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第二章 勇者一行としての旅

勇者一行はとんでもない強者揃いでした

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 二日目も相変わらず、遊んでいるのではないかと思えるほどに好き勝手して、十七階層を攻略し、漸く三十階層、隠しダンジョン前に到着した。
 勇者一行もこんな隠し扉は初めてだそうで、特にローラは賢者としてその扉の原理を研究していた。

 この日の食事は、朝、昼が持ってきた食材を使った普通の料理だったが、夕食はやはり魔物を食材としたゲテモノ料理。牛魔人ミノタウロスの煮込みシチューと、鳥型魔物スパルナを薬草タレに透け込んだ唐揚げだった。
 ミノタウロスは牛なんだから焼肉だろうと思ったが、肉が固いので、長時間煮込んでとろとろにする方がおいしいのだとか。実際、テールスープの肉の様に口の中でとろけ、一緒に煮込んだマンドレイクや薬草がいい味をだしていて、絶品だった。
 から揚げは、普通の鳥のから揚げだったが、薬草で漬け込んだからか、甘みがあり、しかもジューシーでこれもそれなりに美味しかった。
 昨日は、こんなゲテモノ料理を食べる神経が分からなかったが、二日続けて食べると、他の魔物はどんな味なんだろうと考えてしまっていて、このパーティーに毒されてしまっていた。

 因みに、今日採掘した魔水晶は一つだけで、合計四個。マンドレイクは一匹見つかったが、一匹食べたので、結局三匹、薬草は今回見つからず、ほとんど食べつくした感じだ。
 リュックは十キロ程で、手提げ鞄は、マンドレイクがそれなりに重いので三キロ程なのでそれほど苦ではない。


 朝食後、隠しダンジョン内に突入したのだが、ユリの目の色が変わった。魔鉱石と思われてた水晶のようなものは、青魔水晶という貴重な鉱物だったのだ。赤の魔水晶に比べると沢山出土するので価値も下がるが、これだけ品質の良い青魔水晶がこれほど沢山あるのは見たことが無いと、片っ端から採取して、軽く八十キロ位を追加で背負わされることになった。
「流石にもう限界かしら」とそれ以上の採取は諦めてくれたが、そんなものを持って歩かされる身になってほしい。

 それから、トラップも今まで見たことが無いものだらけなんだとか。しかも、ここのトラップは、他の階層より遥かに巧妙に隠されていた。僕の見た目の判断では、何もないと思うところでユリが立ち止まって、おそらくこういうトラップだと思うと説明しながら、態とトラップ発動していった。
 勿論、僕はリュックをおいて、必死に回避行動をとり、メンバー全員、ありとあらゆる手段で防御したが、それでも防ぎきれないトラップばかりだった。
 どのトラップも共通して通路の前後に巨大な壁が現れ、逃げ場をなくして全体攻撃してくるのが特徴で、左右の壁から鉄杭が飛び出てきて動き出し、挟まれそうになったり、床が抜けてどろどろの強酸でとかされそうになったり。地面全体が液状化して生き埋めにされそうになったり、左右の壁から火炎放射がはじまったり、鎌鼬を飛ばす竜巻が発生したりと、何度も死にかけ、メンバー全員が大怪我する羽目になった。
 トラップの量は、三十階層までの五分の一程度だが、マナイクシオンの皆と帰還した時に、トラップを踏まずに帰ってこれたのは奇跡だった。

 ユリ以外のメンバーは、こんなトラップに付き合わされて迷惑していると思ったが、こうした方が良かったとか、これを先に発動すべきだったと反省会を始め、あんな大怪我を負ったのに、結構、新しいトラップを楽しんでいたのには驚かされた。
 普通のA級クランのメンバーとは考え方が全く違い、僕も今までは変態の集まりだと思っていたが、彼らにとっては四十階層までは、その先を攻略するための訓練の場なのだ。ユリがリハビリといった本当の意味が理解でき、マゾの迷惑女だと思ってしまった事を反省した。
 S級ダンジョンを攻略できるようなパーティーは、これ位の試練を平然とクリアできなければならないのかと、認識を新たにし、あらためて凄いメンバーの一員になれたことを感謝した。

 今日はかなり疲弊し、僕もローラも魔力をかなり消費していたので、三十九階層で宿泊するのだと思っていたが、美味しい魔物が見つからなかったからと言う理由で、その日のうちに、四十階層の墓地に突入することになった。
 魔力はマナポーションで無理やり回復させ、一応、作戦会議はしたが、照明はフレイアで、マンドレイクの入った手提げ鞄はローラが持ち、リュックはこの場所に置いてくと分担を決め、「私は幽霊に専念させてもらうから、雑魚は任せた。幽霊が、皆の許に攻撃にいったら、敵が攻撃するタイミングを教えるから、できるだけ大きく退避して。フレイアは、幽霊の技を見極めて。あとは、いつも通り、適宜判断で行動するわよ」と、ろくな作戦指示もなく、適当に突っ込むことになった。
 でも、その顔は、今までと打って変わって真剣で、勇者一行という勇ましい雰囲気を醸し出していた。

 ユリは不用意にどんどん奥にはいっていき、敵を察知できないのか、剣を構え、目を閉じて棒立ちになった。
 僕ら四人は、ユリとは少し離れた位置に一メートル程の距離を取ってかたまった。アーロンだけは、ユリとは反対方向に更に離れて斧を構えて立ち、ローラは鞄を足元に置いて杖を構え、僕は剣を抜いて全員に万能リジェネを掛け、フレイアは両手にナイフを持って、歌を謡い出した。
 どうやら、歌で身体強化魔法を発動するみたいで、身体に力が漲っていく。

 あの時と同じように、ぞろぞろと骸骨が墓地から這い出てきて、全員に襲い掛かろうとしたが、アーロンは挑発スキルを発動したのか、向きを変え、一斉にアーロンへと歩み始めた。そして、襲い掛かって来る直前、斧無双という範囲攻撃で、周囲のスケルトンをバラバラにした。斧で地面を叩く攻撃なのだが、その叩いた場所から、強烈な衝撃波が広がって行き、半径二メートル位の範囲の敵を粉砕できるのだ。
 一人離れたのは、僕たちをその範囲攻撃に巻き込まないためだった。
 ローラはすぐさま放射状の光魔法を発動して、そのばらばらのスケルトンを灰にしていき、フレイアは次の歌を歌って、彼らの能力値を上昇させる。僕も剣士として、スケルトンを切り倒していった。
 敵視を無視して、ローラやフレイアに襲い掛かる骸骨もいたが、流石はSSランクで、素早く交わし、誰一人傷を負わない。この程度の相手なら、治癒なんて不要だった。

 そして、残りスケルトンが三十体程となった時、ユリが叫んだ。
「ローラの方に行くよ。…………。今」 ユリは適確にタイミングを指摘し、ローラはさっと回避した。
 そして、ローラは、何を思ったのか、マンドレイクを三匹、地面に埋め始めた。
 スケルトンを灰にしていかないと復活するで、何を遊んでいるんだと、僕は彼女の行動が理解できなかった。

 カシャン。次の瞬間、ユリが幽霊の大鎌を弾いたらしい音が聞こえた。
「わかった、こいつは死神よ」
 ユリの動体視力はマナイクシオンのレオ以上の様で、大鎌を受けきり、幽霊の姿を完全に見極めたらしい。
「なら、効くわね。マンドレイク攻撃行くよ」
 僕らは耳を塞いだが、死神が僕でも見える程に一瞬実態化して消えた。
 スケルトンには、悲鳴による精神攻撃は聞かなかったが、死神には効果があったみたいだ。
 この作戦のために、マンドレイクを集めて、ここまで持ってきたのかと、初めて理解した。
「攻撃するから、私にも音バリア」
「俺にもかけてくれ」
「こいつ、鎌鼬をもってるから、遠距離攻撃にも注意して」
 僕は、一瞬見えたと喜んだだけだったが、ユリもアーロンも、その一瞬で攻略法を見出し、フレイアも鑑定でスキルを読み取っていた。
 勝手に思えたローラの行動もちゃんと意図があり、それを瞬時に理解し、各自が何をすべきかを判断して行動している。なのに、僕だけは、理解できず、ぼけっと突っ立っているだけだった。自分自身が情けなくててならない。

 そんなことを思っていると、スケルトンが、敵視を無視して、一斉にローラの方に動き出した。
 それを見て、ユリとアーロンがさっとカバーにはいる。
「マンドレイク攻撃、また行くよ」
 次の瞬間、一瞬実態化した幽霊を、ユリとアーロンとで同時攻撃したが、アーロンの攻撃は、何を考えているのか、斧無双だった。浮遊する敵には効果がないし、飛び込んだユリを巻き込んでしまう。
 そう思ったが、ユリは瞬時に跳躍して回転して回避し、死神の肩にダメージを与え、地面に叩き落とした。丁度、斧無双の衝撃波が広がり始めたタイミングだったので、死神は衝撃波をもろに浴びることとなった。
 またも僕だけ理解できなかったが、アーロンはユリが回避すると確信してスキル発動し、ユリもそうすると信じて叩き落とした。
 僕も負けじと、苦しむ死神に飛び込んで、金剛突きを出したが、当たる直前に消えてしまった。
「ユウスケ、ナイス判断」
 励ましてもらえたが、行動を予測し、もっと早く突っ込んでいたらダメージを与えられたと後悔しかない。
「こいつは私のホーリーフラッシュで確実に殺せる。皆、スケルトンに集中して」
 そう言われて全員で再びスケルトン討伐をはじめたが、ユリは無防備に、剣をしまって棒立ちになった。
 皆はその意図を理解しているのか、ニヤニヤしているが、僕は必死に考えたが、何をしようとしているのか理解できなかった。
 それでも、勇者を信じ、剣でローラの前に骸骨が転がる様に戦った。
 フレイアも歌を止め、両手にナイフを持って、踊る様に、スケルトンの首をはねていく。
 そして、倒れた骸骨を光魔法でつぎつぎとを葬って行き、のこりは八体ほどになってきた。
 だが、次の瞬間、ユリが体中を切り刻まれて、吹っ飛ばされてきた。
 僕は慌ててヒールを掛けたが、後の三人は冷静だ。
「そうじゃないかと思ったが、やっばりか」
「一応、強敵なんだから、態々食らうことないのに」
「でも、楽勝だと確信しているってことだから」
 なにがなんだかわからない。
「ユリは、必ず勝てる相手だと判断すると、敵の技を敢えて受けるのよ。どの程度の威力か自らの身体で確認するんだって。本当に困っちゃうわよね」
 ニヤニヤしているたのは、そういう意味だった。
 態とトラップ踏んでいたのを、好意的に解釈してしまったが、勇者ユリは本当のマゾヒストで、素晴らしいチームに入れたと喜んでしまった事をまた後悔することになった。

 でも、その後のユリは真剣な表情で剣を構えて、見えない敵を追い詰めるているかのように移動し、その剣から光を放った。その光は、辺り一面を照らし、スケルトンと死神をすべて灰にして、全滅させた。
 マナイクシオンでは手も足も出なかったボスを、いともあっさり、遊びまで交えて、葬り去ったのだ。
 僕は、遊びで受けた勇者ユリの傷を、ヒールで癒す位しか貢献できなかった。いや、ヒールの必要すらなかった。
 やはり、凡庸な僕なんかじゃ、勇者一行に相応しくない。もっともっと、強くならないとと、悔しくてならなかった。

「いままで食らった中で、一番強力な鎌鼬だった。四十階層ボスの中では最強ね」
 ユリは、舌を出しておどけていた。
 その時、あんな強烈な必殺技を持っていたのならと、ふと考えてしまった。
「ホーリーフラッシュを最初に出して於けば、全員で死神だけに集中して戦えたんじゃないんですか」
「そんなことしたら、楽しめないじゃない。必殺技は最後まで取っておくもの。ユウスケの実力も確認したかったし」
「ああ、先に出すと警戒されかねないしな」
「不発だったけど、あの突きは、なかなかだったよ」
「もう少し、理解がはやいとベストだけどね」
 僕は能力不足とは別の意味で、こんなチームでやって行けるのか不安でならなかった。


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