27 / 51
第三話 真っ直ぐな愛と歪んだ愛
筍流し ちょろちょろ動くログ画面
しおりを挟む
明日は定休日の水曜なので、会社のサーバーのプロキシーログを確認していると、不審なアクセスログが残っていた。
自宅のPCからリモートで入っているので、おそらく来夢だ。俺のPCでは飽き足らず、こっちのサーバーまで、侵入してきたらしい。
リモートで会社のサーバーにアクセスして、研究開発の仕事をしたいと言うから、最新の高性能デスクトップPCを貸してやったのに、何をしている。
来夢のPC要求仕様の中に、グラフィックスコア五万以上というのがあった。そんなゲーミングマシンの様な性能を持つのは、最近稼働させたばかりの3Dデータ作成用PCしかない。
安も快適だと喜んでいたので、貸したくなかったが、GPUとして並列計算させるためだと理解して貸してやった。
GPUは、CPUより処理能力は劣るが、同じ処理なら、何千個も同時に並列処理できる。処理能力はCPUの十分の一だとしても、千個を同時処理させれば、百倍の演算処理能力を実現できる。
私は、並列処理ソフトを組んだ事が無いが、アメリカの理系学生は並列処理プログラミングが当たり前にできるという話で、有限要素法によるルータ発熱解析や、転送データ集中時の光行路シミュレーションに使うのだろうと、止む無く貸してやった。
それなのに、まさかハッキングマシンとして使われるとは思いもしなかった。
そんな不満を抱いていると、また不正アクセスが発生した。
何やら、このサーバにデータをアップロードしている。
あいつ、何やってんだと見ていたら、来夢からメールが届いた。
「昴へ
PCのお礼に、東急バスの電子パス利用者の乗降記録をプレゼントする。
役立てて、くれたまえ。
なお、このメールは自動的に消滅する。健闘を祈る。
来人
P.S.東急のセキュリティーホールがみつからず、結構、大変だったんだぞ」
差出人は、相変わらず意味不明な名で、来夢のアドレスで間違いないが、来人となっており、口調も男。
男の時は来人で、来夢・来人だったのかと、あのハンドルネーム命名の意味も理解した。
六連システムの事は、誰にも話していないので、何で電子パス利用者の乗降記録を私が必要としていると分かったのか不思議だが、日曜日の日に、あのプログラムを解析して、ちゃんと目的を理解したということになる。
コードを読むだけで、内容を理解するとは、本当に優秀な子だ。
それにしても、懐かしの『スパイ大作戦』の科白を知っているとは、と一瞬思い、そういえば、『ミッションインポッシブル』の冒頭にも、同じような台詞があったのを思い出した。
恐らく、そっちからの引用だろう。
自動的に消滅するとは、リモートデスクトップで、このメールを削除するという事だと判断したが、勝手にやらせることにして、自分は、折角の好意なので、この貴重なデータを使い、六連システムの動作確認をさせてもらう事にした。
六連システムとは、バスの電子パス利用者の乗降記録データベースから、利用する最寄のバス停を特定するシステムだ。
まだ正式名称は決めていないが、スバル星団は、六連星ともよばれるので、昴システムの派生として六連システムと仮に命名した。
データ転送は続いていたので、その間に六連システムを起動して準備し、完了と同時に検索してみた。
だが、データ形式ミスマッチのエラー。電子パス仕様書にある書式と、東急バスが保管しているデータベースの仕様とは、少し、違いが有るみたいだ。
実際に、データファイルの一つを読みだしてみると、仕様書に記載されていない、定期券販売コードの情報と、最新更新日情報の二つが、ヘッダー部に追加されていた。
仕様書どおりに運用しろよと、文句を言いたいが、東急社内だけでしかこのデータベースは使われていないので、勝手に変更して運用することことも許される。
