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第67話 ハイネ城炎上!(14)
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視界内に表示されているカーソルの中から、俺は称号を選ぶ。
神を殺す為には、勇者の称号が必要不可欠。
だが――、メテオストライクを使えば倒すことは出来る。
「くそっ――」
思わず舌打ちをする。
現在の場所が、MAP画面で見てもハイネのどの辺に位置するのか分からない。
それでは上空から落ちてくる隕石が、どこに落ちるのか見当がつかないのだ。
それだとエミリアを巻き込む可能性だってある。
つまり――、メテオストライクを使って目の前のアクアドラゴンを殺すことは出来ない。
――ならどうする!?
そこで俺は、先ほど流れたログを思い出す。
そしてログを遡り思わす笑みを浮かべた。
――称号『魔神』を習得しました。
「タイムリーな称号じゃないか」
それは、アルドガルド・オンラインの世界において、神を殺す為に、後期イベントで実装された称号。
俺は迷わずに称号の画面を開く。
【称号】
▲裏切られし者
▲童貞卒業
▲酒飲みの王
▲浪費家
▲魔神
さらに魔神の称号詳細を確認する。
▼魔神
称号にセット効果
・全魔法効果を2倍に上昇。
・神の名を持つモンスターに対して致命的ダメージを与えることが出来る。
MMOアルドガルド・オンラインと同じ内容が書かれている。
つまり! 目の前のアクアドラゴンを殺すことが可能!
自身のアイコンを選び、称号に『魔神』の称号を設定すると同時に視界内にテンプレートが開きログが流れる。
――ステータスの自動強化を開始。終了。ステータス画面を自動で開きます。確認後は任意で閉じてください。
ステータス
【レベル】166
【物理攻撃力】999
【物理防御力】999
【移動回避力】999
【魔法攻撃力】999+999
【魔法防御力】999+999
【残りポイント】4913
俺はログを確認後にすぐに閉じる。
『おのれ! 世迷言を!』
アクアドラゴンが、呪文の詠唱を始める。
それはアクアドラゴンが使う中で、最強の即死魔法であり最強の氷結攻撃魔法。
だが! それはサービス開始が始まってから10年までの最強の魔法!
「見せてやるよ! 本当の攻撃魔法の神髄を!」
俺は、グレートソードの柄を両手で掴んだまま剣先をアクアドラゴンへ向ける。
――そして!
「レベル10の雷属性魔法! テンペスト!」
アルドガルド・オンラインのサービスが開始してから20年後に実装された最強の雷撃最強魔法。
ただ弱点が一つあり、単体にしか効果がなく、武器にエンチャントするだけの属性魔法だという点。
――だが! その攻撃力は絶大!
HPが最大32767しか設定できないアルドガルド・オンラインにおいて65536というダメージを叩きだすチートでありバグ魔法。
俺が両手で握っているグレートソードの刃先には雷が帯電し始める。
それは、当初こそは白い雷光であったが、青い雷光へ、さらに紫の雷光へと変化し続ける。
それは大気中の存在する分子を構成する原子――、その原子すら構成する電子エネルギーを刃先へと強制的に集約し電気エネルギーへと変換しているからだ。
『な……』
そこで、ようやく理解したのだろう。
俺が、どれだけの魔法を放つのかを。
正確には魔法ではないが、威力は最強無類にして強大無比!
『そ、それだけの魔力……。貴様は――。死ね! 人間!』
動揺しつつも俺に氷結最強魔法であるフレイム・コールド・ブレスを放ってくるアクアドラゴン。
だが、それらを、俺はグレートソードを横薙ぎにするだけで、アクアドラゴンの最大最強の氷結魔法を蒸発させ消し飛ばす。
神を殺す為には、勇者の称号が必要不可欠。
だが――、メテオストライクを使えば倒すことは出来る。
「くそっ――」
思わず舌打ちをする。
現在の場所が、MAP画面で見てもハイネのどの辺に位置するのか分からない。
それでは上空から落ちてくる隕石が、どこに落ちるのか見当がつかないのだ。
それだとエミリアを巻き込む可能性だってある。
つまり――、メテオストライクを使って目の前のアクアドラゴンを殺すことは出来ない。
――ならどうする!?
そこで俺は、先ほど流れたログを思い出す。
そしてログを遡り思わす笑みを浮かべた。
――称号『魔神』を習得しました。
「タイムリーな称号じゃないか」
それは、アルドガルド・オンラインの世界において、神を殺す為に、後期イベントで実装された称号。
俺は迷わずに称号の画面を開く。
【称号】
▲裏切られし者
▲童貞卒業
▲酒飲みの王
▲浪費家
▲魔神
さらに魔神の称号詳細を確認する。
▼魔神
称号にセット効果
・全魔法効果を2倍に上昇。
・神の名を持つモンスターに対して致命的ダメージを与えることが出来る。
MMOアルドガルド・オンラインと同じ内容が書かれている。
つまり! 目の前のアクアドラゴンを殺すことが可能!
自身のアイコンを選び、称号に『魔神』の称号を設定すると同時に視界内にテンプレートが開きログが流れる。
――ステータスの自動強化を開始。終了。ステータス画面を自動で開きます。確認後は任意で閉じてください。
ステータス
【レベル】166
【物理攻撃力】999
【物理防御力】999
【移動回避力】999
【魔法攻撃力】999+999
【魔法防御力】999+999
【残りポイント】4913
俺はログを確認後にすぐに閉じる。
『おのれ! 世迷言を!』
アクアドラゴンが、呪文の詠唱を始める。
それはアクアドラゴンが使う中で、最強の即死魔法であり最強の氷結攻撃魔法。
だが! それはサービス開始が始まってから10年までの最強の魔法!
「見せてやるよ! 本当の攻撃魔法の神髄を!」
俺は、グレートソードの柄を両手で掴んだまま剣先をアクアドラゴンへ向ける。
――そして!
「レベル10の雷属性魔法! テンペスト!」
アルドガルド・オンラインのサービスが開始してから20年後に実装された最強の雷撃最強魔法。
ただ弱点が一つあり、単体にしか効果がなく、武器にエンチャントするだけの属性魔法だという点。
――だが! その攻撃力は絶大!
HPが最大32767しか設定できないアルドガルド・オンラインにおいて65536というダメージを叩きだすチートでありバグ魔法。
俺が両手で握っているグレートソードの刃先には雷が帯電し始める。
それは、当初こそは白い雷光であったが、青い雷光へ、さらに紫の雷光へと変化し続ける。
それは大気中の存在する分子を構成する原子――、その原子すら構成する電子エネルギーを刃先へと強制的に集約し電気エネルギーへと変換しているからだ。
『な……』
そこで、ようやく理解したのだろう。
俺が、どれだけの魔法を放つのかを。
正確には魔法ではないが、威力は最強無類にして強大無比!
『そ、それだけの魔力……。貴様は――。死ね! 人間!』
動揺しつつも俺に氷結最強魔法であるフレイム・コールド・ブレスを放ってくるアクアドラゴン。
だが、それらを、俺はグレートソードを横薙ぎにするだけで、アクアドラゴンの最大最強の氷結魔法を蒸発させ消し飛ばす。
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