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第三話 真っ直ぐな愛と歪んだ愛
梅雨雷 映る影みて苦笑い
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あの子も許せないけど、昴はもっと許せない。
騙されたのならまだしも、今回は彼女だと知っていて、セックスした。
私があれほど彼女とセックスしないようにと対策していたのに、完全な裏切り行為。
そう思っても、独りで寝ていると、無性に昴に会いたくなる。昔は独りでもなんともなかったのに、二人で寝るのが当たり前の生活を経験してしまったので、一人で寝るのが寂しいと感じる様になってしまった。
昨晩なんて、隣から来夢の鳴き声が聞こえて来たから、昴に相談したくなっほど。
昨晩の深夜、来夢の部屋の扉を勢いよく閉める音が聞こえ、目を覚ました。
すると、ウェーンと、大声で泣き始め、その後もシクシクとずっと泣き続けていた。
安君の所に行き、何かあったんだと直ぐに分かったけど、泣く程の理由が分からない。
私なりに、いろいろと推理してみたけど、安君は本当にいい子で、来夢を泣かせるような事は絶対にしない。あの子が何か、空回りの行動にでて、安君を逆に傷つけてしまって、自分が情けなくなって、泣いているのだと結論づけた。けど、何があったのかまでは、どうしても分からない。
だから、主人の名推理で、納得できるような理由を教えてもらおうと考えたという訳。
昴もかなり反省しているみたいだし、そろそろ許してあげてもいい頃かも。丁度、来夢の相談という丁度いい言い訳もある。
私は、身体を起こし、昴の部屋に行こうとして、再びベッドに寝転んだ。
三日前の事を思い出し、再び許せなくなったからだ。
三日前の火曜の夜、主人が、私の部屋に仲直りしにやってきた。
「御免。本音の裕子だと分かって抱いてしまったのは本当に悪かった。でも、本当に普段は話をしていただけで、あの日が初めてだったんだ。あの日は、彼女が誘惑してきて、裕子の事は裏切れないからと、拒んでいたんだが、ついムラムラしてきて、抱いてしまったんだ。裕子が魅力的過ぎる女性だから、拒めなかったんだ。分かるだろう」
その時は、もう許してあげようと思ったけど、それでも拒み、大人の玩具をしまってあった箱が出ていた理由を尋ねてみた。
「またバイブで虐めて欲しいと言われて、仕方なく取り出しただけだよ」
私も、体験してみたいくらいなので、彼女が、もう一度、使って欲しいと思ったとしても納得できる。
それに、最近の昴の早漏を補う意味でも、バイブ併用はいいアイデアだと思う。
だから、バイブ併用で彼女の意識が保てなくなるまで、甚振ったと言えば許してあげた。それなのに、昴はバイブを取り出したけど、洗っていなかったので、使わなかったなんて、嘘をついてきたのだ。
そんな要求までした彼女が、バイブを使わないでやめるわけがないし、私が身体を簡単に奪え返せるほど、彼女の意識が朦朧となる訳がないのだ。
一旦彼女に身体を奪われると、私は全く音もしない真っ暗闇の世界に押し込められる。そのまま眠って気づくと、元に戻っているのが普通だけど、時には意識が逆にしっかりしてきて、必死にそこから抜け出そうと抵抗する時もある。
あの日もそうだった。昴とエッチがする気がして、必死に奪い返そうとした。でも、彼女の意志が強いと、身体を奪い返す事は至難なのだ。
でも、奪い返した時は、丁度昴が私から離れていく所だった。
だから、彼女が私に支配権を譲ったのではなく、その時には、もう彼女の意識が弱っていたということになる。
正直に使ったと白状すれば、許してあげたのに、そんな嘘の言い訳をしてきた事が許せなかった。
だから、彼の愛撫を拒んで、追い返した。
けど、その所為で、今日はもう限界。
先生から病気は完治したとお墨付きを貰ったけど、十日もしてないと、激しく疼き出すのだ。
これも運命の呪いの一つに違いない。
それに、考えてみると、今日は生理予定日。明日になれば生理が始まり、次の火曜日もできない可能性が高い。
かといって、私から行くのは、たとえ来夢の相談があるといっても、彼を許したみたいで嫌。
昴の所に行くべきかどうかで悩んでいると、ノック音がして、その昴が現れた。
「ちょっと、良いかな」
「なに、いいわよ」
正直、心の中ではガッツポーズした。
けど、こういう時こそ、しっかり反省させないとならない。
「セックスなら、しないから」
なのに、彼は、勝手に私の布団にもぐりこんできて、私の首に手を回し、私を引き寄せるようにして、足を絡ませてきた。
彼の股間が、私に触れ、もう我慢できなくなる。
「浮気したのは謝る。本当に御免。でも、あれは不可抗力の様なものなんだ。彼女の沽券にかかわるから、火曜日の夜には言えなかったけど、あの拘束具も彼女が私を拘束するのに使っただけで、私は彼女に逆レイプされたんだ。あの日、君より先に寝てしまって、気づくと、手足が縛られていて、彼女がアソコを口で銜えて舐めまわしていた」
「ちょっと、待って、それどういうこと」
私は彼を押し返して、彼の上に逆に圧し掛かるようした。
「毎晩、寝た後に会っていると、秘密を打ち明けたから、約束破った仕返しだって」
「それで、なんで貴方のを舐めたの」
そう言った途端、安君の叔母さんを刺した時の事を思い出した。
「分ったからいい。それから?」
「最初は頑張ってたんだが、疲れたのか、君が昔やったみたいに、騎乗位になって息子を握り締め、挿入してきたんだ。そんな事をすれば、逆に不利なのに、学習が無いんだ」
昴は、そう言うと、体勢を入れ替えて、私のブラのフロントホックをはずした。
今日は、ちゃんと本当の事を言ってきたので、許してあげることにしたけど、この部屋は不味い。隣は娘の部屋なので、声が聞こえてしまうのだ。
「しないから」 私は、必死に彼の手を押さえた。
彼も、諦めてくれたのか、愛撫をやめてくれ、距離も取ってくれた。
「その後は、これじゃサービスしてあげられないと言って、拘束具を外してもらい、その後はしっかりエッチした。御免」
「ふぅん。あの子なりに、仕返ししようとして、失敗して、セックスになった訳ね」
なのにそれは私の油断を誘う為だった。いきなり、私のネグリジェをまくり上げ、それで腕ごと抑え込むようにして、私の胸に悪戯し始めた。
「だから、今日はしないって」
これじゃ、レイプじゃない。もう最低。
私はネグリジェから腕と頭を抜いて、再び抵抗した。
「嫌だって。止めなさい」
でも、右手で私の腕を押さえて万歳姿勢にして、キスで口を塞いで舌を入れ、左手で私の乳首を強く摘まんできた。
こんなに強引な昴は初めて。でも、もう抵抗はやめて、セックスを楽しむことにした。
できるだけ、声を出さない様にして、楽しむことにしたけど、やはり気持ちよすぎる。
愛撫だけでも声が出そうになっているのだから、本番が始まったら、絶対に無理。
昴が、私のパンツを脱がそうとしてきた時、改めてお願いすることにした。
「隣に来夢が寝てるの。あなたのところに行くから、今はここまでにして」
「もう、ずっとしてないから、我慢できないんだ」
昴は私のパンツを引き摺り降ろし、彼も全裸になって、やめてくれない。
足を閉じても、無理やり身体をねじ込んで広て、押し当て、手と舌で、私の乳首を責めてくる。
「ダメだって、言ってるでしょう。ああっ」
それが私の最後の抵抗だった。
騙されたのならまだしも、今回は彼女だと知っていて、セックスした。
私があれほど彼女とセックスしないようにと対策していたのに、完全な裏切り行為。
そう思っても、独りで寝ていると、無性に昴に会いたくなる。昔は独りでもなんともなかったのに、二人で寝るのが当たり前の生活を経験してしまったので、一人で寝るのが寂しいと感じる様になってしまった。
昨晩なんて、隣から来夢の鳴き声が聞こえて来たから、昴に相談したくなっほど。
昨晩の深夜、来夢の部屋の扉を勢いよく閉める音が聞こえ、目を覚ました。
すると、ウェーンと、大声で泣き始め、その後もシクシクとずっと泣き続けていた。
安君の所に行き、何かあったんだと直ぐに分かったけど、泣く程の理由が分からない。
私なりに、いろいろと推理してみたけど、安君は本当にいい子で、来夢を泣かせるような事は絶対にしない。あの子が何か、空回りの行動にでて、安君を逆に傷つけてしまって、自分が情けなくなって、泣いているのだと結論づけた。けど、何があったのかまでは、どうしても分からない。
だから、主人の名推理で、納得できるような理由を教えてもらおうと考えたという訳。
昴もかなり反省しているみたいだし、そろそろ許してあげてもいい頃かも。丁度、来夢の相談という丁度いい言い訳もある。
私は、身体を起こし、昴の部屋に行こうとして、再びベッドに寝転んだ。
三日前の事を思い出し、再び許せなくなったからだ。
三日前の火曜の夜、主人が、私の部屋に仲直りしにやってきた。
「御免。本音の裕子だと分かって抱いてしまったのは本当に悪かった。でも、本当に普段は話をしていただけで、あの日が初めてだったんだ。あの日は、彼女が誘惑してきて、裕子の事は裏切れないからと、拒んでいたんだが、ついムラムラしてきて、抱いてしまったんだ。裕子が魅力的過ぎる女性だから、拒めなかったんだ。分かるだろう」
その時は、もう許してあげようと思ったけど、それでも拒み、大人の玩具をしまってあった箱が出ていた理由を尋ねてみた。
「またバイブで虐めて欲しいと言われて、仕方なく取り出しただけだよ」
私も、体験してみたいくらいなので、彼女が、もう一度、使って欲しいと思ったとしても納得できる。
それに、最近の昴の早漏を補う意味でも、バイブ併用はいいアイデアだと思う。
だから、バイブ併用で彼女の意識が保てなくなるまで、甚振ったと言えば許してあげた。それなのに、昴はバイブを取り出したけど、洗っていなかったので、使わなかったなんて、嘘をついてきたのだ。
そんな要求までした彼女が、バイブを使わないでやめるわけがないし、私が身体を簡単に奪え返せるほど、彼女の意識が朦朧となる訳がないのだ。
一旦彼女に身体を奪われると、私は全く音もしない真っ暗闇の世界に押し込められる。そのまま眠って気づくと、元に戻っているのが普通だけど、時には意識が逆にしっかりしてきて、必死にそこから抜け出そうと抵抗する時もある。
あの日もそうだった。昴とエッチがする気がして、必死に奪い返そうとした。でも、彼女の意志が強いと、身体を奪い返す事は至難なのだ。
でも、奪い返した時は、丁度昴が私から離れていく所だった。
だから、彼女が私に支配権を譲ったのではなく、その時には、もう彼女の意識が弱っていたということになる。
正直に使ったと白状すれば、許してあげたのに、そんな嘘の言い訳をしてきた事が許せなかった。
だから、彼の愛撫を拒んで、追い返した。
けど、その所為で、今日はもう限界。
先生から病気は完治したとお墨付きを貰ったけど、十日もしてないと、激しく疼き出すのだ。
これも運命の呪いの一つに違いない。
それに、考えてみると、今日は生理予定日。明日になれば生理が始まり、次の火曜日もできない可能性が高い。
かといって、私から行くのは、たとえ来夢の相談があるといっても、彼を許したみたいで嫌。
昴の所に行くべきかどうかで悩んでいると、ノック音がして、その昴が現れた。
「ちょっと、良いかな」
「なに、いいわよ」
正直、心の中ではガッツポーズした。
けど、こういう時こそ、しっかり反省させないとならない。
「セックスなら、しないから」
なのに、彼は、勝手に私の布団にもぐりこんできて、私の首に手を回し、私を引き寄せるようにして、足を絡ませてきた。
彼の股間が、私に触れ、もう我慢できなくなる。
「浮気したのは謝る。本当に御免。でも、あれは不可抗力の様なものなんだ。彼女の沽券にかかわるから、火曜日の夜には言えなかったけど、あの拘束具も彼女が私を拘束するのに使っただけで、私は彼女に逆レイプされたんだ。あの日、君より先に寝てしまって、気づくと、手足が縛られていて、彼女がアソコを口で銜えて舐めまわしていた」
「ちょっと、待って、それどういうこと」
私は彼を押し返して、彼の上に逆に圧し掛かるようした。
「毎晩、寝た後に会っていると、秘密を打ち明けたから、約束破った仕返しだって」
「それで、なんで貴方のを舐めたの」
そう言った途端、安君の叔母さんを刺した時の事を思い出した。
「分ったからいい。それから?」
「最初は頑張ってたんだが、疲れたのか、君が昔やったみたいに、騎乗位になって息子を握り締め、挿入してきたんだ。そんな事をすれば、逆に不利なのに、学習が無いんだ」
昴は、そう言うと、体勢を入れ替えて、私のブラのフロントホックをはずした。
今日は、ちゃんと本当の事を言ってきたので、許してあげることにしたけど、この部屋は不味い。隣は娘の部屋なので、声が聞こえてしまうのだ。
「しないから」 私は、必死に彼の手を押さえた。
彼も、諦めてくれたのか、愛撫をやめてくれ、距離も取ってくれた。
「その後は、これじゃサービスしてあげられないと言って、拘束具を外してもらい、その後はしっかりエッチした。御免」
「ふぅん。あの子なりに、仕返ししようとして、失敗して、セックスになった訳ね」
なのにそれは私の油断を誘う為だった。いきなり、私のネグリジェをまくり上げ、それで腕ごと抑え込むようにして、私の胸に悪戯し始めた。
「だから、今日はしないって」
これじゃ、レイプじゃない。もう最低。
私はネグリジェから腕と頭を抜いて、再び抵抗した。
「嫌だって。止めなさい」
でも、右手で私の腕を押さえて万歳姿勢にして、キスで口を塞いで舌を入れ、左手で私の乳首を強く摘まんできた。
こんなに強引な昴は初めて。でも、もう抵抗はやめて、セックスを楽しむことにした。
できるだけ、声を出さない様にして、楽しむことにしたけど、やはり気持ちよすぎる。
愛撫だけでも声が出そうになっているのだから、本番が始まったら、絶対に無理。
昴が、私のパンツを脱がそうとしてきた時、改めてお願いすることにした。
「隣に来夢が寝てるの。あなたのところに行くから、今はここまでにして」
「もう、ずっとしてないから、我慢できないんだ」
昴は私のパンツを引き摺り降ろし、彼も全裸になって、やめてくれない。
足を閉じても、無理やり身体をねじ込んで広て、押し当て、手と舌で、私の乳首を責めてくる。
「ダメだって、言ってるでしょう。ああっ」
それが私の最後の抵抗だった。
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