6 / 190
第一章 辺境の村 開拓編
第6話 お風呂。
しおりを挟む
「私達が、ご用意いたしますのでカンダ様は、座って待っていてください」
「待っていてくだしゃい」
リルカとエルナは、それぞれ別れて谷底に落ちている枝を拾いはじめた。
それから1時間ほどして枝が集まると、昨日から火元を維持している薪に二人は枝を入れていくと炎の勢いが増していく。
火が舞う様子を見ていると鍋を両手で抱えたリルカが「あの……カンダさん、お鍋に水を入れてもらえますか?」と、聞いてきた。
俺は頷き生活魔法の一つである水生成の魔法を発動させ鍋の中に水を満たしていく。
時間的には、1分もかかっていない。
「ありがとうございます」
「リルカ、一つ聞きたいんだが……」
「はい? なんでしょうか?」
リルカは、腰まで伸ばしている銀髪を揺らしながら首をかしげて聞いてくる。
「エルナの話し方だが……」
「あっ! 申し訳ありません。妹は、まだ人間の言葉を上手く話すことができないのです」
「そうなのか?」
俺は、てっきり獣人というのは人の言葉を普通に話せると思っていたのだが……。
「――はい。獣人は人の言葉を、きちんと話せるようになるのが成人してからですので……」
「なるほど……」
リルカの言葉に頷きながら、俺は膝を摩る。
矢が刺さった膝が痛いのだ。
「あの……」
「どうかしたのか?」
「いえ……」
リルカは頬を赤く染めて、何かを俺に言おうとしている。
なるほど……。
つまり、食事を貰って助けてもらったから俺に惚れてしまったということか。
ふっ、俺に惚れると火傷するぜ? と一度でいいから言ってみたいが、そんな度胸も……。
「毛布が……」
「毛布が? うお! 俺の毛布が!?」
気がつけば毛布が燃えていた。
慌てて火を消そうと毛布を素手で掴む。
「熱っ!?」
すでに毛布の内部まで燃えていたらしい。
「……お、俺の毛布が……高かったのに……」
俺は、コールドウルフの毛皮を加工して作られた毛布を見ながら膝をついた。
「ごめんなさい、私がもう少し早く言っていれば……」
「ごめんなしゃい」
「いや、気にしなくていい」
二人は、どうやら俺が気を取られたから貴重なコールドウルフの毛皮が燃えてしまったと思ったのだろう。
別に、二人が悪い訳ではない。
生活魔法を発動するさいに毛布の置く場所が薪から近すぎたのが原因だっただけだ。
「まぁ……、中途半端に燃やすよりかは――」
俺は毛布を、燃えている薪の方へと投げる。
すると、毛布は一気に燃えて灰になった。
「なるほど……さすが冬に出現する狼だな……。火の耐久力がないってことか――」
その分、毛布としては使えるんだがな。
とても暖かいし……。
「しかし、これは本格的に家を建てる必要があるな……」
「家ですか?」
俺の言葉にリルカが首を傾げながら問いかけてくる。
まだ、背も低い彼女は自然と上目遣いになってしまう。
きっと、俺が高校生のときなら、惚れていたはずだ。
「ああ、これからは冬の到来もあるし何より魔物の襲撃があったときにテントだと防御の役割も果たさないからな」
「そうなのですか……」
「そういえば、リルカとエルナは、どこで寝泊りしていたんだ?」
俺の問いかけにエルナが「あっち!」と指差してきた。
指先には、崩れかけの3軒のあばら屋が見える。
いつ崩れてもおかしくない家だ。
「……そ、そうか……」
あばら屋と言うには、もったいない。
一言で言うなら日本の一般家庭の庭に置かれている敷地面積畳2個の建物だ。
それが3軒並んでいるだけだから、獣人融和政策をどこまでまじめに取り組もうとしているのか疑問の余地は大いにある。
幸い、渓谷から出れば木々がたくさん群生している森が近くにある。
それを使えば短時間で建物を作ることは可能だろう。
「とりあえず、3軒の様子を見ていくか」
「はい!」
「はいでしゅ!」
朝食を干し肉と黒パンにスープで済ませる。
そして、3軒の家々を見て回ることにした。
「カンダさん! ここが私達の寝床です!」
「どれどれ……」
俺は、リルカに案内されるようにあばら屋に脚を踏み入れる。
おいてあるのは木の器とスプーン。
あとは枯れ葉のみ。
もしかして……。
「リルカ、もしかして葉っぱの上で寝ていたのか?」
「はい。床の上に直に寝ますと擦れて痛いので……」
「そ、そうか……」
先ほどは、外だったからあまり気がつかなかったが、リルカもエルナも少し匂う。
きっとお風呂に入っていないのだろう。
まぁ、そういう俺も昨日から風呂には入っていないが……。
「まずは風呂だよな――」
俺は小屋から出ると、渓谷の上に上がっていくと地面に座りこんでから地面に手をつく。
「カンダさん、どうかされたのですか?」
「いや、ちょっと風呂を作ろうと思ってな――」
生活魔法は100人に一人の割合で使うことができる。
ただ、その魔法の応用範囲はとても広い。
ちなみに、俺の場合はお湯を出すことが出来ないが――。
「墓場作成!」
地面が、成人男性を一人、埋葬できるくらいまで陥没する。
それを3回繰り貸す。
すると深さ1メートル、縦3メートル、横9メートルの大きな穴が出来た。
次に水生成の魔法を発動させ、10分ほどで穴の中を水で満たす。
あとは、生活魔法の火種を、水の中で発動させればいい。
火は莫大な熱量を抱えている。
それを間接的ではなく直接的に水の中で作りだせば!
「水が沸騰してきました!」
「だろ?」
そう、熱く熱した石を水の中に突っ込んで、石の熱で調理する方法が地球にはあるが、その応用だ。
「俺は、残り2軒の建物の中を見てくるからリルカとエルナは風呂に入っていてくれ」
「――え? お風呂ですか?」
俺の言葉に彼女は、頬を真っ赤に染めて語りかけてきたので、俺は頷く。
冒険者ギルドが用意した安物の毛布や布団はあるが、身体が汚れたままで使うのは不衛生だからだ。
「わ、わかりました……」
よくは知らないが、リルカが意を決したような表情で頷いてきた。
彼女の表情から俺は大体察する。
「食事を提供したからって、身体を差し出せみたいなことは言わないから勘違いするなよ? 身体が汚れたままで持ってきた布団や毛布を使われたら汚れるから、風呂に入れって言っただけだからな?」
「……あ、はい……」
何故か知らないがシュンとした表情をしたリルカはエルナに風呂に入ることを伝えている。
俺は彼女達の様子を見たあと、一軒一軒家々を見ていく。
「カンナがあるのか……」
一軒目の家で、日本の家屋を作るさいに組み合わせる柱を平らにする道具を見つけた。
10年間、この世界で暮らして思ったことは、この世界アガルタは、日本の遺品というか文明というかそんなものが結構あっちこっちで見られる。
どういう繋がりかは知らないが、すぐに答えがでるようなものでもない。
今は、役に立つのなら使わせてもらおう。
「あとはトンカチに釘か……」
釘は鉄製だ。
しっかりとした作りになっている。
長さと太さから見ても、家の柱で使えるものだ。
こんな立派なものがあるのに、あばら屋しか建ててないなんて前任の開拓民のやる気の無さが感じられる。
まあ、やる気以前に、こんな荒野に捨て置かれたら、やる気自体出ないとおもうが……。
外からは、エルナとリルカが楽しそうに話をしている声が聞こえてくる。
よくは聞こえないが3ヶ月ぶりの風呂らしい。
昨日貸した毛布と毛皮はダニとか汚れがすごそうだ。
洗濯必須だな。
「しかし……肝心のノコギリがないな……」
木材を得るためにノコギリが必要だったんだが、ないなら仕方ない。
別のもので代用するしかない。
まぁ、その前に、もう一軒あるのだから、そちらも見てとするか。
もう一軒のあばら家も確認していく。
「麦と何かの野菜の種か?」
さすがに園芸は嗜んでいない。
このへんは、リルカとエルナに聞いてみるのがいいかもな。
この世界の女性は、園芸をよくする。
なぜなら、地球と違って、どこでも24時間買い物が出来るようなコンビニがないからだ。
俺はあばら屋を全部見て回り戦利品をチェックする。
「待っていてくだしゃい」
リルカとエルナは、それぞれ別れて谷底に落ちている枝を拾いはじめた。
それから1時間ほどして枝が集まると、昨日から火元を維持している薪に二人は枝を入れていくと炎の勢いが増していく。
火が舞う様子を見ていると鍋を両手で抱えたリルカが「あの……カンダさん、お鍋に水を入れてもらえますか?」と、聞いてきた。
俺は頷き生活魔法の一つである水生成の魔法を発動させ鍋の中に水を満たしていく。
時間的には、1分もかかっていない。
「ありがとうございます」
「リルカ、一つ聞きたいんだが……」
「はい? なんでしょうか?」
リルカは、腰まで伸ばしている銀髪を揺らしながら首をかしげて聞いてくる。
「エルナの話し方だが……」
「あっ! 申し訳ありません。妹は、まだ人間の言葉を上手く話すことができないのです」
「そうなのか?」
俺は、てっきり獣人というのは人の言葉を普通に話せると思っていたのだが……。
「――はい。獣人は人の言葉を、きちんと話せるようになるのが成人してからですので……」
「なるほど……」
リルカの言葉に頷きながら、俺は膝を摩る。
矢が刺さった膝が痛いのだ。
「あの……」
「どうかしたのか?」
「いえ……」
リルカは頬を赤く染めて、何かを俺に言おうとしている。
なるほど……。
つまり、食事を貰って助けてもらったから俺に惚れてしまったということか。
ふっ、俺に惚れると火傷するぜ? と一度でいいから言ってみたいが、そんな度胸も……。
「毛布が……」
「毛布が? うお! 俺の毛布が!?」
気がつけば毛布が燃えていた。
慌てて火を消そうと毛布を素手で掴む。
「熱っ!?」
すでに毛布の内部まで燃えていたらしい。
「……お、俺の毛布が……高かったのに……」
俺は、コールドウルフの毛皮を加工して作られた毛布を見ながら膝をついた。
「ごめんなさい、私がもう少し早く言っていれば……」
「ごめんなしゃい」
「いや、気にしなくていい」
二人は、どうやら俺が気を取られたから貴重なコールドウルフの毛皮が燃えてしまったと思ったのだろう。
別に、二人が悪い訳ではない。
生活魔法を発動するさいに毛布の置く場所が薪から近すぎたのが原因だっただけだ。
「まぁ……、中途半端に燃やすよりかは――」
俺は毛布を、燃えている薪の方へと投げる。
すると、毛布は一気に燃えて灰になった。
「なるほど……さすが冬に出現する狼だな……。火の耐久力がないってことか――」
その分、毛布としては使えるんだがな。
とても暖かいし……。
「しかし、これは本格的に家を建てる必要があるな……」
「家ですか?」
俺の言葉にリルカが首を傾げながら問いかけてくる。
まだ、背も低い彼女は自然と上目遣いになってしまう。
きっと、俺が高校生のときなら、惚れていたはずだ。
「ああ、これからは冬の到来もあるし何より魔物の襲撃があったときにテントだと防御の役割も果たさないからな」
「そうなのですか……」
「そういえば、リルカとエルナは、どこで寝泊りしていたんだ?」
俺の問いかけにエルナが「あっち!」と指差してきた。
指先には、崩れかけの3軒のあばら屋が見える。
いつ崩れてもおかしくない家だ。
「……そ、そうか……」
あばら屋と言うには、もったいない。
一言で言うなら日本の一般家庭の庭に置かれている敷地面積畳2個の建物だ。
それが3軒並んでいるだけだから、獣人融和政策をどこまでまじめに取り組もうとしているのか疑問の余地は大いにある。
幸い、渓谷から出れば木々がたくさん群生している森が近くにある。
それを使えば短時間で建物を作ることは可能だろう。
「とりあえず、3軒の様子を見ていくか」
「はい!」
「はいでしゅ!」
朝食を干し肉と黒パンにスープで済ませる。
そして、3軒の家々を見て回ることにした。
「カンダさん! ここが私達の寝床です!」
「どれどれ……」
俺は、リルカに案内されるようにあばら屋に脚を踏み入れる。
おいてあるのは木の器とスプーン。
あとは枯れ葉のみ。
もしかして……。
「リルカ、もしかして葉っぱの上で寝ていたのか?」
「はい。床の上に直に寝ますと擦れて痛いので……」
「そ、そうか……」
先ほどは、外だったからあまり気がつかなかったが、リルカもエルナも少し匂う。
きっとお風呂に入っていないのだろう。
まぁ、そういう俺も昨日から風呂には入っていないが……。
「まずは風呂だよな――」
俺は小屋から出ると、渓谷の上に上がっていくと地面に座りこんでから地面に手をつく。
「カンダさん、どうかされたのですか?」
「いや、ちょっと風呂を作ろうと思ってな――」
生活魔法は100人に一人の割合で使うことができる。
ただ、その魔法の応用範囲はとても広い。
ちなみに、俺の場合はお湯を出すことが出来ないが――。
「墓場作成!」
地面が、成人男性を一人、埋葬できるくらいまで陥没する。
それを3回繰り貸す。
すると深さ1メートル、縦3メートル、横9メートルの大きな穴が出来た。
次に水生成の魔法を発動させ、10分ほどで穴の中を水で満たす。
あとは、生活魔法の火種を、水の中で発動させればいい。
火は莫大な熱量を抱えている。
それを間接的ではなく直接的に水の中で作りだせば!
「水が沸騰してきました!」
「だろ?」
そう、熱く熱した石を水の中に突っ込んで、石の熱で調理する方法が地球にはあるが、その応用だ。
「俺は、残り2軒の建物の中を見てくるからリルカとエルナは風呂に入っていてくれ」
「――え? お風呂ですか?」
俺の言葉に彼女は、頬を真っ赤に染めて語りかけてきたので、俺は頷く。
冒険者ギルドが用意した安物の毛布や布団はあるが、身体が汚れたままで使うのは不衛生だからだ。
「わ、わかりました……」
よくは知らないが、リルカが意を決したような表情で頷いてきた。
彼女の表情から俺は大体察する。
「食事を提供したからって、身体を差し出せみたいなことは言わないから勘違いするなよ? 身体が汚れたままで持ってきた布団や毛布を使われたら汚れるから、風呂に入れって言っただけだからな?」
「……あ、はい……」
何故か知らないがシュンとした表情をしたリルカはエルナに風呂に入ることを伝えている。
俺は彼女達の様子を見たあと、一軒一軒家々を見ていく。
「カンナがあるのか……」
一軒目の家で、日本の家屋を作るさいに組み合わせる柱を平らにする道具を見つけた。
10年間、この世界で暮らして思ったことは、この世界アガルタは、日本の遺品というか文明というかそんなものが結構あっちこっちで見られる。
どういう繋がりかは知らないが、すぐに答えがでるようなものでもない。
今は、役に立つのなら使わせてもらおう。
「あとはトンカチに釘か……」
釘は鉄製だ。
しっかりとした作りになっている。
長さと太さから見ても、家の柱で使えるものだ。
こんな立派なものがあるのに、あばら屋しか建ててないなんて前任の開拓民のやる気の無さが感じられる。
まあ、やる気以前に、こんな荒野に捨て置かれたら、やる気自体出ないとおもうが……。
外からは、エルナとリルカが楽しそうに話をしている声が聞こえてくる。
よくは聞こえないが3ヶ月ぶりの風呂らしい。
昨日貸した毛布と毛皮はダニとか汚れがすごそうだ。
洗濯必須だな。
「しかし……肝心のノコギリがないな……」
木材を得るためにノコギリが必要だったんだが、ないなら仕方ない。
別のもので代用するしかない。
まぁ、その前に、もう一軒あるのだから、そちらも見てとするか。
もう一軒のあばら家も確認していく。
「麦と何かの野菜の種か?」
さすがに園芸は嗜んでいない。
このへんは、リルカとエルナに聞いてみるのがいいかもな。
この世界の女性は、園芸をよくする。
なぜなら、地球と違って、どこでも24時間買い物が出来るようなコンビニがないからだ。
俺はあばら屋を全部見て回り戦利品をチェックする。
301
お気に入りに追加
601
あなたにおすすめの小説
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
追放もの悪役勇者に転生したんだけど、パーティの荷物持ちが雑魚すぎるから追放したい。ざまぁフラグは勘違いした主人公補正で無自覚回避します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ざまぁフラグなんて知りません!勘違いした勇者の無双冒険譚
ごく一般的なサラリーマンである主人公は、ある日、異世界に転生してしまう。
しかし、転生したのは「パーティー追放もの」の小説の世界。
なんと、追放して【ざまぁされる予定】の、【悪役勇者】に転生してしまったのだった!
このままだと、ざまぁされてしまうが――とはならず。
なんと主人公は、最近のWeb小説をあまり読んでおらず……。
自分のことを、「勇者なんだから、当然主人公だろ?」と、勝手に主人公だと勘違いしてしまったのだった!
本来の主人公である【荷物持ち】を追放してしまう勇者。
しかし、自分のことを主人公だと信じて疑わない彼は、無自覚に、主人公ムーブで【ざまぁフラグを回避】していくのであった。
本来の主人公が出会うはずだったヒロインと、先に出会ってしまい……。
本来は主人公が覚醒するはずだった【真の勇者の力】にも目覚めてしまい……。
思い込みの力で、主人公補正を自分のものにしていく勇者!
ざまぁフラグなんて知りません!
これは、自分のことを主人公だと信じて疑わない、勘違いした勇者の無双冒険譚。
・本来の主人公は荷物持ち
・主人公は追放する側の勇者に転生
・ざまぁフラグを無自覚回避して無双するお話です
・パーティー追放ものの逆側の話
※カクヨム、ハーメルンにて掲載
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる