163 / 222
シーズン6-ビージアイナ戦線編
161-ロスミア到着
しおりを挟む
『そちらの艦、所属を明かせ』
「こちらエンフォース所属、アドアステラ。ロスミアⅦアウトポストへの輸送依頼を受けて参った」
『確認した。そのままアウトポストへ向かえ』
私たちは無事にロスミアへと到着した。
何故か、アッカネンとシンバに敵はいなかったので、後は楽だった。
それに.....
「中々美味しかったね」
「そうだね~...流石は帝国の輜重」
燃料、食料、修理用の素材がたっぷり積まれていた。
アドアステラのカーゴはとても広いが、それでも廊下に積み上げないといけないくらいには数があった。
これを売り払えば、それなりの額になるはずだ。
「みんなで山分けだね」
「ところで、カルはお金を何に使ってるの?」
「何も」
仲間の資金云々を立て替えたり、自分の装備に使う以外はほとんど使っていない。
「装備の整備にちょっと使うくらいかな」
「趣味はないの?」
趣味ねぇ....私には趣味と言える趣味はほとんどない。
「読書かな」
「ビジネス書籍しか買ってないのに?」
「とてもためになる」
「それを趣味とは言わないと思うよ?」
よく、分からない。
とにかく、活動資金には困らないはず。
「投資でもしてみようかな」
前世では、お兄ちゃんから貰ったお小遣いで投資を行っていた。
いつかお兄ちゃんにあげるためにやっていたのだけれど、数百万円に膨れ上がってどう渡そうか悩んでいるうちにここに来てしまった。
「...それより、売却注文は出した?」
「もう終わってるよ、こういうのは詳しいからね!」
ラビが万能過ぎて、他の仲間の出番が喰われているような気がするけど...
まあ、みんなはまだ子供みたいなものだから。
この先に期待するべきだろう。
「こちらエンフォース所属アドアステラ、戦域依頼を受領し、そちらの要求する物資を輸送してきた!」
『依頼IDを確認した、大型船ドックへ入港せよ!』
ガイドビーコンに従って、アドアステラをアウトポストへと入港させる。
直ぐに空荷の車両が到着し、荷下ろしが始まった。
「どうやって運び出すの?」
「行きと同じだ」
私は荷物を両手で持ち上げる。
そして、専用の通路を通って外へと出た。
「荷物の無事を確認しました、ありがとうございます。」
「ああ」
職員が、荷車に乗って去っていく。
次は、別の荷台の車が来る。
「帝国軍の物資の売却ですね?」
「そうだ」
「こちらの荷台へどうぞ、計算したのち送金します」
「分かった」
私たちは協力して、回収した物資を全て引き渡す。
全てを乗せた輸送車が、再びドックから去っていく。
「さて、用は済んだな」
「次はどうするのー?」
「.....この前哨基地にも戦域依頼板があると思う、次の依頼を探そう」
「了解」
ラビは頷いた。
「LP?」
「ロイヤルティポイント....忠誠ポイントだね」
私は口座に新しく増えたポイントに困惑していたが、ラビがその問いに答えてくれた。
「何ができる?」
「通常の買い物には利用できないけど、ある程度溜まったら海軍製の特殊な装備品とかと交換が出来る筈。到底無理だけど、王様と謁見できたりね」
「そういえばこの国、王国だったな....」
私は新たな通貨の登場に、困惑を隠せないのであった。
「こちらエンフォース所属、アドアステラ。ロスミアⅦアウトポストへの輸送依頼を受けて参った」
『確認した。そのままアウトポストへ向かえ』
私たちは無事にロスミアへと到着した。
何故か、アッカネンとシンバに敵はいなかったので、後は楽だった。
それに.....
「中々美味しかったね」
「そうだね~...流石は帝国の輜重」
燃料、食料、修理用の素材がたっぷり積まれていた。
アドアステラのカーゴはとても広いが、それでも廊下に積み上げないといけないくらいには数があった。
これを売り払えば、それなりの額になるはずだ。
「みんなで山分けだね」
「ところで、カルはお金を何に使ってるの?」
「何も」
仲間の資金云々を立て替えたり、自分の装備に使う以外はほとんど使っていない。
「装備の整備にちょっと使うくらいかな」
「趣味はないの?」
趣味ねぇ....私には趣味と言える趣味はほとんどない。
「読書かな」
「ビジネス書籍しか買ってないのに?」
「とてもためになる」
「それを趣味とは言わないと思うよ?」
よく、分からない。
とにかく、活動資金には困らないはず。
「投資でもしてみようかな」
前世では、お兄ちゃんから貰ったお小遣いで投資を行っていた。
いつかお兄ちゃんにあげるためにやっていたのだけれど、数百万円に膨れ上がってどう渡そうか悩んでいるうちにここに来てしまった。
「...それより、売却注文は出した?」
「もう終わってるよ、こういうのは詳しいからね!」
ラビが万能過ぎて、他の仲間の出番が喰われているような気がするけど...
まあ、みんなはまだ子供みたいなものだから。
この先に期待するべきだろう。
「こちらエンフォース所属アドアステラ、戦域依頼を受領し、そちらの要求する物資を輸送してきた!」
『依頼IDを確認した、大型船ドックへ入港せよ!』
ガイドビーコンに従って、アドアステラをアウトポストへと入港させる。
直ぐに空荷の車両が到着し、荷下ろしが始まった。
「どうやって運び出すの?」
「行きと同じだ」
私は荷物を両手で持ち上げる。
そして、専用の通路を通って外へと出た。
「荷物の無事を確認しました、ありがとうございます。」
「ああ」
職員が、荷車に乗って去っていく。
次は、別の荷台の車が来る。
「帝国軍の物資の売却ですね?」
「そうだ」
「こちらの荷台へどうぞ、計算したのち送金します」
「分かった」
私たちは協力して、回収した物資を全て引き渡す。
全てを乗せた輸送車が、再びドックから去っていく。
「さて、用は済んだな」
「次はどうするのー?」
「.....この前哨基地にも戦域依頼板があると思う、次の依頼を探そう」
「了解」
ラビは頷いた。
「LP?」
「ロイヤルティポイント....忠誠ポイントだね」
私は口座に新しく増えたポイントに困惑していたが、ラビがその問いに答えてくれた。
「何ができる?」
「通常の買い物には利用できないけど、ある程度溜まったら海軍製の特殊な装備品とかと交換が出来る筈。到底無理だけど、王様と謁見できたりね」
「そういえばこの国、王国だったな....」
私は新たな通貨の登場に、困惑を隠せないのであった。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
【マテリアラーズ】 惑星を巡る素材集め屋が、大陸が全て消失した地球を再興するため、宇宙をまたにかけ、地球を復興する
紫電のチュウニー
SF
宇宙で様々な技術が発達し、宇宙域に二足歩行知能生命体が溢れるようになった時代。
各星には様々な技術が広まり、多くの武器や防具を求め、道なる生命体や物質を採取したり、高度な
技術を生み出す惑星、地球。
その地球において、通称【マテリアラーズ】と呼ばれる、素材集め専門の集団がいた。
彼らにはスポンサーがつき、その協力を得て多くの惑星より素材を集める危険な任務を担う。
この物語はそんな素材屋で働き始めた青年と、相棒の物語である。
青年エレットは、惑星で一人の女性と出会う事になる。
数奇なる運命を持つ少女とエレットの織り成すSFハイファンタジーの世界をお楽しみください。
【VRMMO】イースターエッグ・オンライン【RPG】
一樹
SF
ちょっと色々あって、オンラインゲームを始めることとなった主人公。
しかし、オンラインゲームのことなんてほとんど知らない主人公は、スレ立てをしてオススメのオンラインゲームを、スレ民に聞くのだった。
ゲーム初心者の活字中毒高校生が、オンラインゲームをする話です。
以前投稿した短編
【緩募】ゲーム初心者にもオススメのオンラインゲーム教えて
の連載版です。
連載するにあたり、短編は削除しました。
強制ハーレムな世界で元囚人の彼は今日もマイペースです。
きゅりおす
SF
ハーレム主人公は元囚人?!ハーレム風SFアクション開幕!
突如として男性の殆どが消滅する事件が発生。
そんな人口ピラミッド崩壊な世界で女子生徒が待ち望んでいる中、現れる男子生徒、ハーレムの予感(?)
異色すぎる主人公が周りを巻き込みこの世界を駆ける!
『銀河を巡る魔法少女: 宇宙の果てに広がる冒険』
レオ
SF
夜空に輝く星々の中、普通の少女・ユウナは突然、宇宙の力に目覚める。彼女は星々の輝きを操る「魔法少女」としての運命を受け入れる。ユウナは宇宙を冒険するため、新たな仲間を求めて銀河の果てへと旅立つことを決意する。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる