23 / 190
第一章 辺境の村 開拓編
第23話 中年紳士エイジ
しおりを挟む
後ろからはリルカを先頭に山猫族の女性が5人ほどがついてくる。
そこには、狼族の女性たちの姿が見えない。
彼女達は、どこに行ったのだろうか?
「リルカ」
「エイジさん、何でしょうか?」
リルカが、わざわざ俺の名前を読んで近づいてくると、腕を組んできた。
彼女の胸の谷間に腕が挟まれる。
とてもやわらかく、ブラジャーという文化がないことから、豊かな双丘がダイレクトに俺の腕に伝わって、とてもすばらしい。
――だが! 少し、大胆ではないだろうか?
俺は頭の片隅で、そう思いながらも最初に思ったことを口にすることした。
「狼族はどこへ行ったんだ?」
「水浴びに行かせました。かなりの塩を体に付着させてしまいましたので……」
なるほど、多量の塩は肌の炎症を引き起こすからな。
疑問の一つは解決したが、まだ最大の問題が残っている。
それはリルカの胸の合間に、俺の右腕が挟まれていることだ。
ほら、後ろについて来ていた山猫族の16歳前後の女性3人だけじゃなく10歳くらいの2人の幼女も、顔を 赤くしてこっちを見てきているじゃないか……。
さすがに結婚前提の付き合いをしているとは言え、外でこういうのはよくないような気がするぞ?
幼女もいるんだから教育上な……。
ここは、きちんと言っておくべきだろう。
この柔らかさから手を離すのは、正直もったいないが! もったいないが! 仕方ない! 我慢しよう……。
――俺の名は、神田栄治! 我慢ができる男だ。
「リルカ、ちょっと……」
「どうかしたのですか?」
「どうかしたというか……どうかしたんだというか……」
「何ですか? どうかしたのですか? どうかしたんですね?」
リルカが、ニコリと微笑んでくると俺の手を掴むと、その胸に俺の手の平を当ててきた。
――くっ!? すごく柔らかい。
これが……、男のロマン。
夢が詰まっていると言う奴なのか?
女性の胸には、男の夢が詰まっているとネットで見たことがあるが女性との経験が無い俺には理解が出来なかった。
そして異世界に転移してきてからも気がつくことはなかった。
つまり……フロンティアはここにあったんだ!
「いいんですよ? いっぱい揉んでも!」
「……なん……だと……!?」
いっぱい揉んでもいい?
それは、なんとすばらしい言葉なのだろうか?
さすが異世界。
さすが獣人と言ったところだろうか?
だが……考えろ!
リルカの後ろには幼女が2人もいるのだ。
その幼女に、こんな爛れた関係を見せていいのだろうか?
「……」
そこで、俺はハッ! と気がつく。
リルカが、腕を胸の合間に挟んでくる理由に!
