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第四章 超古代文明遺跡編
第181話 疲れていると性欲が強くなるらしい
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「そっか……」
俺は、ディアナの言葉に頷きながら集まってきた獣人族へと視線を向ける。
「体を休めることは出来たか?」
獣人族の全員が頷いてくる。
どうやら身体的に回復速度も速いらしい。
「コローナ」
「はい」
「お前は、今ここにいる獣人族を3グループに分けて、6人を城門前に配置。残りで王城と王宮の警護をしてくれ。それと、常に二人一組で動くように徹底してくれ。何かあったときに一人だと、そのまま制圧されてしまうからな」
「わかったワン!」
「ディアナ、お前は俺と休憩だ」
「了解ニャン!」
元気よくディアナは返事をしてくるが、俺としては寝不足気味なので早く寝たい。
「えーディアナだけずるーい」
「そうよ!」
「そうだ、そうだ!」
「ふふーん」
獣人族の女性達から不平不満の声が上がる。
そして、何故かディアナは得意気だが、いまの俺は男女の仲のようなことをするつもりはない。
何せ、ここ数日間はロクに寝てないから。
「とりあえずだ。コローナ」
「はい!」
「俺とディアナが休んでいる間の王城と王宮の警備は任せる。何か外から接触があった場合には、俺が寝ていても報告を上げてくれ。いいな?」
「分かったワン!」
「他の皆も、そのつもりで警備をしてくれ。それと、相手が武力に訴えかけてくるか、もしくは不審人物に関しては拘束もしくは、殺してしまっていい」
俺の仲間が怪我をするくらいなら殺した方が後腐れないからな。
「それと、俺の名前を出してくる相手は取り次いでくれ。いいな?」
「「「「「「はい!」」」」」」
獣人族に指示を出したあと、俺は少し豪華な客室へと足を向ける。
獣人族から離れる際にコローナが班編成の指示を出していたから、あとはうまい具合に何とかしてくれるだろう。
「ソルティ」
「どうかしましたか? マスター」
近くにいると思い、ソルティの名を歩きながら呼ぶと空中にソルティが顕現する。
ソルティは白い粉を周囲に撒き散らしながら、大理石の床の上へと静かに降り立つと歩いている俺の横をトコトコと着いてくる。
「俺は、ディアナとしばらく休憩するから、コローナたちの面倒を陰ながらサポートしてやってくれ」
「分かりました。マスター」
姿を消すソルティ。
「ご主人様」
「どうかしたか? ディアナ」
「女神様とは、契らないのですか? ご主人様は」
「アイツは、そういうのじゃないからな」
まぁ、たしかに顔は良いしスタイルもいい。
ただ俺とは存在が違うからな。
だが、それを言うとリルカ達はどうなんだ? ということになるから深くは考えないようにしている。
「そうですかニャン」
何故か知らないが、少し嬉しそうな弾んだような声で、そう言葉を返してきたディアナは、俺の腕を両手で抱えてくる。
すると当然に、山猫族のディアナの大きな胸に腕が沈むような形になるわけで――、
「やれやれ――」
客室についたあとは、ディアナの体を堪能する。
人間、疲れていえば疲れているほど性欲が強くなるというのは本当のようで、ディアナを10回ほど快楽で失神させたあと、俺も満足し床についた。
――そして! 気が付いたのは翌日! というか、気が付いたのか下半身に違和感を覚えたからであったが……。
「ディアナ、何をしている?」
俺は、俺の腰の上で座ってトローンとした瞳で体を動かしているディアナを見て冷静に務めながら話しかける。
「奴隷のお仕事ニャン!」
「はぁ――って!」
ディアナが何度か体を震わせたかと思うと、ベッドで横になっている俺の体の上に倒れこんでくる。
どうやら、俺が寝ている間に発情期が来て襲ってきたようだ。
まぁ、男からしたら、それは悪くない! と! いうか、むしろご褒美! と、言った具合なのだが――。
「おい。ディアナ」
「もう少しだけ……、ご主人さまー。ディアナも、子猫が欲しいニャン」
「……これは駄目だ。完全に飛んでいるな……」
リルカにもあったが、どうも獣人族は男女の情事のあとは、甘える癖と飛んでトランス状態になり、何度も体を求めてくることが多い。
「とりあえず、腹の減り具合からして一晩明けたってところか」
俺は、ディアナと繋がったまま、冷静に分析する。
そして、そのまま俺はディアナが満足するまでしてから起きる。
もちろんディアナは、何度も俺がイカせたから腰に力が入らないのかベッドの上で力なく虚ろな眼差しで寝ている。
「――くっ」
ベッドから降りると、途端に疲労感が体を襲ってくる。
さすがに何時間も男女の情事をしていると肉体への疲労が半端ない。
ただ、国王陛下に食事を持っていくと約束している以上、もっていかないという選択肢はない。
「がんばるか……。それにしても、寝不足だった昨日よりも疲れているとは……、休憩とは一体……」
自問自答しながら王城の厨房に行きパンを焼き、スープを作ったあと国王陛下の寝所へと向かう。
国王陛下がいる部屋の扉に外から声をかける。
「エイジか?」
「ああ。朝食を持ってきた」
「よし! 今から、結界を解除する」
結界をロランに解除してもらい部屋へと入る。
すると、俺へと視線を向けてきたロランが眉を顰める。
「大丈夫か? エイジ」
「何がだ?」
「――いや、随分と疲れているように見えるんだが?」
ロランが心配そうな声色で声をかけてくる。
俺は、ディアナの言葉に頷きながら集まってきた獣人族へと視線を向ける。
「体を休めることは出来たか?」
獣人族の全員が頷いてくる。
どうやら身体的に回復速度も速いらしい。
「コローナ」
「はい」
「お前は、今ここにいる獣人族を3グループに分けて、6人を城門前に配置。残りで王城と王宮の警護をしてくれ。それと、常に二人一組で動くように徹底してくれ。何かあったときに一人だと、そのまま制圧されてしまうからな」
「わかったワン!」
「ディアナ、お前は俺と休憩だ」
「了解ニャン!」
元気よくディアナは返事をしてくるが、俺としては寝不足気味なので早く寝たい。
「えーディアナだけずるーい」
「そうよ!」
「そうだ、そうだ!」
「ふふーん」
獣人族の女性達から不平不満の声が上がる。
そして、何故かディアナは得意気だが、いまの俺は男女の仲のようなことをするつもりはない。
何せ、ここ数日間はロクに寝てないから。
「とりあえずだ。コローナ」
「はい!」
「俺とディアナが休んでいる間の王城と王宮の警備は任せる。何か外から接触があった場合には、俺が寝ていても報告を上げてくれ。いいな?」
「分かったワン!」
「他の皆も、そのつもりで警備をしてくれ。それと、相手が武力に訴えかけてくるか、もしくは不審人物に関しては拘束もしくは、殺してしまっていい」
俺の仲間が怪我をするくらいなら殺した方が後腐れないからな。
「それと、俺の名前を出してくる相手は取り次いでくれ。いいな?」
「「「「「「はい!」」」」」」
獣人族に指示を出したあと、俺は少し豪華な客室へと足を向ける。
獣人族から離れる際にコローナが班編成の指示を出していたから、あとはうまい具合に何とかしてくれるだろう。
「ソルティ」
「どうかしましたか? マスター」
近くにいると思い、ソルティの名を歩きながら呼ぶと空中にソルティが顕現する。
ソルティは白い粉を周囲に撒き散らしながら、大理石の床の上へと静かに降り立つと歩いている俺の横をトコトコと着いてくる。
「俺は、ディアナとしばらく休憩するから、コローナたちの面倒を陰ながらサポートしてやってくれ」
「分かりました。マスター」
姿を消すソルティ。
「ご主人様」
「どうかしたか? ディアナ」
「女神様とは、契らないのですか? ご主人様は」
「アイツは、そういうのじゃないからな」
まぁ、たしかに顔は良いしスタイルもいい。
ただ俺とは存在が違うからな。
だが、それを言うとリルカ達はどうなんだ? ということになるから深くは考えないようにしている。
「そうですかニャン」
何故か知らないが、少し嬉しそうな弾んだような声で、そう言葉を返してきたディアナは、俺の腕を両手で抱えてくる。
すると当然に、山猫族のディアナの大きな胸に腕が沈むような形になるわけで――、
「やれやれ――」
客室についたあとは、ディアナの体を堪能する。
人間、疲れていえば疲れているほど性欲が強くなるというのは本当のようで、ディアナを10回ほど快楽で失神させたあと、俺も満足し床についた。
――そして! 気が付いたのは翌日! というか、気が付いたのか下半身に違和感を覚えたからであったが……。
「ディアナ、何をしている?」
俺は、俺の腰の上で座ってトローンとした瞳で体を動かしているディアナを見て冷静に務めながら話しかける。
「奴隷のお仕事ニャン!」
「はぁ――って!」
ディアナが何度か体を震わせたかと思うと、ベッドで横になっている俺の体の上に倒れこんでくる。
どうやら、俺が寝ている間に発情期が来て襲ってきたようだ。
まぁ、男からしたら、それは悪くない! と! いうか、むしろご褒美! と、言った具合なのだが――。
「おい。ディアナ」
「もう少しだけ……、ご主人さまー。ディアナも、子猫が欲しいニャン」
「……これは駄目だ。完全に飛んでいるな……」
リルカにもあったが、どうも獣人族は男女の情事のあとは、甘える癖と飛んでトランス状態になり、何度も体を求めてくることが多い。
「とりあえず、腹の減り具合からして一晩明けたってところか」
俺は、ディアナと繋がったまま、冷静に分析する。
そして、そのまま俺はディアナが満足するまでしてから起きる。
もちろんディアナは、何度も俺がイカせたから腰に力が入らないのかベッドの上で力なく虚ろな眼差しで寝ている。
「――くっ」
ベッドから降りると、途端に疲労感が体を襲ってくる。
さすがに何時間も男女の情事をしていると肉体への疲労が半端ない。
ただ、国王陛下に食事を持っていくと約束している以上、もっていかないという選択肢はない。
「がんばるか……。それにしても、寝不足だった昨日よりも疲れているとは……、休憩とは一体……」
自問自答しながら王城の厨房に行きパンを焼き、スープを作ったあと国王陛下の寝所へと向かう。
国王陛下がいる部屋の扉に外から声をかける。
「エイジか?」
「ああ。朝食を持ってきた」
「よし! 今から、結界を解除する」
結界をロランに解除してもらい部屋へと入る。
すると、俺へと視線を向けてきたロランが眉を顰める。
「大丈夫か? エイジ」
「何がだ?」
「――いや、随分と疲れているように見えるんだが?」
ロランが心配そうな声色で声をかけてくる。
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