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池に行ったのは
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お母様が話を続ける。
「そんなに、おおごとにするつもりはなかったのですが、おかあさまがたに、ご存知ありませんかと尋ねているうちに大騒ぎになってしまって。」
騒ぎをききつけた ガッツマン達が池の方に捜しにいって、みつけたということらしい。
「グロウ幼稚園の園児は蛇姫の呪いを恐れて、池の方にはいかないと思うんだが、なぜ、そちらに?」
ケイトが美しくも鋭い視線でガッツマン達に問いかける。
「だれかが、池に見に行こうって、いったんだよな。だれだっけ」と、ブラック
「レッドじゃなかったっけ。」と、イエローが守に尋ねる。
「う、うん。」
「そういえば、レッドが自分から、なにかしようって珍しいよな。なんで、池にいこうっていったんだ?」
「前に。。。」
言いにくそうに守が、下を向いて言葉を続ける。
「かずこちゃんとようこちゃんが、『さくらちゃんの上靴、池にかくしちゃおっかー』って、いってたのをきいたから。。。」
「なんてことを」
さくらちゃんのお母様が、二人をにらむ。
「うそよ。そんなの。私たち、そんなこといってないわ。」
「守はさくらのこと好きだからうそつくのよー」
二人はわめきはじめた。
「うるさい。心の汚れた人間と同じ空気を吸うのは堪えられないな。」
ケイトが睨むと、二人は静かになった。
「しかし、靴はともかく、ランドセルに関しては二人に犯行は無理だね。ランドセルが消えた時間はトイレを占領してたんだから。」
じゃあ、彼女らは池には行っていないのか。
「それについては、清田先生の話をきこう」
突然指名された清田は目をぱちくりしていた。
「そんなに、おおごとにするつもりはなかったのですが、おかあさまがたに、ご存知ありませんかと尋ねているうちに大騒ぎになってしまって。」
騒ぎをききつけた ガッツマン達が池の方に捜しにいって、みつけたということらしい。
「グロウ幼稚園の園児は蛇姫の呪いを恐れて、池の方にはいかないと思うんだが、なぜ、そちらに?」
ケイトが美しくも鋭い視線でガッツマン達に問いかける。
「だれかが、池に見に行こうって、いったんだよな。だれだっけ」と、ブラック
「レッドじゃなかったっけ。」と、イエローが守に尋ねる。
「う、うん。」
「そういえば、レッドが自分から、なにかしようって珍しいよな。なんで、池にいこうっていったんだ?」
「前に。。。」
言いにくそうに守が、下を向いて言葉を続ける。
「かずこちゃんとようこちゃんが、『さくらちゃんの上靴、池にかくしちゃおっかー』って、いってたのをきいたから。。。」
「なんてことを」
さくらちゃんのお母様が、二人をにらむ。
「うそよ。そんなの。私たち、そんなこといってないわ。」
「守はさくらのこと好きだからうそつくのよー」
二人はわめきはじめた。
「うるさい。心の汚れた人間と同じ空気を吸うのは堪えられないな。」
ケイトが睨むと、二人は静かになった。
「しかし、靴はともかく、ランドセルに関しては二人に犯行は無理だね。ランドセルが消えた時間はトイレを占領してたんだから。」
じゃあ、彼女らは池には行っていないのか。
「それについては、清田先生の話をきこう」
突然指名された清田は目をぱちくりしていた。
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