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第一章 辺境の村 開拓編
第30話 塩の女神ソルティ。
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「国家なんていいです! エイジさんが居なくなるのは耐えられないです」
「リルカ、俺の仲間もそれなりの腕を持っていた。それが奴隷として他国に売られるほど、あいつは何かを持っている。エルナ一人では危険……だ……。お前やエルナまで危険に晒されたら、死ぬに死ねない……だから……」
まずいな……。
目が掠れてきた。
体中が凍えるほど寒い。
それでも、彼女に伝えなくてはいけないことがある。
「リルカ……、俺は――お前のことを愛し……」
最後まで言葉にする前に俺は猛烈な睡魔に襲われて意識が果てしない闇の中へ呑まれた。
最後に聞こえたのは悲痛なまでのリルカの声で――。
本当に俺は最後まで駄目だったな……。
どこまでも沈んでいく深い闇の中。
意識を繋ぎ止めようとしても、抗いきれない睡魔に自意識が呑み込まれ自分という存在を保つことさえ困難になっていく。
どれだけの時間、抗っていたのか分からない。
時間的感覚すら曖昧になり、音も感覚も何もない広大な闇の世界に唯一人で漂っていた。
「…………ジ」
何も存在しない世界で、誰かが俺を呼ぶ声が聞こえてきた。
何も感じない場所だからこそ、聞こえたというか感じ取ることが出来たというか、そんな曖昧な感覚。
大半の記憶が抜け落ち自分の存在の定義すら定まらないからこそ、誰かの存在を感じられる。
気がつけば俺は、無意識の内に――、俺を呼ぶ存在の元へ向かっていた。
しばらく歩くと、光りも何も存在しない世界の光景が一辺する。
「ここは……」
周囲には無数の針葉樹が生えており、その高さは30メートルを容易に超えるだろう。
そして、目の前に広がっている空間には澄んだ湖が存在していた。
湖の広さは、とても広い。
東京ドーム10個分の広さだと、心の中で誰かが呟いた気がした。
ただ、その東京ドームというのが何かが思い出せない。
「湖の中心にあるのは……木か?」
俺は湖の中心に存在する巨大な大樹を見て自然と呟いていた。
幹の太さは、大人5人が両手を広げて手を繋いでも、足りないほどに太い。
木の高さも、とても高く湖の外から見上げているというのに天を貫くほどだ。
広げられた枝は数十メートルにも及ぶだろう。
実っている果実は、おそらくはリンゴだろうか?
興味に駆られて湖へと近づく。
「体が浮いている?」
かなり深い湖だと思うのだが、体が湖の中に沈むことなく鏡面のように景色を写していた湖の上に立っていた。
「そこの者――」
「――ん?」
顔を上げると、大樹は光りを発していた。
その大樹の傍ら――木の根には一人の少女が座っているのが見える。
年の頃としては12歳くらいだろうか?
身長も130センチにも満たない。
白く腰まで届く髪と青い瞳を持つ少女が俺を真っ直ぐに見てきていた。
「お前か? 俺を呼んだのは?」
声をかけると少女はコクリと頷くと「今回は、リンクが繋がったようですね」と、語りかけてきた。
「今回は?」
少女が何を言っているのか俺には分からない。そもそも、俺には少女のような知り合いはいないはず……?
途中まで考えたところで、俺はふらつき湖に膝をつく。
「なるほど……自我の損失ですか――、これは思ったよりも厄介ですわね」
「何を言っている?」
俺は片手で自分の額に手を当てながら目の前の少女へと視線を向ける。
少女は、鈴を鳴らすような清涼感のある声で「貴方は、死の淵に立っているのですよ。その証拠に自分の名前を思い出せないでしょう?」と語りかけてきた。
「死の淵? 自分の名前?」
「そう。貴方は偶然にもこの世界に迷い込んでしまった、この世界アガルタには存在し得ない存在、だからこそ貴方には――メディデータが扱うことが出来ないほどの魔力キャパシティが内包されているの。だからこそ、私は貴方とコンタクトを取ることが出来たの」
少女が何を言っているのが俺には理解が出来ない。
ただ、一つ分かるのは自分の名前が思い出せないということだ。
自分の名前が分からない。
その事実に気がついた途端に、急速に体から冷えていくのを自覚してしまう。
まるで、それは自分という存在が消え失せていくような……。
「……それで――、俺に何の用があって、こんな世界まで作って俺に語りかけてきたんだ?」
俺の言葉に少女は心外だとばかりに頭を左右に振る。
「コンタクトを望んできたのは貴方でしょう? 神田 栄治。我がマスターの血を継ぐ存在。貴方がコンタクトを望んできたから私は、貴方に語りかけた」
「マスター?」
「そう、我がマイマスター。世界が崩壊した後に汚染された大地を浄化するために私を作り出した偉大なる御方。貴方は、その血を色濃く受け継いでいる。だから、貴方はメディデータから好意を寄せられる。それはメディデータを作った御方の血縁者だから。さて――」
少女は、湖の上に降り立つと俺の方へと近づいてくる。
