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家電とラーメンと
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「今日は、静かな日だったね」
トレーニング後に夕食を済ませ、宿舎の共同浴場で汗を流した陸は、観月と共に居室へと戻った。
「うちの管轄内では『怪異』出現の通報もなかったし、他の区域からの援護要請もありませんでしたからね。ずっと、こんな感じなら、いいんですけどね」
自分の寝台に腰掛けた観月が、枕元に置いてある小型テレビのスイッチを入れ、イヤホンを装着した。
「リアタイでアニメを見るなんて、久々だな~」
観月が、お気に入りのテレビ番組を楽しみにしている様子は、年相応の若者そのもので、陸には微笑ましく思えた。
「陸よ、『ネット』で調べたいことがあるのだ」
陸が何となくデスクの前の椅子に腰掛けると、ヤクモの声が響いた。
「最近は何が気になるの?」
「『らーめん』というものが旨そうだが、宿舎の食堂では見かけないので、気になるのである」
「たしかに、食堂のメニューは栄養バランス重視で定食みたいな感じが多いからね」
なるほど、と陸は頷いた。宿舎の食堂では、朝昼夕で変わる、数種類のメニューから食べたいものを選択する形だ。
身体が資本である戦闘員の為の献立ゆえに、ジャンクフードのようなものは全く見られない。
「冷凍食品やカップ麺なら自分で食べられるけど、それは味気ないよな……そのうち、誰かに付き添ってもらって食べに行こうか」
「おお、それは良い考えである。『徳島らーめん』や『味噌カレー牛乳らーめん』など旨そうなのである」
「いきなり通好みなやつを……俺は味噌が好きかな」
陸とヤクモは、いつしかラーメン談議に花を咲かせていた。
「あ……そんなッ!」
と、不意に観月の悲鳴に近い声が聞こえた。
「どうしたの?」
陸は立ち上がり、寝台の上で正座したまま固まっている観月に近付いた。
「テレビが急に映らなくなって……」
観月が、泣きそうな顔で陸を見上げた。
たしかに、先刻まで華麗なバトルシーンが流れていた筈のテレビの画面は、真っ黒になっている。
「中古の貰い物だったし、最近調子が悪かったし、寿命だったのかも……いいところで切れちゃったから消化不良になりそうです……」
「そうか、残念だったね」
肩を落としている観月に、何と声をかけるべきか陸は思案した。
「これを機に新しいのを買おうかな」
気持ちを切り替えるように、観月が顔を上げて言った。
「俺は明日、ちょうど週休だから、〇〇区の家電量販店に行こうと思うんですけど、風早さんも一緒にどうですか? 外出の付き添いは、戦闘員でも構わないんですよね?」
観月の思わぬ言葉に、陸よりも速くヤクモが反応した。
「その『かでんりょうはんてん』の近くに、『らーめん』を食せる店はあるのか?」
「そうだな、あの辺は、ラーメン激戦区とも言われてるよ」
「それは幸いなり。陸よ、明日は『でーた収集』などの予定もなかったと思うが」
ヤクモは、観月の言葉を聞いて、出かける気満々の様子だ。
「分かってるよヤクモ。……それじゃ、明日は俺たちも一緒に出掛けるってことで、よろしく、観月くん」
そう言いながら、陸はヤクモが鼻歌を歌っているのに気付いて、ふふと笑った。
一夜明けて、陸は観月と共に目当ての家電量販店を訪れた。
平日である為か、若干、人は少なく感じるものの、店内は、それなりの賑わいを見せている。
早速、テレビやオーディオ関連機器の売り場に向かおうとした陸だが、ふと観月が立ち止まったのに気付いて、自身も足を止めた。
立ち止まった観月が眺めていたのは、パソコン関連機器売り場に見本として置かれている、ペンタブレットだった。
ペンタブレットというのは、デジタル描画に使用するツールで、液晶画面に直接描画するものや、モニターを見ながら板状のタブレットを使って描画するものなどがある。
観月が、板状のタブレットに、手に取った見本のペンを滑らせた。
設置されたモニターには、彼の手の動きに合わせ、見る間にアニメや漫画に登場しそうな女の子のキャラクターが描かれていく。
「久々だから、手が動かないや」
観月は苦笑いしたが、陸の目には、モニターに描かれたキャラクターが、線画だけであるにもかかわらず、今にも動き出しそうに感じられた。
「ああ、観月くんも絵を描くんだっけ。前に、画材店で会ったもんね。デジタルもやるんだ?」
陸が言うと、観月は照れ臭そうに笑った。
「はい……子供の頃は、漫画家とかイラストレーターとか、絵を描く人になりたかったんです」
「手が動かないって言ってたけど、それでも、すごく上手いよ。なんか勿体ないな……あ、いや、そんなの余計なお世話だよね。ごめん」
陸は、慌てて口元を押さえた。観月が「対怪異戦闘部隊」に入隊する道を選んだのは彼自身の意思であり、それは何よりも尊重されるべきと考えたのだ。
「そう言ってもらえるのは嬉しいです。もちろん、今の居場所を選んで後悔してるなんてこともありませんよ。……待たせて、すみません。テレビを見に行きましょうか」
言って、観月は再び歩き出した。
やがて彼らが足を踏み入れたテレビ・オーディオ機器関連コーナーは、音楽と映像の光に溢れている。
「通販でも間に合わないことはないけど、やっぱり実物を見たいですよね」
目的の商品に近そうなものを物色しながら、観月が呟いた。
彼の言葉に相槌を打っていた陸は、前方でテレビの光に照らされている一人の人物に目を奪われた。
それは逞しい肩の上に整った顔を乗せた長身の男――「対怪異戦闘部隊」の来栖だった。
任務中の戦闘服や、宿舎で過ごしている時のラフな格好とは異なる、テーラードジャケットにスラックスという彼の姿は、陸にとっては初めて目にするものだった。普段は無造作に撫でつけてあるだけの栗色の髪も、ワックスか何かで整えてある。
――来栖さんって、結構お洒落なんだな。
声をかけるべきか、何とはなしに陸が迷っていると、来栖の影に隠れていた、もう一人の人物の姿が見えた。
――花蜜さん?!
そこにいたのは、まぎれもなく術師の桜桃だ。
彼女もまた、術師の装束ではなく、よそ行きという雰囲気の洋装をしていた。
傍を通り過ぎる客たちの半数以上は、美男美女の二人を振り返って二度見している。
「あれって……?」
来栖たちの存在に気付いた観月が言いかけたのを、陸は自分の唇に指を当てて制止した。
「しっ! ……邪魔かもしれないだろ?」
「邪魔……」
陸の囁きに、観月も、はっとした表情を見せた。
「あれ、観月に風早くんじゃないか」
動揺している陸たちの頭上から、聞き慣れた声が降ってきた。
傍らには、いつの間にか近付いてきていた来栖の姿があった。
トレーニング後に夕食を済ませ、宿舎の共同浴場で汗を流した陸は、観月と共に居室へと戻った。
「うちの管轄内では『怪異』出現の通報もなかったし、他の区域からの援護要請もありませんでしたからね。ずっと、こんな感じなら、いいんですけどね」
自分の寝台に腰掛けた観月が、枕元に置いてある小型テレビのスイッチを入れ、イヤホンを装着した。
「リアタイでアニメを見るなんて、久々だな~」
観月が、お気に入りのテレビ番組を楽しみにしている様子は、年相応の若者そのもので、陸には微笑ましく思えた。
「陸よ、『ネット』で調べたいことがあるのだ」
陸が何となくデスクの前の椅子に腰掛けると、ヤクモの声が響いた。
「最近は何が気になるの?」
「『らーめん』というものが旨そうだが、宿舎の食堂では見かけないので、気になるのである」
「たしかに、食堂のメニューは栄養バランス重視で定食みたいな感じが多いからね」
なるほど、と陸は頷いた。宿舎の食堂では、朝昼夕で変わる、数種類のメニューから食べたいものを選択する形だ。
身体が資本である戦闘員の為の献立ゆえに、ジャンクフードのようなものは全く見られない。
「冷凍食品やカップ麺なら自分で食べられるけど、それは味気ないよな……そのうち、誰かに付き添ってもらって食べに行こうか」
「おお、それは良い考えである。『徳島らーめん』や『味噌カレー牛乳らーめん』など旨そうなのである」
「いきなり通好みなやつを……俺は味噌が好きかな」
陸とヤクモは、いつしかラーメン談議に花を咲かせていた。
「あ……そんなッ!」
と、不意に観月の悲鳴に近い声が聞こえた。
「どうしたの?」
陸は立ち上がり、寝台の上で正座したまま固まっている観月に近付いた。
「テレビが急に映らなくなって……」
観月が、泣きそうな顔で陸を見上げた。
たしかに、先刻まで華麗なバトルシーンが流れていた筈のテレビの画面は、真っ黒になっている。
「中古の貰い物だったし、最近調子が悪かったし、寿命だったのかも……いいところで切れちゃったから消化不良になりそうです……」
「そうか、残念だったね」
肩を落としている観月に、何と声をかけるべきか陸は思案した。
「これを機に新しいのを買おうかな」
気持ちを切り替えるように、観月が顔を上げて言った。
「俺は明日、ちょうど週休だから、〇〇区の家電量販店に行こうと思うんですけど、風早さんも一緒にどうですか? 外出の付き添いは、戦闘員でも構わないんですよね?」
観月の思わぬ言葉に、陸よりも速くヤクモが反応した。
「その『かでんりょうはんてん』の近くに、『らーめん』を食せる店はあるのか?」
「そうだな、あの辺は、ラーメン激戦区とも言われてるよ」
「それは幸いなり。陸よ、明日は『でーた収集』などの予定もなかったと思うが」
ヤクモは、観月の言葉を聞いて、出かける気満々の様子だ。
「分かってるよヤクモ。……それじゃ、明日は俺たちも一緒に出掛けるってことで、よろしく、観月くん」
そう言いながら、陸はヤクモが鼻歌を歌っているのに気付いて、ふふと笑った。
一夜明けて、陸は観月と共に目当ての家電量販店を訪れた。
平日である為か、若干、人は少なく感じるものの、店内は、それなりの賑わいを見せている。
早速、テレビやオーディオ関連機器の売り場に向かおうとした陸だが、ふと観月が立ち止まったのに気付いて、自身も足を止めた。
立ち止まった観月が眺めていたのは、パソコン関連機器売り場に見本として置かれている、ペンタブレットだった。
ペンタブレットというのは、デジタル描画に使用するツールで、液晶画面に直接描画するものや、モニターを見ながら板状のタブレットを使って描画するものなどがある。
観月が、板状のタブレットに、手に取った見本のペンを滑らせた。
設置されたモニターには、彼の手の動きに合わせ、見る間にアニメや漫画に登場しそうな女の子のキャラクターが描かれていく。
「久々だから、手が動かないや」
観月は苦笑いしたが、陸の目には、モニターに描かれたキャラクターが、線画だけであるにもかかわらず、今にも動き出しそうに感じられた。
「ああ、観月くんも絵を描くんだっけ。前に、画材店で会ったもんね。デジタルもやるんだ?」
陸が言うと、観月は照れ臭そうに笑った。
「はい……子供の頃は、漫画家とかイラストレーターとか、絵を描く人になりたかったんです」
「手が動かないって言ってたけど、それでも、すごく上手いよ。なんか勿体ないな……あ、いや、そんなの余計なお世話だよね。ごめん」
陸は、慌てて口元を押さえた。観月が「対怪異戦闘部隊」に入隊する道を選んだのは彼自身の意思であり、それは何よりも尊重されるべきと考えたのだ。
「そう言ってもらえるのは嬉しいです。もちろん、今の居場所を選んで後悔してるなんてこともありませんよ。……待たせて、すみません。テレビを見に行きましょうか」
言って、観月は再び歩き出した。
やがて彼らが足を踏み入れたテレビ・オーディオ機器関連コーナーは、音楽と映像の光に溢れている。
「通販でも間に合わないことはないけど、やっぱり実物を見たいですよね」
目的の商品に近そうなものを物色しながら、観月が呟いた。
彼の言葉に相槌を打っていた陸は、前方でテレビの光に照らされている一人の人物に目を奪われた。
それは逞しい肩の上に整った顔を乗せた長身の男――「対怪異戦闘部隊」の来栖だった。
任務中の戦闘服や、宿舎で過ごしている時のラフな格好とは異なる、テーラードジャケットにスラックスという彼の姿は、陸にとっては初めて目にするものだった。普段は無造作に撫でつけてあるだけの栗色の髪も、ワックスか何かで整えてある。
――来栖さんって、結構お洒落なんだな。
声をかけるべきか、何とはなしに陸が迷っていると、来栖の影に隠れていた、もう一人の人物の姿が見えた。
――花蜜さん?!
そこにいたのは、まぎれもなく術師の桜桃だ。
彼女もまた、術師の装束ではなく、よそ行きという雰囲気の洋装をしていた。
傍を通り過ぎる客たちの半数以上は、美男美女の二人を振り返って二度見している。
「あれって……?」
来栖たちの存在に気付いた観月が言いかけたのを、陸は自分の唇に指を当てて制止した。
「しっ! ……邪魔かもしれないだろ?」
「邪魔……」
陸の囁きに、観月も、はっとした表情を見せた。
「あれ、観月に風早くんじゃないか」
動揺している陸たちの頭上から、聞き慣れた声が降ってきた。
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