昔、ネットで流行った言葉がある。
それは、「わざとやっているのよ!」という迷言語だ。
つまり、リルカはわざとやっているのだろう。
そうだ! そうに違いない! エルナの話を聞く限り他の獣人も俺のことを狙っているような事を言っていたような気がするからな……。
「つまりそういうことか?」
「はい! そういうことです!」
「なるほど……」
俺はリルカの胸を揉みしだきながら考える。
つまり、これはリルカと俺は付き合っているというのを公然と教えるものなのあろう。
――と、いうことは揉むのは合法なわけであって何も問題な――、やっぱり問題あるな。
俺は幼女たちの手前、体感的に3分ほど胸を揉んで止めた。
ふう……、人生初の胸揉みであった。
それは、とても素晴らしいものであった。
きっと俺で無かったら自制心が飛んで大変なことだったろう。
――俺の名は、神田栄治! 自分の欲望を理性で抑制することが出来る立派な中年紳士だ。
北の森に到着した俺は、生活魔法を使いながら刀で木々を伐採する。
倒れた木々の枝を刀で払い、組み立て時に必要な分だけ簡単な加工を施していく。
あとは、山猫族の獣人が加工した木材を運んでいくが、その時に「ちぇー、私も雄の居る空間で一緒に寝たかったのに」と呟いていたが聞こえないふりをしておいた。
おそらく、雄がいないから俺みたいな男でも発情している獣人には毒なのだろう。
どうやら、本当にエルナが言った言葉が信憑性を帯びてきたな。
これは、早めのうちに男を何人か連れてこないと内部でゴタゴタが起きそうだ。
今回、ログハウスを建築する指示はリルカが担当することになっていた。
おかげで俺は伐採と加工に専念することが出来、さらには運び手も5人いる。
さらには途中から、狼族も合流してきた。
これは思ったよりも早くログハウスが出来るかもしれないな……。
――と思っていたら夕方前にはログハウスが一軒建築できていた。
人海戦術というのは素晴らしいものだ。
ログハウスが完成したのは、良かった。
問題は、お風呂に全員入って出てからおきた。
「カンダしゃん……」
エルナが、他の獣人達と一緒に寝ることになったことだ。
瞳に涙を溜めてながらも、もう一軒のログハウスへと一緒に向かってしまう。
それはまるで、ドナドナされていく子狐のようだ。
まぁ、エルナは狐族の幼女だから子狐で合っているが……。
「なあ、リルカ。エルナは、まだ幼いのだから一緒に居てもいいんじゃないのか?」
「――で、でも!」
他の獣人を別にして暮らさせるのは、俺を狙っているという前提が成立しているのなら効果はあるだろう。
だが、エルナは俺の義理とは言え妹となるのだ。
つまり家族だ。
家族が別々に暮らすのは良くはない。
たとえ獣人の仕切りたりだったとしても、そういうのは良いとは思えない。
「リルカ、お前が何を焦っているのか俺には分からないが、同じ家族を蔑ろにするのはだめだと思うぞ?」
「ううっ……」
「俺は姉妹仲良く一緒に! が信条だからな!」
「――! わ、わかりました! 仕方ないですね! エイジさんが、それほど姉妹を一緒に! を望むなら! エルナ! エイジさんの許可が下りたわ!」
「おいおい、大げさだな」
まったく、別に俺が許可を出したわけでもない。
むしろ俺がリルカの説得をした側だ。
やはり獣人というのは良く分からないものだな……。
嬉しそうな顔をしてエルナがスキップするかのように軽やかに走ってくると目の前で足を止めて「カンダしゃん! まだ大きくないのにいいのでしゅか?」と、自身の胸に手を当てながら聞いてきた。
俺は首を傾げた。
エルナは何を言っているのだろうか?
胸の大小で、俺が義理の妹になるかもしれない子を差別するわけが無いのに。
「エルナ」
「はいでしゅ?」
「俺は、身体的特徴で差別なんてしない。それは、もっとも人として行ったらいけない事だからな」
「カンダしゃん……」
エルナが金色の尻尾を大きく左右に振りながら俺の腰に抱きついてきた。
やれやれ……、色々なことを知っていてもやっぱり子供だな。
俺とリルカとエルナは、いつも通りログハウスの中に入る。
そして夕食は、リルカが作っていたがエルナも率先して手伝いをしていた。
「ふむ……」
俺は、リルカとエルナを見ながらやっぱり姉妹は仲良くないと! と、考えながら毛皮の上で寝そべっていて気がついた。
「リルカ、向こうにも毛皮を持っていったほうがいいよな?」
「そうですね、エルナ!」
「はいでしゅ!」
リルカが手を上げて、纏められている毛皮を両手で抱えると外へ出て行こうとする。
ただ、毛皮の体積がエルナの体と比べて遥かに大きい。
扉を開けても出入り口で突っ掛かってしまう。
エルナが四苦八苦して、扉から出ようとするが、出られないようだ。
リルカも横目で見ているだけで手助けしようとしない。
まったく困ったものだ。
そこには、狼族の女性たちの姿が見えない。
彼女達は、どこに行ったのだろうか?
