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心中
しおりを挟む前略
私は幾度となく君の頭を悩ませてきた。私の身勝手も今回で最後だから許してほしい。
先日の事件について、君は様々な追及を受けているところだと思う。君は義理とか恩とかを馬鹿丁寧に扱う人間だと心得ているが、警察の見解は大方正しいだろうから、彼らには大人しく首を縦に振ることだ。
さて、こうして手紙を綴った目的だが、他でもなく、私の僅かな遺産と同封する最後の原稿を君に託したい。財産は好きなように使ってくれ。間違っても私の葬式には使わないように。
原稿については、大手の出版社に預けてほしい。この作品に限っては、できる限り大げさで、センセーショナルな宣伝文句を付すように伝えてくれ。印税も余すことなく君が受け取るといい。
最後に。君は素晴らしい才能を持っている。今後も読者を幸せにするために奮闘してくれ。私には出来なかった。君なら最高の父親になれる。君の幸せを祈っている。
敬具
〇
今年八月に私が起こした自殺未遂事件は、読者諸君の記憶にも新しいことだと思う。
事件の直前、私は文壇を降りることを発表した。その時まだ悲しんでくれる読者が居たことを、有難くも切なく感じたものだ。しかし、私は再び筆を取っている。これは一体どういうことか。
以下に綴る私の最後の文章がその理由を物語る。これが本当に最後の作品だ。私の話が信用に足るかどうかは読者諸君に判断を任せる。なお、執筆にあたって私以外の人名は全て偽名に置き換えた。
〇
血の気のない手の平に力を籠めると拳が出来て、開けと思えばぱっと開いた。
計画は失敗だ。
薄暗く、閉塞感に満ち満ちた病室には自分の他に誰も居ないので、静か過ぎて、夢のようで、自分が生きている確証が無かった。しかし手の運動を繰り返しているうちに意識はハッキリとして、同時に憂鬱な気分が起き上がった。私はこの憂鬱から逃れたかったのではなかったか。
遠くの方から靴音が聞こえた。大振りな足音だ。看護婦では無い。男だ。若くて、まっすぐで、多少不機嫌な足音だ。
私は悩んだ。寝たふりをするか。そうすれば今後目を合わせる機会を失ってしまいそうだった。潔く目を開けておいて、やあお早うとでも言おうか。
悩んでいるうちに病室のドアが開いて、奥の私のベッドに、足音が接近した。私の視線は再び自分の掌に落ちた。彼は妙な緊張感を発して私の直ぐ傍を通り過ぎ、窓に向かう。私は彼の背を盗み見た。彼は勢いよくカーテンを開いた。白い陽光が容赦なく私の目を刺して、私は手で顔を覆った。
「いい、閉めてくれ」
彼は私の要望を黙殺し、こちらを見向きもせず、棚から歯ブラシやらタオルやらを出して、手荒にベッドの横のデスクに置いた。
「玲二」
我ながら情けない声で彼の名を呼んだ。死ねなかったことを後悔しながら。それでも彼は黙ったまま、くるりと踵を返した。私は慌てて付け足した。
「すまない」
彼はようやくこちらに向き直った。顰めた眉間に呆れと怒りを宿している。私はじっと彼の言葉を待った。
「死ねなくて残念だって思ってるのか?」
彼の非難するような口調にぎくりとした。彼を怒らせたのは何度目だろうか。
最初は私が財布を落とした時で、その次は居間に吸い殻を放置して火事になりかけた時、その次は雨の予報が出ているのに洗濯物を出しっ放しにしていた時……。
彼は私に対して、普段は敬語で話している。感情的になると敬語を外れて、快活な彼の声が私を窮させる。私は何も言い返せない。私が生意気に静観していると踏んだのか、彼はますます口調を荒げた。
「理由は分かる。書くことがないからだ。前から言ってたもんな。自分は書くために生まれてきたって本気でそう思ってるのか? そんなのは思い上がりだ。くだらない理由で周りに迷惑をかけないでくれ」
彼はベッドの柵に手をかけて私に詰め寄った。その薬指では真新しい銀の指輪が繊細な輝きを放っている。彼とは違い、道を外れてひねくれた私の心と口とは真反対の態度を示した。
「そうだな。せめて君が出て行ってから実行するべきだった。そうすれば君の知らないところで」
「僕の知らないところで? 僕が居なきゃ誰が通報するんだ。僕があと少し帰るのが遅かったら、あんた本当に死んでたんだぞ」
「余計な世話だ」
唾を吐くような、汚れた言葉が口をついて出た。誰の口から?
私はハッとして彼の顔を見た。彼は見たこともない表情をしていた。私は全てを後悔した。もう遅い。
せめて何か言葉を紡ごうとした瞬間、再び扉が開いて、
「蓑原さーん」
と看護師の声が私の名前を呼んだ。玲二の手はゆっくりと柵から離れた。台車を引いた若い女性の看護師は私を見て、
「お目覚めになってよかったです」
と高い声で言いながらテキパキと私の朝食を配膳した。玲二はそれを感情の籠らない目で見届けていた。配膳が完了し、看護師が、何かあったら遠慮なく呼んでくださいね、ナースコールはここですよ、と何やら解説していたが、私は彼女が去った後で玲二に何を言うべきかで頭がいっぱいだった。
「では、お大事に」
看護師が軽く会釈し、台車を引いて去っていく。私はそれを呆然と見届ける。
「家に帰った時―――」
玲二が口を開いた。彼の声が震えている。泣き出しそうなほど、強い目つきで私を睨んでいる。私は言葉を失って、どうすればいいのか分からない。
「倒れてるあんたを見たときの、僕の気持ちが、分かるか」
言い残して、玲二は足早に病室を去った。私は途方に暮れてその背を見送ることしかできない。無意識のうちに手に力が籠って、痛いほど握りしめていた。
これ以上特筆すべきことはない。殆ど一日中、無為に昼寝を貪って、この日はそれで終わった。その日はもう二度と玲二が病室を訪れる事は無く、一人寂しく夜を迎えた。
○
深海のような闇に視線を漂わせながら、自分は目を閉じているのではないかと疑った。しかし首を傾けると、下方に小さく鋭い赤の閃光が見えた。
目が暗闇に慣れてくると、辺りの様子がぼんやりと正体を現した。赤い光は非常用のナースコールボタン。窓は閉め切られている。病院の消灯はこんなにも人を不安にさせるのか。まるで墓の中だった。冷えた布団の中でもぞもぞとうごめき、寝返りを打った。柵越しにくすんだチェック柄。なぞるように下へ視線を動かす。微かな光を吸収して艶めく膝頭。
反射的に起き上がり、急な動きにベッドが軋む。はっきりとした意識をもって、その人物を捉えなおす。少女だ。この病院の近くの高校の制服を着ている。滑らかな髪は後ろでまとめられ、若々しい首回りを強調し、目はくっきりとした二重で、大きな黒目がこちらを観察するように見つめている。
相手のおおまかな情報を集められるだけの間、奇妙な沈黙が続いた。私は思い出したように
「誰だ」
と聞いた。病院の患者? 家族? ならば何故私のところへ。もしや。
「読者か?」
「誰の?」
瑞々しく弾んだ声。
「私のだ」
最近の女子高生は本を読まないのだろうか。少しでも期待した私は弄ばされた気分だ。私は驚きや怯えを忘れ、さっさとこの好奇心旺盛で、無垢で、私が最も苦手としている性質の女子高生を追い返してやろうという気持ちになった。
「ああ、おじさん本書く人なんだ」
思いついたように言う。
「そうだ」
出来るだけ素っ気なく答える。
「結構売れてる?」
「売れていた。今はもう書いてない」
「自殺するから?」
耳を疑った。私が聞き返そうとする間もなく、
「いまどき練炭?」
と聞いてきた。私は曖昧に、そうだとだけ答える。少女はふぅんと言って、
「なんで?」
とまた聞く。私はもう彼女の問いに素直に答えるしかないほど、呆気にとられていた。
「後片付けが楽だと思ったんだ」
私の答えに、少女は笑い声を漏らした。高い声で、雀のようでもあるが、私には歪に響いた。
「確かに。変なキズも残らないし、いいよね」
私はナースコールボタンを押してやろうかと思案した。看護師にこの妙な少女を引き取ってもらえば一件落着だと冷静に考える心と、少女から逃げ出したいという心と、その恐怖心を少女に悟られたくない思いが交錯した。私の心を見透かしてか、少女は目を細めた。
「看護師さん来ないよ」
「どうして分かる?」
「ここには私とおじさんの意識と感覚だけ。おじさんの肉体は病院にあるの」
私はなんだか頭痛がして、もう一度眠ってしまいたくなった。
「もう帰ってくれ」
「あたしがおじさんを帰すんだよ」
「どうでもいい」
私は少女に背を向けて、布団を被り、目を閉じた。少女の視線を感じて、寝ようにも寝られなかった。
「今日は下見なんだけど、来てよかった。じゃあね」
少女の気配が去った。間もなく私の意識も泡のように消えた。
〇
視界に切れ込みを入れて、覚醒する。寝た気がしなかった。
薄暗く、私一人の病室は昨日と変わらず。備え付けのテーブルに置かれた朝食は水臭く、食欲をそそらない。時折外の廊下を足早に女性の足音と、台車の車輪の音が通過する。外では呼ぶようにアブラゼミが合唱している。
私は肩を捻ってから、石のように固まった腰を浮かせ、ベッドから立ち上がって、思い切りカーテンを開けた。網戸越しに、信じられないほど清々しい青空を見上げる。私は衝動的に窓の鍵を解除し、一気に開けてやろうとした。しかしガツンとストッパーが引っかかって叶わなかった。僅かに空いた隙間から外の空気が吹きこんだ。
私は辺りを見回して、設置された小さなテレビに気がついた。リモコンを目で探すとデスクの上に置かれていた。リモコンを手に取り、点けた。丁度朝のニュースが放送されていた。顔はよく見るが名前の知らないキャスターがニュースを読んでいる。普段はテレビに関心がなく、特に見たい番組もないのでとりあえずチャンネルはそのままにしておく。動物園から脱走した猿の赤ちゃんが見つかったらしい。飼育員は『無事に戻ってきてくれてうれしい』とコメントしている。
ベッドから見やすい位置にあるので、私はまたベッドに戻ろうとした。その時、枕横の壁に貼られたネームプレートに目が付いた。
『黒川梨都(くろかわりつ) 様』
どう見ても私の名前ではない。私は誰かに突かれたようにベッドに腰かけた。
ふとテレビに目をやる。外の騒めきに混ざって、よく通るアナウンサーの声が次のニュースを読み上げる。
「先月に発生しました立原区女子高生殺人事件の被害者、黒川梨都さんの葬儀が昨日、営まれました。葬儀は親近者のみで行われ、家族や友人が参列しました。梨佳さんは先月三十日、同区の高校付近で遺体で発見されました。警察は殺人事件と見て捜査していますが、未だ犯人の特定には至っていません」
私はテレビを消した。
遠いアブラゼミの喧騒が耳にまとわりつく。
私は立ち上がって、棚から携帯電話を探り当てた。手早く文章を打ち、玲二にメールを送信した。昨日のことがあったのに白々しいという考えはこの時ばかりは思い浮かばなかった。
三十分もすれば、玲二が私のノートパソコンを抱えて病室に訪れた。
「また書くつもりなんですか?」
と聞いた彼の声が、私の思い上がりでなければ、嬉しそうで、私は昨日の失態を取り繕うように曖昧に微笑んで見せるのだった。
しかしその日は、玲二が帰っても執筆に至る事は無かった。執筆するには私の筆力では今一つ足りず、結局私は晩まで考え込んだまま、消灯時間を迎えたのである。
○
多くの人が経験するように、夢の中では自分が自分で無くなることがある。
私は何者かに羽交い絞めにされて、アスファルトの上をズルズル引きずられている。
室外機やごみ箱にぶつかりながら、目の前ででたらめに暴れているのは、剥き出しになった華奢な足。
驚いたことに、この若々しい四肢は『私』の体から伸びている。
涙声の、呂律の回らない、ごめんなさいの連呼を聞く。鼻を啜った。私は私でない状況を受け入れて客観視に努める。作家として。
大人一人が通れるかどうかの狭い路地。霞んだ視界の中で、細長い夜空を背にして足元に佇む男を見上げる。
中肉中背、深く被った帽子のつばの下、血走った目がこちらの表情を観察、いや鑑賞し、目を離したかと思うと今度は少女の生足を毛深い腕が捕らえた。片腕だというのにそれだけで魔法のように動きを封じられてしまう。
後ろにやった男の片手から見え隠れする包丁の肉厚な刃に目が釘付けになる。
なぜ助けが来ないのか。すぐ近くには学校があるのに。友人達はとっくに家で家族と団らんしている頃だろうか。羨ましい。何故私なのか。女子高生ならもっと可愛い子が他にいる。
男が腕を振り上げる。最早言葉を成さない叫びを聞く。たまらず咳き込んだ。もう十分だ。今の私なら書ける。書かなければならない。
切っ先は無情にも振り下ろされた。断頭台の如く、屠殺の如く。この断末魔を形容する言葉を私は知らない。
屈辱的、動物的、いや―――――絶望的。
○
目が覚めて、引き戻された場所は現実世界では無かった。密閉された窓。時が止まったかのような無風。暗い海の底に似た病室で、少女の声が上から降ってきた。
「なんで起きたの?」
少女こと黒川梨都は、私が初めに彼女を目撃した時のように、怪訝そうに言う。何故起きたとは聞くが、私は本当に覚醒している訳ではない。私は純白のベッドに身を沈めたまま、
「私をどうしたいんだ」
と素朴な質問を返した。梨都の返答は無い。言葉に詰まっているのだ。寝たまま視線を横にやると、白い柵の向こう、チェックのスカートのひだ越しに、冷たく光る刃を見つけた。
「復讐したいの」
何かを抑え込み、低い声で梨都が答える。
「私は犯人ではない」
「分かってる」
声がいら立ちを含む。犯人を知っているのは彼女だけなのだから、その返答は当然だった。
私は促すように、梨都を見上げたまま押し黙る。彼女の眉は困ったように歪み、瞳は揺らぎ、唇を引き結んでいる。今にも私の顔に涙が降ってきそうだった。
「体が必要なの。でも女じゃだめ、意味ない。大人の男じゃないと。だから」
梨都はふぅと息を吐いた。目つきが変わった。
「どいてよ」
刃がゆらりと光って落ちる。ベッドが軋んだ次の瞬間には、私が体を起こして、細い手首をしっかりと捕えていた。
刃は空中で制止してびくともしない。
彼女と目が合う。その瞳は大きく見開いて、唇が弱弱しく震えたかと思えば、観念したようにうつむいた。しかし、表情とは裏腹に、彼女の手首は力を失っていない。
「死にたかったんじゃないの? あたしは生きたい―――譲ってよ」
鋭い口調が私を刺す。私は手を離さないまま告げた。
「書きたくなってしまった」
「何を」
梨都の大きな瞳が、私を睨み上げた。
「お前のことだ」
梨都は息を呑んで、荒くなった息を整える。包丁を持っていない方の手が、自らのカッターシャツを掴んだ。胸の辺りに深い皺が寄る。
「じゃあこの中見せてあげよっか。見たいんでしょ? あたし三十回も刺されて死んだの。初めの十回くらいは生きてた。参考にしたら?」
梨都はほとんど怒鳴っていた。私は首を振った。
「恨む気持ちは分かる。お前の苦しみも伝わった。けどまだ事件から間もない。お前が裁かなくたって、法が裁く」
「あたし裁いて欲しいなんて思ってない。死んで欲しいって言ってるの」
訴えるような彼女の言葉にはっとした。私が黙っていると、梨都は止まらなくなってしまった。
「あたしあの日プレゼント買いにいく途中だった。ほんのちょっとだけ寄り道したの。だって、仕方ないでしょ、もう、次の日誕生日だったから……」
言葉が切れて、梨都の手からぼとりとナイフが落ちた。私が手を離すと、梨都は両手で顔を覆った。細い指の隙間から涙が伝う。
「あたし、告白しようと思って、でも死んだから、出来なかった。ほんと、行かなきゃよかった。今は、ぜったい、別の子と――」
それ以上言葉は紡がれず、少女の悲しい嗚咽が後を引いた。私はタオル代わりに布団の端を差し出す。梨都は縋りつくようにそれに顔を押し当てた。私は無言で聞き流す振りをして、これからの計画を頭に思い描きながら、収まるのを待っていた。
どのくらい経ったか、嗚咽は小さなしゃくりあげを残して収まった。梨都はびしょびしょになった布団の端を握りしめ、泣き腫らした目で気まずそうにこちらを窺う。そのタイミングを見計らって私は切り出した。
「分かった。手は貸そう」
梨都の方を見ると、意外そうに目を丸くしていた。久々に少女らしいその表情に、私は思わず苦笑した。
「但し、私にも色々やることがある。所謂、訳あり物件だな。それでもいいか?」
梨都は案外素直に頷いた。
○
以上が事の顛末である。一度承諾してしまったからには、私はこの作品を執筆し終わったら約束を果たしに行かねばならない。読者諸君、そろそろお別れの時間がやってきたようだ。残念ながら、とっくに顔も名前も知れてる。もう遅い。逃げても無駄。待ってて、今すぐあたしとおんなじ死に方させてあげるから。
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