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第二章 赤竜討伐戦
第44話 農耕を始めよう(8)
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どうやら、兵士は部屋の中にまでは入らないようで。
俺が躊躇していると部屋の中から、「神田栄治が来たのですか!?」と、言う何かに遮られたようなくぐもった声が聞こえてきた。
どうやら、俺を待っていたのは本当のようだな。
「――神田栄治様、申し訳ありませんが……、まずはお一人だけで入室して頂けませんか? スザンナ様は、他人と関わるのが苦手な方でして――」
「そうなのか?」
俺は、兵士の言葉に首を傾げる。
領地運営をしていく上で、他人と関わるのは避けては通れないことだと思うのだが……。
「……仕方ない。リルカ、ニードルス伯爵様から許可が貰えるまで扉外で待っていってもらえるか?」
「……はい」
リルカが落ち込んだ様子で肩を落とすのを見て思わず彼女を強く抱きしめる。
「大丈夫だ。すぐに話を纏めるから待っていてくれ」
「――はい」
よく知らないが、リルカは人間の町に来てからずっと構ってほしいという雰囲気を漂わせている。
そんな彼女を抱きしめると、微かに体が震えていることに気がつく。
しばらく彼女の体の震えが収まるまで抱いていると「神田栄治様、そろそろ――」と兵士が俺に語りかけてきた。
「あ……、すまない。それじゃ行って来る」
リルカから離れて部屋に入ると、室内の壁には数多くの本が納められている棚があり、その部屋の中央には大きめの木で作られた机が置かれていた。
机を挟んだ向いには一人の女性? が座っていて右人差し指で何度も机を軽く叩いていた。
室内の女性? を、見たと同時に背後で扉が閉められた音が聞こえてくる。
「あの――、私はこれでも一応は伯爵家当主なのですよ? 神田栄治さんは、貴族に対して振る舞いがなっていないと報告は、かなり昔から受けていましたけど……、まさか男女の陳情を目の前で見せられるとは想像しておりませんでした」
「……それは、すまなかったな」
俺は、机を挟んだ対面に座っている人間を見ながら肩を竦める。
「それに。そんな面を着けているんだ。相手に自分の顔を見せない時点で、俺としてはお互い様だという認識になってしまうのだが?」
「そうでしたね。申し訳ありません、私は容姿が醜いからと、幼少期より両親に嫌われておりましたので――」
「……それは、すまない」
「いいえ。貴方の連れていた獣人の女性は、美しい方でしたね?」
「ああ、リルカのことだな。俺の自慢の妻だ」
「そうですか……、男性のお相手がいる女性は羨ましいですわ」
ニードルス伯爵は小さな溜息と共に、俺にではなく自分自身に語りかけるように言葉を紡いでいた。
――それにしても巷で、ニードルス伯爵家の令嬢スザンナは可愛くないとか社交界において汚点だとか言われていたが、仮面をつけないと人とは、まともに話せないまで酷いとなると色々と問題が出てくるし、深く関わりにならないほうがいいだろう。
「――で、俺のことを探していたらしいが何かあるのか? 生憎、俺は開拓村エルの村長をしていて別の依頼を受けることは出来ないのだが?」
「はい、存じております。実は、お願いがありまして――」
「願い?」
なるほど、つまり石鹸の話を兵士がしていたということは石鹸納品をお願いしたいということで間違いないだろう。
深く関わっても面倒ごとにしかならない気がするから、ここは願いを聞いて石鹸を渡した後、対価をもらって、さっさとニードルス伯爵邸から離れたほうがいいかも知れないな。
「あの――、神田栄治さんは……、獣人を妻に持つということは、獣が好きということですよね?」
「――ん? 好きというか……、何と言うか……」
話が見えないぞ?
どうして獣人が好きかどうか聞いてくるんだ?
「お嫌いなのですか? それとも兎族以外の獣じゃないと駄目なのですか?」
「いや……、嫌いとか嫌いじゃないかという以前に、そんな偏見な目で見たことはないな。むしろリルカやほかの獣人の女性に限っては、可愛い子が多いと思ったまである」
「――本当ですか!? 今の話は本当なのですか!? 兎族でもオーケーですか?」
俺の言葉の真偽を確認しようと椅子から立ち上がって近づいてきたニードルス伯爵から、少し距離を俺は取った。
それよりも、どうして兎族がここに出てくるんだと思いながらも、エルナが「兎族は面倒で、構って上げないとしんじゃうでし!」と、言っていた言葉を思い出す。
いやいや、あれがフラグになっていて、ニードルス伯爵が兎族で、だから仮面で頭を隠していると、そんなこととか……。
――いや、ないな。
そんなフラグを回収するような主人公気質を俺が持っているわけがないからな。
ここは、面倒そうだからスルー推奨だろ。
「申し訳ありません。少し興奮してしまったようです」
「い、いや――、別にいいんだが……」
さっさと用件を済まそう。
相手のペースに合わせて話をしていたら大変なことになりそうだ。
「それで俺を呼んだ本当の理由を聞かせてもらってもいいか?」
「はい。実は――、ソドムの町は遊楽町とも言われておりまして男女の秘め事が多い町なのです。そのため、身を清潔に保つための意味も含めて貴方が無償で提供して頂きました石鹸を大量にほしいのです」
「なるほど……」
俺は顎に手を当てる。
つまり歓楽街というか遊楽町のために石鹸が欲しいから俺を呼んだということか?