やれやれだが、この対応なら、ダミーの構造体情報を追加して、簡単に対応できる。
このシステムに掛けるデータベースは、東急バスだけではないので、異なる仕様でも、対応できるようにするデータベース書式選択用のダイアログ処理画面等もつくらないとならないが、とりあえず、この東急バス仕様前提に、プログラムを修正し、再度確認してみた。
すると、見事に成功。一分もかからず、三件の該当者をピックアップできた。
念のため、有りえない条件や、沢山ヒットしそうな条件で確認したが、全て想定通りに動作し、問題なし。
異なるデータベース対応のための処理を作り込む必要はあるが、基本動作は確認できた。
プログラムは完成したようなものなので、本運用に向けて、裕子に動いてもらう事にした。
昴システムでの鉄道会社各社との交渉も、最初は自分で頼み込んだが、JRは了承してもらえたが、地下鉄で難航。結局、裕子が助けてくれ、話をつけてくれ、私鉄各社との交渉も全て裕子に任せた経緯がある。
交渉事は裕子に任せるに限るのた。
そんな訳で、バス会社各社との交渉も、裕子に進めてもらうつもりでいる。
その後、追加機能のバス会社選択用のGUI製作をしていると、磯川が戻って来た。
既に十時過ぎだが、こんなに遅くまで、働いているとは、おそらく例の件の調査に動いていたということだ。
「お帰り、ご苦労さん。どうだった」
「半年前の事なので、どうにも手詰まりだ。それより、親父さんこそ、こんな時間まで何してたんだ」
「電子パス利用者なら、バスの乗降停留所を自動で特定できないかと思ってな。電車の降車駅にて、何時位にバスを降り、何時位に乗ったかを入力すると、その条件に合致する人物の電子パスを抽出して、もう一方の乗降バス停を表示するシステムを作ってたんだ」
「それって、降車駅後の降車バス停の特定も、自動化できるってことかよ。親父~」
来夢にハグされるのは嬉しいが、こんなむさい男にハグされるのは勘弁してほしい。
「来夢がデータ提供してくれて、デバック作業もほぼ済んだ。後は、裕子の交渉力頼りで、契約が取れ次第、運用開始となる。それで、来夢に例の件を手伝ってもらおうかと考え始めた。このお試しデータを取ってきたのは、来夢なんだ。内緒にしていたが、彼女、ニューヨークでは結構有名なハッカーなんだ。東急なんて大手のデータを盗み出すなんて、ウィザード級ハッカーかもしれん。ハッキング協力してもらえれば、核心に迫れる可能性だってある」
「俺は、手詰まりなんで、賛成だ。核心に迫れないとしても、なんらかの手がかりを得られるだけでも、先にすすめるから有難い。だが、お袋さんは許さんだろう」
「ああ、おそらく反対してくる。だが、今晩、なんとか説き伏せてみせるよ」
反対しても、今の裕子なら、比較的簡単に、了承させられると思っている。
私と一緒のベッドで寝る様になって、また三日だが、もう一人の裕子の話が本当なら、性嗜好障害がぶり返したかのように、昨日は身体か疼き通しで、激しい欲求不満状態に陥っているらしい。
斯くいう私も、実は既に欲求不満で、今晩が楽しみでならなくなっている。
裕子は、朝、愛する人の顔を見て目覚めるのが夢で、あんなことを言い出したらしいが、セックス好きの若い男女が、セミダブルのベッドで二人で寝て、何もしないこと自体に無理がある。
互いに背を向けて、顔を見ない様にして、寝ているが、それでも、裕子の匂いがして、お尻が触れあったりするので、むらむらしてきて、したくて堪らなくなるのだ。
もう一人の裕子とは、顔を見ながら話すのだが、ブラをしてくれていて、彼女も迫ってこないので、何とか我慢できているが、昨晩は、それでも襲いたいと思ってしまったほどだ。
だから、今の裕子なら、焦らし責めして、行く寸前に寸止めする行かさず地獄で攻めれば、簡単に音をあげて、了承すると確信している。
そんな事を考えていると、私の息子が勝手に勃起しはじめた。
若返りは収束し、もう止まったと思っていたが、もしかして前世の若者の年齢に向けて、第二の若返りが始まったのかもしれない。
こんなことで勃起したり、早漏になったりと、ここ三か月、明らかにおかしい。
また血液検査等して、確認すべきかもしれない。
そんなことを考えながら、磯川と二人で、歩いていると、磯川が愚痴を漏らして来た。
「最近、あの騒動も落ち着いてきて、また仕事量が増えてきた。この分じゃ、あっちの仕事ができなくなる。そっちの方も、なんとかしてくれよ」
「それは、既に言ってある。裕子は、どこまで両立できるか見ながら、仕事の量を調整しているみたいだ。お前が、深残してでも、仕事を熟すから、これならもっと増やせると、考えてるんだよ。十九時には切り上げられる程度の仕事量にしておけば、それ以上は増えないはずだ」
「それ、今頃言う? 最初に言っとけよ」
「裕子が、磯川は仕事が早いと喜んでるんで、言い辛くてな」
「また、あの女狐の陰謀か」
「すまん、すまん。内緒だが、七月には慰労旅行も計画している。勘弁してやってくれ」
「まあ、最寄のバス停を特定するシステムも開発してもらったことだし、もうしばらく社畜になって頑張るよ」
本当に、夕実はいい男を旦那にしてくれた。
その夜の裕子は、ブラもネグリジェも脱いで、パンツ一丁の姿で、ベッドに先にもぐりこんだ。
かなり積極的で、もう一人の裕子の気がしたが、私も直ぐにパンツ一丁になって、ベッドにもぐりこみ、今日は私から人物確認することにした。
六連システムの話を説明して、意見を求めると、ちゃんと僕の意図を察して、「バス会社に電子パス情報を提供してもらえるように、交渉に行けばいいってことね」と理解してくれた。
間違いなくいつもの裕子なので、早速愛撫を始め、そのまま磯川に話したのと同じ話をして、来夢に協力してもらいたいと切り出した。
裕子は、予想通りに猛反対。娘が危険な目に合うかもしれないからを理由に、断固拒否してきた。
なら、作戦通りに、行かさず地獄で虐めるのみ。実は、これは早漏対策の一環も兼ねている。
これをすると、普段の何倍も、興奮して、満足してくれるだろうとの計算もある。
裕子は、予想以上に抵抗してきたものの、それでも、最後には、渋々承認してくれた。
その後は、焦らし続けた効果もあり、裕子は普段以上に激しく善がっていき捲り、本当にいつもの裕子かと疑問に思うほど、激しく積極的だったが、間違いなく裕子本人だった。
「貴方って最低です。そんな卑怯な手を使う人だとは思いませんでした」
終わる直ぐ、そんな怒りを露わにして、自分の部屋へと戻ってしまったのだ。
来夢に協力させるのは、よほど嫌だったみたいだ。
自分の部屋に戻った理由は、二人で一緒に寝ると、いつもの自分でいられなくなると自覚しただけだとは思うが、さっさとパンツを穿いた行為は、自分としては酷くショックだった。
今までは、暫く身体を動かすことができないほどだったのに、意識朦朧にならないどころか、ティッシュを宛がい、パンツを穿いて、颯爽と出て行ったのだ。
今日は焦らし責めで、満足させられたと誤解していたが、裕子を十分に満足させらなかったという証拠だ。
こうなると、キシロカインスプレーで、鬼頭を鈍感にするしかないが、そうなると、コンドームを装着しないとならない。裕子に、気づかれないよう装着できればいいが、本当に悩ましい。
暫く、そんなどうでもよい事に悩んでいたが、明日の夜、来夢に今までの背景を説明しなければならないことに気が付いた。
明日は、幸い休みだが、自由時間だけでは、資料作りが間に合わない。
私は慌ててベッドから飛び起き、照明を煌々と明るくして、プレゼン資料の作成に取り掛かった。
自宅のPCからリモートで入っているので、おそらく来夢だ。俺のPCでは飽き足らず、こっちのサーバーまで、侵入してきたらしい。
リモートで会社のサーバーにアクセスして、研究開発の仕事をしたいと言うから、最新の高性能デスクトップPCを貸してやったのに、何をしている。
来夢のPC要求仕様の中に、グラフィックスコア五万以上というのがあった。そんなゲーミングマシンの様な性能を持つのは、最近稼働させたばかりの3Dデータ作成用PCしかない。
安も快適だと喜んでいたので、貸したくなかったが、GPUとして並列計算させるためだと理解して貸してやった。
GPUは、CPUより処理能力は劣るが、同じ処理なら、何千個も同時に並列処理できる。処理能力はCPUの十分の一だとしても、千個を同時処理させれば、百倍の演算処理能力を実現できる。
私は、並列処理ソフトを組んだ事が無いが、アメリカの理系学生は並列処理プログラミングが当たり前にできるという話で、有限要素法によるルータ発熱解析や、転送データ集中時の光行路シミュレーションに使うのだろうと、止む無く貸してやった。
それなのに、まさかハッキングマシンとして使われるとは思いもしなかった。
そんな不満を抱いていると、また不正アクセスが発生した。
何やら、このサーバにデータをアップロードしている。
あいつ、何やってんだと見ていたら、来夢からメールが届いた。
「昴へ
PCのお礼に、東急バスの電子パス利用者の乗降記録をプレゼントする。
役立てて、くれたまえ。
なお、このメールは自動的に消滅する。健闘を祈る。
来人
P.S.東急のセキュリティーホールがみつからず、結構、大変だったんだぞ」
差出人は、相変わらず意味不明な名で、来夢のアドレスで間違いないが、来人となっており、口調も男。
男の時は来人で、来夢・来人だったのかと、あのハンドルネーム命名の意味も理解した。
六連システムの事は、誰にも話していないので、何で電子パス利用者の乗降記録を私が必要としていると分かったのか不思議だが、日曜日の日に、あのプログラムを解析して、ちゃんと目的を理解したということになる。
コードを読むだけで、内容を理解するとは、本当に優秀な子だ。
それにしても、懐かしの『スパイ大作戦』の科白を知っているとは、と一瞬思い、そういえば、『ミッションインポッシブル』の冒頭にも、同じような台詞があったのを思い出した。
恐らく、そっちからの引用だろう。
自動的に消滅するとは、リモートデスクトップで、このメールを削除するという事だと判断したが、勝手にやらせることにして、自分は、折角の好意なので、この貴重なデータを使い、六連システムの動作確認をさせてもらう事にした。
六連システムとは、バスの電子パス利用者の乗降記録データベースから、利用する最寄のバス停を特定するシステムだ。
まだ正式名称は決めていないが、スバル星団は、六連星ともよばれるので、昴システムの派生として六連システムと仮に命名した。
データ転送は続いていたので、その間に六連システムを起動して準備し、完了と同時に検索してみた。
だが、データ形式ミスマッチのエラー。電子パス仕様書にある書式と、東急バスが保管しているデータベースの仕様とは、少し、違いが有るみたいだ。
実際に、データファイルの一つを読みだしてみると、仕様書に記載されていない、定期券販売コードの情報と、最新更新日情報の二つが、ヘッダー部に追加されていた。
仕様書どおりに運用しろよと、文句を言いたいが、東急社内だけでしかこのデータベースは使われていないので、勝手に変更して運用することことも許される。
やれやれだが、この対応なら、ダミーの構造体情報を追加して、簡単に対応できる。
このシステムに掛けるデータベースは、東急バスだけではないので、異なる仕様でも、対応できるようにするデータベース書式選択用のダイアログ処理画面等もつくらないとならないが、とりあえず、この東急バス仕様前提に、プログラムを修正し、再度確認してみた。
すると、見事に成功。一分もかからず、三件の該当者をピックアップできた。
念のため、有りえない条件や、沢山ヒットしそうな条件で確認したが、全て想定通りに動作し、問題なし。
異なるデータベース対応のための処理を作り込む必要はあるが、基本動作は確認できた。
プログラムは完成したようなものなので、本運用に向けて、裕子に動いてもらう事にした。
昴システムでの鉄道会社各社との交渉も、最初は自分で頼み込んだが、JRは了承してもらえたが、地下鉄で難航。結局、裕子が助けてくれ、話をつけてくれ、私鉄各社との交渉も全て裕子に任せた経緯がある。
交渉事は裕子に任せるに限るのた。
そんな訳で、バス会社各社との交渉も、裕子に進めてもらうつもりでいる。
その後、追加機能のバス会社選択用のGUI製作をしていると、磯川が戻って来た。
既に十時過ぎだが、こんなに遅くまで、働いているとは、おそらく例の件の調査に動いていたということだ。
「お帰り、ご苦労さん。どうだった」
「半年前の事なので、どうにも手詰まりだ。それより、親父さんこそ、こんな時間まで何してたんだ」
「電子パス利用者なら、バスの乗降停留所を自動で特定できないかと思ってな。電車の降車駅にて、何時位にバスを降り、何時位に乗ったかを入力すると、その条件に合致する人物の電子パスを抽出して、もう一方の乗降バス停を表示するシステムを作ってたんだ」
「それって、降車駅後の降車バス停の特定も、自動化できるってことかよ。親父~」
来夢にハグされるのは嬉しいが、こんなむさい男にハグされるのは勘弁してほしい。
「来夢がデータ提供してくれて、デバック作業もほぼ済んだ。後は、裕子の交渉力頼りで、契約が取れ次第、運用開始となる。それで、来夢に例の件を手伝ってもらおうかと考え始めた。このお試しデータを取ってきたのは、来夢なんだ。内緒にしていたが、彼女、ニューヨークでは結構有名なハッカーなんだ。東急なんて大手のデータを盗み出すなんて、ウィザード級ハッカーかもしれん。ハッキング協力してもらえれば、核心に迫れる可能性だってある」
「俺は、手詰まりなんで、賛成だ。核心に迫れないとしても、なんらかの手がかりを得られるだけでも、先にすすめるから有難い。だが、お袋さんは許さんだろう」
「ああ、おそらく反対してくる。だが、今晩、なんとか説き伏せてみせるよ」
反対しても、今の裕子なら、比較的簡単に、了承させられると思っている。
私と一緒のベッドで寝る様になって、また三日だが、もう一人の裕子の話が本当なら、性嗜好障害がぶり返したかのように、昨日は身体か疼き通しで、激しい欲求不満状態に陥っているらしい。
斯くいう私も、実は既に欲求不満で、今晩が楽しみでならなくなっている。
裕子は、朝、愛する人の顔を見て目覚めるのが夢で、あんなことを言い出したらしいが、セックス好きの若い男女が、セミダブルのベッドで二人で寝て、何もしないこと自体に無理がある。
互いに背を向けて、顔を見ない様にして、寝ているが、それでも、裕子の匂いがして、お尻が触れあったりするので、むらむらしてきて、したくて堪らなくなるのだ。
もう一人の裕子とは、顔を見ながら話すのだが、ブラをしてくれていて、彼女も迫ってこないので、何とか我慢できているが、昨晩は、それでも襲いたいと思ってしまったほどだ。
だから、今の裕子なら、焦らし責めして、行く寸前に寸止めする行かさず地獄で攻めれば、簡単に音をあげて、了承すると確信している。
そんな事を考えていると、私の息子が勝手に勃起しはじめた。
若返りは収束し、もう止まったと思っていたが、もしかして前世の若者の年齢に向けて、第二の若返りが始まったのかもしれない。
こんなことで勃起したり、早漏になったりと、ここ三か月、明らかにおかしい。
また血液検査等して、確認すべきかもしれない。
そんなことを考えながら、磯川と二人で、歩いていると、磯川が愚痴を漏らして来た。
「最近、あの騒動も落ち着いてきて、また仕事量が増えてきた。この分じゃ、あっちの仕事ができなくなる。そっちの方も、なんとかしてくれよ」
「それは、既に言ってある。裕子は、どこまで両立できるか見ながら、仕事の量を調整しているみたいだ。お前が、深残してでも、仕事を熟すから、これならもっと増やせると、考えてるんだよ。十九時には切り上げられる程度の仕事量にしておけば、それ以上は増えないはずだ」
「それ、今頃言う? 最初に言っとけよ」
「裕子が、磯川は仕事が早いと喜んでるんで、言い辛くてな」
「また、あの女狐の陰謀か」
「すまん、すまん。内緒だが、七月には慰労旅行も計画している。勘弁してやってくれ」
「まあ、最寄のバス停を特定するシステムも開発してもらったことだし、もうしばらく社畜になって頑張るよ」
本当に、夕実はいい男を旦那にしてくれた。
その夜の裕子は、ブラもネグリジェも脱いで、パンツ一丁の姿で、ベッドに先にもぐりこんだ。
かなり積極的で、もう一人の裕子の気がしたが、私も直ぐにパンツ一丁になって、ベッドにもぐりこみ、今日は私から人物確認することにした。
六連システムの話を説明して、意見を求めると、ちゃんと僕の意図を察して、「バス会社に電子パス情報を提供してもらえるように、交渉に行けばいいってことね」と理解してくれた。
間違いなくいつもの裕子なので、早速愛撫を始め、そのまま磯川に話したのと同じ話をして、来夢に協力してもらいたいと切り出した。
裕子は、予想通りに猛反対。娘が危険な目に合うかもしれないからを理由に、断固拒否してきた。
なら、作戦通りに、行かさず地獄で虐めるのみ。実は、これは早漏対策の一環も兼ねている。
これをすると、普段の何倍も、興奮して、満足してくれるだろうとの計算もある。
裕子は、予想以上に抵抗してきたものの、それでも、最後には、渋々承認してくれた。
その後は、焦らし続けた効果もあり、裕子は普段以上に激しく善がっていき捲り、本当にいつもの裕子かと疑問に思うほど、激しく積極的だったが、間違いなく裕子本人だった。
「貴方って最低です。そんな卑怯な手を使う人だとは思いませんでした」
終わる直ぐ、そんな怒りを露わにして、自分の部屋へと戻ってしまったのだ。
来夢に協力させるのは、よほど嫌だったみたいだ。
自分の部屋に戻った理由は、二人で一緒に寝ると、いつもの自分でいられなくなると自覚しただけだとは思うが、さっさとパンツを穿いた行為は、自分としては酷くショックだった。
今までは、暫く身体を動かすことができないほどだったのに、意識朦朧にならないどころか、ティッシュを宛がい、パンツを穿いて、颯爽と出て行ったのだ。
今日は焦らし責めで、満足させられたと誤解していたが、裕子を十分に満足させらなかったという証拠だ。
こうなると、キシロカインスプレーで、鬼頭を鈍感にするしかないが、そうなると、コンドームを装着しないとならない。裕子に、気づかれないよう装着できればいいが、本当に悩ましい。
暫く、そんなどうでもよい事に悩んでいたが、明日の夜、来夢に今までの背景を説明しなければならないことに気が付いた。
明日は、幸い休みだが、自由時間だけでは、資料作りが間に合わない。
私は慌ててベッドから飛び起き、照明を煌々と明るくして、プレゼン資料の作成に取り掛かった。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/mystery.png?id=41ccf9169edbe4e853c8)
それは奇妙な町でした
ねこしゃけ日和
ミステリー
売れない作家である有馬四迷は新作を目新しさが足りないと言われ、ボツにされた。
バイト先のオーナーであるアメリカ人のルドリックさんにそのことを告げるとちょうどいい町があると教えられた。
猫神町は誰もがねこを敬う奇妙な町だった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる