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第84話 日本の商品をプレゼンしよう
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「はい!」
「分かった。それなら、すぐに手配しよう」
「ありがとうございます」
「異世界に発つのは、何時頃になるのだ?」
「日付が変更してから行こうと思っています」
「うむ。では、それまでに手配しておこうか」
「よろしくお願いします」
話が一段落ついたところで電話を切る。
「桜、村長が来てくれるみたいだから大丈夫か?」
「うん。おじいちゃんが来るんだよね?」
「そうだ」
とりあえず、俺は部屋の中を一通り掃除する。
さすがに誰かが来るのに客間を掃除機掛けておかないのはマズイと思ったからだ。
よくよく考えれば以前にスポットのアルバイトが使ったままになっていたから。
「五郎、待たせたな!」
それから、しばらくして尋ねてきたのは田口村長と田口妙子さん、さらに孫娘である田口雪音さん。
「すいません。村長、無理を言ってしまって」
「気にすることはない」
「あと、ずいぶんと大人数ですね」
「人数が居た方が何かと良いと思っての」
「そうでしたか」
「どうもごめんなさいね。うちの亭主が、人数は多い方がいいって聞かなくて――」
「いえいえ、こちらの方としても人数が居た方が安心しますので」
妙子さんが、頬に手を当てながら答えてくる。
「本当に、すいません。こんなに大勢で押し掛けてしまって――」
雪音さんも頭を下げてくる。
別に雪音さんが悪い訳ではないのだ。
「いえ、こちらこそ」
雪音さんに言葉を返す。
「それでは、村長」
「どうした?」
「自分が異世界に行っている間、よろしくお願いします」
「気を付けていってきなさい」
――時刻は、午前0時。
「それでは行ってきます。桜を、よろしくお願いします」
「行ってらっしゃいなの」
「うむ」
「五郎ちゃん、気をつけていってらっしゃい」
「わん!」
「お気をつけて」
ビジネスカバンを手に持ち家を出たあと、裏庭を通りバックヤード側の扉を開ける。
澄んだ鈴の音を聞きながら店内に入ると、店内は外から差し込む日差しで明るく照らされていた。
店内のカウンター傍の柱に設置されている正面出入口シャッターの開閉ボタンを押す。
音を立てながらシャッターは開いていき――。
「ゴロウ様!?」
軒先から出た俺にいの一番に話しかけてきたのはナイルさん。
ただ――、いつもと様子が違って見える。
「そんなに慌てて、どうかしましたか?」
「どうしたも何も1か月近く音信不通だったもので、ノーマン様が心配していたのです。またゲートが閉まってしまったのではないのかと」
「えっ? 2週間ではなく1か月ですか?」
「はい」
即答してくる様子と表情から嘘をついているようには見えない。
そうなると……。
日本と異世界の繋がりの時間が長い場合は、流れる時間も異なる? そういう事なのか?
「そうでしたか……。その……、結界についてエルフは何か言っていましたか?」
「いえ、原因は分からないと。――ただ……」
「何か?」
「一時的にゲートを維持していた結界の魔力が大きく損なわれていた事があったらしく、その影響の可能性が高いと――」
「そうですか」
可能性か……。つまり正確なところは分かっていないという事になる。
これは気を付けておいた方がいいか。
「それとゴロウ様」
「何でしょうか?」
「その手に持っているのは何でしょうか?」
ナイルさんが右手に携えているビジネスカバンを指差している。
「これには、ノーマン辺境伯様に商品を説明する為に必要なノートパソコンが入っています」
「のーとぱそこん?」
そういえば、異世界にはノートパソコンは無いんだよな。
「簡単に言えば商品のカタログみたいなものです」
「カタログ?」
「どんな商品なのかと説明する資料みたいなものです」
「あー、なるほど。それで、そのカバンの中には商品が入っているのですか?」
「……まぁ、そんなもんです」
ナイルさんは、納得してくれたのだろう。
首肯すると、すぐに馬車を手配するように店の前を警備している兵士達へと指示を出す。
「ゴロウ様」
「何でしょうか?」
「サクラ様は、今日はご一緒ではないのですか?」
「桜は、家で留守番をしています」
「そうなのですか……」
「何かありましたか?」
「いえ、ノーマン様がお会いしたいような素振りを毎日しておりましたので……」
「そ、そうですか……」
どれだけ桜を溺愛しているのか。
子供にはメリハリを持って接しないといけないというのに……。
馬車が到着し乗り込んだあとは、ノーマン辺境伯の邸宅へと向かうが、良くは分からないが――、
「いつもと町の様子が違う気がしますね。何か落ち着きが無いというか騒めいているというか」
「ああ、分かりますか?」
「ええ、何となく――」
「じつは、ルイズ辺境伯領が属しておりますエルム王国の隣国――、竜帝国を治めている風竜フェンブリル様の御息女フリーデル様が行方不明になったのです。どうやら賊に連れ去られたようでして……、ルイズ辺境伯領を賊が通ったという証言が市井から齎されていたのですが――」
「それで捜索の為に町がざわついているわけですか」