その歩みには淀みはなく、湖の上を滑ってくるかのよう。
目の前まできた少女は、俺の腹部に手を当てると微笑みかけてきた。
「どう? 思い出せた?」
「――あ……っ」
膨大な記憶の濁流が、頭の中に流れ込んできた。
それは、この世界とは、まったく別の世界の日本という平和な代わり映えもしない日常の記憶と思い出。
それと同時に、この世界に来てからの記憶も思い出すことが出来た。
「思い……出した!」
「そう、良かったわ。それじゃ、元の世界――日本へ貴方を送還するわね」
「――え? そんなことが出来るのか?」
「ええ、もちろんよ? だって、ここは本来、貴方が来ていい世界ではないから」
「来ていい世界ではない?」
「これは機密事項に値するのだけど……、マスターの血縁者だから答えてあげる。この世界は、地球からの転移者を受け入れないように結界が張られているの。でも――、貴方はマスターの血縁者だから……天文学的な確率を超えて、この世界に来てしまったの」
「結界? 転移者? まるで物語のようだな……」
俺の言葉に少女は「そうね」と軽く呟くと「さてと、話はおしまい。元の時代・元の世界・肉体年齢も29歳まで撒き戻してA-327惑星へ転移させるわね?」と、俺に手の平を向けてきた。
――そんな彼女の手を、俺は無意識のうちに掴んでいた。
「……何か、問題でも?」
「いや、問題というか……地球に戻ったら俺は、もうここには帰って来られないのか?」
「……言ったでしょう? 貴方は、この世界に本来は存在したらいけないの。それは、この世界を構成しているバランスにいい意味でも悪い意味でも大きな影響を与えてしまうから」
「――と、言うことは、昔は地球人が居たということか?」
「……聡いわね。居たけど、貴方のような転移者は、ファーストインパクトの時だけよ? 転生者の肉体は、この世界に準じているからまだいいのだけど……、貴方はファーストインパクトを起こした転移者と同じく地球人としてのカテゴリーにいるのよ?」
「お前が何を言っているのか、分からないことが多いが……」
「そうね、この世界は、それほど長くは持たないから。全てを説明している余裕はないわ。だから――」
俺は、彼女の手を掴んだまま頭を振るう。
たしかに、この世界に来た当初は地球に戻りたいと毎日思っていた。
だけど……。
「すまない。俺は、地球には……、帰るわけにはいかないんだ」
「貴方に拒否権は無いわ。これは、決められた盟約であり世界のルールなのよ? 地球からの転移者は受け入れない。それは世界の理を壊す行為だから。貴方もいい大人でしょう? 別の世界のルールは守ってほしいわ」
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目が掠れてきた。
体中が凍えるほど寒い。
それでも、彼女に伝えなくてはいけないことがある。
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最後まで言葉にする前に俺は猛烈な睡魔に襲われて意識が果てしない闇の中へ呑まれた。
最後に聞こえたのは悲痛なまでのリルカの声で――。
本当に俺は最後まで駄目だったな……。
どこまでも沈んでいく深い闇の中。
意識を繋ぎ止めようとしても、抗いきれない睡魔に自意識が呑み込まれ自分という存在を保つことさえ困難になっていく。
どれだけの時間、抗っていたのか分からない。
時間的感覚すら曖昧になり、音も感覚も何もない広大な闇の世界に唯一人で漂っていた。
「…………ジ」
何も存在しない世界で、誰かが俺を呼ぶ声が聞こえてきた。
何も感じない場所だからこそ、聞こえたというか感じ取ることが出来たというか、そんな曖昧な感覚。
大半の記憶が抜け落ち自分の存在の定義すら定まらないからこそ、誰かの存在を感じられる。
気がつけば俺は、無意識の内に――、俺を呼ぶ存在の元へ向かっていた。
しばらく歩くと、光りも何も存在しない世界の光景が一辺する。
「ここは……」
周囲には無数の針葉樹が生えており、その高さは30メートルを容易に超えるだろう。
そして、目の前に広がっている空間には澄んだ湖が存在していた。
湖の広さは、とても広い。
東京ドーム10個分の広さだと、心の中で誰かが呟いた気がした。
ただ、その東京ドームというのが何かが思い出せない。
「湖の中心にあるのは……木か?」
俺は湖の中心に存在する巨大な大樹を見て自然と呟いていた。
幹の太さは、大人5人が両手を広げて手を繋いでも、足りないほどに太い。
木の高さも、とても高く湖の外から見上げているというのに天を貫くほどだ。
広げられた枝は数十メートルにも及ぶだろう。
実っている果実は、おそらくはリンゴだろうか?
興味に駆られて湖へと近づく。
「体が浮いている?」
かなり深い湖だと思うのだが、体が湖の中に沈むことなく鏡面のように景色を写していた湖の上に立っていた。
「そこの者――」
「――ん?」
顔を上げると、大樹は光りを発していた。
その大樹の傍ら――木の根には一人の少女が座っているのが見える。
年の頃としては12歳くらいだろうか?
身長も130センチにも満たない。
白く腰まで届く髪と青い瞳を持つ少女が俺を真っ直ぐに見てきていた。
「お前か? 俺を呼んだのは?」
声をかけると少女はコクリと頷くと「今回は、リンクが繋がったようですね」と、語りかけてきた。
「今回は?」
少女が何を言っているのか俺には分からない。そもそも、俺には少女のような知り合いはいないはず……?
途中まで考えたところで、俺はふらつき湖に膝をつく。
「なるほど……自我の損失ですか――、これは思ったよりも厄介ですわね」
「何を言っている?」
俺は片手で自分の額に手を当てながら目の前の少女へと視線を向ける。
少女は、鈴を鳴らすような清涼感のある声で「貴方は、死の淵に立っているのですよ。その証拠に自分の名前を思い出せないでしょう?」と語りかけてきた。
「死の淵? 自分の名前?」
「そう。貴方は偶然にもこの世界に迷い込んでしまった、この世界アガルタには存在し得ない存在、だからこそ貴方には――メディデータが扱うことが出来ないほどの魔力キャパシティが内包されているの。だからこそ、私は貴方とコンタクトを取ることが出来たの」
少女が何を言っているのが俺には理解が出来ない。
ただ、一つ分かるのは自分の名前が思い出せないということだ。
自分の名前が分からない。
その事実に気がついた途端に、急速に体から冷えていくのを自覚してしまう。
まるで、それは自分という存在が消え失せていくような……。
「……それで――、俺に何の用があって、こんな世界まで作って俺に語りかけてきたんだ?」
俺の言葉に少女は心外だとばかりに頭を左右に振る。
「コンタクトを望んできたのは貴方でしょう? 神田 栄治。我がマスターの血を継ぐ存在。貴方がコンタクトを望んできたから私は、貴方に語りかけた」
「マスター?」
「そう、我がマイマスター。世界が崩壊した後に汚染された大地を浄化するために私を作り出した偉大なる御方。貴方は、その血を色濃く受け継いでいる。だから、貴方はメディデータから好意を寄せられる。それはメディデータを作った御方の血縁者だから。さて――」
少女は、湖の上に降り立つと俺の方へと近づいてくる。
その歩みには淀みはなく、湖の上を滑ってくるかのよう。
目の前まできた少女は、俺の腹部に手を当てると微笑みかけてきた。
「どう? 思い出せた?」
「――あ……っ」
膨大な記憶の濁流が、頭の中に流れ込んできた。
それは、この世界とは、まったく別の世界の日本という平和な代わり映えもしない日常の記憶と思い出。
それと同時に、この世界に来てからの記憶も思い出すことが出来た。
「思い……出した!」
「そう、良かったわ。それじゃ、元の世界――日本へ貴方を送還するわね」
「――え? そんなことが出来るのか?」
「ええ、もちろんよ? だって、ここは本来、貴方が来ていい世界ではないから」
「来ていい世界ではない?」
「これは機密事項に値するのだけど……、マスターの血縁者だから答えてあげる。この世界は、地球からの転移者を受け入れないように結界が張られているの。でも――、貴方はマスターの血縁者だから……天文学的な確率を超えて、この世界に来てしまったの」
「結界? 転移者? まるで物語のようだな……」
俺の言葉に少女は「そうね」と軽く呟くと「さてと、話はおしまい。元の時代・元の世界・肉体年齢も29歳まで撒き戻してA-327惑星へ転移させるわね?」と、俺に手の平を向けてきた。
――そんな彼女の手を、俺は無意識のうちに掴んでいた。
「……何か、問題でも?」
「いや、問題というか……地球に戻ったら俺は、もうここには帰って来られないのか?」
「……言ったでしょう? 貴方は、この世界に本来は存在したらいけないの。それは、この世界を構成しているバランスにいい意味でも悪い意味でも大きな影響を与えてしまうから」
「――と、言うことは、昔は地球人が居たということか?」
「……聡いわね。居たけど、貴方のような転移者は、ファーストインパクトの時だけよ? 転生者の肉体は、この世界に準じているからまだいいのだけど……、貴方はファーストインパクトを起こした転移者と同じく地球人としてのカテゴリーにいるのよ?」
「お前が何を言っているのか、分からないことが多いが……」
「そうね、この世界は、それほど長くは持たないから。全てを説明している余裕はないわ。だから――」
俺は、彼女の手を掴んだまま頭を振るう。
たしかに、この世界に来た当初は地球に戻りたいと毎日思っていた。
だけど……。
「すまない。俺は、地球には……、帰るわけにはいかないんだ」
「貴方に拒否権は無いわ。これは、決められた盟約であり世界のルールなのよ? 地球からの転移者は受け入れない。それは世界の理を壊す行為だから。貴方もいい大人でしょう? 別の世界のルールは守ってほしいわ」
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