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特別蔵書室 2
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特別蔵書室へ瞬間移動して、最初に目に飛び込んできたのは首を九十度曲げた巨大フクロウの顔だった。
フクロウはクリクリとまん丸い目をぱちぱちさせ、ツバキたちは目を見開いて停止する。
数秒の間ののち、フクロウは口をパカっと開けた。
『侵にゅ』
「静かに!!」
大声で警備員を呼ばれる前にツバキが能力で止めた。なんとかうまくいったがドキドキして手が震えている。
蔵書室の中心にフクロウはいた。ツバキが楽々入れるほど大きな鳥かごの中に入っており、叫びたいのに叫べないもどかしさで嘴をひくひく動かしている。ツバキはフクロウと睨みあったまま、じりじり近づいた。
「声を出さないで答えて。あなたはどこに何の本があるか知ってる?」
こくりと一回頷いた。
「ここに精霊に関する本があると聞いたのだけど、ある?」
頷く。
「どこにあるか教えて。小さい声でね」
フクロウは不服そうに顔を思いっきりしかめた後、嘴を小さく開けた。
『五-二十二-キ』
「ありがとう。私たちが出ていくまで眠っていてもらえる?」
フクロウは返事もせずにすっと眠りに落ちた。
その様子にトキツが感心する。
「だいぶ自由に扱えるようになったんだね」
「この力はね。カオウの力はなかなかうまくできないのよね」
瞬間移動は何度か挑戦しているが、一週間前頭に大きなたんこぶを作り女官と侍女全員に怒られたばかり。
空間は小物の出し入れくらいならできるようになった。
「そんなことより、どこかしら。」
あたりを見回す。蔵書室というからもっとこじんまりした埃っぽい部屋を想像していたが、ここは空気も澄んでおり、天井まで十メートル以上はありそうな壁にびっしり本が敷き詰められていた。だが本はどれも古く重厚な背表紙で歴史を感じさせる。内容も過激なものが多そうだ。妖魔召喚術など現在は禁忌とされている魔術、人体解剖、死霊の作り方などなど。聞き耳を立てるとぶつくさ呟いている本や、黒煙が漏れでている本もある。開けば本の世界へ引きずり込まれる本もあるかもしれない。
番号から、目的の本は八メートルほど上の棚にありそうだった。しかし見る限りここには梯子がない。普段はフクロウが取り出しているのだろうか。
「カオウ、飛んでくれる?」
「ん」
カオウはツバキを横抱きにして一気に飛んだ。あっと言う間に遠ざかる地面が高揚感と恐怖感の中間の何とも言えない心地を生む。この感覚は何度体験しても楽しい。
「ねえカオウ。私は空を飛べるようにはならないのかな?」
「空飛ぶのは、俺たちの種族の性質であって能力じゃないから無理だな」
「なんだ。残念」
「俺がいつでも飛んでやるからいいだろ」
カオウに優しく微笑まれ、ツバキはぱっと本棚へ視線を向けた。平静を装って本棚に貼られた番号を確認し始める。
以前のカオウ相手なら何にも思わなかったのに、今の姿になってから心が少しだけざわつく。カオウもわざとそういう態度をとっているように思う。脱皮直後のように感情をぶつけてくることはもうないが(寝ぼけたのは抜きにして)、指先にキスされたり唇に触れられたり、スキンシップは確実に前より甘くなっている。
非常に困る。
「あった。これじゃね?」
カオウは宙に胡坐をかいてその上にツバキを座らせてから、右手を本棚へ伸ばした。
思考が完全に本から遠ざかっていたツバキは慌ててカオウから本を受け取る。
五センチくらいの厚みの、数十年どころではない年数が経っていそうな代物。
落としてしまうと怖いので、トキツたちの元へ戻ってから中を開く。バルカタル語と同じ文字を使われているが古語なのか知らない単語が並び、解読には時間がかかりそうだった。挿絵もあり、口のない人のような生き物、手足が長い蛙、翼が生えた鰐のような生物が描かれているが、線が滲んでいてかなり不気味だ。
「これが精霊?」
「うん。他にもいるけど」
「伝説をまとめた本の絵はもっとかわいらしかったのに」
「人間は都合のいいように話を変えるからな」
こじんまりした少女のような姿を想像していたツバキはがっかりしながら、さらにぱらぱらとめくっていく。
そして、一つの図に目が止まり、目を見開く。
「……どうして、この紋章がここに?」
それは、菱形の中に五芒星が描かれた図。
ロナロの紋章だった。
「精霊の本に、どうしてロナロの紋章があるんだろう」
答えが返ってこないと知っていながらつぶやく。
一番可能性があるのは、ロナロの民は精霊を信仰しており、あの紋章はその象徴だったという考えだ。精霊信仰は現在は禁じられていないが、貴族内ではいまだに異端とされている。だからこそこの館内には似たような伝説が載っている本しかないのだろう。それにしても、昔とはいえ皇帝が禁じた本が城内に残っていると皇族に知られるのは本当はよくないことではないだろうか。あんな口の軽い司書で大丈夫なのか不安になったが、今回は助かったのでよしとする。
「この紋章が何なのか確かめたい」
「なんで?」
カオウは全く興味がないのか、他の本の背表紙を眺めながら浮遊していた。
「気にならない? 精霊とロナロは関係があるのか。ティデェンって言葉も何かわかるかも」
「別にー」
「今度の休みにロナロ村へ行ってみようよ」
「だめだ」
強い口調で止めたのはトキツだった。すごく険しい顔をしている。
普段怒らない人が怒ると怖い。ツバキは少し青ざめた。
トキツは言った瞬間まずいと思ったようで、首の後ろをポリポリかいて眉尻を下げる。
「ごめん。でも、ロナロ村は今は封鎖されているから行けない」
「封鎖? どうして?」
「詳しくは知らない」
「本当に?」
ツバキがずいとトキツの前に立つ。
澄んだ碧の目に睨まれるが、それでもトキツは腕を組んで口籠る。知っているが言えない。そんな表情をしていた。
「お兄様に口止めされているの?」
「ああ。だから、勘弁してくれ」
トキツがツバキの護衛の他に、ジェラルドの手伝いをしていることは知っていた。
彼が怒るほどのものがあの村に隠されているのだろうか。
隠されると気になる。
「じゃあカオウに連れてって……」
「待て待て」
トキツはため息をついた。
ロナロの村が何者かに襲われ村人全員殺されたことは機密事項だ。しかもその犯人がレオかもしれないのだから、余計にツバキには言うべきでない。
気になるような言い方をしたのがまずかったなとトキツは反省し、何とか気をそらす方法を考える。
「精霊とロナロの関係が知りたいだけだろ? なら、他にも適任がいるじゃないか」
「適任?」
「彼らはエイラトにいる。観光のついでに会えると思うぞ」
「あっ。そうか」
ツバキの目がキラキラしてきた。珍しく興味深そうに本を読んでいたカオウへ朗らかな声を上げる。
「カオウ、一番最初の観光地はエイラトにするわよ。そこでアフランとルファに会いに行く」
トキツはほっと胸をなでおろした。
フクロウはクリクリとまん丸い目をぱちぱちさせ、ツバキたちは目を見開いて停止する。
数秒の間ののち、フクロウは口をパカっと開けた。
『侵にゅ』
「静かに!!」
大声で警備員を呼ばれる前にツバキが能力で止めた。なんとかうまくいったがドキドキして手が震えている。
蔵書室の中心にフクロウはいた。ツバキが楽々入れるほど大きな鳥かごの中に入っており、叫びたいのに叫べないもどかしさで嘴をひくひく動かしている。ツバキはフクロウと睨みあったまま、じりじり近づいた。
「声を出さないで答えて。あなたはどこに何の本があるか知ってる?」
こくりと一回頷いた。
「ここに精霊に関する本があると聞いたのだけど、ある?」
頷く。
「どこにあるか教えて。小さい声でね」
フクロウは不服そうに顔を思いっきりしかめた後、嘴を小さく開けた。
『五-二十二-キ』
「ありがとう。私たちが出ていくまで眠っていてもらえる?」
フクロウは返事もせずにすっと眠りに落ちた。
その様子にトキツが感心する。
「だいぶ自由に扱えるようになったんだね」
「この力はね。カオウの力はなかなかうまくできないのよね」
瞬間移動は何度か挑戦しているが、一週間前頭に大きなたんこぶを作り女官と侍女全員に怒られたばかり。
空間は小物の出し入れくらいならできるようになった。
「そんなことより、どこかしら。」
あたりを見回す。蔵書室というからもっとこじんまりした埃っぽい部屋を想像していたが、ここは空気も澄んでおり、天井まで十メートル以上はありそうな壁にびっしり本が敷き詰められていた。だが本はどれも古く重厚な背表紙で歴史を感じさせる。内容も過激なものが多そうだ。妖魔召喚術など現在は禁忌とされている魔術、人体解剖、死霊の作り方などなど。聞き耳を立てるとぶつくさ呟いている本や、黒煙が漏れでている本もある。開けば本の世界へ引きずり込まれる本もあるかもしれない。
番号から、目的の本は八メートルほど上の棚にありそうだった。しかし見る限りここには梯子がない。普段はフクロウが取り出しているのだろうか。
「カオウ、飛んでくれる?」
「ん」
カオウはツバキを横抱きにして一気に飛んだ。あっと言う間に遠ざかる地面が高揚感と恐怖感の中間の何とも言えない心地を生む。この感覚は何度体験しても楽しい。
「ねえカオウ。私は空を飛べるようにはならないのかな?」
「空飛ぶのは、俺たちの種族の性質であって能力じゃないから無理だな」
「なんだ。残念」
「俺がいつでも飛んでやるからいいだろ」
カオウに優しく微笑まれ、ツバキはぱっと本棚へ視線を向けた。平静を装って本棚に貼られた番号を確認し始める。
以前のカオウ相手なら何にも思わなかったのに、今の姿になってから心が少しだけざわつく。カオウもわざとそういう態度をとっているように思う。脱皮直後のように感情をぶつけてくることはもうないが(寝ぼけたのは抜きにして)、指先にキスされたり唇に触れられたり、スキンシップは確実に前より甘くなっている。
非常に困る。
「あった。これじゃね?」
カオウは宙に胡坐をかいてその上にツバキを座らせてから、右手を本棚へ伸ばした。
思考が完全に本から遠ざかっていたツバキは慌ててカオウから本を受け取る。
五センチくらいの厚みの、数十年どころではない年数が経っていそうな代物。
落としてしまうと怖いので、トキツたちの元へ戻ってから中を開く。バルカタル語と同じ文字を使われているが古語なのか知らない単語が並び、解読には時間がかかりそうだった。挿絵もあり、口のない人のような生き物、手足が長い蛙、翼が生えた鰐のような生物が描かれているが、線が滲んでいてかなり不気味だ。
「これが精霊?」
「うん。他にもいるけど」
「伝説をまとめた本の絵はもっとかわいらしかったのに」
「人間は都合のいいように話を変えるからな」
こじんまりした少女のような姿を想像していたツバキはがっかりしながら、さらにぱらぱらとめくっていく。
そして、一つの図に目が止まり、目を見開く。
「……どうして、この紋章がここに?」
それは、菱形の中に五芒星が描かれた図。
ロナロの紋章だった。
「精霊の本に、どうしてロナロの紋章があるんだろう」
答えが返ってこないと知っていながらつぶやく。
一番可能性があるのは、ロナロの民は精霊を信仰しており、あの紋章はその象徴だったという考えだ。精霊信仰は現在は禁じられていないが、貴族内ではいまだに異端とされている。だからこそこの館内には似たような伝説が載っている本しかないのだろう。それにしても、昔とはいえ皇帝が禁じた本が城内に残っていると皇族に知られるのは本当はよくないことではないだろうか。あんな口の軽い司書で大丈夫なのか不安になったが、今回は助かったのでよしとする。
「この紋章が何なのか確かめたい」
「なんで?」
カオウは全く興味がないのか、他の本の背表紙を眺めながら浮遊していた。
「気にならない? 精霊とロナロは関係があるのか。ティデェンって言葉も何かわかるかも」
「別にー」
「今度の休みにロナロ村へ行ってみようよ」
「だめだ」
強い口調で止めたのはトキツだった。すごく険しい顔をしている。
普段怒らない人が怒ると怖い。ツバキは少し青ざめた。
トキツは言った瞬間まずいと思ったようで、首の後ろをポリポリかいて眉尻を下げる。
「ごめん。でも、ロナロ村は今は封鎖されているから行けない」
「封鎖? どうして?」
「詳しくは知らない」
「本当に?」
ツバキがずいとトキツの前に立つ。
澄んだ碧の目に睨まれるが、それでもトキツは腕を組んで口籠る。知っているが言えない。そんな表情をしていた。
「お兄様に口止めされているの?」
「ああ。だから、勘弁してくれ」
トキツがツバキの護衛の他に、ジェラルドの手伝いをしていることは知っていた。
彼が怒るほどのものがあの村に隠されているのだろうか。
隠されると気になる。
「じゃあカオウに連れてって……」
「待て待て」
トキツはため息をついた。
ロナロの村が何者かに襲われ村人全員殺されたことは機密事項だ。しかもその犯人がレオかもしれないのだから、余計にツバキには言うべきでない。
気になるような言い方をしたのがまずかったなとトキツは反省し、何とか気をそらす方法を考える。
「精霊とロナロの関係が知りたいだけだろ? なら、他にも適任がいるじゃないか」
「適任?」
「彼らはエイラトにいる。観光のついでに会えると思うぞ」
「あっ。そうか」
ツバキの目がキラキラしてきた。珍しく興味深そうに本を読んでいたカオウへ朗らかな声を上げる。
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