「はい。――ですが、すでにルイズ辺境伯領から賊が姿を消して3週間以上経過していますので――、それに魔力の痕跡も綺麗に消えている事から他国へ拉致されたというのが有力な線になっています」
「なるほど、それは大変ですね」
辺境伯邸に到着したところで馬車から降りる。
そして、いつものように屋敷の客室に通され、待つこと数分で扉が開く。
入室してきたノーマン辺境伯が、椅子に座ったところで、
「待たせたの」
「いえ、こちらこそご心配をおかけしたようで――」
言葉を交わしつつ、ノーマン辺境伯の様子を伺うが体調は良いようだ。
「どうかしたのか?」
「いえ、ご壮健でなによりと――」
「うむ。例の件が片付いたからの」
「そうですか」
おそらく、毒を盛っていた人物の対処が終わったという事だろう。
そこに関しては、あまり突っ込まない方がいいな。
面倒ごとはご免だ。
「それよりも、一か月も連絡が付かず気を揉んでおったところだ。大丈夫であったのか?」
「はい。私の方は、とくに滞りなく開店の準備を整えることが出来ました」
「それは何よりだ。ところでだ――」
ノーマン辺境伯の目が鋭くなり、
「何でしょうか?」
「町の市場を見学したと聞いたが――」
「はい。一応は……、ただ商品に関しては――」
「いや、そうではない。親しげな女子と一緒に来たとナイルから報告があったのでな。婚約者か何かなのかの?」
「いえ――、ただの従業員です」
「ほう! と! いう事は意中の女子はいないと? そういうことかの?」
「まぁ、意中というか……」
そういうのは、桜と一緒に暮らしているから考えたことはないな。
それに……、まぁ――、いまは昔のことはどうでもいい。
「姪っ子と暮らしていますので、そういう事は考えてはいません。桜を、一人前に育てるのが私の大人としての仕事ですので」
「そうか……、まだ小さいからの」
「いえ。小さいとかではなくて――」
「ゴロウ、男子の場合はよいが女子の場合は、やはり女親というのは必要になるものだぞ? とくにサクラのことを思うなら尚更だの」
「……ですが、桜が女性を拒絶しますので」
「ふむ……、――それなら致し方ないの。そういえば市場で一緒に回っていた女子もそうなのかの?」
「雪音さんですか?」
「ユキネというのか。その者は、従業員と言う事であったが家に上がることは出来ないのかの?」
「そんなことは……」
そういえば、前回は雪音さんが家に上がる時に桜は拒絶していた。
だが、最近は家に上がっても拒絶するようなことはない。
「分かった。それなら、すぐに手配しよう」
「ありがとうございます」
「異世界に発つのは、何時頃になるのだ?」
「日付が変更してから行こうと思っています」
「うむ。では、それまでに手配しておこうか」
「よろしくお願いします」
話が一段落ついたところで電話を切る。
「桜、村長が来てくれるみたいだから大丈夫か?」
「うん。おじいちゃんが来るんだよね?」
「そうだ」
とりあえず、俺は部屋の中を一通り掃除する。
さすがに誰かが来るのに客間を掃除機掛けておかないのはマズイと思ったからだ。
よくよく考えれば以前にスポットのアルバイトが使ったままになっていたから。
「五郎、待たせたな!」
それから、しばらくして尋ねてきたのは田口村長と田口妙子さん、さらに孫娘である田口雪音さん。
「すいません。村長、無理を言ってしまって」
「気にすることはない」
「あと、ずいぶんと大人数ですね」
「人数が居た方が何かと良いと思っての」
「そうでしたか」
「どうもごめんなさいね。うちの亭主が、人数は多い方がいいって聞かなくて――」
「いえいえ、こちらの方としても人数が居た方が安心しますので」
妙子さんが、頬に手を当てながら答えてくる。
「本当に、すいません。こんなに大勢で押し掛けてしまって――」
雪音さんも頭を下げてくる。
別に雪音さんが悪い訳ではないのだ。
「いえ、こちらこそ」
雪音さんに言葉を返す。
「それでは、村長」
「どうした?」
「自分が異世界に行っている間、よろしくお願いします」
「気を付けていってきなさい」
――時刻は、午前0時。
「それでは行ってきます。桜を、よろしくお願いします」
「行ってらっしゃいなの」
「うむ」
「五郎ちゃん、気をつけていってらっしゃい」
「わん!」
「お気をつけて」
ビジネスカバンを手に持ち家を出たあと、裏庭を通りバックヤード側の扉を開ける。
澄んだ鈴の音を聞きながら店内に入ると、店内は外から差し込む日差しで明るく照らされていた。
店内のカウンター傍の柱に設置されている正面出入口シャッターの開閉ボタンを押す。
音を立てながらシャッターは開いていき――。
「ゴロウ様!?」
軒先から出た俺にいの一番に話しかけてきたのはナイルさん。
ただ――、いつもと様子が違って見える。
「そんなに慌てて、どうかしましたか?」
「どうしたも何も1か月近く音信不通だったもので、ノーマン様が心配していたのです。またゲートが閉まってしまったのではないのかと」
「えっ? 2週間ではなく1か月ですか?」
「はい」
即答してくる様子と表情から嘘をついているようには見えない。
そうなると……。
日本と異世界の繋がりの時間が長い場合は、流れる時間も異なる? そういう事なのか?
「そうでしたか……。その……、結界についてエルフは何か言っていましたか?」
「いえ、原因は分からないと。――ただ……」
「何か?」
「一時的にゲートを維持していた結界の魔力が大きく損なわれていた事があったらしく、その影響の可能性が高いと――」
「そうですか」
可能性か……。つまり正確なところは分かっていないという事になる。
これは気を付けておいた方がいいか。
「それとゴロウ様」
「何でしょうか?」
「その手に持っているのは何でしょうか?」
ナイルさんが右手に携えているビジネスカバンを指差している。
「これには、ノーマン辺境伯様に商品を説明する為に必要なノートパソコンが入っています」
「のーとぱそこん?」
そういえば、異世界にはノートパソコンは無いんだよな。
「簡単に言えば商品のカタログみたいなものです」
「カタログ?」
「どんな商品なのかと説明する資料みたいなものです」
「あー、なるほど。それで、そのカバンの中には商品が入っているのですか?」
「……まぁ、そんなもんです」
ナイルさんは、納得してくれたのだろう。
首肯すると、すぐに馬車を手配するように店の前を警備している兵士達へと指示を出す。
「ゴロウ様」
「何でしょうか?」
「サクラ様は、今日はご一緒ではないのですか?」
「桜は、家で留守番をしています」
「そうなのですか……」
「何かありましたか?」
「いえ、ノーマン様がお会いしたいような素振りを毎日しておりましたので……」
「そ、そうですか……」
どれだけ桜を溺愛しているのか。
子供にはメリハリを持って接しないといけないというのに……。
馬車が到着し乗り込んだあとは、ノーマン辺境伯の邸宅へと向かうが、良くは分からないが――、
「いつもと町の様子が違う気がしますね。何か落ち着きが無いというか騒めいているというか」
「ああ、分かりますか?」
「ええ、何となく――」
「じつは、ルイズ辺境伯領が属しておりますエルム王国の隣国――、竜帝国を治めている風竜フェンブリル様の御息女フリーデル様が行方不明になったのです。どうやら賊に連れ去られたようでして……、ルイズ辺境伯領を賊が通ったという証言が市井から齎されていたのですが――」
「それで捜索の為に町がざわついているわけですか」
「はい。――ですが、すでにルイズ辺境伯領から賊が姿を消して3週間以上経過していますので――、それに魔力の痕跡も綺麗に消えている事から他国へ拉致されたというのが有力な線になっています」
「なるほど、それは大変ですね」
辺境伯邸に到着したところで馬車から降りる。
そして、いつものように屋敷の客室に通され、待つこと数分で扉が開く。
入室してきたノーマン辺境伯が、椅子に座ったところで、
「待たせたの」
「いえ、こちらこそご心配をおかけしたようで――」
言葉を交わしつつ、ノーマン辺境伯の様子を伺うが体調は良いようだ。
「どうかしたのか?」
「いえ、ご壮健でなによりと――」
「うむ。例の件が片付いたからの」
「そうですか」
おそらく、毒を盛っていた人物の対処が終わったという事だろう。
そこに関しては、あまり突っ込まない方がいいな。
面倒ごとはご免だ。
「それよりも、一か月も連絡が付かず気を揉んでおったところだ。大丈夫であったのか?」
「はい。私の方は、とくに滞りなく開店の準備を整えることが出来ました」
「それは何よりだ。ところでだ――」
ノーマン辺境伯の目が鋭くなり、
「何でしょうか?」
「町の市場を見学したと聞いたが――」
「はい。一応は……、ただ商品に関しては――」
「いや、そうではない。親しげな女子と一緒に来たとナイルから報告があったのでな。婚約者か何かなのかの?」
「いえ――、ただの従業員です」
「ほう! と! いう事は意中の女子はいないと? そういうことかの?」
「まぁ、意中というか……」
そういうのは、桜と一緒に暮らしているから考えたことはないな。
それに……、まぁ――、いまは昔のことはどうでもいい。
「姪っ子と暮らしていますので、そういう事は考えてはいません。桜を、一人前に育てるのが私の大人としての仕事ですので」
「そうか……、まだ小さいからの」
「いえ。小さいとかではなくて――」
「ゴロウ、男子の場合はよいが女子の場合は、やはり女親というのは必要になるものだぞ? とくにサクラのことを思うなら尚更だの」
「……ですが、桜が女性を拒絶しますので」
「ふむ……、――それなら致し方ないの。そういえば市場で一緒に回っていた女子もそうなのかの?」
「雪音さんですか?」
「ユキネというのか。その者は、従業員と言う事であったが家に上がることは出来ないのかの?」
「そんなことは……」
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