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第一章 辺境の村 開拓編
第21話 エイジと呼ばれるようになった。
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開拓村エルは、エルダ王国の東側に位置する場所に存在する。
もちろん周辺は、雄大な自然が売りな場所だ。
見渡す限りゴツゴツとした畑には向かない草も生えない茶色い大地。
北には森は存在するが、今は季節的には冬前であり果物を含め収穫できるものはないし、奥に分け入れば塩湖もある。
「エイジさん、どうぞ――」
「ありがとう」
俺はリルカから乾物を水で戻した後、火を通して塩で味を調えたスープが入ったカップを受け取る。
「何か、考え事ですか?」
「これからの村の発展について考えていたんだが……」
「村の発展ですか?」
「ああ。一応、ここを村として開拓するのが仕事だからな……」
リルカの問いかけに答えながら、彼女が差し出してきたスープを啜る。
すると「そういえば、カンダさんは冒険者の仕事をしているんですよね?」と俺に語りかけながら、お皿に乗せた黒パンを差し出してきた。
黒パンを受け取りスープにつけながら口に含む。
「ああ、一応、冒険者はしているがEランクだぞ?」
「Eランクって、どのくらいなのですか?」
「そうだな。冒険者ランクは強い奴が、Aランクで一番弱いのがFランクになる」
「――え? そうするとエイジさんのランキングは下から数えた方が早いのですか? とてもそうは見えないのです」
「どうだろうな? パーティを組んでからずっと3人で活動していたからな……」
「パーティですか?」
「ああ、同じ冒険者同士でパーティを組んで仕事をするんだよ」
俺と話をしていたリルカが突然、無言になってしまう。
眉間に皺を寄せて、自前の銀色の尻尾を弄り始めた。
初めてみる仕草だな……。
何か思うところがあったのだろうか?
「あの……、そのパーティメンバーって雄だけのパーティですよね?」
「雄って……、男って言ってほしいんだが……」
「雄でも! 男でも! どっちでもいいのです! それで、どうなのですか?」
いつになく真剣な表情を見せてくるリルカに驚く。
一体、何が彼女をここまで駆り立て……あっ!? つまり――嫉妬か?
「いや、パーティメンバーは女2人に俺の3人だった……」
話をしている途中で、リルカの瞳に涙がたまっていく。
俺は慌てて彼女の華奢な肩に両手を置いた。
またリルカが走って逃げてしまう気がしたから。
「最後まで話を聞いてくれ。今の俺は、元のパーティメンバーに怪我をして捨てられたというかパーティから外れた身だ。だから、いまの俺にはパーティメンバーはいない!」
「グスッ……、本当ですか? 先にコミュニティを作っている雄を取るのは獣人ではタブーになっているのです……。だから、エイジさんが獲られたらと想像したら……」
「大丈夫だ。リアともソフィアともそういう仲じゃないから、お前は気にしなくていいからな!」
何だかんだ言ってもリルカも、まだ16歳前後の少女なのだ。
人の気持ちを察するには長けていないのだろう。
ここは年長者として安心させるべきだろうな。
「俺には、お前だけだから安心していい」
「それは困ります」
「――え?」
「いえ、何でもないです。でもエイジさんを信用しますね。もし、彼女だって言った人が来られたら、私、すごく怒りますからね!」
「大丈夫だ! そんな異性はいないから!」
「本当ですか? エイジさんは、すごく魅力的な男性ですから心配です……」
「いやいや、そんなことないから!」
「それって私が変だって言うんですか?」
「……」
どう答えても突っ込まれる質問はマジで勘弁してほしい。
「そういえば、獣人達とエルナは外で朝食を取らせていいのか?」
「はい! この家を寝床として提供しただけで十分ですから! それに、まずは……」と、途中まで言いかけるとリルカが顔を真っ赤にして「……子供を作ることが重要ですから!」と語りかけてきた。
俺は、すかさず「今日は、塩を取りにいかないといけないな」と呟いておく。
すると、リルカがムスッとした顔をして俺の胸を軽く叩いてくる。
「エイジさんは、いけずです!」
「いやいや、村も何もない状態で子供を作るのは母体に負担がかかるだろう?」
とりあえず誤魔化しておこう。
さすがに、すぐに肉体関係を結ぶのはな……。
もっと、お互いを知ってからでも遅くないと思うし、まぁ、とりあえずは結婚前提でのお付き合いみたいな感じで……。
「狐族は、安産なので大丈夫ですよ?」
俺の言葉を理解しているのかいないのかリルカが尻尾を強調して見せてきたが、俺は、なんと言葉を返していいのか困ってしまった。
朝食を摂った後、尻尾の手入れを俺にしてくださいと懇願してきた。
一体、どうしたのだろうか? と思いつつもリルカとエルナのために購入してきた櫛で尻尾を梳くと満足な顔をして「リルカが塩を取ってきますね!」と言ったあと、ログハウスから出ていった。
窓口から外を見ると家から出ていったリルカは、狼族の獣人を全員連れて北の森に入っていってしまった。
冒険者ギルドが物資を入れて運んできた麻袋を10袋、持って行ったのだが大丈夫なのだろうか?
一袋で40キロ近く塩が入ると思うんだが……。
「それにしても……」
内心、小さく溜息をつきながら隣に座っているエルナに視線を向ける。
「カンダしゃん、どうかしたでしゅ?」
「いや、リルカが、自分が家に戻ってくるまで家から出るなと言っていたのがきになっているんだ」
俺の問いかけにエルナがニコリと微笑んでくると手を伸ばしてきた。
手のひらが上に向いているのでお手かな? と思い手を載せると「違うでしゅー!」と怒っていた。
金色の艶のある毛並を持つ狐尻尾を左右に揺らしていることから本気で怒っていないのは分かる。
「わかったよ……」
俺は部屋の隅に置いてある麻袋の中から干し肉を取り出すとエルナに渡す。
すると彼女は「肉でしゅ! 干し肉でしゅ!」と言いながら頬張ると、リスのように頬を膨らませてすぐに食べてしまった。
「カンダしゃんに、教えておくでしゅ! 獣人は、基本的に雌が狩りをして雄に貢でしゅ!」
「――ん? つまり……それって俺にニートになれってことか?」
「ニートってなんでしゅか?」
「つまり簡単に言うと、リルカが獲ってきた食事を食べて寝て一日、家の中で時間を費やすってことでいいのか?」
「でしゅ! 雄の仕事は子供をたくさん作ることだけでしゅ! 獣人は、ほぼ雌しか生まれないでしゅ!」
「……つまり男が貴重ってことか?」
「雄はすぐに病で死ぬでしゅ」
「そ、そうか……」
「――でも、少し過保護すぎじゃないのか?」
「カンダしゃん、雌の序列は子供を早く作ると入れ替わるでしゅ! つまり、お姉ちゃん以外とカンダしゃんが別の雌と先に子供を作ったら一番目の番から降格するでしゅ!」
エルナは、そこまで言うと手の平を差し出してきた。
俺は溜息をつきながら干し肉を与える。
そしてエルナは干し肉を食べて満足な表情を見せてくると「狼族の獣人を連れていったのも、カンダしゃんを奪われないようにするためでしゅ!」と話てきた。
「なるほど……」
エルナの話から大体の流れは理解できたが、正直、俺は自分がそんなにモテるとは思っていない。
しかもエルナの話が本当だとすると、まるで――物語のハーレム主人公みたいじゃないか! と思ってしまう。
まぁ、モテるのは悪くはないが正直、強制はしたくないし他の女性が言い寄ってきたら、1分くらいは耐える自信はある。
そもそも、浮気はよくないことだ。
リルカには、お前だけだと言ったからな。
もちろん周辺は、雄大な自然が売りな場所だ。
見渡す限りゴツゴツとした畑には向かない草も生えない茶色い大地。
北には森は存在するが、今は季節的には冬前であり果物を含め収穫できるものはないし、奥に分け入れば塩湖もある。
「エイジさん、どうぞ――」
「ありがとう」
俺はリルカから乾物を水で戻した後、火を通して塩で味を調えたスープが入ったカップを受け取る。
「何か、考え事ですか?」
「これからの村の発展について考えていたんだが……」
「村の発展ですか?」
「ああ。一応、ここを村として開拓するのが仕事だからな……」
リルカの問いかけに答えながら、彼女が差し出してきたスープを啜る。
すると「そういえば、カンダさんは冒険者の仕事をしているんですよね?」と俺に語りかけながら、お皿に乗せた黒パンを差し出してきた。
黒パンを受け取りスープにつけながら口に含む。
「ああ、一応、冒険者はしているがEランクだぞ?」
「Eランクって、どのくらいなのですか?」
「そうだな。冒険者ランクは強い奴が、Aランクで一番弱いのがFランクになる」
「――え? そうするとエイジさんのランキングは下から数えた方が早いのですか? とてもそうは見えないのです」
「どうだろうな? パーティを組んでからずっと3人で活動していたからな……」
「パーティですか?」
「ああ、同じ冒険者同士でパーティを組んで仕事をするんだよ」
俺と話をしていたリルカが突然、無言になってしまう。
眉間に皺を寄せて、自前の銀色の尻尾を弄り始めた。
初めてみる仕草だな……。
何か思うところがあったのだろうか?
「あの……、そのパーティメンバーって雄だけのパーティですよね?」
「雄って……、男って言ってほしいんだが……」
「雄でも! 男でも! どっちでもいいのです! それで、どうなのですか?」
いつになく真剣な表情を見せてくるリルカに驚く。
一体、何が彼女をここまで駆り立て……あっ!? つまり――嫉妬か?
「いや、パーティメンバーは女2人に俺の3人だった……」
話をしている途中で、リルカの瞳に涙がたまっていく。
俺は慌てて彼女の華奢な肩に両手を置いた。
またリルカが走って逃げてしまう気がしたから。
「最後まで話を聞いてくれ。今の俺は、元のパーティメンバーに怪我をして捨てられたというかパーティから外れた身だ。だから、いまの俺にはパーティメンバーはいない!」
「グスッ……、本当ですか? 先にコミュニティを作っている雄を取るのは獣人ではタブーになっているのです……。だから、エイジさんが獲られたらと想像したら……」
「大丈夫だ。リアともソフィアともそういう仲じゃないから、お前は気にしなくていいからな!」
何だかんだ言ってもリルカも、まだ16歳前後の少女なのだ。
人の気持ちを察するには長けていないのだろう。
ここは年長者として安心させるべきだろうな。
「俺には、お前だけだから安心していい」
「それは困ります」
「――え?」
「いえ、何でもないです。でもエイジさんを信用しますね。もし、彼女だって言った人が来られたら、私、すごく怒りますからね!」
「大丈夫だ! そんな異性はいないから!」
「本当ですか? エイジさんは、すごく魅力的な男性ですから心配です……」
「いやいや、そんなことないから!」
「それって私が変だって言うんですか?」
「……」
どう答えても突っ込まれる質問はマジで勘弁してほしい。
「そういえば、獣人達とエルナは外で朝食を取らせていいのか?」
「はい! この家を寝床として提供しただけで十分ですから! それに、まずは……」と、途中まで言いかけるとリルカが顔を真っ赤にして「……子供を作ることが重要ですから!」と語りかけてきた。
俺は、すかさず「今日は、塩を取りにいかないといけないな」と呟いておく。
すると、リルカがムスッとした顔をして俺の胸を軽く叩いてくる。
「エイジさんは、いけずです!」
「いやいや、村も何もない状態で子供を作るのは母体に負担がかかるだろう?」
とりあえず誤魔化しておこう。
さすがに、すぐに肉体関係を結ぶのはな……。
もっと、お互いを知ってからでも遅くないと思うし、まぁ、とりあえずは結婚前提でのお付き合いみたいな感じで……。
「狐族は、安産なので大丈夫ですよ?」
俺の言葉を理解しているのかいないのかリルカが尻尾を強調して見せてきたが、俺は、なんと言葉を返していいのか困ってしまった。
朝食を摂った後、尻尾の手入れを俺にしてくださいと懇願してきた。
一体、どうしたのだろうか? と思いつつもリルカとエルナのために購入してきた櫛で尻尾を梳くと満足な顔をして「リルカが塩を取ってきますね!」と言ったあと、ログハウスから出ていった。
窓口から外を見ると家から出ていったリルカは、狼族の獣人を全員連れて北の森に入っていってしまった。
冒険者ギルドが物資を入れて運んできた麻袋を10袋、持って行ったのだが大丈夫なのだろうか?
一袋で40キロ近く塩が入ると思うんだが……。
「それにしても……」
内心、小さく溜息をつきながら隣に座っているエルナに視線を向ける。
「カンダしゃん、どうかしたでしゅ?」
「いや、リルカが、自分が家に戻ってくるまで家から出るなと言っていたのがきになっているんだ」
俺の問いかけにエルナがニコリと微笑んでくると手を伸ばしてきた。
手のひらが上に向いているのでお手かな? と思い手を載せると「違うでしゅー!」と怒っていた。
金色の艶のある毛並を持つ狐尻尾を左右に揺らしていることから本気で怒っていないのは分かる。
「わかったよ……」
俺は部屋の隅に置いてある麻袋の中から干し肉を取り出すとエルナに渡す。
すると彼女は「肉でしゅ! 干し肉でしゅ!」と言いながら頬張ると、リスのように頬を膨らませてすぐに食べてしまった。
「カンダしゃんに、教えておくでしゅ! 獣人は、基本的に雌が狩りをして雄に貢でしゅ!」
「――ん? つまり……それって俺にニートになれってことか?」
「ニートってなんでしゅか?」
「つまり簡単に言うと、リルカが獲ってきた食事を食べて寝て一日、家の中で時間を費やすってことでいいのか?」
「でしゅ! 雄の仕事は子供をたくさん作ることだけでしゅ! 獣人は、ほぼ雌しか生まれないでしゅ!」
「……つまり男が貴重ってことか?」
「雄はすぐに病で死ぬでしゅ」
「そ、そうか……」
「――でも、少し過保護すぎじゃないのか?」
「カンダしゃん、雌の序列は子供を早く作ると入れ替わるでしゅ! つまり、お姉ちゃん以外とカンダしゃんが別の雌と先に子供を作ったら一番目の番から降格するでしゅ!」
エルナは、そこまで言うと手の平を差し出してきた。
俺は溜息をつきながら干し肉を与える。
そしてエルナは干し肉を食べて満足な表情を見せてくると「狼族の獣人を連れていったのも、カンダしゃんを奪われないようにするためでしゅ!」と話てきた。
「なるほど……」
エルナの話から大体の流れは理解できたが、正直、俺は自分がそんなにモテるとは思っていない。
しかもエルナの話が本当だとすると、まるで――物語のハーレム主人公みたいじゃないか! と思ってしまう。
まぁ、モテるのは悪くはないが正直、強制はしたくないし他の女性が言い寄ってきたら、1分くらいは耐える自信はある。
そもそも、浮気はよくないことだ。
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