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シーズン7-Ve’z&エミド調査編
191-監視者と鸛
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「ここはこれだけなのか?」
私は最上階を探す。
どうも、今私が居るのは位置的には最上階ではなく、その一個下らしい。
情報ルームはここのようだが、これより上に何があるのか知りたい。
「といっても、扉のようなものもないな」
今いる階はたった一室だけで、上の階への入り口はどこにもないように見える。
上の階はただの機構部分ならいいんだけど....
壁を叩いたり、スキャナーで調べてみるけど、やっぱり何もなかった。
「カルセール.......」
打破者なら上の階に進ませてくれればいいのに。
そう思っていたら、カルセールがホルスターの中で変形した。
ホルスターから飛び出したカルセールが床に落ちた途端、そこから放射状に無数の赤い幾何学模様が走った。
「何が.....!?」
同時に、床が動き出した。
私の立っている場所が円形に縁どられて、上に向かって動き出す。
原理は分からないけど浮いている。
上を見ると、いつの間にか円形の穴が開いていた。
「こんな部屋が....」
上の部屋は確かにあった。
窓みたいなものが周囲に八つ。
部屋の真ん中に、カラオケのマイクみたいな形状の装置があった。
カルセールを拾って向ける。
だけど、カルセールは反応を示さなかった。
代わりに、装置から光が飛んできた。
「うわっ!?」
光に覆われた瞬間に、何かの情報が私の中に流れ込んできた。
知らない言語。
だけど、そのうちに、わかるようになってきた。
『偵察隊が見ている 逃げろ』
その言葉がわかった瞬間、私は我に返る。
「........ラビ! アドアステラの発進準備!」
『....わかったよ!』
私は急いで穴から飛び降りて、下を目指した。
その時、観測塔の外では。
明滅を繰り返していた観測塔が発光し始め、その強度が強くなりすぎたために直視できないレベルにまでなっていた。
だが、異変はそれだけにとどまらなかった。
『ワープアウト反応』
「味方ですか....?」
『いいえ、識別信号を発していません....砲撃感知』
直後。
アドアステラが轟音とともに激しく振動する。
ワープアウトしてきた艦が発砲し、それがシールドを貫通して船体を破壊したのである。
『脆弱 破壊 可能 攻撃 第二 段階 移行』
その存在の名前は絶滅者。
エクスタミネーター・ノクティラノスである。
アドアステラを撃ったのは、その体の後部から生えているように見える触手型の砲台である。
その触手型の砲台が、一斉にアドアステラの方に向いた。
「....まずいな、こっちのシールドが余裕で貫通されるなんて....シトリン、船を出して」
『どうされるのですか?』
「私がシャトルで迎えに行くよ」
「....いいえ、シャトルでは単独のワープは不可能です、新型艇を使ってください」
敵の強さを感じ取ったラビは、アドアステラを留まらせるのを危険だと判断し、自分だけでカルを迎えに行くと言った。
だが、ファイスはそれを止めるでもなく、ポケットから出したキーをラビに放り投げた。
「これは?」
「新型機のキーだ。主人から整備を頼まれていた。......高かったらしいので、壊すな」
「ありがとっ!」
アドアステラは語らずの観測塔を離れ、即座にワープアウトした。
それを追って、エクスタミネーターノクティラノスがワープアウトしていく。
「そんな!?」
取り残されたカルは一瞬、外で立ち止まるが.....
『カル、こっちこっち!』
白と橙にカラーリングされた機体が、カルの方へ向かってくる。
「....ラビ!」
その機体は、「ストーク」と名付けられている。
今回の探索には使用しなかったが、二機の推進器とワープドライブを搭載した探索機である。
ラビはストークでカルを回収し、語らずの観測塔のある宙域を離脱してエクスプローラーズキャンプへと戻った。
私は最上階を探す。
どうも、今私が居るのは位置的には最上階ではなく、その一個下らしい。
情報ルームはここのようだが、これより上に何があるのか知りたい。
「といっても、扉のようなものもないな」
今いる階はたった一室だけで、上の階への入り口はどこにもないように見える。
上の階はただの機構部分ならいいんだけど....
壁を叩いたり、スキャナーで調べてみるけど、やっぱり何もなかった。
「カルセール.......」
打破者なら上の階に進ませてくれればいいのに。
そう思っていたら、カルセールがホルスターの中で変形した。
ホルスターから飛び出したカルセールが床に落ちた途端、そこから放射状に無数の赤い幾何学模様が走った。
「何が.....!?」
同時に、床が動き出した。
私の立っている場所が円形に縁どられて、上に向かって動き出す。
原理は分からないけど浮いている。
上を見ると、いつの間にか円形の穴が開いていた。
「こんな部屋が....」
上の部屋は確かにあった。
窓みたいなものが周囲に八つ。
部屋の真ん中に、カラオケのマイクみたいな形状の装置があった。
カルセールを拾って向ける。
だけど、カルセールは反応を示さなかった。
代わりに、装置から光が飛んできた。
「うわっ!?」
光に覆われた瞬間に、何かの情報が私の中に流れ込んできた。
知らない言語。
だけど、そのうちに、わかるようになってきた。
『偵察隊が見ている 逃げろ』
その言葉がわかった瞬間、私は我に返る。
「........ラビ! アドアステラの発進準備!」
『....わかったよ!』
私は急いで穴から飛び降りて、下を目指した。
その時、観測塔の外では。
明滅を繰り返していた観測塔が発光し始め、その強度が強くなりすぎたために直視できないレベルにまでなっていた。
だが、異変はそれだけにとどまらなかった。
『ワープアウト反応』
「味方ですか....?」
『いいえ、識別信号を発していません....砲撃感知』
直後。
アドアステラが轟音とともに激しく振動する。
ワープアウトしてきた艦が発砲し、それがシールドを貫通して船体を破壊したのである。
『脆弱 破壊 可能 攻撃 第二 段階 移行』
その存在の名前は絶滅者。
エクスタミネーター・ノクティラノスである。
アドアステラを撃ったのは、その体の後部から生えているように見える触手型の砲台である。
その触手型の砲台が、一斉にアドアステラの方に向いた。
「....まずいな、こっちのシールドが余裕で貫通されるなんて....シトリン、船を出して」
『どうされるのですか?』
「私がシャトルで迎えに行くよ」
「....いいえ、シャトルでは単独のワープは不可能です、新型艇を使ってください」
敵の強さを感じ取ったラビは、アドアステラを留まらせるのを危険だと判断し、自分だけでカルを迎えに行くと言った。
だが、ファイスはそれを止めるでもなく、ポケットから出したキーをラビに放り投げた。
「これは?」
「新型機のキーだ。主人から整備を頼まれていた。......高かったらしいので、壊すな」
「ありがとっ!」
アドアステラは語らずの観測塔を離れ、即座にワープアウトした。
それを追って、エクスタミネーターノクティラノスがワープアウトしていく。
「そんな!?」
取り残されたカルは一瞬、外で立ち止まるが.....
『カル、こっちこっち!』
白と橙にカラーリングされた機体が、カルの方へ向かってくる。
「....ラビ!」
その機体は、「ストーク」と名付けられている。
今回の探索には使用しなかったが、二機の推進器とワープドライブを搭載した探索機である。
ラビはストークでカルを回収し、語らずの観測塔のある宙域を離脱してエクスプローラーズキャンプへと戻った。
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