「リルカ」
「エイジさん、何でしょうか?」
リルカが、わざわざ俺の名前を読んで近づいてくると、腕を組んできた。
彼女の胸の谷間に腕が挟まれる。
とてもやわらかく、ブラジャーという文化がないことから、豊かな双丘がダイレクトに俺の腕に伝わって、とてもすばらしい。
――だが! 少し、大胆ではないだろうか?
俺は頭の片隅で、そう思いながらも最初に思ったことを口にすることした。
「狼族はどこへ行ったんだ?」
「水浴びに行かせました。かなりの塩を体に付着させてしまいましたので……」
なるほど、多量の塩は肌の炎症を引き起こすからな。
疑問の一つは解決したが、まだ最大の問題が残っている。
それはリルカの胸の合間に、俺の右腕が挟まれていることだ。
ほら、後ろについて来ていた山猫族の16歳前後の女性3人だけじゃなく10歳くらいの2人の幼女も、顔を 赤くしてこっちを見てきているじゃないか……。
さすがに結婚前提の付き合いをしているとは言え、外でこういうのはよくないような気がするぞ?
幼女もいるんだから教育上な……。
ここは、きちんと言っておくべきだろう。
この柔らかさから手を離すのは、正直もったいないが! もったいないが! 仕方ない! 我慢しよう……。
――俺の名は、神田栄治! 我慢ができる男だ。
「リルカ、ちょっと……」
「どうかしたのですか?」
「どうかしたというか……どうかしたんだというか……」
「何ですか? どうかしたのですか? どうかしたんですね?」
リルカが、ニコリと微笑んでくると俺の手を掴むと、その胸に俺の手の平を当ててきた。
――くっ!? すごく柔らかい。
これが……、男のロマン。
夢が詰まっていると言う奴なのか?
女性の胸には、男の夢が詰まっているとネットで見たことがあるが女性との経験が無い俺には理解が出来なかった。
そして異世界に転移してきてからも気がつくことはなかった。
つまり……フロンティアはここにあったんだ!
「いいんですよ? いっぱい揉んでも!」
「……なん……だと……!?」
いっぱい揉んでもいい?
それは、なんとすばらしい言葉なのだろうか?
さすが異世界。
さすが獣人と言ったところだろうか?
だが……考えろ!
リルカの後ろには幼女が2人もいるのだ。
その幼女に、こんな爛れた関係を見せていいのだろうか?
「……」
そこで、俺はハッ! と気がつく。
リルカが、腕を胸の合間に挟んでくる理由に!
昔、ネットで流行った言葉がある。
それは、「わざとやっているのよ!」という迷言語だ。
つまり、リルカはわざとやっているのだろう。
そうだ! そうに違いない! エルナの話を聞く限り他の獣人も俺のことを狙っているような事を言っていたような気がするからな……。
「つまりそういうことか?」
「はい! そういうことです!」
「なるほど……」
俺はリルカの胸を揉みしだきながら考える。
つまり、これはリルカと俺は付き合っているというのを公然と教えるものなのあろう。
――と、いうことは揉むのは合法なわけであって何も問題な――、やっぱり問題あるな。
俺は幼女たちの手前、体感的に3分ほど胸を揉んで止めた。
ふう……、人生初の胸揉みであった。
それは、とても素晴らしいものであった。
きっと俺で無かったら自制心が飛んで大変なことだったろう。
――俺の名は、神田栄治! 自分の欲望を理性で抑制することが出来る立派な中年紳士だ。
北の森に到着した俺は、生活魔法を使いながら刀で木々を伐採する。
倒れた木々の枝を刀で払い、組み立て時に必要な分だけ簡単な加工を施していく。
あとは、山猫族の獣人が加工した木材を運んでいくが、その時に「ちぇー、私も雄の居る空間で一緒に寝たかったのに」と呟いていたが聞こえないふりをしておいた。