目の前で、俺の答えを待っている伯爵へと視線を向けながら、どうしたものかと考え込む。
正直、石鹸程度ならいくらでも用意できるから問題ないのだが、軽い対応で受け答えをすると、後々で面倒になるのは何となく分かる。
開拓村エルに来てからと言うもの、面倒事に毎回のように巻き込まれていることで、さすがに俺も成長はするのだ。
「かなり難しいな……」
とりあえず出し惜しみをしておくのがベストだろう。
リムルも伯爵家当主も、どいつもこいつも石鹸と何度も言っているからな。
かなり需要があると見て間違いない。
つまり、開拓村エルの主産業となりうるわけだ。
塩だけで村の資金を捻出するよりずっといいだろう。
そもそも香辛料というのは、地球でも古来より肉の保存に使われてきた。
場合によっては国が流通を制限している時代もあったくらいで。
そして俺はエルダ王国の商業に関して殆どしらない。
冒険者として暮らしてきた弊害とも言える。
だから香辛料の取り扱いどころが商いについて素人も良いところだ。
――そこに降って沸いた石鹸という需要。
この波に乗らない理由はないだろう。
「そんなに特殊な物なのですか?」
「特殊といえば……、特殊だな――、それに俺がソドムの町で作った石鹸は試作品だったからな。完成品は港町カルーダで冒険者ギルドに定期的に卸していたはずだが――」
「それは王家が買い占めてしまっていて……」
「王家が?」
内心、俺は驚いた。
まさか王家が、俺が作った石鹸を買い占めているとは思わなかった。
月に100個ほど、冒険者ギルドに納品してはずだったのだが――。
どうりでリアやソフィアが俺に石鹸を強請ってくると思った。
それにしても……。
年間1200個――、10年で12000個の石鹸を作って納品していたはずだが全部買い占めているとは驚きだ。
エルダ王国が石鹸を何に使っているかは分からないが、潜在的需要は、洗剤なだけにかなりありそうだな。
「それで――、神田栄治様は石鹸を冒険者ギルドに卸していらっしゃるということでしたが、いくらで卸されていたのですか?」
俺が躊躇していると部屋の中から、「神田栄治が来たのですか!?」と、言う何かに遮られたようなくぐもった声が聞こえてきた。
どうやら、俺を待っていたのは本当のようだな。
「――神田栄治様、申し訳ありませんが……、まずはお一人だけで入室して頂けませんか? スザンナ様は、他人と関わるのが苦手な方でして――」
「そうなのか?」
俺は、兵士の言葉に首を傾げる。
領地運営をしていく上で、他人と関わるのは避けては通れないことだと思うのだが……。
「……仕方ない。リルカ、ニードルス伯爵様から許可が貰えるまで扉外で待っていってもらえるか?」
「……はい」
リルカが落ち込んだ様子で肩を落とすのを見て思わず彼女を強く抱きしめる。
「大丈夫だ。すぐに話を纏めるから待っていてくれ」
「――はい」
よく知らないが、リルカは人間の町に来てからずっと構ってほしいという雰囲気を漂わせている。
そんな彼女を抱きしめると、微かに体が震えていることに気がつく。
しばらく彼女の体の震えが収まるまで抱いていると「神田栄治様、そろそろ――」と兵士が俺に語りかけてきた。
「あ……、すまない。それじゃ行って来る」
リルカから離れて部屋に入ると、室内の壁には数多くの本が納められている棚があり、その部屋の中央には大きめの木で作られた机が置かれていた。
机を挟んだ向いには一人の女性? が座っていて右人差し指で何度も机を軽く叩いていた。
室内の女性? を、見たと同時に背後で扉が閉められた音が聞こえてくる。
「あの――、私はこれでも一応は伯爵家当主なのですよ? 神田栄治さんは、貴族に対して振る舞いがなっていないと報告は、かなり昔から受けていましたけど……、まさか男女の陳情を目の前で見せられるとは想像しておりませんでした」
「……それは、すまなかったな」
俺は、机を挟んだ対面に座っている人間を見ながら肩を竦める。
「それに。そんな面を着けているんだ。相手に自分の顔を見せない時点で、俺としてはお互い様だという認識になってしまうのだが?」
「そうでしたね。申し訳ありません、私は容姿が醜いからと、幼少期より両親に嫌われておりましたので――」
「……それは、すまない」
「いいえ。貴方の連れていた獣人の女性は、美しい方でしたね?」
「ああ、リルカのことだな。俺の自慢の妻だ」
「そうですか……、男性のお相手がいる女性は羨ましいですわ」
