも行かず、適当なことを言えば看過される恐れがある。
それなら、いまの日本の教育現場で問題視されているモンスターペアレントのせいにした方が整合性は取れるだろうし余計な詮索もされない。
そう言った事情なら可能性は非常に高いと推察できる
――だが!
「いいんです。若い内は病の進みが早いことは聞いていますので」
問題は、本来は肉親である田口村長が知らないことを俺が知ってしまった事にある。
しかも生死に関わる大問題など、他人の俺が意図せずとも知ってしまったのは相当にマズイ。
こちらの世界での雑貨店経営に注視して安定を図った方がいいな。
「そういえば、来週には店舗を新規開店されると祖父から聞きましたが……」
「はい、そのように考えています」
「なるほど……」
「それでは、初日は忙しいですね。――でも、お客さんが来てくれる人数は限られるかも知れません。なにせ、結城村は人口が300人ほどしかいませんから」
「藤和さんの話だと、近隣の村にも店は無いので潜在顧客は多いと言っていましたが――」
「そうですか……」
「何か?」
「いえ――。それで新規開店の準備などはしていますか?」
「新規開店の準備?」
「インターネットで告知したり、SNSで宣伝したり、チラシを配ったりと――」
「特に考えていないですね」
「えっと……」
雪音さんが首を傾げながら「開店祝い用の花は?」と、聞いてくるが――、殆ど人が通らない道沿いに店を開店させる為だけに、花を手配するのはどうなのか? と思ってしまう。
「いえ、頼んでいません」
「月山さん!」
ダンッ! と、テーブルを叩きながら膝立ちする雪音さん。
「は、はい……」
「本当にお店をする気があるんですか! 不必要な出費はダメですけど! ――チラシを……、広告を撒いたり店先を新規開店ということで開店祝いの花で飾ることは必要経費ですよ!」
「そ、そうですか……」
「はい!」
思わず目を逸らす。
「そ、それじゃ……、頼んでみますか」
「一応、新聞の折り込みチラシに入れてもらいましょう。多少、お金は掛かってしまいますが、店が在ると存在感を近隣の村に知らせるだけで違いますから――、あとは花の依頼ですけど……、そういえば花を栽培している方で都会の花屋に花を卸している方が居るのでその人に頼みましょう。もしかしたら花屋を紹介してくれるかも知れませんから」
雪音さんが、テキパキと携帯電話を取り出しては園芸農家の田所さんに電話しながら話をしている。
もしかしたら雪音さんは俺よりも経営に向いているのではないだろうか……。
「月山さん、園芸農家の田所さんが付き合いのある花屋さんを紹介してくれるみたいです」
田所さんは、俺の母親が自宅で畑をしていた時には良く家に来ていた人だ。
年齢としては母親よりも高く80歳近い。
「それは良かった」
まぁ、田所さんが紹介をしてくれるなら信用がおける所だろう。
「それで明日のお昼には、来られるとのことです」
「分かりました。それでは、対応の方を雪音さんにお願いしても大丈夫ですか? 自分には花の良し悪しは分からないので――」
「はい。それでは、明日も来ますね」
「よろしくお願いします」
新聞広告については田口村長にお願いすることにした。
話が纏まったところで、ずいぶんと時間が経ってしまっていた。
時刻は、午後7時を過ぎている。
「桜ちゃんは、かわいいですね」
雪音さんが、夕食を作ってくれる事になり居間でパソコンを使いチラシを作っていたところで、台所の方から雪音さんが語り掛けてきた。
その言葉に俺は頷きつつ――、
「雪音さんもそう思いますか?」
「はい!」
「そうですよね。自分の大事な家族です」
「見ていれば分かります。月山さんが、桜ちゃんをどれだけ大事にしているのか」
「そうですか」
他愛もない話をしながら――、雪音さんは子供が好きなのだなと考えてしまう。
それと同時に――、雪音さんは、結城村に出戻りしてくる前には都会で保育士をしていたと言っていたことを思い出す。
俺は、キーボードを打っていた手を一度、止めて台所の方を見る。
そこには、淡い水色のワンピースを着た上からピンク色のエプロンを付けている女性が立っていた。
雪音さんは、背中まで伸ばしている亜麻色の髪をバレッダで纏めている。
そんな彼女が振り向いてくると、台所で料理を作っていた雪音さんと視線が絡み合う。
「――あ、あの……。……月山さん、何か?」
「いえ、なんでも……」
お互いに目を逸らす。
彼女の方を――、台所の方に視線を向けたのは何となくに過ぎない。
それは、雪音さんが都会で保育士を止めた理由を――、村長に聞いたことを思い出したからだ。
「そういえば、雪音さんは都会では保育士をしていたんですよね?」
「はい」
「田口村長から、どうして保育士を辞めたのかを伺ったのですが――」
「――え?」
料理を作っているにも関わらず手を止めると俺の方を体ごと向いてくる。
そして――、雪音さんが目を見開いていた。
それを見れば、流石の俺でも察してしまう。
モンスターペアレントのせいで仕事を辞めなくてはいけなかったということに――。
「……すいません。村長からは――」
「祖父は……、祖父は私が、どうして保育士を辞めたのかを知っているのですか?」
「はい……」
俺は神妙そうに頷く。
彼女の表情が苦しそうに歪む。
俺は聞いたことを後悔した。
それだけじゃない。
人間同士のコミュニケーションの結果、仕事を辞めたのだ。
それは辛いことだろう。
無遠慮に浅薄に話すべき内容では無かった。
「そう……ですか……」
「それでは、私が3ヵ月で月山雑貨店における帳簿管理や会計管理の仕事が出来ないという理由も知っているという事ですね」
――?
いや、その事に関しては――、まったく知らないんだが……。
それは雪音さんが、他の仕事を探すとか――、そう言った理由ではないのか?
俺は心の中で首を傾げながら必死に理由を考えるが、まったく! その理由が分からない。
「祖父も、月山さんも知っているのならアレですね。じつは私は病気を患っています」
何となくだが、余計な事は言わない方がいいと思い無言で頷く。
「それは、筋萎縮性側索硬化症(通称ALS)と呼ばれるもので――、体中の筋肉が衰えて最終的には自発的呼吸すらできなくなるという病気です。医者からは、そんなに長くは生きられないと言われています」
「……」
嘘偽りを言っているようには到底思えない。
――と、言うか田口村長に聞いていた内容とまったく違う!
「あ、あの……」
「――あ! で、でも大丈夫ですよ? 病と言っても誰かにうつる病気ではありませんので」
微笑んで説明をしてくるが、その表情には翳りがある。
「それにしても祖父に知られていたなんて――、会社や医者には家族には言わないようにと何度もお願いしたのに……」
深く溜息をつく雪音さん。
そして、俺も話の行き違いから非常に大事な事を聞いてしまったことに、どうしよう! と心の中で頭を抱えた。
それにしても――、
俺は、そっと雪音さんの顔色を見ると、彼女の表情は困ったと言った感じだけで悲嘆しているような様子ではないような印象を受けたが――、
「私の祖父も、本当は私の体のことを知っていたんですね」
「それは……」
俺は、雪音さんを紹介してきた時の田口村長の事を思い出すが、俺の元に嫁として紹介してきたのだ。
知っているとは到底思えない。
おそらく、モンスターペアレントで保育園を辞めたというのは、保育園が咄嗟についた嘘なのではないだろうか?
本当の事を言う訳にも行かず、適当なことを言えば看過される恐れがある。
それなら、いまの日本の教育現場で問題視されているモンスターペアレントのせいにした方が整合性は取れるだろうし余計な詮索もされない。
そう言った事情なら可能性は非常に高いと推察できる
――だが!
「いいんです。若い内は病の進みが早いことは聞いていますので」
問題は、本来は肉親である田口村長が知らないことを俺が知ってしまった事にある。
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