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第8話 俺の女だからな?
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もちろん、それだけでなく抱き着いてくる。
「くんくん。あれ? 莉緒」
「美穂、朝から抱き着いてくるのは止めてほしいの。もうすぐ授業が始まるよ?」
「そうじゃなくて!」
私の肩をガッ! と掴んでくる美穂。
「何よ……」
「いつもと匂いが違う!」
「――え? やっぱり臭い?」
よくよく考えてみればお風呂に入っていなかった事に気が付く。
華の女子高生とあろうものが毎日、お風呂に入らないとは不覚もいいところ。
「そうじゃないの!」
どうやら、私の考えは杞憂だったようで――、
「イケメンの匂いがする!」
「どういう匂いよ……」
別の意味で私は呆れてしまう。
「あっ! そうそう」
「まだ何かあるの?」
「家の方、大丈夫だった?」
「家の方?」
「うん。昨日、莉緒の家に遊びにいったんだけど……チャイムを鳴らしても反応がなかったから。とうとう餓死したのかなって……」
「どういう基準で私を見ているのか今一度、しっかりと話し合う必要性がありそうね」
「莉緒って、怖いっ!」
「はぁ……。――で、私のことを心配してくれていたの? 私の方は何とかやっていけているから大丈夫だからねっ」
「本当に? 今日の朝、すごいイケメンが莉緒のことを車で送ってきたわよね?」
あー、それ見ていたんだ……。
そりゃ目立つよね。
こんな田舎にロールスロイスで通学する人なんて珍しいし、何より車で送ってもらう方が珍しいまであるし。
「うん……」
隠し事もできないから私はとりあえず頷いておく。
ただ、借金の肩で神社に売られたとは言えない。
そんなことを説明したら、さすがに心配をかけるのは目に見えているから。
「もしかして莉緒の家ってすごいお金持ちとか? だって! 良家のお嬢様みたいに扱われていたわよね?」
「それは目が曇っているだけだと思うから目薬をして眼鏡を掛けた方がいいと思うわよ」
とりあえず突っ込みをしておく。
「おい! 宮内!」
私と美穂が朝のホームルームが始まる僅かな時間で会話をしているところに、一人の男子高校生というか小さい頃からの幼馴染が割って入ってくる。
「何よ? 大和(やまと)」
彼の名前は、武田 大和。
昔からの幼馴染で何かを突っかかってくる。
「お前! 今度、新しくきた高槻神社の神主と婚約したって本当か!?」
「あー」
「え? 何々? 修羅場なの? ねえ? 修羅場なの?」
美穂が目をキラキラさせて私と大和を交互に見てくる。
それどころかクラス中から視線を一斉に向けられてきて居た堪れない。
それよりも、表向きは婚約――、嫁ぐという話になっていることをどうして大和が知っているのかすごく不思議なんだけど。
「本当なのか? おい、答えろよ!」
「えっと……、それは……」
「何をしている! 席につけ! ホームルームを始めるぞ!」
私が何と答えていいのか迷っていたところで先生が入ってきて話は中断。
気まずい雰囲気のまま、学校生活は始まった。
授業時間は、さすがの大和も婚約の事に関して聞いてくることはできず、休憩時間も恋とか許嫁とか婚約に興味津々の女子が近寄ってくるので大和は私に近寄ることも出来なかった。
私としても、何て答えていいのか分からなかったので「それは秘密」とか「ご想像にお任せします」くらいしか言えない。
――そして、濃密で非常に疲れる一日の学業生活が終わったあと。
「美穂、またね!」
「ほえ?」
「おい! 宮内!」
いつもは美穂と途中まで通学路は一緒なので二人で帰っていたけど、今日は大和に問い質されるのは面倒って思い逃げるようにして急いで学校から出た。
昇降口を抜けて、学校の校門まで辿り着いたところで後ろから腕を掴まれる。
「おい、宮内!」
「何よ。大和」
「何を逃げているんだよ! お前、本当なのか? 婚約したって!」
「大和には関係ないでしょ!」
どうして、大和は前からこんなに私に絡んでくるんだろう。
「関係なくはない!」
「許嫁とか婚約とか大和に何の関係があるの!?」
「それは……」
大和が言い淀む。
その姿を見て、私は少しだけ苛立つ。
「もういいでしょ」
「良くはない!」
私の腕を掴む大和の腕の力が強くなる。
「――ッ」
剣道をしているからなのか大和の握力は相当なモノで、腕を握られる痛みから私は思わず声を上げてしまう。
「おい、小僧」
そんな私と、大和を引き離したのは――、
「な、なんだ……お前は」
「俺の女に手を出すのは止めてもらおうか?」
無理矢理、大和の腕を掴み私の腕から引き剥がした張本人は、私のことをそのまま引っ張ると、抱きしめてくる。
「俺は、コイツの夫の高槻総司だ。女に無体なことをするのは感心しないな」
えーっ! この人何言っているの?
いつも、私に対しては暴虐の限りで文句言っているのに!?
「――お、俺の女!?」
「そうだ。莉緒は、俺のところに嫁入りすることになったからな。お子様は引っ込んでおけ。それとも――」
ギロリ! と、ヤクザ顔負けの迫力ある鋭い目つきで大和を威嚇する高槻さん。
「――ッ!」
たぶん怒りで顔を赤くしたのか、大和が私と高槻さんの横を通り抜けるけど――、
「そうかよ。そんな奴がいいのかよ」
「――え?」
思わず振り向く。
だけど、すでに大和の背中しか見えなくて……。
大和の「そうかよ。そんな奴がいいのかよ」と、言う言葉が胸を締め付けた。
あんな大和の声を――、感情を押し殺したような言葉を始めて聞いたから。
「くんくん。あれ? 莉緒」
「美穂、朝から抱き着いてくるのは止めてほしいの。もうすぐ授業が始まるよ?」
「そうじゃなくて!」
私の肩をガッ! と掴んでくる美穂。
「何よ……」
「いつもと匂いが違う!」
「――え? やっぱり臭い?」
よくよく考えてみればお風呂に入っていなかった事に気が付く。
華の女子高生とあろうものが毎日、お風呂に入らないとは不覚もいいところ。
「そうじゃないの!」
どうやら、私の考えは杞憂だったようで――、
「イケメンの匂いがする!」
「どういう匂いよ……」
別の意味で私は呆れてしまう。
「あっ! そうそう」
「まだ何かあるの?」
「家の方、大丈夫だった?」
「家の方?」
「うん。昨日、莉緒の家に遊びにいったんだけど……チャイムを鳴らしても反応がなかったから。とうとう餓死したのかなって……」
「どういう基準で私を見ているのか今一度、しっかりと話し合う必要性がありそうね」
「莉緒って、怖いっ!」
「はぁ……。――で、私のことを心配してくれていたの? 私の方は何とかやっていけているから大丈夫だからねっ」
「本当に? 今日の朝、すごいイケメンが莉緒のことを車で送ってきたわよね?」
あー、それ見ていたんだ……。
そりゃ目立つよね。
こんな田舎にロールスロイスで通学する人なんて珍しいし、何より車で送ってもらう方が珍しいまであるし。
「うん……」
隠し事もできないから私はとりあえず頷いておく。
ただ、借金の肩で神社に売られたとは言えない。
そんなことを説明したら、さすがに心配をかけるのは目に見えているから。
「もしかして莉緒の家ってすごいお金持ちとか? だって! 良家のお嬢様みたいに扱われていたわよね?」
「それは目が曇っているだけだと思うから目薬をして眼鏡を掛けた方がいいと思うわよ」
とりあえず突っ込みをしておく。
「おい! 宮内!」
私と美穂が朝のホームルームが始まる僅かな時間で会話をしているところに、一人の男子高校生というか小さい頃からの幼馴染が割って入ってくる。
「何よ? 大和(やまと)」
彼の名前は、武田 大和。
昔からの幼馴染で何かを突っかかってくる。
「お前! 今度、新しくきた高槻神社の神主と婚約したって本当か!?」
「あー」
「え? 何々? 修羅場なの? ねえ? 修羅場なの?」
美穂が目をキラキラさせて私と大和を交互に見てくる。
それどころかクラス中から視線を一斉に向けられてきて居た堪れない。
それよりも、表向きは婚約――、嫁ぐという話になっていることをどうして大和が知っているのかすごく不思議なんだけど。
「本当なのか? おい、答えろよ!」
「えっと……、それは……」
「何をしている! 席につけ! ホームルームを始めるぞ!」
私が何と答えていいのか迷っていたところで先生が入ってきて話は中断。
気まずい雰囲気のまま、学校生活は始まった。
授業時間は、さすがの大和も婚約の事に関して聞いてくることはできず、休憩時間も恋とか許嫁とか婚約に興味津々の女子が近寄ってくるので大和は私に近寄ることも出来なかった。
私としても、何て答えていいのか分からなかったので「それは秘密」とか「ご想像にお任せします」くらいしか言えない。
――そして、濃密で非常に疲れる一日の学業生活が終わったあと。
「美穂、またね!」
「ほえ?」
「おい! 宮内!」
いつもは美穂と途中まで通学路は一緒なので二人で帰っていたけど、今日は大和に問い質されるのは面倒って思い逃げるようにして急いで学校から出た。
昇降口を抜けて、学校の校門まで辿り着いたところで後ろから腕を掴まれる。
「おい、宮内!」
「何よ。大和」
「何を逃げているんだよ! お前、本当なのか? 婚約したって!」
「大和には関係ないでしょ!」
どうして、大和は前からこんなに私に絡んでくるんだろう。
「関係なくはない!」
「許嫁とか婚約とか大和に何の関係があるの!?」
「それは……」
大和が言い淀む。
その姿を見て、私は少しだけ苛立つ。
「もういいでしょ」
「良くはない!」
私の腕を掴む大和の腕の力が強くなる。
「――ッ」
剣道をしているからなのか大和の握力は相当なモノで、腕を握られる痛みから私は思わず声を上げてしまう。
「おい、小僧」
そんな私と、大和を引き離したのは――、
「な、なんだ……お前は」
「俺の女に手を出すのは止めてもらおうか?」
無理矢理、大和の腕を掴み私の腕から引き剥がした張本人は、私のことをそのまま引っ張ると、抱きしめてくる。
「俺は、コイツの夫の高槻総司だ。女に無体なことをするのは感心しないな」
えーっ! この人何言っているの?
いつも、私に対しては暴虐の限りで文句言っているのに!?
「――お、俺の女!?」
「そうだ。莉緒は、俺のところに嫁入りすることになったからな。お子様は引っ込んでおけ。それとも――」
ギロリ! と、ヤクザ顔負けの迫力ある鋭い目つきで大和を威嚇する高槻さん。
「――ッ!」
たぶん怒りで顔を赤くしたのか、大和が私と高槻さんの横を通り抜けるけど――、
「そうかよ。そんな奴がいいのかよ」
「――え?」
思わず振り向く。
だけど、すでに大和の背中しか見えなくて……。
大和の「そうかよ。そんな奴がいいのかよ」と、言う言葉が胸を締め付けた。
あんな大和の声を――、感情を押し殺したような言葉を始めて聞いたから。
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