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シーズン2-クロトザク終戦
056-機転を起点に
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OSSSの充填が開始され、ドローンが包囲を開始する前に後衛ドローンに直撃を食らわせる。
だが、未知のシールドによってまたもや弾かれてしまう。
『シールド、10%に低下!』
「ブースターを全部切れ! アーマー防御に換装する!」
その時点でシンは防御手段を切り替える。
「この俺がアーマー教に改宗する羽目になるとは...とほほ」
シンは誰にも聞こえないように呟くと、戦況に目を戻した。
最後の一撃によってシールドが破壊され、Noa-Tunは無防備な状態となる。
「リーンフォースモードはまだ使うな! アーマーリペアラ最大稼働!」
『了解、オーバークロックしますか?』
「させなくていい、このまま維持する!」
その頃、ネムとルルは、居住区へと隔離されていた。
雷鳴のような破砕音が遠くから響いてきて、二人はつい耳を伏せる。
「お姉ちゃん...」
「...きっと負けないわよ、シン様は...!」
居住区の装甲は厚く、シンは二人がそこにいれば安心して戦えると判断したのだ。
ルルはまた戦闘機に乗って戦うと抗弁したものの、
「あの時はたまたま手が無かった、だが今は打てる手はある...任せろ」
と返され、何も言うことができなかった。
任せろと言われたからには。
「...でも、不安だわ」
シンが居住区に隠れろと言った。
それはつまり、シールドを抜かれる事を最初から予想していたという事。
「勝てるのかな...」
「大丈夫って言ってるでしょ、シン様は...権謀術数の天才でもあるのよ」
「だよね!」
笑顔になった妹を見て、ルルは思う。
負けないで、と。
『ドローンが味方の艦隊に攻撃しています』
「全ての兵装をオーバークロック! 焦げ付いても構わない、とにかく反撃の手を緩めるな!」
シンビオシスを旗艦とする艦隊は、戦場のど真ん中で戦い続けていた。
だが、そのせいでドローンに付け狙われ、攻撃の優先権を貰っていた。
「........待てよ」
その時、シンは一瞬硬直する。
そして、閃いた様に前を見た。
「......オーロラ、ラー・アークを出そう」
『しかし.....技術解析がまだ...』
「そんな暇あるかっ! とにかく、あれのシールド出力を奪う装置が必要だ」
『それでしたら、取り外してホールドスターから直接照射しましょう』
「....そうだな」
シンは思い直し、オーロラに命じた。
「直ちに行え!」
『はい!』
ラー・アークに装備されていたシールド低下装置が取り外され、ホールドスターの上部へと運ばれていく。
『配備完了!』
「よし、シージレギオン出撃! シールドが消失すると同時に攻撃を行え!」
ホールドスターの上部から迫り出したシールドキャンセラーが、ありったけのエネルギー供給を受けて、範囲内の全ての艦のシールド出力を低下させた。
もともと二度も決戦兵器を受けていた後衛のシールドは、それで完全に消失した。
そして、背後にシージレギオンの残存艦が回り込んだ。
「見せてやる、爆撃艦の意地を!」
反転したシージレギオンは、容赦なくボムを投射する。
直後に巻き起こった爆発に巻き込まれ、シージレギオン艦隊はバラバラに吹き飛ぶ。
だが。
『敵後衛ドローン6機撃沈。残り2機は榴弾による輻射を受け、沈黙しました』
「よし」
シンは沈んだシージレギオン艦隊に敬意を込めて礼をし、次の指令へと移るのであった。
だが、未知のシールドによってまたもや弾かれてしまう。
『シールド、10%に低下!』
「ブースターを全部切れ! アーマー防御に換装する!」
その時点でシンは防御手段を切り替える。
「この俺がアーマー教に改宗する羽目になるとは...とほほ」
シンは誰にも聞こえないように呟くと、戦況に目を戻した。
最後の一撃によってシールドが破壊され、Noa-Tunは無防備な状態となる。
「リーンフォースモードはまだ使うな! アーマーリペアラ最大稼働!」
『了解、オーバークロックしますか?』
「させなくていい、このまま維持する!」
その頃、ネムとルルは、居住区へと隔離されていた。
雷鳴のような破砕音が遠くから響いてきて、二人はつい耳を伏せる。
「お姉ちゃん...」
「...きっと負けないわよ、シン様は...!」
居住区の装甲は厚く、シンは二人がそこにいれば安心して戦えると判断したのだ。
ルルはまた戦闘機に乗って戦うと抗弁したものの、
「あの時はたまたま手が無かった、だが今は打てる手はある...任せろ」
と返され、何も言うことができなかった。
任せろと言われたからには。
「...でも、不安だわ」
シンが居住区に隠れろと言った。
それはつまり、シールドを抜かれる事を最初から予想していたという事。
「勝てるのかな...」
「大丈夫って言ってるでしょ、シン様は...権謀術数の天才でもあるのよ」
「だよね!」
笑顔になった妹を見て、ルルは思う。
負けないで、と。
『ドローンが味方の艦隊に攻撃しています』
「全ての兵装をオーバークロック! 焦げ付いても構わない、とにかく反撃の手を緩めるな!」
シンビオシスを旗艦とする艦隊は、戦場のど真ん中で戦い続けていた。
だが、そのせいでドローンに付け狙われ、攻撃の優先権を貰っていた。
「........待てよ」
その時、シンは一瞬硬直する。
そして、閃いた様に前を見た。
「......オーロラ、ラー・アークを出そう」
『しかし.....技術解析がまだ...』
「そんな暇あるかっ! とにかく、あれのシールド出力を奪う装置が必要だ」
『それでしたら、取り外してホールドスターから直接照射しましょう』
「....そうだな」
シンは思い直し、オーロラに命じた。
「直ちに行え!」
『はい!』
ラー・アークに装備されていたシールド低下装置が取り外され、ホールドスターの上部へと運ばれていく。
『配備完了!』
「よし、シージレギオン出撃! シールドが消失すると同時に攻撃を行え!」
ホールドスターの上部から迫り出したシールドキャンセラーが、ありったけのエネルギー供給を受けて、範囲内の全ての艦のシールド出力を低下させた。
もともと二度も決戦兵器を受けていた後衛のシールドは、それで完全に消失した。
そして、背後にシージレギオンの残存艦が回り込んだ。
「見せてやる、爆撃艦の意地を!」
反転したシージレギオンは、容赦なくボムを投射する。
直後に巻き起こった爆発に巻き込まれ、シージレギオン艦隊はバラバラに吹き飛ぶ。
だが。
『敵後衛ドローン6機撃沈。残り2機は榴弾による輻射を受け、沈黙しました』
「よし」
シンは沈んだシージレギオン艦隊に敬意を込めて礼をし、次の指令へと移るのであった。
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