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第三章 王都暗躍編
第92話 獣人族では雌の躾は雄の仕事らしい。
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「それは、奴隷として購入したからって意味ではないよな?」
「え? 私達は、奴隷として買われた時点でエイジさんのモノですし、何よりもエルナも狐耳族で、発情期を迎えれば立派な大人ですから」
俺は、その物の言い方に首を傾げる。
その言い方だと、まるで俺は姉妹と関係を持つような言い方に聞こえたからだ。
「待て、ちょっと待ってくれ!」
「どうかされましたか? エイジさん」
「リルカ、その話しだと、まるで俺とエルナが男女の関係を持つみたいに聞こえるんだが?」」
「え? そうですけど? それが何か問題でも?」
「――いや、問題しかないわけだが……」
「問題ですか?」
首を傾げるリルカに、俺は心の中で考える。
俺としては、まだまだ幼いエルナを、そう言った男女の心境で見た覚えはないし、どっちかと言えば、娘みたいなものだと思っている。
「ああ。おれはエルナを娘だと思っている」
「え? また、エイジさんは、御冗談を――」
「冗談では……」
「エイジさん」
「ど、どうした?」
そっと俺に近づいてくると、俺を床の上に押し倒してくるリルカは、自身の唇を舐めると、体を倒してくる。
すると必然的に服を着てない裸体のままのリルカの大きな胸が、俺の頭を被うわけで――、
「ちょ、ちょっと!・ り、リルカ!?」
「エイジさん。ドキドキしますか?」
「ドキドキもそうだが――、いい匂いが――、また――」
「したくなっちゃいますか?」
「――だ、だから! どういう意味だ!?」
「つまり、こういうことです。狐耳族だけでなく獣人族は、発情したら、とても苦しいのです。子供が欲しい! 子供が欲しい! と、思ってしまうのです。それは、毎日のようにです! 発情期間中は、ずっとです。私は16歳になるまで4年間、ずっとずっと我慢してきました。それが、どれだけ大変なことか分かりますか?」
分からない。
だが……。
「エイジさん。今、私は、とても満たされています。それは、子供を授かることが出来たからです。でも、本当に獣人族にとって発情期は辛いのです。そこは汲み取ってください。それと、エルナに関しても、同じことが言えます。どこの馬の骨とも言えない者に抱かれるよりも、私は、ご主人様であるエイジ様に姉妹一緒に抱いてもらった方がいいと思っています」
「姉妹一緒って……」
「よくあることです。ですから、気にせずに抱いてください。妹が、発情した時は、私も手伝いますから! それに、妹のエルナもエイジさんの事が大好きですから」
「それは、リルカの旦那としてか?」
「いえ。一匹の雄として見ています。だって、戻ってきた時に、エルナ臭がしましたから」
エルナ臭ってなんだろうか?
「それって何の匂いだ?」
「簡単に説明すれば、この雄は、私のモノだという匂いをつけておくことですね。私は、エイジさんに何時もつけています」
「そ、そうだったのか……」
「はい! ――でも、今日は妹もつけていましたので、エルナも私とエイジさんの交尾を見て思う所があったのかも知れませんね!」
「待て! 俺とリルカの情事を見たって……どういうことだ?」
「またまた、エイジさんは……」
その言い方と、まるで俺とリルカがまぐわっている現場をエルナが覗き見していたように聞こえるんだが?
「――まさか、エルナが私とエイジさんの交尾を見ていた事に気が付いていなかったなんてことは――」
「そ、そんなことあるわけがないじゃないか!」
やばっ、思わず違う意味で肯定してしまった。
まるで、俺が露出プレイが好きなように聞こえるじゃないか。
「よかったです。エイジさんが普通で――」
普通? 普通って何だっけ?
俺は心の中で首を傾げる。
このへんは獣人族と人間族の間では海よりも谷よりも深い隔たりがあるよな。
「そ、そうか……」
「はい! よくあることですから!」
「よくある事なのか……」
「はい!」
いい笑顔で、頷いてくるよな。
まぁ、惚れた弱みというか、リルカの笑顔はとてもかわいい。
「それでは、エイジさん。エルナが発情した時には、きちんと雄として雌を躾けてくださいね! 私も手伝いますから!」
手伝いますからって……、自分の妹を? と、思わなくはないが……。
まぁ、まだ1年もあるわけだし、良い感じの獣人族か人間族の男を村に連れてきて交際でもさせてみればいいだろう。
「あ、エイジさん」
「どうした?」
「ちなみに、エルナに別の雄を宛がおうとしても無駄ですからね?」
「――ッ!?」
妖艶な笑みを浮かべるリルカは口を開くと、俺の耳元で――、
「だって、さっき言いましたよね? エルナ臭がするって――。それって、交尾を求めている証ですし、そこまで距離を詰めたということは、エイジさんが承諾したという証ですから」
「ま、まさか……。俺がエルナの頭を撫でたのも?」
「あらあら。エイジさん、ずいぶんと大胆なのですね」
「――いや、普通に頭を撫でるだろう……」
「エイジさん。獣人族の匂いは、頭からもっとも強く出るのです」
「――なっ!」
「ですから、頭を撫でられる行為を受け入れたということは、伴侶にしてもいいと言う証なのですよ」
「え? 私達は、奴隷として買われた時点でエイジさんのモノですし、何よりもエルナも狐耳族で、発情期を迎えれば立派な大人ですから」
俺は、その物の言い方に首を傾げる。
その言い方だと、まるで俺は姉妹と関係を持つような言い方に聞こえたからだ。
「待て、ちょっと待ってくれ!」
「どうかされましたか? エイジさん」
「リルカ、その話しだと、まるで俺とエルナが男女の関係を持つみたいに聞こえるんだが?」」
「え? そうですけど? それが何か問題でも?」
「――いや、問題しかないわけだが……」
「問題ですか?」
首を傾げるリルカに、俺は心の中で考える。
俺としては、まだまだ幼いエルナを、そう言った男女の心境で見た覚えはないし、どっちかと言えば、娘みたいなものだと思っている。
「ああ。おれはエルナを娘だと思っている」
「え? また、エイジさんは、御冗談を――」
「冗談では……」
「エイジさん」
「ど、どうした?」
そっと俺に近づいてくると、俺を床の上に押し倒してくるリルカは、自身の唇を舐めると、体を倒してくる。
すると必然的に服を着てない裸体のままのリルカの大きな胸が、俺の頭を被うわけで――、
「ちょ、ちょっと!・ り、リルカ!?」
「エイジさん。ドキドキしますか?」
「ドキドキもそうだが――、いい匂いが――、また――」
「したくなっちゃいますか?」
「――だ、だから! どういう意味だ!?」
「つまり、こういうことです。狐耳族だけでなく獣人族は、発情したら、とても苦しいのです。子供が欲しい! 子供が欲しい! と、思ってしまうのです。それは、毎日のようにです! 発情期間中は、ずっとです。私は16歳になるまで4年間、ずっとずっと我慢してきました。それが、どれだけ大変なことか分かりますか?」
分からない。
だが……。
「エイジさん。今、私は、とても満たされています。それは、子供を授かることが出来たからです。でも、本当に獣人族にとって発情期は辛いのです。そこは汲み取ってください。それと、エルナに関しても、同じことが言えます。どこの馬の骨とも言えない者に抱かれるよりも、私は、ご主人様であるエイジ様に姉妹一緒に抱いてもらった方がいいと思っています」
「姉妹一緒って……」
「よくあることです。ですから、気にせずに抱いてください。妹が、発情した時は、私も手伝いますから! それに、妹のエルナもエイジさんの事が大好きですから」
「それは、リルカの旦那としてか?」
「いえ。一匹の雄として見ています。だって、戻ってきた時に、エルナ臭がしましたから」
エルナ臭ってなんだろうか?
「それって何の匂いだ?」
「簡単に説明すれば、この雄は、私のモノだという匂いをつけておくことですね。私は、エイジさんに何時もつけています」
「そ、そうだったのか……」
「はい! ――でも、今日は妹もつけていましたので、エルナも私とエイジさんの交尾を見て思う所があったのかも知れませんね!」
「待て! 俺とリルカの情事を見たって……どういうことだ?」
「またまた、エイジさんは……」
その言い方と、まるで俺とリルカがまぐわっている現場をエルナが覗き見していたように聞こえるんだが?
「――まさか、エルナが私とエイジさんの交尾を見ていた事に気が付いていなかったなんてことは――」
「そ、そんなことあるわけがないじゃないか!」
やばっ、思わず違う意味で肯定してしまった。
まるで、俺が露出プレイが好きなように聞こえるじゃないか。
「よかったです。エイジさんが普通で――」
普通? 普通って何だっけ?
俺は心の中で首を傾げる。
このへんは獣人族と人間族の間では海よりも谷よりも深い隔たりがあるよな。
「そ、そうか……」
「はい! よくあることですから!」
「よくある事なのか……」
「はい!」
いい笑顔で、頷いてくるよな。
まぁ、惚れた弱みというか、リルカの笑顔はとてもかわいい。
「それでは、エイジさん。エルナが発情した時には、きちんと雄として雌を躾けてくださいね! 私も手伝いますから!」
手伝いますからって……、自分の妹を? と、思わなくはないが……。
まぁ、まだ1年もあるわけだし、良い感じの獣人族か人間族の男を村に連れてきて交際でもさせてみればいいだろう。
「あ、エイジさん」
「どうした?」
「ちなみに、エルナに別の雄を宛がおうとしても無駄ですからね?」
「――ッ!?」
妖艶な笑みを浮かべるリルカは口を開くと、俺の耳元で――、
「だって、さっき言いましたよね? エルナ臭がするって――。それって、交尾を求めている証ですし、そこまで距離を詰めたということは、エイジさんが承諾したという証ですから」
「ま、まさか……。俺がエルナの頭を撫でたのも?」
「あらあら。エイジさん、ずいぶんと大胆なのですね」
「――いや、普通に頭を撫でるだろう……」
「エイジさん。獣人族の匂いは、頭からもっとも強く出るのです」
「――なっ!」
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