おそらく、雄がいないから俺みたいな男でも発情している獣人には毒なのだろう。
どうやら、本当にエルナが言った言葉が信憑性を帯びてきたな。
これは、早めのうちに男を何人か連れてこないと内部でゴタゴタが起きそうだ。
今回、ログハウスを建築する指示はリルカが担当することになっていた。
おかげで俺は伐採と加工に専念することが出来、さらには運び手も5人いる。
さらには途中から、狼族も合流してきた。
これは思ったよりも早くログハウスが出来るかもしれないな……。
――と思っていたら夕方前にはログハウスが一軒建築できていた。
人海戦術というのは素晴らしいものだ。
ログハウスが完成したのは、良かった。
問題は、お風呂に全員入って出てからおきた。
「カンダしゃん……」
エルナが、他の獣人達と一緒に寝ることになったことだ。
瞳に涙を溜めてながらも、もう一軒のログハウスへと一緒に向かってしまう。
それはまるで、ドナドナされていく子狐のようだ。
まぁ、エルナは狐族の幼女だから子狐で合っているが……。
「なあ、リルカ。エルナは、まだ幼いのだから一緒に居てもいいんじゃないのか?」
「――で、でも!」
他の獣人を別にして暮らさせるのは、俺を狙っているという前提が成立しているのなら効果はあるだろう。
だが、エルナは俺の義理とは言え妹となるのだ。
つまり家族だ。
家族が別々に暮らすのは良くはない。
たとえ獣人の仕切りたりだったとしても、そういうのは良いとは思えない。
「リルカ、お前が何を焦っているのか俺には分からないが、同じ家族を蔑ろにするのはだめだと思うぞ?」
「ううっ……」
「俺は姉妹仲良く一緒に! が信条だからな!」
「――! わ、わかりました! 仕方ないですね! エイジさんが、それほど姉妹を一緒に! を望むなら! エルナ! エイジさんの許可が下りたわ!」
「おいおい、大げさだな」
まったく、別に俺が許可を出したわけでもない。
むしろ俺がリルカの説得をした側だ。
やはり獣人というのは良く分からないものだな……。
嬉しそうな顔をしてエルナがスキップするかのように軽やかに走ってくると目の前で足を止めて「カンダしゃん! まだ大きくないのにいいのでしゅか?」と、自身の胸に手を当てながら聞いてきた。
俺は首を傾げた。
エルナは何を言っているのだろうか?
胸の大小で、俺が義理の妹になるかもしれない子を差別するわけが無いのに。
「エルナ」
「はいでしゅ?」
「俺は、身体的特徴で差別なんてしない。それは、もっとも人として行ったらいけない事だからな」
「カンダしゃん……」
エルナが金色の尻尾を大きく左右に振りながら俺の腰に抱きついてきた。
やれやれ……、色々なことを知っていてもやっぱり子供だな。
俺とリルカとエルナは、いつも通りログハウスの中に入る。
そして夕食は、リルカが作っていたがエルナも率先して手伝いをしていた。
「ふむ……」
俺は、リルカとエルナを見ながらやっぱり姉妹は仲良くないと! と、考えながら毛皮の上で寝そべっていて気がついた。
「リルカ、向こうにも毛皮を持っていったほうがいいよな?」
「そうですね、エルナ!」
「はいでしゅ!」
リルカが手を上げて、纏められている毛皮を両手で抱えると外へ出て行こうとする。
ただ、毛皮の体積がエルナの体と比べて遥かに大きい。
扉を開けても出入り口で突っ掛かってしまう。
エルナが四苦八苦して、扉から出ようとするが、出られないようだ。
リルカも横目で見ているだけで手助けしようとしない。
まったく困ったものだ。
229
お気に入りに追加
615
あなたにおすすめの小説

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる