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第22話:乱用禁止のスキル
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家出したボクは都市国家ダラクで、憧れの冒険者のなることが出来た。
今のところ駆け出しとして冒険者生活は順調……だった。
だが今は王様に呼び出して、なおかつギルドのゼオンさんが元騎士?
しかも変な提案をしている。
◇
いきなりゼオンさんは王様に提案をする。
「この城の警備を、このハリトにさせてくださいませ!」
「ふむ。そういう事か……面白そうな話だな? 続きを申せ、ゼオン」
しかも王様も何故か乗り気。
ゼオンさんの説明が続いていく。
「恐れながら、昨夜の城の侵入した賊が、まだ捕まっていないとお聞きしました。そこで、この者……聖魔法の類まれな使い手あるハリトに、是非ともお手伝いをさせて欲しいのです」
「やはり、そういうことか。ふむ、分かった。冒険者ギルドに発注する形式で、依頼をしよう。必ずや不届きな賊を捕まるのだぞ、ゼオン。それとハリトよ」
「はっ! この一命に変えて!」
「へっ? は、はい! ボクも精一杯に頑張ります!」
何がどうなったか分からない。
けど流れ的にゼオンさんの真似をして、王様に返事をする。
「――――陛下が退出なさいます!」
その後、王様も部屋から立ちさり、謁見の時間は終わりとなる。
ボクはハンスさんに連れられて、城の控え室に移動する。
部屋の中にはまたボクとハンスさん、ゼオンさんとマリアの四人だけなった。
まだ顔色が悪いゼオンさんと、顔面蒼白なマリアは、へなへなと椅子に腰を下ろす。
極度の緊張感から解放され、ボクは思わず大きめの声を出してしまう。
「ふう……緊張したなー。まさか王様に会えるなんて!」
さっきまでは不敬罪を恐れて、言葉を発することも怖かった。
でも今は自由に話せる。
いやー、自由に話せるって、嬉しいね。
あっ、そうだ。
その前にゼオンさんに、色々と聞かないと。
「あっ、そういえばゼオンさん。元騎士だなんて、初めて聞きましたよ、ボク?」
「ん、そうだっか? 昔のことだ。それにギルドの連中も知っていることだ、あまり気にするな」
「そうだったんですか。でも、爵位もあったのに、どうして冒険者になったんですか?」
「それは……色々あったんだ。家出してまで冒険者になったお前なら、分かるだろ?」
「あっ、そうか。なるほどです」
冒険者には多くの夢がある。
もしかしたら昔のゼオンさんも、何かあったのだろう。
いつか落ち着いた時にもで、聞いてみよう。
「あっ、あと。どうして急に警備の仕事の提案なんて、したんですか? しかもボクまで巻き込んで?」
「ふう……あの場でお前が変な願いを、陛下に言ったからだ。ああでも、話を逸《そ》らさないと、近衛騎士のバラストの野郎も、あのまま斬りかかっていたからな」
「あっ……そういう、ことだったんですか。軽率なことを言っちゃって、ごめんなさいです」
「いや、お前の提案は悪くなかった。お蔭で、この城の……この国の根本的な問題の解決を、これから出来るかもしれねぇからな!」
「えっ、根本的な? どういう意味ですか?」
「この国と街は、なぜこんなに疲弊してきた、ハリト?」
「えーと、たしか城の宝物庫に何かお宝があって、それを数年前から魔物群れや賊が狙っていて、だからダラクの街は疲弊していた……ですか?」
「ああ、そうだ。つまり、その城の宝の問題が、根本なんだ、この国の元凶の」
「なるほどです。でも、ボクは何を?」
「とりあえずは今回の賊を捕まえて、城の連中の信頼を得ていけ。宝の問題の解決は、それからだ」
「なるほど、そういうことだったんですか!」
「あと問題を解決できれば、ダラクの街は賊や魔物に怯えないでもいい、平和な日がやってくる。そんな日のために、オレの手助けをしてくれないか、ハリト?」
「もちろんです! 微力ながらお手伝いさせて頂きます!」
ゼオンさんの作戦の全貌を聞いて、納得ができた。
あんな一瞬で、ここまで先を読んでいやのか。
もしかしたらゼオンさんは策士としても、有能な人なのかもしれない。
こんな熊みたいな顔で、山賊の頭みたいな風貌だけど。
「という訳で、ハンス。乗り掛かった舟だ、お前も協力頼むぞ!」
「はぁ……はやり、そう来たか。市民と国の平穏のためだ。協力はするが私は現役の騎士だ。あまり国益を損なうことは出来ない。特に宝物庫に関しては」
「ああ、それでいい。まずは厄介な賊探しといくか。マリア嬢ちゃんもハリトのサポートを頼んだぞ」
「うっ……やはり私もですか。分かりました。ハリト君が暴走しないように、監視しておきます」
「えっ、マリア⁉ とにかく、よろしくお願いいたします、皆さん!」
――――そんな感じ、四人が結束した時だった。
誰かが控えの間に入ってくる。
「ん? まだ、いたのか、お前たち」
入ってきたのは、さっきの近衛騎士。
近衛騎士団長のバラストさんだ。
かなり辛辣な態度。
ゼオンさん対応する。
「バラスト、もしかしたらお前が、オレたちの世話人か?」
「ああ、そういうことだ、ゼオン。先ほどは陛下の前だったから、言わなかったが、私は認めてはいないぞ! お前たちのような冒険者風情が、この格式ある城の警備に携わるなどと!」
近衛騎士バラストさんは、かなり怒っている感じ。
雰囲気的にダラク城の警備は、近衛騎士団が担当なのであろう。
そこに外部の冒険者ギルドが、突然介入してきた。
怒る気持ちも分からなくはない。
「まぁ、そう固いことを言うな。とりあえずオレたちは、どこの警備を担当すればいい?」
「はん。それなら城の正門でも担当してもらおうか。もちろん私の部下を見張りにつける! あと出しゃばるなよ!」
バタン!
そう言い残して、バラストさんは立ち去っていく。
かなり怒っていたが、ちゃんと仕事の割り振りはしてくれた。
本来の性格は真面目な人なのだろう。
「ゼオン、正門か。あそこは人通りが一番多くて、見張りも大変な場所だぞ。どうするつもりだ?」
「ん、そうだな。ウチのスーパールーキーには必殺技があるからな。場所は問題ない。そうだよな。ハリト?」
「えっ、はい。そうですね。それじゃ試しにやってみます」
賊を探索するために、城の中を調べる必要がある。
そのための魔法は、えーと。
まずはこれを試してみよう。
「いきます……【完全探知】&【探知共有】!」
前の魔物迎撃と同じ、探知魔法を発動。
共有の対象者はゼオンさんとハンスさん、マリアだ。
各自の目の前に、探知の表示が出現する。
「な、なんだ……これは⁉」
「えっ、ハリト君? この沢山の白い点は……?」
初めて体験するハンスさんとマリアは、目を点にして驚いている。
何が起きているのか、理解できないのだ。
説明してあげよう。
「えーと、これは城の中を探知する魔法です。白い点が人です。今回は魔物や魔獣はいないので、全部白い点にしてあります」
「な、なんと……こんな便利な魔法があるのか、世の中には……」
「うっ……ハリト君に全ての行動を、監視されている気分になってきました」
二人とも初めてだったけど、理解してくれた。
有り難いことだ。
そんな中でゼオンさん質問してきた。
「おい、ハリト。賊だけは、別の感知できないのか?」
「え? うーん、そうですね。さすが、それは難しいです。この魔法では基本的に人とは違う生物は、判別できます」
前の盗賊団の退治の時。
あの時は森の中にいた人を、賊としてみなして赤い点にしておいた。
でも今回はどこに賊が紛れ込んでいるか、分からない。
そのため【完全探知】だけでは、賊は探せないのだ。
「さすがにそうか。だがこの【完全探知】だけもで、かなり便利だ。怪しい動きの奴がいたら、一目瞭然《いちもくりょうぜん》で分かるからな」
「そうですね。でも、出来たら、賊が侵入してくる前に、発見したいですよね……何かないかな……?」
自分の会得している魔法、その中から検索。
不審人物を調べることが出来る魔法を、思い浮かべていく。
「ん? あっ、そうか。アレがあったか!」
ようやく思い出した。
あまり“使っちゃいけない魔法”だから、存在自体を忘れていた。
「ん? どうしたんですか、ハリト君? 急に大きな声を出して?」
「怪しい賊を調べていく方法を、やっと思い出したんだ!」
「調べていく方法ですか? 聞くのも少し怖いですが、どんな方法ですか?」
マリアの言葉で、全員の視線がオレに向けられる。
「とても簡単な魔法だよ。城に入ってくる人を、【鑑定】で調べていけばいいんだよ、全員!」
【鑑定】は近い距離の相手のことを、文字で表示できる魔法。
それほど難しくないが、家族から乱用を禁止されていた。
何しろ相手の本名や年齢、職業などプライベートを丸裸にしてしまう。
とても失礼に当たる魔法なのだ。
どうだろ、皆さん?
この【鑑定】作戦はどうですか?
でも皆の様はおかしい。
目を見開き、口をパクパクしてプルプルしている。
もしかしたらダメな作戦だったのかな、やっぱり?
そんな時、マリアが口を開く。
「いえいえいえいえ! 何を言っているのですか、ハリト君! あなたは、あの【鑑定】の魔法を使えるんですか?」
「えっ? そうだけど? そんなに難しくないから、小さい時から使えたよ? それがどうしたの?」
「うっ……やっぱり、知らないのですね、その様子だと。その【鑑定】は、超特殊な魔法……【勇者魔法】なのですよ! どうして、ハリト君が会得しているんですか⁉」
えっ……【勇者魔法】?
どういう意味だろう?
うちのお爺ちゃんから、普通に教わったんだけど……。
今のところ駆け出しとして冒険者生活は順調……だった。
だが今は王様に呼び出して、なおかつギルドのゼオンさんが元騎士?
しかも変な提案をしている。
◇
いきなりゼオンさんは王様に提案をする。
「この城の警備を、このハリトにさせてくださいませ!」
「ふむ。そういう事か……面白そうな話だな? 続きを申せ、ゼオン」
しかも王様も何故か乗り気。
ゼオンさんの説明が続いていく。
「恐れながら、昨夜の城の侵入した賊が、まだ捕まっていないとお聞きしました。そこで、この者……聖魔法の類まれな使い手あるハリトに、是非ともお手伝いをさせて欲しいのです」
「やはり、そういうことか。ふむ、分かった。冒険者ギルドに発注する形式で、依頼をしよう。必ずや不届きな賊を捕まるのだぞ、ゼオン。それとハリトよ」
「はっ! この一命に変えて!」
「へっ? は、はい! ボクも精一杯に頑張ります!」
何がどうなったか分からない。
けど流れ的にゼオンさんの真似をして、王様に返事をする。
「――――陛下が退出なさいます!」
その後、王様も部屋から立ちさり、謁見の時間は終わりとなる。
ボクはハンスさんに連れられて、城の控え室に移動する。
部屋の中にはまたボクとハンスさん、ゼオンさんとマリアの四人だけなった。
まだ顔色が悪いゼオンさんと、顔面蒼白なマリアは、へなへなと椅子に腰を下ろす。
極度の緊張感から解放され、ボクは思わず大きめの声を出してしまう。
「ふう……緊張したなー。まさか王様に会えるなんて!」
さっきまでは不敬罪を恐れて、言葉を発することも怖かった。
でも今は自由に話せる。
いやー、自由に話せるって、嬉しいね。
あっ、そうだ。
その前にゼオンさんに、色々と聞かないと。
「あっ、そういえばゼオンさん。元騎士だなんて、初めて聞きましたよ、ボク?」
「ん、そうだっか? 昔のことだ。それにギルドの連中も知っていることだ、あまり気にするな」
「そうだったんですか。でも、爵位もあったのに、どうして冒険者になったんですか?」
「それは……色々あったんだ。家出してまで冒険者になったお前なら、分かるだろ?」
「あっ、そうか。なるほどです」
冒険者には多くの夢がある。
もしかしたら昔のゼオンさんも、何かあったのだろう。
いつか落ち着いた時にもで、聞いてみよう。
「あっ、あと。どうして急に警備の仕事の提案なんて、したんですか? しかもボクまで巻き込んで?」
「ふう……あの場でお前が変な願いを、陛下に言ったからだ。ああでも、話を逸《そ》らさないと、近衛騎士のバラストの野郎も、あのまま斬りかかっていたからな」
「あっ……そういう、ことだったんですか。軽率なことを言っちゃって、ごめんなさいです」
「いや、お前の提案は悪くなかった。お蔭で、この城の……この国の根本的な問題の解決を、これから出来るかもしれねぇからな!」
「えっ、根本的な? どういう意味ですか?」
「この国と街は、なぜこんなに疲弊してきた、ハリト?」
「えーと、たしか城の宝物庫に何かお宝があって、それを数年前から魔物群れや賊が狙っていて、だからダラクの街は疲弊していた……ですか?」
「ああ、そうだ。つまり、その城の宝の問題が、根本なんだ、この国の元凶の」
「なるほどです。でも、ボクは何を?」
「とりあえずは今回の賊を捕まえて、城の連中の信頼を得ていけ。宝の問題の解決は、それからだ」
「なるほど、そういうことだったんですか!」
「あと問題を解決できれば、ダラクの街は賊や魔物に怯えないでもいい、平和な日がやってくる。そんな日のために、オレの手助けをしてくれないか、ハリト?」
「もちろんです! 微力ながらお手伝いさせて頂きます!」
ゼオンさんの作戦の全貌を聞いて、納得ができた。
あんな一瞬で、ここまで先を読んでいやのか。
もしかしたらゼオンさんは策士としても、有能な人なのかもしれない。
こんな熊みたいな顔で、山賊の頭みたいな風貌だけど。
「という訳で、ハンス。乗り掛かった舟だ、お前も協力頼むぞ!」
「はぁ……はやり、そう来たか。市民と国の平穏のためだ。協力はするが私は現役の騎士だ。あまり国益を損なうことは出来ない。特に宝物庫に関しては」
「ああ、それでいい。まずは厄介な賊探しといくか。マリア嬢ちゃんもハリトのサポートを頼んだぞ」
「うっ……やはり私もですか。分かりました。ハリト君が暴走しないように、監視しておきます」
「えっ、マリア⁉ とにかく、よろしくお願いいたします、皆さん!」
――――そんな感じ、四人が結束した時だった。
誰かが控えの間に入ってくる。
「ん? まだ、いたのか、お前たち」
入ってきたのは、さっきの近衛騎士。
近衛騎士団長のバラストさんだ。
かなり辛辣な態度。
ゼオンさん対応する。
「バラスト、もしかしたらお前が、オレたちの世話人か?」
「ああ、そういうことだ、ゼオン。先ほどは陛下の前だったから、言わなかったが、私は認めてはいないぞ! お前たちのような冒険者風情が、この格式ある城の警備に携わるなどと!」
近衛騎士バラストさんは、かなり怒っている感じ。
雰囲気的にダラク城の警備は、近衛騎士団が担当なのであろう。
そこに外部の冒険者ギルドが、突然介入してきた。
怒る気持ちも分からなくはない。
「まぁ、そう固いことを言うな。とりあえずオレたちは、どこの警備を担当すればいい?」
「はん。それなら城の正門でも担当してもらおうか。もちろん私の部下を見張りにつける! あと出しゃばるなよ!」
バタン!
そう言い残して、バラストさんは立ち去っていく。
かなり怒っていたが、ちゃんと仕事の割り振りはしてくれた。
本来の性格は真面目な人なのだろう。
「ゼオン、正門か。あそこは人通りが一番多くて、見張りも大変な場所だぞ。どうするつもりだ?」
「ん、そうだな。ウチのスーパールーキーには必殺技があるからな。場所は問題ない。そうだよな。ハリト?」
「えっ、はい。そうですね。それじゃ試しにやってみます」
賊を探索するために、城の中を調べる必要がある。
そのための魔法は、えーと。
まずはこれを試してみよう。
「いきます……【完全探知】&【探知共有】!」
前の魔物迎撃と同じ、探知魔法を発動。
共有の対象者はゼオンさんとハンスさん、マリアだ。
各自の目の前に、探知の表示が出現する。
「な、なんだ……これは⁉」
「えっ、ハリト君? この沢山の白い点は……?」
初めて体験するハンスさんとマリアは、目を点にして驚いている。
何が起きているのか、理解できないのだ。
説明してあげよう。
「えーと、これは城の中を探知する魔法です。白い点が人です。今回は魔物や魔獣はいないので、全部白い点にしてあります」
「な、なんと……こんな便利な魔法があるのか、世の中には……」
「うっ……ハリト君に全ての行動を、監視されている気分になってきました」
二人とも初めてだったけど、理解してくれた。
有り難いことだ。
そんな中でゼオンさん質問してきた。
「おい、ハリト。賊だけは、別の感知できないのか?」
「え? うーん、そうですね。さすが、それは難しいです。この魔法では基本的に人とは違う生物は、判別できます」
前の盗賊団の退治の時。
あの時は森の中にいた人を、賊としてみなして赤い点にしておいた。
でも今回はどこに賊が紛れ込んでいるか、分からない。
そのため【完全探知】だけでは、賊は探せないのだ。
「さすがにそうか。だがこの【完全探知】だけもで、かなり便利だ。怪しい動きの奴がいたら、一目瞭然《いちもくりょうぜん》で分かるからな」
「そうですね。でも、出来たら、賊が侵入してくる前に、発見したいですよね……何かないかな……?」
自分の会得している魔法、その中から検索。
不審人物を調べることが出来る魔法を、思い浮かべていく。
「ん? あっ、そうか。アレがあったか!」
ようやく思い出した。
あまり“使っちゃいけない魔法”だから、存在自体を忘れていた。
「ん? どうしたんですか、ハリト君? 急に大きな声を出して?」
「怪しい賊を調べていく方法を、やっと思い出したんだ!」
「調べていく方法ですか? 聞くのも少し怖いですが、どんな方法ですか?」
マリアの言葉で、全員の視線がオレに向けられる。
「とても簡単な魔法だよ。城に入ってくる人を、【鑑定】で調べていけばいいんだよ、全員!」
【鑑定】は近い距離の相手のことを、文字で表示できる魔法。
それほど難しくないが、家族から乱用を禁止されていた。
何しろ相手の本名や年齢、職業などプライベートを丸裸にしてしまう。
とても失礼に当たる魔法なのだ。
どうだろ、皆さん?
この【鑑定】作戦はどうですか?
でも皆の様はおかしい。
目を見開き、口をパクパクしてプルプルしている。
もしかしたらダメな作戦だったのかな、やっぱり?
そんな時、マリアが口を開く。
「いえいえいえいえ! 何を言っているのですか、ハリト君! あなたは、あの【鑑定】の魔法を使えるんですか?」
「えっ? そうだけど? そんなに難しくないから、小さい時から使えたよ? それがどうしたの?」
「うっ……やっぱり、知らないのですね、その様子だと。その【鑑定】は、超特殊な魔法……【勇者魔法】なのですよ! どうして、ハリト君が会得しているんですか⁉」
えっ……【勇者魔法】?
どういう意味だろう?
うちのお爺ちゃんから、普通に教わったんだけど……。
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