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第一章 辺境の村 開拓編
第23話 中年紳士エイジ
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後ろからはリルカを先頭に山猫族の女性が5人ほどがついてくる。
そこには、狼族の女性たちの姿が見えない。
彼女達は、どこに行ったのだろうか?
「リルカ」
「エイジさん、何でしょうか?」
リルカが、わざわざ俺の名前を読んで近づいてくると、腕を組んできた。
彼女の胸の谷間に腕が挟まれる。
とてもやわらかく、ブラジャーという文化がないことから、豊かな双丘がダイレクトに俺の腕に伝わって、とてもすばらしい。
――だが! 少し、大胆ではないだろうか?
俺は頭の片隅で、そう思いながらも最初に思ったことを口にすることした。
「狼族はどこへ行ったんだ?」
「水浴びに行かせました。かなりの塩を体に付着させてしまいましたので……」
なるほど、多量の塩は肌の炎症を引き起こすからな。
疑問の一つは解決したが、まだ最大の問題が残っている。
それはリルカの胸の合間に、俺の右腕が挟まれていることだ。
ほら、後ろについて来ていた山猫族の16歳前後の女性3人だけじゃなく10歳くらいの2人の幼女も、顔を 赤くしてこっちを見てきているじゃないか……。
さすがに結婚前提の付き合いをしているとは言え、外でこういうのはよくないような気がするぞ?
幼女もいるんだから教育上な……。
ここは、きちんと言っておくべきだろう。
この柔らかさから手を離すのは、正直もったいないが! もったいないが! 仕方ない! 我慢しよう……。
――俺の名は、神田栄治! 我慢ができる男だ。
「リルカ、ちょっと……」
「どうかしたのですか?」
「どうかしたというか……どうかしたんだというか……」
「何ですか? どうかしたのですか? どうかしたんですね?」
リルカが、ニコリと微笑んでくると俺の手を掴むと、その胸に俺の手の平を当ててきた。
――くっ!? すごく柔らかい。
これが……、男のロマン。
夢が詰まっていると言う奴なのか?
女性の胸には、男の夢が詰まっているとネットで見たことがあるが女性との経験が無い俺には理解が出来なかった。
そして異世界に転移してきてからも気がつくことはなかった。
つまり……フロンティアはここにあったんだ!
「いいんですよ? いっぱい揉んでも!」
「……なん……だと……!?」
いっぱい揉んでもいい?
それは、なんとすばらしい言葉なのだろうか?
さすが異世界。
さすが獣人と言ったところだろうか?
だが……考えろ!
リルカの後ろには幼女が2人もいるのだ。
その幼女に、こんな爛れた関係を見せていいのだろうか?
「……」
そこで、俺はハッ! と気がつく。
リルカが、腕を胸の合間に挟んでくる理由に!
昔、ネットで流行った言葉がある。
それは、「わざとやっているのよ!」という迷言語だ。
つまり、リルカはわざとやっているのだろう。
そうだ! そうに違いない! エルナの話を聞く限り他の獣人も俺のことを狙っているような事を言っていたような気がするからな……。
「つまりそういうことか?」
「はい! そういうことです!」
「なるほど……」
俺はリルカの胸を揉みしだきながら考える。
つまり、これはリルカと俺は付き合っているというのを公然と教えるものなのあろう。
――と、いうことは揉むのは合法なわけであって何も問題な――、やっぱり問題あるな。
俺は幼女たちの手前、体感的に3分ほど胸を揉んで止めた。
ふう……、人生初の胸揉みであった。
それは、とても素晴らしいものであった。
きっと俺で無かったら自制心が飛んで大変なことだったろう。
――俺の名は、神田栄治! 自分の欲望を理性で抑制することが出来る立派な中年紳士だ。
北の森に到着した俺は、生活魔法を使いながら刀で木々を伐採する。
倒れた木々の枝を刀で払い、組み立て時に必要な分だけ簡単な加工を施していく。
あとは、山猫族の獣人が加工した木材を運んでいくが、その時に「ちぇー、私も雄の居る空間で一緒に寝たかったのに」と呟いていたが聞こえないふりをしておいた。
おそらく、雄がいないから俺みたいな男でも発情している獣人には毒なのだろう。
どうやら、本当にエルナが言った言葉が信憑性を帯びてきたな。
これは、早めのうちに男を何人か連れてこないと内部でゴタゴタが起きそうだ。
今回、ログハウスを建築する指示はリルカが担当することになっていた。
おかげで俺は伐採と加工に専念することが出来、さらには運び手も5人いる。
さらには途中から、狼族も合流してきた。
これは思ったよりも早くログハウスが出来るかもしれないな……。
――と思っていたら夕方前にはログハウスが一軒建築できていた。
人海戦術というのは素晴らしいものだ。
ログハウスが完成したのは、良かった。
問題は、お風呂に全員入って出てからおきた。
「カンダしゃん……」
エルナが、他の獣人達と一緒に寝ることになったことだ。
瞳に涙を溜めてながらも、もう一軒のログハウスへと一緒に向かってしまう。
それはまるで、ドナドナされていく子狐のようだ。
まぁ、エルナは狐族の幼女だから子狐で合っているが……。
「なあ、リルカ。エルナは、まだ幼いのだから一緒に居てもいいんじゃないのか?」
「――で、でも!」
他の獣人を別にして暮らさせるのは、俺を狙っているという前提が成立しているのなら効果はあるだろう。
だが、エルナは俺の義理とは言え妹となるのだ。
つまり家族だ。
家族が別々に暮らすのは良くはない。
たとえ獣人の仕切りたりだったとしても、そういうのは良いとは思えない。
「リルカ、お前が何を焦っているのか俺には分からないが、同じ家族を蔑ろにするのはだめだと思うぞ?」
「ううっ……」
「俺は姉妹仲良く一緒に! が信条だからな!」
「――! わ、わかりました! 仕方ないですね! エイジさんが、それほど姉妹を一緒に! を望むなら! エルナ! エイジさんの許可が下りたわ!」
「おいおい、大げさだな」
まったく、別に俺が許可を出したわけでもない。
むしろ俺がリルカの説得をした側だ。
やはり獣人というのは良く分からないものだな……。
嬉しそうな顔をしてエルナがスキップするかのように軽やかに走ってくると目の前で足を止めて「カンダしゃん! まだ大きくないのにいいのでしゅか?」と、自身の胸に手を当てながら聞いてきた。
俺は首を傾げた。
エルナは何を言っているのだろうか?
胸の大小で、俺が義理の妹になるかもしれない子を差別するわけが無いのに。
「エルナ」
「はいでしゅ?」
「俺は、身体的特徴で差別なんてしない。それは、もっとも人として行ったらいけない事だからな」
「カンダしゃん……」
エルナが金色の尻尾を大きく左右に振りながら俺の腰に抱きついてきた。
やれやれ……、色々なことを知っていてもやっぱり子供だな。
俺とリルカとエルナは、いつも通りログハウスの中に入る。
そして夕食は、リルカが作っていたがエルナも率先して手伝いをしていた。
「ふむ……」
俺は、リルカとエルナを見ながらやっぱり姉妹は仲良くないと! と、考えながら毛皮の上で寝そべっていて気がついた。
「リルカ、向こうにも毛皮を持っていったほうがいいよな?」
「そうですね、エルナ!」
「はいでしゅ!」
リルカが手を上げて、纏められている毛皮を両手で抱えると外へ出て行こうとする。
ただ、毛皮の体積がエルナの体と比べて遥かに大きい。
扉を開けても出入り口で突っ掛かってしまう。
エルナが四苦八苦して、扉から出ようとするが、出られないようだ。
リルカも横目で見ているだけで手助けしようとしない。
まったく困ったものだ。
そこには、狼族の女性たちの姿が見えない。
彼女達は、どこに行ったのだろうか?
「リルカ」
「エイジさん、何でしょうか?」
リルカが、わざわざ俺の名前を読んで近づいてくると、腕を組んできた。
彼女の胸の谷間に腕が挟まれる。
とてもやわらかく、ブラジャーという文化がないことから、豊かな双丘がダイレクトに俺の腕に伝わって、とてもすばらしい。
――だが! 少し、大胆ではないだろうか?
俺は頭の片隅で、そう思いながらも最初に思ったことを口にすることした。
「狼族はどこへ行ったんだ?」
「水浴びに行かせました。かなりの塩を体に付着させてしまいましたので……」
なるほど、多量の塩は肌の炎症を引き起こすからな。
疑問の一つは解決したが、まだ最大の問題が残っている。
それはリルカの胸の合間に、俺の右腕が挟まれていることだ。
ほら、後ろについて来ていた山猫族の16歳前後の女性3人だけじゃなく10歳くらいの2人の幼女も、顔を 赤くしてこっちを見てきているじゃないか……。
さすがに結婚前提の付き合いをしているとは言え、外でこういうのはよくないような気がするぞ?
幼女もいるんだから教育上な……。
ここは、きちんと言っておくべきだろう。
この柔らかさから手を離すのは、正直もったいないが! もったいないが! 仕方ない! 我慢しよう……。
――俺の名は、神田栄治! 我慢ができる男だ。
「リルカ、ちょっと……」
「どうかしたのですか?」
「どうかしたというか……どうかしたんだというか……」
「何ですか? どうかしたのですか? どうかしたんですね?」
リルカが、ニコリと微笑んでくると俺の手を掴むと、その胸に俺の手の平を当ててきた。
――くっ!? すごく柔らかい。
これが……、男のロマン。
夢が詰まっていると言う奴なのか?
女性の胸には、男の夢が詰まっているとネットで見たことがあるが女性との経験が無い俺には理解が出来なかった。
そして異世界に転移してきてからも気がつくことはなかった。
つまり……フロンティアはここにあったんだ!
「いいんですよ? いっぱい揉んでも!」
「……なん……だと……!?」
いっぱい揉んでもいい?
それは、なんとすばらしい言葉なのだろうか?
さすが異世界。
さすが獣人と言ったところだろうか?
だが……考えろ!
リルカの後ろには幼女が2人もいるのだ。
その幼女に、こんな爛れた関係を見せていいのだろうか?
「……」
そこで、俺はハッ! と気がつく。
リルカが、腕を胸の合間に挟んでくる理由に!
昔、ネットで流行った言葉がある。
それは、「わざとやっているのよ!」という迷言語だ。
つまり、リルカはわざとやっているのだろう。
そうだ! そうに違いない! エルナの話を聞く限り他の獣人も俺のことを狙っているような事を言っていたような気がするからな……。
「つまりそういうことか?」
「はい! そういうことです!」
「なるほど……」
俺はリルカの胸を揉みしだきながら考える。
つまり、これはリルカと俺は付き合っているというのを公然と教えるものなのあろう。
――と、いうことは揉むのは合法なわけであって何も問題な――、やっぱり問題あるな。
俺は幼女たちの手前、体感的に3分ほど胸を揉んで止めた。
ふう……、人生初の胸揉みであった。
それは、とても素晴らしいものであった。
きっと俺で無かったら自制心が飛んで大変なことだったろう。
――俺の名は、神田栄治! 自分の欲望を理性で抑制することが出来る立派な中年紳士だ。
北の森に到着した俺は、生活魔法を使いながら刀で木々を伐採する。
倒れた木々の枝を刀で払い、組み立て時に必要な分だけ簡単な加工を施していく。
あとは、山猫族の獣人が加工した木材を運んでいくが、その時に「ちぇー、私も雄の居る空間で一緒に寝たかったのに」と呟いていたが聞こえないふりをしておいた。
おそらく、雄がいないから俺みたいな男でも発情している獣人には毒なのだろう。
どうやら、本当にエルナが言った言葉が信憑性を帯びてきたな。
これは、早めのうちに男を何人か連れてこないと内部でゴタゴタが起きそうだ。
今回、ログハウスを建築する指示はリルカが担当することになっていた。
おかげで俺は伐採と加工に専念することが出来、さらには運び手も5人いる。
さらには途中から、狼族も合流してきた。
これは思ったよりも早くログハウスが出来るかもしれないな……。
――と思っていたら夕方前にはログハウスが一軒建築できていた。
人海戦術というのは素晴らしいものだ。
ログハウスが完成したのは、良かった。
問題は、お風呂に全員入って出てからおきた。
「カンダしゃん……」
エルナが、他の獣人達と一緒に寝ることになったことだ。
瞳に涙を溜めてながらも、もう一軒のログハウスへと一緒に向かってしまう。
それはまるで、ドナドナされていく子狐のようだ。
まぁ、エルナは狐族の幼女だから子狐で合っているが……。
「なあ、リルカ。エルナは、まだ幼いのだから一緒に居てもいいんじゃないのか?」
「――で、でも!」
他の獣人を別にして暮らさせるのは、俺を狙っているという前提が成立しているのなら効果はあるだろう。
だが、エルナは俺の義理とは言え妹となるのだ。
つまり家族だ。
家族が別々に暮らすのは良くはない。
たとえ獣人の仕切りたりだったとしても、そういうのは良いとは思えない。
「リルカ、お前が何を焦っているのか俺には分からないが、同じ家族を蔑ろにするのはだめだと思うぞ?」
「ううっ……」
「俺は姉妹仲良く一緒に! が信条だからな!」
「――! わ、わかりました! 仕方ないですね! エイジさんが、それほど姉妹を一緒に! を望むなら! エルナ! エイジさんの許可が下りたわ!」
「おいおい、大げさだな」
まったく、別に俺が許可を出したわけでもない。
むしろ俺がリルカの説得をした側だ。
やはり獣人というのは良く分からないものだな……。
嬉しそうな顔をしてエルナがスキップするかのように軽やかに走ってくると目の前で足を止めて「カンダしゃん! まだ大きくないのにいいのでしゅか?」と、自身の胸に手を当てながら聞いてきた。
俺は首を傾げた。
エルナは何を言っているのだろうか?
胸の大小で、俺が義理の妹になるかもしれない子を差別するわけが無いのに。
「エルナ」
「はいでしゅ?」
「俺は、身体的特徴で差別なんてしない。それは、もっとも人として行ったらいけない事だからな」
「カンダしゃん……」
エルナが金色の尻尾を大きく左右に振りながら俺の腰に抱きついてきた。
やれやれ……、色々なことを知っていてもやっぱり子供だな。
俺とリルカとエルナは、いつも通りログハウスの中に入る。
そして夕食は、リルカが作っていたがエルナも率先して手伝いをしていた。
「ふむ……」
俺は、リルカとエルナを見ながらやっぱり姉妹は仲良くないと! と、考えながら毛皮の上で寝そべっていて気がついた。
「リルカ、向こうにも毛皮を持っていったほうがいいよな?」
「そうですね、エルナ!」
「はいでしゅ!」
リルカが手を上げて、纏められている毛皮を両手で抱えると外へ出て行こうとする。
ただ、毛皮の体積がエルナの体と比べて遥かに大きい。
扉を開けても出入り口で突っ掛かってしまう。
エルナが四苦八苦して、扉から出ようとするが、出られないようだ。
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まったく困ったものだ。
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