本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。

なつめ猫@書籍化作家

文字の大きさ
上 下
91 / 200

第90話 太陽がまぶしいぜ!

しおりを挟む

 俺の両親は、俺の目をまともに見ない。

 質素なアパートに住んでいる両親は、残り二人の子供と一緒に住んでいる。妹二人だ。俺は一人、アルバイトをしながらもっと安いアパートに住んでいた。ゴキブリ、ネズミは当たり前の、雨宿りが出来る程度のアパートに。

 アルバイトは長続きしなかった。俺の周りでは奇妙なことが起こると噂がたち、すぐに辞めさせられる。写真なんて、日常的に霊が写ってしまう。

 だから高校にも通っていなかった。昨日、十七歳になったばかりの俺は、拾われた紫藤と清次郎について、東京に出ることになった。

 借りていたアパートを解約し、両親に一応、どこに行くのかを告げに行ったけれど。恐らく半分も聞いていないだろう。俺がどこへ行こうが、彼らには関係のないことだった。

 処理をしてくれたのは清次郎だった。荷物らしい物が無かった俺の部屋を見て、ポンッと背中を叩かれた。

 服をまとめ、家具は運送会社に頼み、全てを終えた後、二人と一緒に新幹線に乗り込んだ。清次郎のてきぱき振りには舌を巻いた。こんなに早く片付けられるとは思わなかった。

 座席を回転させ、向かい合わせになった俺の目の前には、窓際に紫藤が、隣に清次郎が座っている。

 紫藤の膝には駅弁が乗せられていた。新幹線に乗り込む前、真剣に駅弁を選んでいた紫藤を思い出すと、柄にもなく吹き出しそうになってしまって、ヒクつく口元を押さえるのに苦労した。

 発車のベルが鳴り響き、緩やかに動き始める。待ってましたと紫藤が駅弁三つを包んでいた袋を開けた。清次郎が二つを取ると、一つを俺に渡してくれる。そして紫藤の膝に残った一つの封を、丁寧に外してやっている。

 そのくらい自分でやれば良いのに、と俺の弁当を開けた。割り箸の片方を歯で噛み、もう片方を掴んで引っ張った。パチッと音が鳴り、紫藤を驚いたように見つめてくる。

 真似しようと言うのか、割り箸を噛もうとしたら清次郎に止められた。無言で首を横へ振り、手で割ってやっている。紫藤の顔が少し残念そうに割られた割り箸を見つめている。

 苦笑した清次郎は、自分も割り箸を割ると俺の方を向いた。

「達也はつなぎが好きなのか? 他の服があまり無いようだが……」

「動き易いんだよ」

「そうか。当面は持っている服で回してもらうが、少しずつ揃えていくとしよう。……紫藤様、零れておりますよ」

 紫藤の膝に零れたそぼろを素早く拾い、自分の口に入れた清次郎。何事も無いかのようなその自然な動きに、正直吐きそうだった。

 男が男の世話を焼くなんて。溜息とともに弁当を掻き込んでいく。目の前で気持ちの悪いことが起こっていようとも、腹は減っていた。

 無言で食べ続ける俺を微笑みながら見つめている清次郎。時々零れる紫藤の米粒やおかずを拾っては食べている。

 最後に食べ始めたのに、最初に食べ終えた人。一口が俺達より大きかった。俺と紫藤の弁当の中身が減っている事を確認し、満足そうに頷いている。

 その傍ら、回ってきた車内販売のカートを呼び止め、コーヒーを二つ買っている。

「達也は何が飲みたい?」

「……炭酸」

「コーラで良いか?」

「ああ」

 コーラも頼んでくれた清次郎。小さな缶三つを手にした彼は、カートを押していた販売員の女に無意識にだろう、にこりと笑っている。

 見る見る間に女の顔が赤くなる。どもった声でありがとうございます、と頭を下げた時、新幹線が大きく揺れた。女がその揺れに倒れてくる。受け止めた清次郎に、ますます赤くなっていく。

「も、申し訳ありません!」

「いいえ。大丈夫でしょうか?」

「は、はいっ!」

 裏返った声で返事をした女は、急いで姿勢を正した。

 その瞬間、清次郎の顔が紫藤の手に掴まれる。女の方を向いていた顔が、ぐりっと百八十度横へ向いた。

 そして。

 目の前で。



 二人はキスをした。



 握っていた箸が音もなく落ちていく。真っ赤になっていた女も口を大きく開いた。

「お主はどうしてそう、誰かれ構わず優しくするのだ!? このおなごがお主に惚れたらどうする!!」

「……紫藤様。外ではしないで下さいと何度も申し上げたはずですぞ!」

「お主が悪い!! その様に優しい微笑みは私だけにしておれば良いのだ!!」

「そうもいきますまい」

「嫌だ!!」

 清次郎の首に抱き付いている。嫌だ嫌だと駄々をこねた紫藤。困ったように背中を撫でた清次郎は、紫藤を抱き締めたまま女を振り返った。

「すまない。気にしないでくれ」

「……はっ! は、はい!」

 頭を下げた女は、清次郎と、その胸に収まった紫藤を見つめ、顔を真っ赤にしたままカートを押していった。

 俺も連れて行ってくれ、と願わずにはいられない。

 目の前の二人もそうだけれど、何事かと振り返った乗客の視線が痛かった。二人とも男前だ、ただでさえ目立っているのに、そういう関係なのかと興味深そうな視線が集まっている。

 いたたまれない。新幹線を降りてしまいたい。一気に食欲が失せてしまった。

「紫藤様。いい加減、起きて下さい」

「お主が……お主が……!」

「倒れてきたおなごを振り払う訳にはいきますまい」

「しかしだな……!」

「さ、食べて下さい」

 紫藤を起こし、あやすように頭を撫でている。泣きそうな顔をした紫藤は、フルフル唇を震わせると小さく頷いた。

 何だ、この二人は。

 呆然と見ていた俺に気付いた清次郎が、落とした割り箸を拾ってくれた。ウェットティッシュで拭いてくれる。

「……驚いただろう?」

「そりゃまあ……」

「紫藤様と俺は、主従であり……」

「熱き恋仲ぞ!!」

「……叫ばないで下さいませ」

 紫藤の口を塞いだ清次郎は、早く食べるよう促している。頷き、大人しく食べている紫藤を見守りつつ、俺を見て笑った。

 俺はどうしても、笑えなかった。

 大丈夫なのだろうか。この二人について行っても。不安が大きくのしかかる。

 心配したところでもう、住む場所はない。付いて行くしかなかった。

 差し出されたコーラを貰いながら、あまり関わり合いにならないようにしようと思う俺だった。



***



 東京は人が溢れていた。忙しそうに歩き回る人の波に飲まれそうになる。抱えたスポーツバックが何度も人に引っかかって、方向を変えられてしまった。

 何で皆、当たり前の様に人を避けて歩けるのだろう。またしても人波に流された俺は、同じく流された紫藤にぶつかった。

「まったく、駅の人の多さには参るの」

「紫藤様、そちらではありませんぞ」

「分かっておる!」

 ぶつくさ言いながら、清次郎に追いつこうとした紫藤が斜めに逸れていく。吊られそうになった俺は、彼の腕を掴むと引っ張った。

「こっちだっつってんだろ」

 どうにかこうにか清次郎に追いついた。彼も鞄を持っていたけれど、流されてしまうようなことはない。紫藤の手を握り、俺には後ろからついてくるよう指示を出した。

「ちょうどラッシュだったようですな。さ、参りましょう」

 少し紫藤を引き寄せ、歩いていく。清次郎に掴まった紫藤は、嬉しそうに笑っていた。

 気持ち悪い、舌を出して嫌悪しながらも、この人混みから早く抜け出したくてついて歩いた。

 息苦しい人の波を掻き分け、駅の外へ出る。すぐにタクシーを拾った清次郎は、三人居るからか、自分が助手席へ乗ろうとしている。

「俺が前行くよ」

「しかし……」

「白いおっさんが睨んでんだよ」

 親指で後ろを指し示す。その指の先には紫藤が居る。俺に前に座れと無言のプレッシャーを掛けていた。

「……分かった。ああ、そうそう」

 清次郎が少し屈むと耳に囁いた。

「おっさんは止めてくれ。ご気分を悪くされるからな。せめて紫藤さん、と呼んでくれないか?」

「……分かったよ」

「ありがとう」

 くしゃっと金髪を撫でられる。先に乗り込んでいた紫藤の隣に座った清次郎を見届け、俺も助手席に乗り込んだ。行き先は清次郎が告げ、タクシーは動き出す。

 車窓から外を見つめ、田舎とは違い、排気ガスばかりなんだろうな、と思った。整備された道は車を跳ねさせたりはしなかった。

 高い建物や工場が立ち並ぶ東京。でも、思っていたより緑もあった。木なんて全然ないものだと思っていたから。

 物珍しくて窓の外ばかりを見ていた俺は、いつの間にかうとうとと眠っていたようだ。まともに寝る時間が無かったから当然か。

 それに、あまり寝るのは好きじゃなかった。眠っている間、気が抜けるせいか、とり憑かれたこともある。

 足元に立つ霊がいたり、肩を押されたり、そんなのは当たり前だった。

 どうしてだろう、うとうと眠っているのに、嫌な気配は全然しない。スッと入り込んだ深い眠りを貪った。

 どれくらい眠っていたのだろう。体を揺すられている。

「……達也……達也、起きてくれ。着いたぞ」

 揺さぶられた肩に目を開けた。欠伸をしながらタクシーから降りた俺は、目の前に広がる緑に、ここが東京ではないと思った。隣の県にでも移ったのかと思って。

 それほど緑に包まれている。大きな家ではないけれど、二人で住んでいるにしては大きい方だ。二階建ての家は、テラスも付いている。

 特に庭が広い。植えられた木々が緑の葉を元気に揺らしている。キラキラと光って見えるのは、太陽のせいだろうか。

「お主、体はどうだ?」

 先に降りていた紫藤が、腕を組んだまま聞いてくる。スポーツバックを肩に担ぎながら答えた。

「……そういや苦しくねぇ……それに見えなくなった」

 周りを見てみても、日常的に見えていた霊が見えなくなっている。東京に着いたあたりからだ。胸が苦しくなることもない。

「で、あろうな。暫く、この家に閉じこもってもらう。色々と調べねばならぬ事もあるでな」

「……閉じこもるって……んな暇なことできっかよ」

「清次郎」

「はい」

 俺の言葉を無視した紫藤は、清次郎を呼んでいる。彼は俺の背後に寄ると、プチッと一本、髪を抜き取った。

「いって!! 何すんだよ!」

「ふむ。痛んでおるの。何故髪を痛めてまで染めるのか分からぬな」

 清次郎から受け取った俺の短い髪を見つめ、しみじみ呟いた紫藤は右手を挙げている。中指をくいっと動かすと、どこからともなく紙が飛んできた。俺の胸に貼っている物に似ている。ということは、あれも札なのだろうか。

 飛んできた札を手にした紫藤は、俺の髪を札に乗せている。手を翳し、白い光を放つと髪が吸い込まれていった。

「これで良かろう」

 一つ頷き、札を飛ばしている。遠ざかる札を見ていた俺の背中を清次郎が押した。

「これでお前も入れるぞ」

「……さっぱり分かんねぇし」

「おいおい、説明してやる」

 笑った彼は、鉄格子のような門を開いた。先に歩く紫藤に続いて入っていく。

「良いか。玄関を中心に、家の周りは結界で覆っておる。故に、我ら以外の者は入れぬようになっておる。入る場合は、私の許しがいる」

「……何だよ、結界って」

「清次郎に聞け」

「どんだけ面倒くさがりなんだよ!」

 俺の突っ込みにふんっと、そっぽを向いた紫藤は、清次郎に玄関の鍵を開けさせ、先に入っていった。わなわな震える拳を見つめた清次郎は、俺の髪を撫でてくる。

「そう、怒るな。紫藤様は説明が苦手でな」

「……ちっ」

「……ふふ」

 舌打ちした俺に笑っている。背中を押され、玄関から中に入ると、靴を脱いで上がった。

 俺の安アパートに比べれば豪華だった。リビングには大きなテレビとゆったり座れるソファーがある。フカフカして気持ち良さそうなそのソファーに、もう紫藤は寝転んでいた。

 足を投げ出し、瞼を閉じている。ソファーは全部で三つ、その内の一つを一人で占領している。すぐに寝息が聞こえてきた。

 一方の清次郎はテキパキと動いている。持っていた荷物を開き、片づけに入った。洗濯物を洗い場に持っていき、台所に立つとお湯の準備を始めている。

「適当に座っていてくれ。コーヒーは好きか?」

「……あんまり」

「そうか。お茶の方が良いか?」

「どっちかっつーと」

「そうか」

 楽しそうに笑っている。何だか調子が狂うと、中央のソファーで眠る紫藤を見ながら、空いているソファーに座った。沈み込む尻が落ち着かない。

 世話になるなら手伝いくらいした方が良いのかと、振り返った時にはお盆にお茶が乗っている。何でこの男はこんなに手早く動けるのだろう。

「さ、落ち着くぞ」

「……別にテンパッてねぇし」

「そうだな。その札、もう外しても大丈夫だぞ」

「でも……」

「ここは外と内から結界を貼っている。お前の霊力が溢れても、張った結界が吸い取るから心配するな」

 俺の前にお茶を置き、足音を消して歩くとどこかの部屋に行っている。出てきたと思ったら手にタオルケットを持っていた。寝ている紫藤に掛けてやっている。

 まめな男だ。思っていた俺の隣に座った。

「すまんな。疲れていらっしゃるようだ」

「あんたの方が動いてるみたいだけどな」

「説明しなかったが、ここへ来る間、お前の霊力を紫藤様が封じていたんだよ。その札を通じてな。ずっと力を使っていたせいで、眠たくなったのだろう」

「……じゃ、見えなくなったのは」

「この土地は多くの霊が彷徨っている。お前を案じて多く吸ったのだろうな」

 ポンッと頭を叩かれた。眠っている紫藤をチラリと見る。

 偉そうで、面倒くさがりな彼が、何で俺にそこまでするのだろう。

 会って一日も経っていないのに。見た目はただの不良だし、大人は皆、俺を避けていた。

 親でさえ、恐れて近寄ってこないのに。

「……あんたら、お人好しだな」

「良く言われる」

 笑った清次郎は、自分もお茶を飲むと俺に向き直った。

「色々と説明しておこう」

 青い瞳が優しそうに笑うと、俺の頭を掻き回した。

 そう言えば、こうやって気軽に頭を撫でられたのはいつぶりだろう。

 柄にもなく感傷に浸りそうになった俺は、信じるな、と言い聞かせた。

 人の良い奴だって、すぐに俺を捨てるのだから。

 置いてもらえる間だけ、この二人を利用しよう。

 キッと見上げた俺に、ふわりと笑った清次郎。

 一人楽しそうに笑っている彼は、何度も何度も、俺の頭を撫でていた。

しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~

緋色優希
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入! 舐めた奴らに、真実が牙を剥く! 何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ? しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない? 訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、 なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト! そして…わかってくる、この異世界の異常性。 出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。 主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。 相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。 ハーレム要素は、不明とします。 復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。 追記  2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。 8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。 2024/02/23 アルファポリスオンリーを解除しました。

異世界をスキルブックと共に生きていく

大森 万丈
ファンタジー
神様に頼まれてユニークスキル「スキルブック」と「神の幸運」を持ち異世界に転移したのだが転移した先は海辺だった。見渡しても海と森しかない。「最初からサバイバルなんて難易度高すぎだろ・・今着てる服以外何も持ってないし絶対幸運働いてないよこれ、これからどうしよう・・・」これは地球で平凡に暮らしていた佐藤 健吾が死後神様の依頼により異世界に転生し神より授かったユニークスキル「スキルブック」を駆使し、仲間を増やしながら気ままに異世界で暮らしていく話です。神様に貰った幸運は相変わらず仕事をしません。のんびり書いていきます。読んで頂けると幸いです。

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

処理中です...