ニードルス伯爵は小さな溜息と共に、俺にではなく自分自身に語りかけるように言葉を紡いでいた。
――それにしても巷で、ニードルス伯爵家の令嬢スザンナは可愛くないとか社交界において汚点だとか言われていたが、仮面をつけないと人とは、まともに話せないまで酷いとなると色々と問題が出てくるし、深く関わりにならないほうがいいだろう。
「――で、俺のことを探していたらしいが何かあるのか? 生憎、俺は開拓村エルの村長をしていて別の依頼を受けることは出来ないのだが?」
「はい、存じております。実は、お願いがありまして――」
「願い?」
なるほど、つまり石鹸の話を兵士がしていたということは石鹸納品をお願いしたいということで間違いないだろう。
深く関わっても面倒ごとにしかならない気がするから、ここは願いを聞いて石鹸を渡した後、対価をもらって、さっさとニードルス伯爵邸から離れたほうがいいかも知れないな。
「あの――、神田栄治さんは……、獣人を妻に持つということは、獣が好きということですよね?」
「――ん? 好きというか……、何と言うか……」
話が見えないぞ?
どうして獣人が好きかどうか聞いてくるんだ?
「お嫌いなのですか? それとも兎族以外の獣じゃないと駄目なのですか?」
「いや……、嫌いとか嫌いじゃないかという以前に、そんな偏見な目で見たことはないな。むしろリルカやほかの獣人の女性に限っては、可愛い子が多いと思ったまである」
「――本当ですか!? 今の話は本当なのですか!? 兎族でもオーケーですか?」
俺の言葉の真偽を確認しようと椅子から立ち上がって近づいてきたニードルス伯爵から、少し距離を俺は取った。
それよりも、どうして兎族がここに出てくるんだと思いながらも、エルナが「兎族は面倒で、構って上げないとしんじゃうでし!」と、言っていた言葉を思い出す。
いやいや、あれがフラグになっていて、ニードルス伯爵が兎族で、だから仮面で頭を隠していると、そんなこととか……。
――いや、ないな。
そんなフラグを回収するような主人公気質を俺が持っているわけがないからな。
ここは、面倒そうだからスルー推奨だろ。
「申し訳ありません。少し興奮してしまったようです」
「い、いや――、別にいいんだが……」
さっさと用件を済まそう。
相手のペースに合わせて話をしていたら大変なことになりそうだ。
「それで俺を呼んだ本当の理由を聞かせてもらってもいいか?」
「はい。実は――、ソドムの町は遊楽町とも言われておりまして男女の秘め事が多い町なのです。そのため、身を清潔に保つための意味も含めて貴方が無償で提供して頂きました石鹸を大量にほしいのです」
「なるほど……」
俺は顎に手を当てる。
つまり歓楽街というか遊楽町のために石鹸が欲しいから俺を呼んだということか?
目の前で、俺の答えを待っている伯爵へと視線を向けながら、どうしたものかと考え込む。
正直、石鹸程度ならいくらでも用意できるから問題ないのだが、軽い対応で受け答えをすると、後々で面倒になるのは何となく分かる。
開拓村エルに来てからと言うもの、面倒事に毎回のように巻き込まれていることで、さすがに俺も成長はするのだ。
「かなり難しいな……」
とりあえず出し惜しみをしておくのがベストだろう。
リムルも伯爵家当主も、どいつもこいつも石鹸と何度も言っているからな。
かなり需要があると見て間違いない。
つまり、開拓村エルの主産業となりうるわけだ。
塩だけで村の資金を捻出するよりずっといいだろう。
そもそも香辛料というのは、地球でも古来より肉の保存に使われてきた。
場合によっては国が流通を制限している時代もあったくらいで。
そして俺はエルダ王国の商業に関して殆どしらない。
冒険者として暮らしてきた弊害とも言える。
だから香辛料の取り扱いどころが商いについて素人も良いところだ。
――そこに降って沸いた石鹸という需要。
この波に乗らない理由はないだろう。
「そんなに特殊な物なのですか?」
「特殊といえば……、特殊だな――、それに俺がソドムの町で作った石鹸は試作品だったからな。完成品は港町カルーダで冒険者ギルドに定期的に卸していたはずだが――」
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エルダ王国が石鹸を何に使っているかは分からないが、潜在的需要は、洗剤なだけにかなりありそうだな。
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