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第54話 曽祖父と曾孫
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「何でしょうか?」
何となくだが深刻そうな表情で俺に語りかけてくるが――、無礼な態度をとった覚えはないはずだが……。
「い、一応だな……。儂は、お前は血が繋がっておってだな……、肉親という訳だが……」
「そうですね……」
「……だからのう……、出来れば……、様付けは止して欲しいのだが……」
俺に語りかけながらもチラッと桜のほうを見るノーマン辺境伯。
そんな様子に、『ああ、なるほど……』と、頷く。
「分かりました。――ですが、普段から様付けをしていないとプライベート以外の話し合いの場の時に問題が生じますので……」
「そうだのう……」
貴族の家の事情を俺は知らないが、領主と言う立場上、柵などは多々あるというのは異世界に来て話をして何となくだが分かった。
だから、安易に呼び名は変えない方がいいと思う。
「おじちゃん?」
迷っているところで桜がベッドから降りるとトコトコと歩いてくる。
俺の傍まで来たところで良い事を思いつく。
「桜」
「なに?」
首を傾げてくる桜の頭を撫でながら思いついたことを口にする。
「この目の前に立っている方が、ノーマン・ド・ルイズ辺境伯様だ。俺のおじいちゃんであり、桜の曽祖父に当たる人だよ」
「そうそふ?」
「俺の父親のお父さんかな」
桜が目をパチクリさせながらノーマン辺境伯の方を見ていると「えっと……、おじいちゃんでいいの?」と、恐る恐ると言った様子で言葉を紡ぐ。
正確には曽祖父でありおじいちゃんではないが、「おじいちゃんか」と、感慨深く何度も頷いているノーマン辺境伯を見るに訂正をするのは野暮と言ったところだろう。
「うむ! 儂がサクラのおじいちゃんだ。いい響きだのう……。ゲシュペンストは、孫を見せてはくれんかったからのう。ゴロウは体面が大事だからとおじいちゃんとは呼んではくれないからのう」
「さすがに、自分の年齢的に……、そのような呼び方は――、それに一応は領主様と言う肩書もありますから……」
「分かっておる。何かの拍子に威厳が損なわれると治世に影響があると言いたいのだろう?」
「はい」
「まったく……固いのう。そこらへんは息子にそっくりだ」
たしかに俺の親父は、頑固な部分はあった。
「おじいちゃん」
「おお、サクラはかわいいのう」
ノーマン辺境伯が桜の頭を撫でながら何とも言えないご満悦な表情をしている。
いつも応接室で話をしている表情とは別物だ。
完全に表情がだらしない状態になっている。
「それで、次回は何時頃に来られるのだ?」
「店舗の開店後と考えていますが……」
冷蔵・冷凍ケースの設置や商品の搬入にレジの導入とやることは多岐に渡る。
店を開店させて余裕が出来るまで――、そう何度も異世界には来られない。
「そうか……、――で! 店が開店するのは、どのくらいを予定しているのだ?」
「そうですね……」
水洗トイレの設置や配管などを考えると最低でも一週間――、いや2週間は欲しい。
「2週間くらいを予定しています」
「そんなにか!?」
ノーマン辺境伯がショックを受けたように固まるが……、桜の頭を撫でている手だけは止まらない。
どれだけ孫好きなんだか……。
「わ、わかった……。それは人手不足が理由ではないのだな?」
「はい。そんな事はないです」
「そうか……」
しょんぼりとしたノーマン辺境伯。
「おじいちゃん、だいじょうぶ?」
「おお、大丈夫だぞ? それにしても孫というのは良い物だな!」
「孫ではなく曾孫です」
気が付けば思わず素で突っ込みを入れていた。
「ゴロウは、冗談が通じないのう。ハッ! 良い事を思いついたぞ!」
「何でしょうか?」
「儂が異世界のゴロウの家に行けばいいのではないのか?」
「領地運営はどうするんですか?」
「――な、なら! サクラが儂の家に2週間いれば問題ないのでは!?」
「大問題です。桜は娘同然なので2週間も会えないのは自分的には大問題です」
「うーむ」
まったくうちの娘を大事にしてくれるのは嬉しい。
ただ……、周りが見えなくなるのは頂けない。
「仕方ないのう。2週間、我慢するとしようかのう……」
肩を落としながら呟いてくる言葉にまったく覇気が感じられない。
そんなノーマン辺境伯の姿を見ながら俺は心の中で「ダメだ、この領主なんとかしないと。完全に桜にメロメロな状態だ」と、突っ込みを入れていると部屋にナイルさんが入ってくると――。
「ノーマン様! 馬車の用意が出来ました」
その言葉に、キッ! と表情を引き締めたノーマン辺境伯は「分かった」と短く答えていた。
一応、公私混同はしないみたいだ。
用意された馬車まで、ナイルさんが案内してくれた。
ちなみに、いつも屋敷から殆ど出てこないノーマン辺境伯もいつの間にか馬車に乗っている。
「サクラは、儂が送っていこう」
ナイルさんや、メイドたちの前だからなのかキリッ! と、威厳のある表情で語っていたが、すでに馬車に乗っている桜――、そこから見えない位置に座っている桜の頭を撫でながら話しているあたり疑問を覚えるところである。
「ノーマン様!」
屋敷から出てきたアロイスさんが一抱えある布袋を抱えながら近寄ってくる。
「ご命令通り持ってまいりました」
「うむ」
桜の頭から手を離したノーマン辺境伯は、アロイスが馬車の中に載せた袋の中身を確認したあと、「それでは、90トンの塩の確認に行ってくる。アロイスは、何かあったらすぐに報告を寄こすように」と、指示を出していた。
馬車は、すぐに走りだす。
いつもは、俺が桜の隣に座っているが、今日はノーマン辺境伯の横には桜が――、俺の隣にはナイルさんが座っている。
「――さて、ゴロウ。その袋の中身は塩の代金になる。確認しておくとよい」
馬車が店の前に到着するまでには時間が掛かる事から、俺は袋の中身を確認していくが――、中に入っている金の装飾品の数がかなり多い。
それはそうだ。
今回は、6000万円相当の金――、つまり装飾品が入っている。
1グラム5000円と計算すれば12キロほど。
これを全て質屋で捌き切れるのかと考えてしまう。
金の買い取りで足がつくことは、国税庁が関わってくることになる。
国が関わってくるとなると、異世界と繋がっていることを言えない限りは金の出所などを疑われることから好ましくない。
「ゴロウ、どうかしたのか? 一応、宝石類などは省いた上で用意をしたが?」
「いえ、こちらの問題なので……」
ノーマン辺境伯に言葉を返しながら――、コトコトと車輪が動く音を聞きながら考える。
正直、異世界との貿易に関しては色々と課題があるのは分かっていたが、それでもやはり金を質屋に売るだけでは今後は難しいだろう。
そうなると、新たなる収入の方法を考える必要が出てくるが……。
その方法がまったく思いつかない。
仮に、この金の装飾品が全部売れたとしても6000万円ほど。
ノーマン辺境伯が治めているルイズ辺境伯領で一か月に消費される塩の量は18トン。
業務用の塩が1キロ60円としたら一回の仕入れに108万円……、税金を入れれば130万円ほどになるだろう。
そうなると6000万円というお金も決して多いとは言えない。
問題は山積みだな……。
考えている内に馬車は、月山雑貨店の前に到着する。
馬車から降りると通りには、荷車が並んでおり大量の塩が載せられているのが見えた。
「ほう。これは、壮観だのう。ふむ……、全ての塩だが――、品質は一定なのだな?」
俺は頷く。
ノーマン辺境伯は塩を確認していくが、その間に俺はどうしても確認したい事があった。
何となくだが深刻そうな表情で俺に語りかけてくるが――、無礼な態度をとった覚えはないはずだが……。
「い、一応だな……。儂は、お前は血が繋がっておってだな……、肉親という訳だが……」
「そうですね……」
「……だからのう……、出来れば……、様付けは止して欲しいのだが……」
俺に語りかけながらもチラッと桜のほうを見るノーマン辺境伯。
そんな様子に、『ああ、なるほど……』と、頷く。
「分かりました。――ですが、普段から様付けをしていないとプライベート以外の話し合いの場の時に問題が生じますので……」
「そうだのう……」
貴族の家の事情を俺は知らないが、領主と言う立場上、柵などは多々あるというのは異世界に来て話をして何となくだが分かった。
だから、安易に呼び名は変えない方がいいと思う。
「おじちゃん?」
迷っているところで桜がベッドから降りるとトコトコと歩いてくる。
俺の傍まで来たところで良い事を思いつく。
「桜」
「なに?」
首を傾げてくる桜の頭を撫でながら思いついたことを口にする。
「この目の前に立っている方が、ノーマン・ド・ルイズ辺境伯様だ。俺のおじいちゃんであり、桜の曽祖父に当たる人だよ」
「そうそふ?」
「俺の父親のお父さんかな」
桜が目をパチクリさせながらノーマン辺境伯の方を見ていると「えっと……、おじいちゃんでいいの?」と、恐る恐ると言った様子で言葉を紡ぐ。
正確には曽祖父でありおじいちゃんではないが、「おじいちゃんか」と、感慨深く何度も頷いているノーマン辺境伯を見るに訂正をするのは野暮と言ったところだろう。
「うむ! 儂がサクラのおじいちゃんだ。いい響きだのう……。ゲシュペンストは、孫を見せてはくれんかったからのう。ゴロウは体面が大事だからとおじいちゃんとは呼んではくれないからのう」
「さすがに、自分の年齢的に……、そのような呼び方は――、それに一応は領主様と言う肩書もありますから……」
「分かっておる。何かの拍子に威厳が損なわれると治世に影響があると言いたいのだろう?」
「はい」
「まったく……固いのう。そこらへんは息子にそっくりだ」
たしかに俺の親父は、頑固な部分はあった。
「おじいちゃん」
「おお、サクラはかわいいのう」
ノーマン辺境伯が桜の頭を撫でながら何とも言えないご満悦な表情をしている。
いつも応接室で話をしている表情とは別物だ。
完全に表情がだらしない状態になっている。
「それで、次回は何時頃に来られるのだ?」
「店舗の開店後と考えていますが……」
冷蔵・冷凍ケースの設置や商品の搬入にレジの導入とやることは多岐に渡る。
店を開店させて余裕が出来るまで――、そう何度も異世界には来られない。
「そうか……、――で! 店が開店するのは、どのくらいを予定しているのだ?」
「そうですね……」
水洗トイレの設置や配管などを考えると最低でも一週間――、いや2週間は欲しい。
「2週間くらいを予定しています」
「そんなにか!?」
ノーマン辺境伯がショックを受けたように固まるが……、桜の頭を撫でている手だけは止まらない。
どれだけ孫好きなんだか……。
「わ、わかった……。それは人手不足が理由ではないのだな?」
「はい。そんな事はないです」
「そうか……」
しょんぼりとしたノーマン辺境伯。
「おじいちゃん、だいじょうぶ?」
「おお、大丈夫だぞ? それにしても孫というのは良い物だな!」
「孫ではなく曾孫です」
気が付けば思わず素で突っ込みを入れていた。
「ゴロウは、冗談が通じないのう。ハッ! 良い事を思いついたぞ!」
「何でしょうか?」
「儂が異世界のゴロウの家に行けばいいのではないのか?」
「領地運営はどうするんですか?」
「――な、なら! サクラが儂の家に2週間いれば問題ないのでは!?」
「大問題です。桜は娘同然なので2週間も会えないのは自分的には大問題です」
「うーむ」
まったくうちの娘を大事にしてくれるのは嬉しい。
ただ……、周りが見えなくなるのは頂けない。
「仕方ないのう。2週間、我慢するとしようかのう……」
肩を落としながら呟いてくる言葉にまったく覇気が感じられない。
そんなノーマン辺境伯の姿を見ながら俺は心の中で「ダメだ、この領主なんとかしないと。完全に桜にメロメロな状態だ」と、突っ込みを入れていると部屋にナイルさんが入ってくると――。
「ノーマン様! 馬車の用意が出来ました」
その言葉に、キッ! と表情を引き締めたノーマン辺境伯は「分かった」と短く答えていた。
一応、公私混同はしないみたいだ。
用意された馬車まで、ナイルさんが案内してくれた。
ちなみに、いつも屋敷から殆ど出てこないノーマン辺境伯もいつの間にか馬車に乗っている。
「サクラは、儂が送っていこう」
ナイルさんや、メイドたちの前だからなのかキリッ! と、威厳のある表情で語っていたが、すでに馬車に乗っている桜――、そこから見えない位置に座っている桜の頭を撫でながら話しているあたり疑問を覚えるところである。
「ノーマン様!」
屋敷から出てきたアロイスさんが一抱えある布袋を抱えながら近寄ってくる。
「ご命令通り持ってまいりました」
「うむ」
桜の頭から手を離したノーマン辺境伯は、アロイスが馬車の中に載せた袋の中身を確認したあと、「それでは、90トンの塩の確認に行ってくる。アロイスは、何かあったらすぐに報告を寄こすように」と、指示を出していた。
馬車は、すぐに走りだす。
いつもは、俺が桜の隣に座っているが、今日はノーマン辺境伯の横には桜が――、俺の隣にはナイルさんが座っている。
「――さて、ゴロウ。その袋の中身は塩の代金になる。確認しておくとよい」
馬車が店の前に到着するまでには時間が掛かる事から、俺は袋の中身を確認していくが――、中に入っている金の装飾品の数がかなり多い。
それはそうだ。
今回は、6000万円相当の金――、つまり装飾品が入っている。
1グラム5000円と計算すれば12キロほど。
これを全て質屋で捌き切れるのかと考えてしまう。
金の買い取りで足がつくことは、国税庁が関わってくることになる。
国が関わってくるとなると、異世界と繋がっていることを言えない限りは金の出所などを疑われることから好ましくない。
「ゴロウ、どうかしたのか? 一応、宝石類などは省いた上で用意をしたが?」
「いえ、こちらの問題なので……」
ノーマン辺境伯に言葉を返しながら――、コトコトと車輪が動く音を聞きながら考える。
正直、異世界との貿易に関しては色々と課題があるのは分かっていたが、それでもやはり金を質屋に売るだけでは今後は難しいだろう。
そうなると、新たなる収入の方法を考える必要が出てくるが……。
その方法がまったく思いつかない。
仮に、この金の装飾品が全部売れたとしても6000万円ほど。
ノーマン辺境伯が治めているルイズ辺境伯領で一か月に消費される塩の量は18トン。
業務用の塩が1キロ60円としたら一回の仕入れに108万円……、税金を入れれば130万円ほどになるだろう。
そうなると6000万円というお金も決して多いとは言えない。
問題は山積みだな……。
考えている内に馬車は、月山雑貨店の前に到着する。
馬車から降りると通りには、荷車が並んでおり大量の塩が載せられているのが見えた。
「ほう。これは、壮観だのう。ふむ……、全ての塩だが――、品質は一定なのだな?」
俺は頷く。
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