106 / 109
102:ざまぁ・ラスト・プリンス
しおりを挟む
◇◇◇
◇
――ゲスダーが最悪の海の魔物と融合し、数分後の旗艦の一室にヴァルマークは居た。
彼の足元には多数の死体が転がっており、その中には船長の姿も見える。
そして最後に残った、震える女性士官へ向き直ると、剣を向けて話す――。
「ひっぃ、殿下……どうか……お許しを」
「今から十分前の事だ。キサマはどこにおった? なぁ答えてはくれぬか?」
「そ、それは……」
「んん。聞こえないのか? ならその耳は要らぬな」
言いワケがましいクズが。まずは剣を一振りし、女性士官の右耳を落とす。
「ぎゃあああああ!? お、お許しを!!」
「今からニ十分前の事だ。キサマは何をしておった?」
「ヴァ、ヴァルマーク様を案じておりました! ですから聖女が逃げ出さないように、私はあの娘の足に魔法を放って転ばせたのです!!」
「ほぉ……我が妹の足にか。ならキサマもその足を捧げてみよ!」
骨を断ち切る鈍く硬い音がひびき、女性士官は口から泡を吹き倒れる。
「そもそもオレを見捨てた事で死罪確定だ、タワケめが!!」
「や、やめ、やめてくだギャアアアア!!」
ヤメルわけがなかろうが馬鹿め。
両目を剣で突かれた気分はどうだ? いや、まだ甘いな。さらにそれを押し込みコロス。
みっともなく暴れおって下民が。
「フン、逆賊めが。どいつもコイツも役に立たない。ここからどう脱出する? クソ、なぜこうなった!? 俺は皇帝ぞ? アスガルド帝国の皇帝ぞ!? それがなぜこんな目に! それもこれもアリシアのヤツが、こんな島を見つけたから……ん?」
剣を転がる死体へ何度も突き刺して苛つきを抑えていた時、背後の扉がきしみながら開く。
そこを見ると、ゾンビに似た肉の塊が、這いずりながら部屋へと入ってきたのが見える。
「なッ!? なんだキサマは!! ひッひぃぃぃ」
その肉塊は両手を死体へと伸ばし、それを口に似たナニカで喰らいつく。
恐ろしい肉をすする音と、咀嚼音にゾっとして尻もちを付き後ずさる。
その音に気がついたのか、ゆっくりと手らしきモノをオレへと向けて来る。気色が悪すぎるぞ!?
奥の部屋へと扉を開き、急いで鍵を締めてやり過ごす。
「な、なんなのだあの化け物は……だ、だれぞある!? オレを守れ! オレを守り、帝城へもどる事が出来たあかつきには、好きな褒美をくれてやるぞ! 誰ぞ名乗り出ぬか!!」
返事を待つ事数十秒。
威勢のよい部下の返事は聞こえず、それに苛立ち周囲を見渡すが、違和感を感じる。
ここは先程まで下級兵がおり、その中から船長などを連れ出したのだ。
ならば複数人がいていいはずだが、誰もオレの命に反応をしない。
苛つきながら部屋のすみをよく見れば、兵士が集まっていた。そう……死体となって。
「あひゃああああ!? な、なぜ死んでいるのだッ?! 先程まで普通にしていたではないか!!」
その一部がモゾリと動き、頭らしきものがムクリとオレを見る。
「ぬ?! 生きていたのなら返事をせぬか!! まぁよい、今すぐ脱出をするぞ! 付いて参れ!! だが向こうはダメだ、右の通路から脱出せよ!」
そういいながら足を動かそうとするが、左足を誰かに掴まれて倒れてしまう。
「何や……ひぁあああああ?! き、キサマは船長?! なぜ生きてお……る?」
よく見れば船長の胴体が長い。
その先にあるのは、壁を壊して来た先程の白い肉片みたいなナニカだ。
それに寄生されたのか、船長は虚ろな瞳でオレへと話す。
「でんが……一人で……逃げ……る……なんて……ゆるさ……ない」
「は、離さぬか馬鹿者がッ!!」
クソ、化け物! 汚い手を離すのだ! なぜ皇帝の俺がこんな目に。
何とか逃げ切り、次の部屋の扉へと手をかけた瞬間、先程の生き残りが覆いかぶさってきた。
「殿がぁぁ……ハラが減りました……」
「馬鹿者! 今はそれどころじゃ――ヒアアアアアアアア?!」
左耳をそいつに噛みちぎられ、熱くぬるい感覚で痛み認識したときには、もう遅い。
「オ、オレの左耳がああああああ?! くそぉどけえええ!!」
強引に押しのけ、なんとか廊下まで逃げる。
「ハァハァハァ……救命艇の場所までいけば……」
途中であちこちから湧いてくる白い肉片に、左ふくろはぎを噛みちぎられ、さらに角を曲がった所で右小指を噛み砕かれ、ほうほうの体で目的地である、救命艇の格納庫へと到着した。
「ぐぅぅ……痛い。痛すぎる……皇帝に即位したら、禁軍を引き連れてこの恨み必ずはらしてやるッ」
絶対にあの島は消し去ってやる。あのクソ生意気なガキも全部だ。
だがまずはこの痛みを何とかしたい。クソクソクソオオオオオオ!!
「絶対に……絶対に許さん……ハァハァ……ん? あれは……アリシア!! この兄を救いに来たのか?!」
救命艇の上にうずくまる、見慣れた聖女の証たる〝セイント・ローブの頭巾〟を被った娘がいた。
そうだ。あれは紛れもないオレの最愛の妹、アリシア!!
これで助かる! ヤツの戦闘力もさることながら、回復魔法は絶大だからな!!
「ハッハッハ! よく兄の窮地に駆けつけた!! まずはオレの傷を癒す栄誉をやろう…………どうした、なぜ黙っておる?」
なんだ? むくれておるのか? ふん、生意気な。
「何をしておる、早くせぬか!!」
「…………」
「チッ、なればオレがそこまで行ってやるからありがたく思え!!」
そう言いながらアリシアの元へと向かい、ヤツの眼の前にきた時にアリシアが静かに話す。
『今から十分前の事だ。キサマはどこにおった? なぁ答えてはくれぬか?』
なんだ……どこかで聞いたことのあるセリフ……?
「キサマ! 兄にむかってなんと言う口を利く!! 兄上様と呼ばぬか!! それより早く直せ!! 痛くてかなわんのだ!!」
『今からニ十分前の事だ。キサマは何をしておった?』
また何を言い出す? ん……まて、まてよ。これは俺が先程言った事か?
「いい加減にせぬかアリシア! なぜ俺が先程言った事を真似する?! 早く回復しろ!」
『……んん。聞こえないのか? ならその耳は要らぬな』
フザケタ事を言うアリシアに、怒りのまま拳を叩き込む寸前、右耳に〝ざりっ〟とした音と共に、またもや暖かくぬめりとした感覚で気がつく。
そして、そっと右耳をさわると、そこには歯型があり耳が無くなっていた。
「ぎゃああああああ?! あ、アリシアなにをッ――――ひぃあああああああ?! なんだキサマはあああ?!」
そこに居たのはアリシアだった。
が、髪は血管でできており、目は漆黒にくぼみ、衣服は無いが、セイントローブだけはかぶっていた。
あの被り物に騙された?!
そう思ったときには既に遅く、アリシアの化け物は俺の体に喰らいつく。
「やめ゛え゛え゛! 痛た゛い゛痛た゛い゛痛た゛い゛痛た゛い゛痛た゛い゛!!」
『兄上様兄上様兄上様兄上様兄上様兄上様兄上様兄上様……』
「おねが……ギャアアアア?! 腕をちぎるなああああああ!! ごふぉ……ノ……ド……が……」
い、息が出来ぬ?!
この仕打ちは何だ?! こんな化け物にオレは喰われるのか?!
いやだ、いやだ、死にたくな――――――。
船倉にひびく生々しい咀嚼音で、俺は喰われている事に恐怖しか感じれない。
一秒が一年に感じるほどに長く辛い苦しい時間。
それをどうする事も出来ず、オレは次第に痛みに耐えきれなくなり気が狂う事しか出来なかった。
◇
――ゲスダーが最悪の海の魔物と融合し、数分後の旗艦の一室にヴァルマークは居た。
彼の足元には多数の死体が転がっており、その中には船長の姿も見える。
そして最後に残った、震える女性士官へ向き直ると、剣を向けて話す――。
「ひっぃ、殿下……どうか……お許しを」
「今から十分前の事だ。キサマはどこにおった? なぁ答えてはくれぬか?」
「そ、それは……」
「んん。聞こえないのか? ならその耳は要らぬな」
言いワケがましいクズが。まずは剣を一振りし、女性士官の右耳を落とす。
「ぎゃあああああ!? お、お許しを!!」
「今からニ十分前の事だ。キサマは何をしておった?」
「ヴァ、ヴァルマーク様を案じておりました! ですから聖女が逃げ出さないように、私はあの娘の足に魔法を放って転ばせたのです!!」
「ほぉ……我が妹の足にか。ならキサマもその足を捧げてみよ!」
骨を断ち切る鈍く硬い音がひびき、女性士官は口から泡を吹き倒れる。
「そもそもオレを見捨てた事で死罪確定だ、タワケめが!!」
「や、やめ、やめてくだギャアアアア!!」
ヤメルわけがなかろうが馬鹿め。
両目を剣で突かれた気分はどうだ? いや、まだ甘いな。さらにそれを押し込みコロス。
みっともなく暴れおって下民が。
「フン、逆賊めが。どいつもコイツも役に立たない。ここからどう脱出する? クソ、なぜこうなった!? 俺は皇帝ぞ? アスガルド帝国の皇帝ぞ!? それがなぜこんな目に! それもこれもアリシアのヤツが、こんな島を見つけたから……ん?」
剣を転がる死体へ何度も突き刺して苛つきを抑えていた時、背後の扉がきしみながら開く。
そこを見ると、ゾンビに似た肉の塊が、這いずりながら部屋へと入ってきたのが見える。
「なッ!? なんだキサマは!! ひッひぃぃぃ」
その肉塊は両手を死体へと伸ばし、それを口に似たナニカで喰らいつく。
恐ろしい肉をすする音と、咀嚼音にゾっとして尻もちを付き後ずさる。
その音に気がついたのか、ゆっくりと手らしきモノをオレへと向けて来る。気色が悪すぎるぞ!?
奥の部屋へと扉を開き、急いで鍵を締めてやり過ごす。
「な、なんなのだあの化け物は……だ、だれぞある!? オレを守れ! オレを守り、帝城へもどる事が出来たあかつきには、好きな褒美をくれてやるぞ! 誰ぞ名乗り出ぬか!!」
返事を待つ事数十秒。
威勢のよい部下の返事は聞こえず、それに苛立ち周囲を見渡すが、違和感を感じる。
ここは先程まで下級兵がおり、その中から船長などを連れ出したのだ。
ならば複数人がいていいはずだが、誰もオレの命に反応をしない。
苛つきながら部屋のすみをよく見れば、兵士が集まっていた。そう……死体となって。
「あひゃああああ!? な、なぜ死んでいるのだッ?! 先程まで普通にしていたではないか!!」
その一部がモゾリと動き、頭らしきものがムクリとオレを見る。
「ぬ?! 生きていたのなら返事をせぬか!! まぁよい、今すぐ脱出をするぞ! 付いて参れ!! だが向こうはダメだ、右の通路から脱出せよ!」
そういいながら足を動かそうとするが、左足を誰かに掴まれて倒れてしまう。
「何や……ひぁあああああ?! き、キサマは船長?! なぜ生きてお……る?」
よく見れば船長の胴体が長い。
その先にあるのは、壁を壊して来た先程の白い肉片みたいなナニカだ。
それに寄生されたのか、船長は虚ろな瞳でオレへと話す。
「でんが……一人で……逃げ……る……なんて……ゆるさ……ない」
「は、離さぬか馬鹿者がッ!!」
クソ、化け物! 汚い手を離すのだ! なぜ皇帝の俺がこんな目に。
何とか逃げ切り、次の部屋の扉へと手をかけた瞬間、先程の生き残りが覆いかぶさってきた。
「殿がぁぁ……ハラが減りました……」
「馬鹿者! 今はそれどころじゃ――ヒアアアアアアアア?!」
左耳をそいつに噛みちぎられ、熱くぬるい感覚で痛み認識したときには、もう遅い。
「オ、オレの左耳がああああああ?! くそぉどけえええ!!」
強引に押しのけ、なんとか廊下まで逃げる。
「ハァハァハァ……救命艇の場所までいけば……」
途中であちこちから湧いてくる白い肉片に、左ふくろはぎを噛みちぎられ、さらに角を曲がった所で右小指を噛み砕かれ、ほうほうの体で目的地である、救命艇の格納庫へと到着した。
「ぐぅぅ……痛い。痛すぎる……皇帝に即位したら、禁軍を引き連れてこの恨み必ずはらしてやるッ」
絶対にあの島は消し去ってやる。あのクソ生意気なガキも全部だ。
だがまずはこの痛みを何とかしたい。クソクソクソオオオオオオ!!
「絶対に……絶対に許さん……ハァハァ……ん? あれは……アリシア!! この兄を救いに来たのか?!」
救命艇の上にうずくまる、見慣れた聖女の証たる〝セイント・ローブの頭巾〟を被った娘がいた。
そうだ。あれは紛れもないオレの最愛の妹、アリシア!!
これで助かる! ヤツの戦闘力もさることながら、回復魔法は絶大だからな!!
「ハッハッハ! よく兄の窮地に駆けつけた!! まずはオレの傷を癒す栄誉をやろう…………どうした、なぜ黙っておる?」
なんだ? むくれておるのか? ふん、生意気な。
「何をしておる、早くせぬか!!」
「…………」
「チッ、なればオレがそこまで行ってやるからありがたく思え!!」
そう言いながらアリシアの元へと向かい、ヤツの眼の前にきた時にアリシアが静かに話す。
『今から十分前の事だ。キサマはどこにおった? なぁ答えてはくれぬか?』
なんだ……どこかで聞いたことのあるセリフ……?
「キサマ! 兄にむかってなんと言う口を利く!! 兄上様と呼ばぬか!! それより早く直せ!! 痛くてかなわんのだ!!」
『今からニ十分前の事だ。キサマは何をしておった?』
また何を言い出す? ん……まて、まてよ。これは俺が先程言った事か?
「いい加減にせぬかアリシア! なぜ俺が先程言った事を真似する?! 早く回復しろ!」
『……んん。聞こえないのか? ならその耳は要らぬな』
フザケタ事を言うアリシアに、怒りのまま拳を叩き込む寸前、右耳に〝ざりっ〟とした音と共に、またもや暖かくぬめりとした感覚で気がつく。
そして、そっと右耳をさわると、そこには歯型があり耳が無くなっていた。
「ぎゃああああああ?! あ、アリシアなにをッ――――ひぃあああああああ?! なんだキサマはあああ?!」
そこに居たのはアリシアだった。
が、髪は血管でできており、目は漆黒にくぼみ、衣服は無いが、セイントローブだけはかぶっていた。
あの被り物に騙された?!
そう思ったときには既に遅く、アリシアの化け物は俺の体に喰らいつく。
「やめ゛え゛え゛! 痛た゛い゛痛た゛い゛痛た゛い゛痛た゛い゛痛た゛い゛!!」
『兄上様兄上様兄上様兄上様兄上様兄上様兄上様兄上様……』
「おねが……ギャアアアア?! 腕をちぎるなああああああ!! ごふぉ……ノ……ド……が……」
い、息が出来ぬ?!
この仕打ちは何だ?! こんな化け物にオレは喰われるのか?!
いやだ、いやだ、死にたくな――――――。
船倉にひびく生々しい咀嚼音で、俺は喰われている事に恐怖しか感じれない。
一秒が一年に感じるほどに長く辛い苦しい時間。
それをどうする事も出来ず、オレは次第に痛みに耐えきれなくなり気が狂う事しか出来なかった。
0
お気に入りに追加
412
あなたにおすすめの小説
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
変わり者と呼ばれた貴族は、辺境で自由に生きていきます
染井トリノ
ファンタジー
書籍化に伴い改題いたしました。
といっても、ほとんど前と一緒ですが。
変わり者で、落ちこぼれ。
名門貴族グレーテル家の三男として生まれたウィルは、貴族でありながら魔法の才能がなかった。
それによって幼い頃に見限られ、本宅から離れた別荘で暮らしていた。
ウィルは世間では嫌われている亜人種に興味を持ち、奴隷となっていた亜人種の少女たちを屋敷のメイドとして雇っていた。
そのこともあまり快く思われておらず、周囲からは変わり者と呼ばれている。
そんなウィルも十八になり、貴族の慣わしで自分の領地をもらうことになったのだが……。
父親から送られた領地は、領民ゼロ、土地は枯れはて資源もなく、屋敷もボロボロという最悪の状況だった。
これはウィルが、荒れた領地で生きていく物語。
隠してきた力もフルに使って、エルフや獣人といった様々な種族と交流しながらのんびり過ごす。
8/26HOTラインキング1位達成!
同日ファンタジー&総合ランキング1位達成!
【完結】異世界で小料理屋さんを自由気ままに営業する〜おっかなびっくり魔物ジビエ料理の数々〜
櫛田こころ
ファンタジー
料理人の人生を絶たれた。
和食料理人である女性の秋吉宏香(あきよしひろか)は、ひき逃げ事故に遭ったのだ。
命には関わらなかったが、生き甲斐となっていた料理人にとって大事な利き腕の神経が切れてしまい、不随までの重傷を負う。
さすがに勤め先を続けるわけにもいかず、辞めて公園で途方に暮れていると……女神に請われ、異世界転移をすることに。
腕の障害をリセットされたため、新たな料理人としての人生をスタートさせようとした時に、尾が二又に別れた猫が……ジビエに似た魔物を狩っていたところに遭遇。
料理人としての再スタートの機会を得た女性と、猟りの腕前はプロ級の猫又ぽい魔物との飯テロスローライフが始まる!!
おっかなびっくり料理の小料理屋さんの料理を召し上がれ?
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
ポーション必要ですか?作るので10時間待てますか?
chocopoppo
ファンタジー
松本(35)は会社でうたた寝をした瞬間に異世界転移してしまった。
特別な才能を持っているわけでも、与えられたわけでもない彼は当然戦うことなど出来ないが、彼には持ち前の『単調作業適性』と『社会人適性』のスキル(?)があった。
第二の『社会人』人生を送るため、超資格重視社会で手に職付けようと奮闘する、自称『どこにでもいる』社会人のお話。(Image generation AI : DALL-E3 / Operator & Finisher : chocopoppo)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる