22 / 40
第三章 力を持つと人は道を踏み外すのかな
3-8 冷静ではいらいられなかかったのです その2
しおりを挟む
「健斗って、優しい人かと思ってたけど、弱い者苛めする酷い人だったんだね」
「フェンは知らないかもしれないけど、フェイは僕にとって命よりも大切な存在だったんだ。だから、フェイをあんな風に殺した奴らの事が、どうしても許せない。嫌なら、一人で何処にでも行っていいが、もう一人の男を見つけ出すまでは、つきあってくれ」
「別に、嫌いじゃないよ。復讐に燃える健斗も、私、好きだもの」
そういう訳で、今度はもう一人の主犯にあたる冒険者を、フェンの鼻センサを頼りに、探すことにした。
この街は結構広いので、探し出すのに苦労すると思っていたが、娼館のある治安が悪い繁華街の二軒目の居酒屋にて、フェンが鼻をクンクンさせ始めた。
どうやら、この店の中にその男がいるらしい。
沢山の人がいたので、誰がその男か直ぐにわからなかったみたいだが、奥から二番目のテーブルで一人で飲んでいる男の横に来ると、「この男で間違いない」といってきた。
「少し、いいかな。鉄の魔女強姦殺人事件の事を聞かせて欲しいんだが」
僕は彼の前に回り、座ろうかとも思ったが、直ぐに動けるように立ったまま、笑顔で話掛けた。
よく見ると、ブリタリスダンジョンのボス戦の際、クエスト横取りした一人だ。
やはり、『エルデンリング』絡みの犯行だった。
彼は、年齢は二十八歳のクリフという名前で、レベルは34とそれなりに高い。
僕を見て、一瞬、目を見開いたが、今は茶髪の185センチの大男になっているので、違う人物だと思ったのか、僕をじっと見つめている。
「お前、まさか、クエストクリーナの仲間のケントか」
漸く確信したようで、男は慌てて逃げ出そうとしたが、僕はテーブルを飛び越え、彼の襟首を後ろから掴んだ。
「こいつ、殺人犯なんだ。誰か近衛兵を呼んでくれ」
大声で叫んできて、不味いことになった。
僕は、彼を後ろに引っ張って、壁に叩きつけると、素早く回し蹴りして、彼の顎に当てた。
上手く脳震盪を起こしてくれ、前のめりに崩れる彼を、肩に抱きあげて、フェイと二人でその場を逃走した。
そして、人目の少ない裏のスラム街へと走り、さっきの男のアパートに逃げ込んだ。
ジョンは、意識を失ったままで、まだ三十分程しか経っていないが、予想以上の出血で、椅子の下には血の海ができていた。
顔が青白いので、念のため胸に手を当ててみたが、まだ心臓は動いていた。
さて、クリフをここに連れて来たのはいいが、この家には、もう拘束具がない。どうしたものか。
「フェイ。ロープかガムテープを調達してきてくれないか」
「ガムテープ?」何か分からないようで、キョトンとしている。
「これと同じものを買ってきてくれ」と僕は、残りわずかとなったガムテープの現物を見せた。そして、表通りに出て、右に曲がって直ぐに、雑貨屋があるからと、お金を渡し、初めてのお使いに行かせた。
送り出してから、地図を書いて渡しておくべきだったかとも思ったが、これだけ丁寧に説明したので、問題なく買ってこれるはずだ。
その間に、クリフのズボンを脱がせ、下半身裸にする。仕返しとして、アソコを使い物にならなくするためだ。
途中、目を覚まして暴れ出したが、今度は袈裟固めで締め落とし、大人しくさせた。
そして、口にそのパンツを詰め、少しだけ残っていたガムテープで口を塞いだ。
それにしもフェイの帰りが遅い。もう五分以上も経つのに戻ってこない。まだお使いは無理だったかと反省していると、男が、再び意識を取り戻してしまった。
もう一度締め落とそうかとも思ったが、僕はゴブリンがしていた拘束方法を思い出した。
丁度いいことに、修繕用の木片とともに、五寸釘と金槌が目の前にあった。
僕は、口からパンツを取り出そうとしていたクリフを蹴り飛ばして、床に仰向けにすると、足でその腕を踏みつけて、その掌に五寸釘を当て金槌を振り下ろした。
「ううっ」 痛そうに暴れ出したが、もう片方の腕を引っ張って、その掌にも釘打ちして、身動きとれなくしてやった。
「大人しくしていれば、殺したりしない。いいな」
そういって、口からパンツを取り出してやった。
「こいつを切り落されたくないなら、正直に全てを話せ。いいな」
僕は、刀の鞘で、彼のアソコを軽くたたく。かなり度胸があるようで、縮みあがってはいない。
「殺される覚悟はしているが、あっさり殺すと約束するなら、全て話してやるよ」
「分かった。では訊くが、早朝にフェイを見つけたらしいが、どの時点で発見した」
「今日中に、薬の納品に来ると分かってたからな。深夜から交代で張り込みしてたんだ」
手紙に、今日中に媚薬を届けなければならないと書いてあったが、媚薬の注文は、フェイを見つけ出すための罠だったわけか。媚薬の注文なんて、年に数回しかないと聞いていたのに、何の疑問も抱かず、レベル上げに出かけてしまった事を酷く後悔した。
「フェイを見つけた後、誰かに連絡に行ったらしいが、やはりスティーブの所にいったのか?」
「ああ、拉致して来いと言われていたからな。どこに監禁するつもりなのかとか、一人じゃ無理なので、援軍要請にいったんだ。なのにあいつ、顔すら出さず、尾行して隠れ家を探してこいと、伝言で命令してきやがった。そうだ復讐するなら、あいつにもしろよな。俺は言われた通りに、していただけなんだから」
「ああ、そのつもりだが、その前には、もう少し教えてくれ。尾行して隠れ家を探せとの命令だったのに、なんでフェイを襲った?」
「そのつもりはなかったんだ。単に、隠れ家を探す予定だった。なのに、あのビビり野郎が声なんか出すから、気づかれてしまった。だから、止むを得なかった」
「それなら、尾行に気づかれたとスティープに言えばいいだけだろう。襲う必要なんてなかったろう」
「最悪の時は、殺せとも命令されていたし、それにもう一度抱きたかったんだよ。あの女を抱いたことのない男にはわからないかもしれないが、あの女は最高なんだよ。まぁ、今日は無反応で、中も大人しくて、今一だったがな」
「なら、何もあんな惨い殺し方しなくてもいいだろう」
「だから、期待外れで、むしゃくしゃしてたんだって。二度目の時も、気持ちいい顔すら見せず、俺のじゃ気持ちよくなれないとでもいう様に、軽蔑の目を向けて来て、腹が立ってな。だからせめて恐怖で泣き叫ぶ顔を見ることにしたというわけだ。少しずつ入っていく時の、あの泣き叫ぶ顔は、うっ」
僕は、思いっきり金蹴りしてやった。
「お前は許せない。ひと思いには殺さない。フェイと同じ恐怖を味わせてやるから覚悟しろ」
口にパンツを詰めながら、睨みつけた。
そして、抜刀して、鬼頭部に刀身を押し当てる。
「うう、ううっう~」ゆっくりと引きながら切り落としてやった。
血がアソコから、ピュ、ピュと噴き出している。
このままでは、出血して意識を失いかねないので、ヒールで止血した。
「痛いか。まだまだしっかり甚振ってやるからな」
「ううっ」 今度は靴のつま先で、ゆっくりと金玉の一つを踏み潰した。
失神してしまったが、顔面を蹴って目を覚まさせ、今度もゆっくりと陰茎を縦に半分に裂いてやった。そしてまたヒール。
金玉袋はみるみると腫れ上がっていたが、もう一つの金玉を踏みつぶそうとした時、ロープとガムテープを手にしたフェンが帰って来た。
「ずるい、フェンがいない内に、楽しいことしてる」
もう一つの金玉潰しは、フェンにさせてあげることにした。
彼女の話によると、店は直ぐに分かったが、全く同じガムテープが売っていなかったので、町中の雑貨屋を探し回っていたのだとか。
以心伝心が使えるんだから、訊いてくれればいいし、同じようなテープなら何でもよかった。それに、ロープだけでも構わないと言っておいたのに、僕の頼み方が悪かったかと反省した。
その後、「これも食べていい」と切り落した鬼頭部を見せて来たので、クリフのアソコを全て食べさせてあげることにした。
だが、まるでフェラチオしているように見え、僕はこんな子供に何をさせているんだと深く反省した。
でも、綺麗に何もなくなり、真っ赤になった女性のアソコの様になっていた。
陰茎の根元まで引っ張り出して食べたみたいで、しっかり穴の様な窪みもできている。
クリフは、既に出血多量で虫の息だったが、最後にとどめとして、その窪みから刀をゆっくりと内臓まで突き立て絶命させた。
後は、『エルデンリング』の壊滅だ。
当初は、犯罪を明らかにし、法に委ねるつもりだったが、もうそんな生易しい壊滅なんて考えてはいない。
流石に全員抹殺するつもりはないが、僕が知る限りのミミやフェイを抱いていた男達は全員、殺すつもりだ。
まずは、スティーブからだ。
僕たちはスティーブ邸へと向かう事にした。
だが、繁華街を抜け、住宅街へと来た時、五人の近衛兵が現れた。
「C級冒険者ケントだな。B級冒険者ミミの殺害容疑で、貴様を逮捕する」
後ろにも近衛兵が三人が現れた。
重力魔法で動けなくして、殺さずに、進む方法もあったが、邪魔者は殺すとしか考えられなくなっていた。
「フェンは後ろの三人を頼む」
僕は抜刀して、道を塞いできた五人を次々と殺していった。
そして、スティーブ邸の門の前につくと、呼び鈴も押さず、恥ずかしいダンスを踊り、爆裂魔法で、彼の屋敷を爆破した。
スティーブが爆死することがないように、敢えて、屋根の上で爆発させたので、倒壊した屋根等の下敷きになっていなければ生きている筈だ。
今は最大MP532なので、MP切れは気にする必要ないが、念のため魔力回復も掛けて、門をけ破って、大破した邸内へと歩みを進めた。
中から、使用人たちが慌てて逃げ出して来て、彼らは見逃してあげることにしたが、やはり『エルデンリング』のメンバーも邸内に居た。
「来たぞ。やはり、あいつの仕業だ。仲間もつれているぞ」僕らを見つけて、襲って来た。
しかもその数が半端ない。僕が繁華街に現れたという噂から、急遽、仲間を呼び集めていたのか、三十人程の冒険者が次々と壊れた邸内から出てきた。
「フェン、魔法防壁を張って、巻き込まれないようにしろ」
僕は、どの程度の威力かを確認する意味も込め、土津波を発動してみた。
地面が液状化してぐにゃぐゃになり、建物は崩れ落ち、敵は足場を失い転倒するものまででた。
そして、土防壁の様に周囲が高く盛り上がっていき、五メートル程の巨大な円形の山ができると、それが雪崩の様に周囲に広がっていき、何もかもを破壊しながら押し流していく。
さっきまで目の前に在った倒壊した屋敷まで綺麗になくなって、瓦礫となって周囲に押し流されていた。
その周囲の瓦礫くずの中に、何人かの人が、身体が半分以上埋まった状態でもがいていた。
何故かフェンまで押し流されていたが、バリアのお蔭か、一人無事に立っていた。
僕は、その一人一人の顔を確認しながら、僕とミミとで交互に仕留めていく。
ミミはサッカーボールキックで首をへし折り、僕は刀光斬で首をはねる。
顔を確認するのはスティープを見つけ出すためだが、僕の知る顔の男の場合は、切先で目玉を潰して苦しませてから、僕またはミミが止めを刺す。
「健斗、レベルアップした。どうすればいい」
魔物でない人間でも、魔物を狩った時の様に経験値取得できるらしい。
「鑑定はあとだ。教えてくれるだけでいい」
そういって、引き続き、首を狩り続けた。
目につく首を三十程仕留めたが、それでもスティープはいなかった。
「フェイ、お前の気配感知で、このあたりでまだ生きている人間を見つけることができないか」
「うん。できるよ。三人いる。こっちとこっちと、あそこ」
土砂に埋もれている男を次々と掘り出しては殺していった。二人目はあの厳つい顔の男で、既に虫の息だったが、目を抉ってから殺してやった。
そして、最後の一人が、あのスティーブだった。
内臓破裂や全身骨折の瀕死状態で、意識もなかったが、まだなんとか生きている。
僕は、ヒールで彼を助け、ミミと二人で彼を完全に掘り出した。
「スティーブ起きろ」
頬を叩いて目覚めさせた。
「ミミとリットの仕返しをしに来たが、お前だけは、簡単には殺さない」
「こんなことして、只で済むと思うなよ、ぐわっ」
先ずは左腕を切り落とし、直ぐにヒールで止血する。
「わかった。何でも好きなものをやる。助けてくれ、ぎゃあ」
今度は右腕。
その後も右足、左足も太ももから切り落とし、死なないようにヒールで止血して、人間達磨にしてやった。
「これはフェイを甚振り続けた仕返しだ」
最後に股間の付け根に刀をさして、彼も女にして、ヒールで止血してやった。
「頼む。殺してくれ」
「お前は殺さない。一生、その醜い体で生き続けるんだよ」
スティーブに捨て台詞を残し、僕らは、その場から立ち去ることにした。
「フェンは知らないかもしれないけど、フェイは僕にとって命よりも大切な存在だったんだ。だから、フェイをあんな風に殺した奴らの事が、どうしても許せない。嫌なら、一人で何処にでも行っていいが、もう一人の男を見つけ出すまでは、つきあってくれ」
「別に、嫌いじゃないよ。復讐に燃える健斗も、私、好きだもの」
そういう訳で、今度はもう一人の主犯にあたる冒険者を、フェンの鼻センサを頼りに、探すことにした。
この街は結構広いので、探し出すのに苦労すると思っていたが、娼館のある治安が悪い繁華街の二軒目の居酒屋にて、フェンが鼻をクンクンさせ始めた。
どうやら、この店の中にその男がいるらしい。
沢山の人がいたので、誰がその男か直ぐにわからなかったみたいだが、奥から二番目のテーブルで一人で飲んでいる男の横に来ると、「この男で間違いない」といってきた。
「少し、いいかな。鉄の魔女強姦殺人事件の事を聞かせて欲しいんだが」
僕は彼の前に回り、座ろうかとも思ったが、直ぐに動けるように立ったまま、笑顔で話掛けた。
よく見ると、ブリタリスダンジョンのボス戦の際、クエスト横取りした一人だ。
やはり、『エルデンリング』絡みの犯行だった。
彼は、年齢は二十八歳のクリフという名前で、レベルは34とそれなりに高い。
僕を見て、一瞬、目を見開いたが、今は茶髪の185センチの大男になっているので、違う人物だと思ったのか、僕をじっと見つめている。
「お前、まさか、クエストクリーナの仲間のケントか」
漸く確信したようで、男は慌てて逃げ出そうとしたが、僕はテーブルを飛び越え、彼の襟首を後ろから掴んだ。
「こいつ、殺人犯なんだ。誰か近衛兵を呼んでくれ」
大声で叫んできて、不味いことになった。
僕は、彼を後ろに引っ張って、壁に叩きつけると、素早く回し蹴りして、彼の顎に当てた。
上手く脳震盪を起こしてくれ、前のめりに崩れる彼を、肩に抱きあげて、フェイと二人でその場を逃走した。
そして、人目の少ない裏のスラム街へと走り、さっきの男のアパートに逃げ込んだ。
ジョンは、意識を失ったままで、まだ三十分程しか経っていないが、予想以上の出血で、椅子の下には血の海ができていた。
顔が青白いので、念のため胸に手を当ててみたが、まだ心臓は動いていた。
さて、クリフをここに連れて来たのはいいが、この家には、もう拘束具がない。どうしたものか。
「フェイ。ロープかガムテープを調達してきてくれないか」
「ガムテープ?」何か分からないようで、キョトンとしている。
「これと同じものを買ってきてくれ」と僕は、残りわずかとなったガムテープの現物を見せた。そして、表通りに出て、右に曲がって直ぐに、雑貨屋があるからと、お金を渡し、初めてのお使いに行かせた。
送り出してから、地図を書いて渡しておくべきだったかとも思ったが、これだけ丁寧に説明したので、問題なく買ってこれるはずだ。
その間に、クリフのズボンを脱がせ、下半身裸にする。仕返しとして、アソコを使い物にならなくするためだ。
途中、目を覚まして暴れ出したが、今度は袈裟固めで締め落とし、大人しくさせた。
そして、口にそのパンツを詰め、少しだけ残っていたガムテープで口を塞いだ。
それにしもフェイの帰りが遅い。もう五分以上も経つのに戻ってこない。まだお使いは無理だったかと反省していると、男が、再び意識を取り戻してしまった。
もう一度締め落とそうかとも思ったが、僕はゴブリンがしていた拘束方法を思い出した。
丁度いいことに、修繕用の木片とともに、五寸釘と金槌が目の前にあった。
僕は、口からパンツを取り出そうとしていたクリフを蹴り飛ばして、床に仰向けにすると、足でその腕を踏みつけて、その掌に五寸釘を当て金槌を振り下ろした。
「ううっ」 痛そうに暴れ出したが、もう片方の腕を引っ張って、その掌にも釘打ちして、身動きとれなくしてやった。
「大人しくしていれば、殺したりしない。いいな」
そういって、口からパンツを取り出してやった。
「こいつを切り落されたくないなら、正直に全てを話せ。いいな」
僕は、刀の鞘で、彼のアソコを軽くたたく。かなり度胸があるようで、縮みあがってはいない。
「殺される覚悟はしているが、あっさり殺すと約束するなら、全て話してやるよ」
「分かった。では訊くが、早朝にフェイを見つけたらしいが、どの時点で発見した」
「今日中に、薬の納品に来ると分かってたからな。深夜から交代で張り込みしてたんだ」
手紙に、今日中に媚薬を届けなければならないと書いてあったが、媚薬の注文は、フェイを見つけ出すための罠だったわけか。媚薬の注文なんて、年に数回しかないと聞いていたのに、何の疑問も抱かず、レベル上げに出かけてしまった事を酷く後悔した。
「フェイを見つけた後、誰かに連絡に行ったらしいが、やはりスティーブの所にいったのか?」
「ああ、拉致して来いと言われていたからな。どこに監禁するつもりなのかとか、一人じゃ無理なので、援軍要請にいったんだ。なのにあいつ、顔すら出さず、尾行して隠れ家を探してこいと、伝言で命令してきやがった。そうだ復讐するなら、あいつにもしろよな。俺は言われた通りに、していただけなんだから」
「ああ、そのつもりだが、その前には、もう少し教えてくれ。尾行して隠れ家を探せとの命令だったのに、なんでフェイを襲った?」
「そのつもりはなかったんだ。単に、隠れ家を探す予定だった。なのに、あのビビり野郎が声なんか出すから、気づかれてしまった。だから、止むを得なかった」
「それなら、尾行に気づかれたとスティープに言えばいいだけだろう。襲う必要なんてなかったろう」
「最悪の時は、殺せとも命令されていたし、それにもう一度抱きたかったんだよ。あの女を抱いたことのない男にはわからないかもしれないが、あの女は最高なんだよ。まぁ、今日は無反応で、中も大人しくて、今一だったがな」
「なら、何もあんな惨い殺し方しなくてもいいだろう」
「だから、期待外れで、むしゃくしゃしてたんだって。二度目の時も、気持ちいい顔すら見せず、俺のじゃ気持ちよくなれないとでもいう様に、軽蔑の目を向けて来て、腹が立ってな。だからせめて恐怖で泣き叫ぶ顔を見ることにしたというわけだ。少しずつ入っていく時の、あの泣き叫ぶ顔は、うっ」
僕は、思いっきり金蹴りしてやった。
「お前は許せない。ひと思いには殺さない。フェイと同じ恐怖を味わせてやるから覚悟しろ」
口にパンツを詰めながら、睨みつけた。
そして、抜刀して、鬼頭部に刀身を押し当てる。
「うう、ううっう~」ゆっくりと引きながら切り落としてやった。
血がアソコから、ピュ、ピュと噴き出している。
このままでは、出血して意識を失いかねないので、ヒールで止血した。
「痛いか。まだまだしっかり甚振ってやるからな」
「ううっ」 今度は靴のつま先で、ゆっくりと金玉の一つを踏み潰した。
失神してしまったが、顔面を蹴って目を覚まさせ、今度もゆっくりと陰茎を縦に半分に裂いてやった。そしてまたヒール。
金玉袋はみるみると腫れ上がっていたが、もう一つの金玉を踏みつぶそうとした時、ロープとガムテープを手にしたフェンが帰って来た。
「ずるい、フェンがいない内に、楽しいことしてる」
もう一つの金玉潰しは、フェンにさせてあげることにした。
彼女の話によると、店は直ぐに分かったが、全く同じガムテープが売っていなかったので、町中の雑貨屋を探し回っていたのだとか。
以心伝心が使えるんだから、訊いてくれればいいし、同じようなテープなら何でもよかった。それに、ロープだけでも構わないと言っておいたのに、僕の頼み方が悪かったかと反省した。
その後、「これも食べていい」と切り落した鬼頭部を見せて来たので、クリフのアソコを全て食べさせてあげることにした。
だが、まるでフェラチオしているように見え、僕はこんな子供に何をさせているんだと深く反省した。
でも、綺麗に何もなくなり、真っ赤になった女性のアソコの様になっていた。
陰茎の根元まで引っ張り出して食べたみたいで、しっかり穴の様な窪みもできている。
クリフは、既に出血多量で虫の息だったが、最後にとどめとして、その窪みから刀をゆっくりと内臓まで突き立て絶命させた。
後は、『エルデンリング』の壊滅だ。
当初は、犯罪を明らかにし、法に委ねるつもりだったが、もうそんな生易しい壊滅なんて考えてはいない。
流石に全員抹殺するつもりはないが、僕が知る限りのミミやフェイを抱いていた男達は全員、殺すつもりだ。
まずは、スティーブからだ。
僕たちはスティーブ邸へと向かう事にした。
だが、繁華街を抜け、住宅街へと来た時、五人の近衛兵が現れた。
「C級冒険者ケントだな。B級冒険者ミミの殺害容疑で、貴様を逮捕する」
後ろにも近衛兵が三人が現れた。
重力魔法で動けなくして、殺さずに、進む方法もあったが、邪魔者は殺すとしか考えられなくなっていた。
「フェンは後ろの三人を頼む」
僕は抜刀して、道を塞いできた五人を次々と殺していった。
そして、スティーブ邸の門の前につくと、呼び鈴も押さず、恥ずかしいダンスを踊り、爆裂魔法で、彼の屋敷を爆破した。
スティーブが爆死することがないように、敢えて、屋根の上で爆発させたので、倒壊した屋根等の下敷きになっていなければ生きている筈だ。
今は最大MP532なので、MP切れは気にする必要ないが、念のため魔力回復も掛けて、門をけ破って、大破した邸内へと歩みを進めた。
中から、使用人たちが慌てて逃げ出して来て、彼らは見逃してあげることにしたが、やはり『エルデンリング』のメンバーも邸内に居た。
「来たぞ。やはり、あいつの仕業だ。仲間もつれているぞ」僕らを見つけて、襲って来た。
しかもその数が半端ない。僕が繁華街に現れたという噂から、急遽、仲間を呼び集めていたのか、三十人程の冒険者が次々と壊れた邸内から出てきた。
「フェン、魔法防壁を張って、巻き込まれないようにしろ」
僕は、どの程度の威力かを確認する意味も込め、土津波を発動してみた。
地面が液状化してぐにゃぐゃになり、建物は崩れ落ち、敵は足場を失い転倒するものまででた。
そして、土防壁の様に周囲が高く盛り上がっていき、五メートル程の巨大な円形の山ができると、それが雪崩の様に周囲に広がっていき、何もかもを破壊しながら押し流していく。
さっきまで目の前に在った倒壊した屋敷まで綺麗になくなって、瓦礫となって周囲に押し流されていた。
その周囲の瓦礫くずの中に、何人かの人が、身体が半分以上埋まった状態でもがいていた。
何故かフェンまで押し流されていたが、バリアのお蔭か、一人無事に立っていた。
僕は、その一人一人の顔を確認しながら、僕とミミとで交互に仕留めていく。
ミミはサッカーボールキックで首をへし折り、僕は刀光斬で首をはねる。
顔を確認するのはスティープを見つけ出すためだが、僕の知る顔の男の場合は、切先で目玉を潰して苦しませてから、僕またはミミが止めを刺す。
「健斗、レベルアップした。どうすればいい」
魔物でない人間でも、魔物を狩った時の様に経験値取得できるらしい。
「鑑定はあとだ。教えてくれるだけでいい」
そういって、引き続き、首を狩り続けた。
目につく首を三十程仕留めたが、それでもスティープはいなかった。
「フェイ、お前の気配感知で、このあたりでまだ生きている人間を見つけることができないか」
「うん。できるよ。三人いる。こっちとこっちと、あそこ」
土砂に埋もれている男を次々と掘り出しては殺していった。二人目はあの厳つい顔の男で、既に虫の息だったが、目を抉ってから殺してやった。
そして、最後の一人が、あのスティーブだった。
内臓破裂や全身骨折の瀕死状態で、意識もなかったが、まだなんとか生きている。
僕は、ヒールで彼を助け、ミミと二人で彼を完全に掘り出した。
「スティーブ起きろ」
頬を叩いて目覚めさせた。
「ミミとリットの仕返しをしに来たが、お前だけは、簡単には殺さない」
「こんなことして、只で済むと思うなよ、ぐわっ」
先ずは左腕を切り落とし、直ぐにヒールで止血する。
「わかった。何でも好きなものをやる。助けてくれ、ぎゃあ」
今度は右腕。
その後も右足、左足も太ももから切り落とし、死なないようにヒールで止血して、人間達磨にしてやった。
「これはフェイを甚振り続けた仕返しだ」
最後に股間の付け根に刀をさして、彼も女にして、ヒールで止血してやった。
「頼む。殺してくれ」
「お前は殺さない。一生、その醜い体で生き続けるんだよ」
スティーブに捨て台詞を残し、僕らは、その場から立ち去ることにした。
51
お気に入りに追加
266
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる