おっさんの異世界建国記

なつめ猫

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第一章 辺境の村 開拓編

第25話 それぞれの思い

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ソフィアside (3)


  エルリダ大陸に存在する三国の一つであるエルダ王国の南方に位置する港町カルーダから出立した私とリアは、開拓村エルに向かう最初の村で後悔していた。
 
 ――今、私たちがいるのは、リンゼントの町。
 
 リンゼント男爵が治める町で、エルダ王国の玄関口である港町カルーダから近いこともあり、ある程度は栄えている。
 人口としては1万人ほど。
 リアと私が住んでいた村とは反対方向だったけど、それは別に問題ではない。
 問題なのは、港町カルーダから、リンゼントの町が隣同士だったとしても2日かかる距離だったことだ。
 道中は、盗賊や夜盗に気をつけないといけないし重い荷物を背負って日中は歩かないといけないことから、私とリアは肉体的にも精神的にもかなり疲弊してしまっていた。
 おかげでリンゼントの町で、一番安い宿を探そうと最初は思っていたけど、体の疲れには勝てず仕方なく町の入り口近くで営業していた宿屋を借りたのだ。
 
 一室借りると金貨3枚だった。
 港町カルーダで私たちが借りていた宿の3倍の価格だったけど、二人で一部屋を借りるということにして部屋に荷物を置いてから1階の食堂に足を運んだ。
 
 そして現在に至る。
 今は、夕飯を頼んで寛いでいる。
 そして、寛いで心に余裕が出来ると色々と思ったことが口に出てしまうのだ。
 パーティメンバーであるリアが、テーブルの上でうつ伏せになったままピクリとも動かず「疲れたの……」と、力なく私に話かけてきた。
 
 私もリアの意見に賛同する。
 
「私も……、足がパンパンだわ」
 
 2日間歩き通しだったこともあり、足が痛いし背中も荷物を背負って長時間というか2日間歩いていたので痛い。
 
「カンダさんが、居た頃が懐かしいの」
「私たちって、カンダさんと出会ってから、ずっと依存しているわね」
 
 私とリアもカンダさんと出会うまでは、荷物を背負って冒険者として活動してきた。
 だから、失念していた。
 カンダさんとパーティを組んでから、彼が私たちの荷物も一緒に運んでいてくれたことを……。
 そして、荷物を運んでいなかったことで自分たちの体力が低下していることを。
 彼は、男だから女性の荷物を運ぶのは普通だと言っていた。
 カンダさんが暮らしていた国は、男性が女性の荷物を持つのが普通らしいけど、そんな国を聞いたことがない。
 
「そういえば、カンダさんは言っていたの。回復魔法を掛けながら歩いているから疲れを感じないって……」
「すごいわね……」
 
 改めて回復魔法というのは、とんでもないということに私は気がつく。
 
「でも、回復魔法は制限があるって別の教会勤めの神官から聞いたことがあるの」
「へー……、あれ? 私、カンダさんが回復魔法を使えなくなった時を見たことがないのだけど?」
「私も見たことないの。たぶんカンダさんは特別なの」
 
 リアの言葉に、カンダさんはまるでこの世界の人間ではないような気もしてくる。
 無尽蔵に使える回復魔法に生活魔法。
 一瞬、神様なのか? とすら思ってしまうけど……、それはすぐには無いと否定できる。
 神様なら膝に受けた矢を何とかできるはずだから。
 そう考えると、カンダさんは私たちと同じ人だと思えて安心できる、
 
「でも、カンダさんは変なの。あんなに女を大事にする人は見たことないの」
「たしかに……」
 
 リアの言葉に私も同意する。
 エルリダ大陸では、昔から男児が生まれにくく育ちにくい。
 基本的に、男と女では成人するまで男は生まれてから3割も生きられない。
 代わりに女は生まれれば、9割は成人できる。
 おかげで、エルリダ大陸では、一夫多妻制が普通で……どこの町も村も女ばかりが多いのだ。
 
 おかげで夫を探すのは、とっても大変。
 
 王族や貴族や大商人や教会関係者の子どもとして生まれないかぎり男の子は、とても貴重なのだ。
 
 カンダさんは、女性が多いなくらいしか言っていなかったけど、カルーダの町は他所の大陸から男性冒険者や商人が大勢くるから、男女比率が半々より少し女性が多いくらいでバランスが取れていたのだ。
 
 それが最近では、獣人融和政策などを国が取ると言い出して辺境開拓依頼を冒険者ギルドの掲示板に貼ってしまう。
 一番、危機感を抱いたのは人間の女性陣だった。
 
 ただでさえ、男の数が少ないのに獣人融和政策なんて取られたら大変なことになってしまう。
 
 なのせ獣人は一回で3人から4人の子どもを生む。
 そして、獣人の子どもは1000人いたら男児が生まれる確立は一人か二人なのだ。
 つまり1000人いたら996人は女性で、そんな獣人と融和政策を取ったら大変なことになるのは簡単に想像できる。
 
「でもカンダさんが獣人融和政策の中心地、開拓村エルに向かってから一週間近くたっているの。とても心配なの」
 
 リアが、運ばれてきた果実酒を口にしながら私に語りかけてきた。
 
「どうだろうね? 私とリアがアプローチしていたけどカンダさんは気がついていなかったから、たぶん大丈夫だと思うけど……」
 
 そう、カンダさんの朴念仁レベルは神格クラス。
 冒険者ランクで言うとSランクを超えている。
 あのカンダさんが女性と仲良くなるなんて考えられない。
 10年も一緒にいた私たちが男女の仲になっていないのだ。
 リアは心配しているようだけど、私はカンダさんを信じている。
 きっと、開拓村エルで一人、さびしく暮らしていると――。
 
「ソフィア」
「何?」
「さっき、町に入るときに聞いたけど朝一番に、宿場町エンパスに向かう馬車があるらしいの」
「本当?」
 
 リアの情報は、とても有用だった。
 宿場町エンパスまで行ければ開拓村エルまでは、すぐらしいからカンダさんに会えるのも時間の問題。
 
「リア、今日は早く寝ましょう」
「お風呂に入りたいの……」
「体を拭くだけにしましょう」
 
 私の提案にリアが小さくため息をつく。
 本当は私もお風呂に入りたい。
 でも、お風呂の料金は高いのだ。
 カンダさんがお風呂屋からの依頼で毎日、生活魔法でお湯を作っていたときは無料で入れていた。
 だけど、いまはそれが出来ない。
 一応、冒険者の時に稼げたお金はある。
 でも、資金に限りがある以上、節約できるところは節約しておきたい。
 これから何が起きるか分からないから。
 
 その日、私とリアは早めに寝ると翌朝、宿場町エンパスに向かう馬車へと乗り込んで東へと進路を進めたのだった。
 
 
 




リアside (3)






 カタコトと、木の車輪が大地と接しながら走り、その振動はモロに私の不調な体を直撃した。
 
「ソフィア、気持ち悪いの」
 
 カルーダ港からリンゼントの町まで歩いていたから忘れていた。
 そう、私は馬車酔いをする体質だったということを……。
 現在、私は魔法師の命とも言える杖を枕にしたまま、横になっている。
 
「ほら、これを飲みなさい」
 
 ソフィアが、布に包んでいた白い塊のようなモノを指先で摘むと差し出してきた。
 
「それは……」
「カンダさんが作った酔い止めの薬だから」
「よかったの……」
 
 冒険者ギルドと提携を結んでいる薬師ギルドや錬金術師ギルドが作った乗り物酔いの薬は、基本的に匂いが強く私には合わない。
 飲んだら、余計に気持ち悪くなって馬車の中がひどいことになってしまう。
 でも、カンダさんが作った薬は無味無臭で、とても飲みやすい。
 私は、横になったまま口を開ける。
 
「もう! 飲むときくらいは座って飲みなさいよね」
「動きたくないの! 動いたら負けだと思っているの!」
「カンダさんみたいな事を言わないの! あの人も時たま、働いたら負けだと思っている! とか言っているから」
 
 文句を言いながらもソフィアは、「まったく雛鳥みたいよね」と小さく笑いながら白い薬を私の口に放り込んできた。
 私は体を横にして鉄製のカンダさんが作った魔法瓶という水筒に口をつけて水を口に含んでから薬ごと流し込む。
 そんな私を見ながらソフィアは、小さくため息をついていたけど乗り物に強い人には私の気持ちは分からないのだ。
 
「目的地についたら教えて」
 
 私は、ソフィアに一言呟くと目を閉じた。
 
 
 
 どのくらい寝たのか分からない。
 でも、馬車に乗っていたときに感じていた不快な感じはもうなかった。
 
「ふぁああああ」
 
 片目を開けながら背伸びをすると、両手足に違和感を覚えた。
 なんだか手を上げたときにジャラという音が聞こえたような……。
 
「えええー……、こ、これって、どういうことなの?」
「んーっ! んーっ!」
 
 声がした方へと視線を向ける。
 すると視線の先には、両手を縄で縛られて石の床に転がされているソフィアの姿があった。
 口には猿轡まで噛まされていて話せないみたいで――。
 どうみても真っ当な状況ではないことは分かる。
 問題は、私たちがどういう状況に置かれているかだけど、私の場合は両手両足に金属製の枷が嵌められているし首には、奴隷の証である首輪がついていた。
 
「ま、まさか……」
 
 頭から血の毛がサッと下がっていく。
 これは、まさか相当ヤバイ状況なのではないだろうか? と……。
 ソフィアに近づきたいけど、石壁に手と足から伸びている鎖がつながっていて多少の自由はあるけど、ソフィアの近くまで移動することが出来ない。 
 私は自由に話すことは出来る。
 だけど、魔法石が嵌っている魔法の杖が無いから魔法が使えない。
 
 そして、ソフィアはハーフエルフだから精霊を少しは見ることができる。
 うまくすれば、精霊にお願いをすれば……エルフが居れば助けを期待できた。
 でも、いまはそれができない。
 まるで私達のことを知っているかのように適切に対処している。
 相手は、私達を奴隷にして、どこかに売り飛ばすつもりなのかもしれない。
 それにしても……信じられない。
 いくら寝ていたとしても気がつかなかったなんて……。
 ソフィアだって居たのに、彼女が簡単に捕まるということも信じられない。
 
 
 
「本当にいいので?」
「ええ――、彼女達は邪魔者の何者でもありませんから……」
 
 声が聞こえてくる。
 そして重厚な音を立てて鉄製の扉が開いていくと、一人の女性と3人の男が姿をあらわした。
 そこに居たのは、冒険者ギルドマスターの孫リムルとグローブ。
 そして神官だと言っていた男に行商人と思われる男だった。
 
「リムル! どういうつもりよ!」
「どういうつもり? それは私のセリフよ? 彼方達は、カンダ エイジの元に向かうつもりなのでしょう?」
「それで、どうして……」
 
 私の言葉にリムルは笑う。
 
「貴方は馬鹿なの? 私が手配した辺境の地――その開拓クエストが、本来ならEランク以下の冒険者にのみに適用される雑務だと彼が知ったら、私が困るからよ! それに……ギルドマスターである叔父様から聞いたのよ? 石鹸を冒険者ギルドに卸していたのは彼だとね! 王宮御用達になるかも知れない石鹸よ? カンダ エイジには利用価値があるの。私が自分のことしか考えない冒険者を一掃するだけの権力を手に入れるためのね!」
「それで、私達が邪魔だと?」
「そうよ? だから、貴方たちには奴隷として他国に売りに出してもらうように偶然出会った彼にお願いしたの。よかったわね? 彼は、まだまだ駆け出しの奴隷商人だから、足もつかないから! 他国でせいぜい元気に過ごすといいわ! 最後に教えておいてあげる! 彼方達が乗った馬車だけど、あれは私が手配したのよ? そこの商人ベックにね! アハハハハハ」
 
 リムルが高笑いしながらベックという奴隷商人を置いて部屋から出ていく。
 どうしよう……。
 奴隷の首輪は、隷属の首輪で命令されたら、どんな命令も聞かないといけない。
 それに他国に連れて行かれたら私もソフィアも、もう生きている間はカンダさんに絶対に会えない。
 
「ううっ……、カンダさん……」
 
 私は、その場に座り込む。
 まさか、冒険者ギルドがここまでするなんて思わなかった。
 そういえば、冒険者ギルドに登録している冒険者が失踪している事件が続いていた。
 もしかすると……。
 でも、私達も性奴隷として売られてしまうことを考えると、絶望しかない。
 
「――ちょっといいですか?」
 
 ベックという男が私に話かけてきた。
 一体、私に何を聞きたいのだろう?
 もしかしたら、男性経験の有無を聞く気なのだろうか?
 
「何ですか?」
「先ほど話していたカンダ エイジって開拓村エルのカンダの旦那のことですか?」
「――えっ!?」
「なるほど……どうもきな臭いと思っていましたが……、これは旦那に恩を売れるチャンス――」
 
 どうやら、ベックという男はカンダさんと繫がりがあるみたい。
 でも、それ以上にどうして奴隷商人とか関わりがあるのか……。
 詳しく聞く必要があるのかもしれない。
 
 
 

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