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お豊を救え
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「たいへんだ。たいへんだ」
息を切らして、たまが『うさぎ』に駆け込んだ。
「おっかあ。お豊ちゃん 知らない?」
「さあ、みてないけど。」
ハナが手を拭いながら、でてきた。
「。。。いそがなきゃ。お豊ちゃんがあぶない!」
そういうと、走りだしていった。
「たま、なにいってんだい。あぶないって、なんだい。」
ハナが追いかけようとしたが、もうたまの姿はみえなくなっていた。
藤次郎の目が光った。
たまは、菊のいえにいってみたが、だれもいない。
「きっと、またあそこだ」
前に お豊と呼び込みを見かけた神社に向かった。
案の定、お豊が 呼び込みに 金を渡しているところだった。
「お豊ちゃん、だめだよ。そいつ、悪いやつだよ!」
「たまちゃん。どうしてここに。。」
「そいつ、悪いやつなんだ」
「何言ってるの?この人は、私を滝之丞様にあわせてくれるのよ。」
「うそなんだよ。そいつはお豊ちゃんを騙してうりとばそうとしているんだってば」
「このがき!なにいってやがるんだ。」
そういうと、呼び込み男は、たまを平手打ちした。
「うわあああーん」
「なんてひどいことを! たまちゃんが言ってたのは、本当なの?」
豊が慌てて、たまを抱きしめる。
「うるせー。いいから、こっちこい!
てめえを連れていかないと、おれが殺されちまうんだよ」
本性を表した呼び込み男が、無理やりお豊の腕を引っ張って連れていこうとする。
「やめて。たすけてー。だれか。。」
そのとき、呼び込み男の顔に石つぶてがあたった。
「ぐわ」
「おじょうちゃん、大丈夫ですか。」
石を投げたのは藤次郎だった。
「とーじろーー!」
息を切らして、たまが『うさぎ』に駆け込んだ。
「おっかあ。お豊ちゃん 知らない?」
「さあ、みてないけど。」
ハナが手を拭いながら、でてきた。
「。。。いそがなきゃ。お豊ちゃんがあぶない!」
そういうと、走りだしていった。
「たま、なにいってんだい。あぶないって、なんだい。」
ハナが追いかけようとしたが、もうたまの姿はみえなくなっていた。
藤次郎の目が光った。
たまは、菊のいえにいってみたが、だれもいない。
「きっと、またあそこだ」
前に お豊と呼び込みを見かけた神社に向かった。
案の定、お豊が 呼び込みに 金を渡しているところだった。
「お豊ちゃん、だめだよ。そいつ、悪いやつだよ!」
「たまちゃん。どうしてここに。。」
「そいつ、悪いやつなんだ」
「何言ってるの?この人は、私を滝之丞様にあわせてくれるのよ。」
「うそなんだよ。そいつはお豊ちゃんを騙してうりとばそうとしているんだってば」
「このがき!なにいってやがるんだ。」
そういうと、呼び込み男は、たまを平手打ちした。
「うわあああーん」
「なんてひどいことを! たまちゃんが言ってたのは、本当なの?」
豊が慌てて、たまを抱きしめる。
「うるせー。いいから、こっちこい!
てめえを連れていかないと、おれが殺されちまうんだよ」
本性を表した呼び込み男が、無理やりお豊の腕を引っ張って連れていこうとする。
「やめて。たすけてー。だれか。。」
そのとき、呼び込み男の顔に石つぶてがあたった。
「ぐわ」
「おじょうちゃん、大丈夫ですか。」
石を投げたのは藤次郎だった。
「とーじろーー!」
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