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シーズン7-対エミド戦線
156-『ヌルレス』攻略戦-後編
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ヌルレスに領有権主張ユニットが係留され、領有権の獲得が始まる。
そして、エミドの残存艦隊が、領有権ユニットのある場所へと集結する。
『対象物を確認』
『優先攻撃対象に...』
しかし、既にそこに布陣していたストームブリンガー、スプリットダーク艦隊がエミド艦隊を迎撃する。
エミド艦隊は広範囲に展開することで電撃の誘導をかわし、P.O.Dによる薙ぎ払いでスプリットダークをまとめて攻撃した。
すぐにスプリットダークは装甲の修復を開始し、独特の回避機動を取る。
互いに一糸乱れぬ連携であり、それは形こそ違えど操られし者同士の戦いであった。
『連鎖陣形に誘導成功、攻撃開始』
その時。
ストームブリンガーを起点に、スプリットダークのVPRが放たれ、さらにエミド艦へと派生して、伝播していく。
その行動は、エミドには理解できなかった。
当然だ、エミドの艦には、脳に電極を埋め込まれた人間が入っている。
一応は部品とはいえ、補充に時間のかかるものを重要視するエミド側の思考ではあり得ないことだった。
だが、実際には異なる。
電撃はストームブリンガーに対してダメージは発生せず、ストームブリンガーが展開していた力場が完全に電気の内部破壊を防御したのである。
コンマ数秒の神業である。
『ストームブリンガー、誘導チップ排出』
『VPR拡散放射』
赤いP.O.Dの光と、青いVPRの稲妻が交差する。
加えてストームブリンガーは近づくエミド艦に体当たりを行い、領有権主張ユニットに近づけさせない。
『全体反転、旋回し回避運動』
エミド艦隊は各個撃破の姿勢に戻るが、そうなった瞬間にストームブリンガー艦隊のみが前衛から離脱し、ランダム機動で飛行しながらVPRを連発する。
常に盤面はオーロラ有利に動いており、エミド艦隊は回避し、先読みをして行動しようとするが...その時点で、既にオーロラの掌中であった。
『ゲートより敵艦が出現、数は15』
「ブラックガード、妨害を開始せよ。ベノムヴァイパー、ミアプラキドゥス、同時に攻撃開始!」
俺はサンダルフォンに搭乗しつつ、指示を飛ばす。
場所はもう一つのワームホールの前である。
「アークルート」と呼称されるワームホールに繋がっており、現在はナグルファーによってワームホールの主導権を奪っている最中だ。
そして、それが敵を呼び寄せている。
『しかし.....悔しいのう、妾の攻撃は通じんのじゃろう?』
「我慢だ我慢。A.O.Iは最終手段だからな」
シュッツェ・フリューゲルスのレーザー砲撃では敵にダメージを与えられない。
一瞬、VPR仕様のシュッツェ・フリューゲルスの開発も考えたが、あまりに時間的リソースが馬鹿げている。
いずれ戯れに開発する程度だろう。
「ルル、どんな具合だ?」
『分かりません、ただ......敵はあくまで、シン様狙いだと思います!』
「分かった、適当にヘイトを稼いだ後こっちに戻れ」
『分かりました!』
スワロー・エッジ:ウィルは、今までより遥かに性能が高められている。
だからこそ俺は、彼女に戦線に飛び出す権利を与えた。
絶対に失わないと確信しているからこそ――――いいや。
「信じていなければ、司令官失格だからな」
『何じゃ急に。お主が皆を信じている事など既に周知の事実じゃぞ』
「再確認だ、行くぞ」
『うむ』
俺は制帽を被り直し、エミドワームホールの奪取戦の指揮を執るのであった。
そして、エミドの残存艦隊が、領有権ユニットのある場所へと集結する。
『対象物を確認』
『優先攻撃対象に...』
しかし、既にそこに布陣していたストームブリンガー、スプリットダーク艦隊がエミド艦隊を迎撃する。
エミド艦隊は広範囲に展開することで電撃の誘導をかわし、P.O.Dによる薙ぎ払いでスプリットダークをまとめて攻撃した。
すぐにスプリットダークは装甲の修復を開始し、独特の回避機動を取る。
互いに一糸乱れぬ連携であり、それは形こそ違えど操られし者同士の戦いであった。
『連鎖陣形に誘導成功、攻撃開始』
その時。
ストームブリンガーを起点に、スプリットダークのVPRが放たれ、さらにエミド艦へと派生して、伝播していく。
その行動は、エミドには理解できなかった。
当然だ、エミドの艦には、脳に電極を埋め込まれた人間が入っている。
一応は部品とはいえ、補充に時間のかかるものを重要視するエミド側の思考ではあり得ないことだった。
だが、実際には異なる。
電撃はストームブリンガーに対してダメージは発生せず、ストームブリンガーが展開していた力場が完全に電気の内部破壊を防御したのである。
コンマ数秒の神業である。
『ストームブリンガー、誘導チップ排出』
『VPR拡散放射』
赤いP.O.Dの光と、青いVPRの稲妻が交差する。
加えてストームブリンガーは近づくエミド艦に体当たりを行い、領有権主張ユニットに近づけさせない。
『全体反転、旋回し回避運動』
エミド艦隊は各個撃破の姿勢に戻るが、そうなった瞬間にストームブリンガー艦隊のみが前衛から離脱し、ランダム機動で飛行しながらVPRを連発する。
常に盤面はオーロラ有利に動いており、エミド艦隊は回避し、先読みをして行動しようとするが...その時点で、既にオーロラの掌中であった。
『ゲートより敵艦が出現、数は15』
「ブラックガード、妨害を開始せよ。ベノムヴァイパー、ミアプラキドゥス、同時に攻撃開始!」
俺はサンダルフォンに搭乗しつつ、指示を飛ばす。
場所はもう一つのワームホールの前である。
「アークルート」と呼称されるワームホールに繋がっており、現在はナグルファーによってワームホールの主導権を奪っている最中だ。
そして、それが敵を呼び寄せている。
『しかし.....悔しいのう、妾の攻撃は通じんのじゃろう?』
「我慢だ我慢。A.O.Iは最終手段だからな」
シュッツェ・フリューゲルスのレーザー砲撃では敵にダメージを与えられない。
一瞬、VPR仕様のシュッツェ・フリューゲルスの開発も考えたが、あまりに時間的リソースが馬鹿げている。
いずれ戯れに開発する程度だろう。
「ルル、どんな具合だ?」
『分かりません、ただ......敵はあくまで、シン様狙いだと思います!』
「分かった、適当にヘイトを稼いだ後こっちに戻れ」
『分かりました!』
スワロー・エッジ:ウィルは、今までより遥かに性能が高められている。
だからこそ俺は、彼女に戦線に飛び出す権利を与えた。
絶対に失わないと確信しているからこそ――――いいや。
「信じていなければ、司令官失格だからな」
『何じゃ急に。お主が皆を信じている事など既に周知の事実じゃぞ』
「再確認だ、行くぞ」
『うむ』
俺は制帽を被り直し、エミドワームホールの奪取戦の指揮を執るのであった。
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