自我とお薬まみれの今日を生きる

結局は薬は効かないわけで

薬が効かなくなった気がする。
だんだんと憂鬱になる頻度が高くなっていき徐々に薬を飲む前の自分が現れ始めたようだ。
こうなると自我は一つなのかもしれないと思われる。
わたしとは何なのだろうかとまた考える日々になってしまった。

人格を審査される適性検査やらを受けてしまった。
薬は効かないのに副作用の眠気を嫌って飲まなかったから鬱に飲まれてしまったのかもしれない。
会社には適合できないという烙印を一つ押されてしまった。
死にたい、と考えるわけでもなく生きたい、とも考えることもなく。
ふわふわと浮いた精神は沈み切ったときとも活力にあふれたときとも違うような気がする。
こうなると自我は沢山に分裂してしまったかのようにも思われるのだ。

自分は何もできないけれど学校の勉強だけはできると思い込んで幾年たったが、学校の勉強が出来たところで何ともならないということを学び始めた。
私とはと頭を動かすことだけはすれども、何一つ人の役に立てないというお荷物に成り下がり、助ける意義もないまま息をするだけの人間になってしまった。
自我が分裂しつづけたらこのまま消えてしまえるのだろうか。

連続したようで連続していない自分自身に引っ張られ続けて引き裂かれそうな今日この頃に吐き気を催しながら生きるしかないという事実から目を背ける日々は戯曲にすらならない破滅へと向かうしかないのだ。

もう一度自我が連続しているか考えてみよう。
自分自身の性格は全く別物に思える。
でも薬が効かなくなってきても変化は徐々にしか進まない。
こうなると一つ一つの自我が紐か何かで繋がったような状態なのかもしれないと思いついた。
個々の存在はあるが、どれもつながりが存在するのだ。
一つの自我が大きくなってそれに周りも引っ張られると考えれば変化が徐々にあることも納得がいくような気もする。

普通の人なら自我のコントロールが出来るのだろうが、私には薬の助けがあったとしても上手くいかないのだ。
私だけではないだろうが、きっとうまくいかない人とはこういうことなのだろう。
上手くいかない。へたくそ。バカ。
こうして生きづらさが発生して人生が上手くいかない、消えてしまいたい、生きられない、と心がバラバラに壊れてしまう。
社会不適合とかいうゴミは掃いて捨てられもせずに放置される。
生きにくい、死んで全て捨ててしまいたい。
頭が回って仕方がない。
辛い、キツイ、息が出来ない、もうむり。
無理無理。
頭が湧いて腐って消えずに饐えて。
何もできない。

結局効かない薬を飲み続けるしか私にできることはないのだった。