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シーズン2-クロトザク終戦
049-挙動不審
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三日後。
予測通りというべきか.....そうなって欲しくはなかったというべきか.....クロトザク本星のある宙域に、ドローン艦隊が出現した。
『大規模フリート接近! 司令官及び全ての戦闘班長は戦闘指揮所へ集合してください!』
ネム、ルルと食事をしていた俺は、食事を急いで片付けて戦闘指揮所へ向かう。
ルルもついて来ようとしたが、心配しないでネムと遊んでやれと厳命しておいた。
この間は緊急事態だから戦闘機に乗せたが、まだ子供なのに命を賭けさせるわけには行かない。
「状況報告!」
制帽を被り、俺は戦闘指揮所に上がる。
オーロラがすぐに詳細を表示してくれた。
『敵総数は500、こちらの約十倍です』
「増援を送っても、合計で200隻くらいにしかならないな...」
それならば、出せる答えはただ一つ。
「プロトスカウターを残し、全艦撤退せよ。要塞は放棄、また建てればいい」
『了解です』
撤退は仕方のない事だ。
ちょっと悔しいが、ドローン相手じゃ戦艦では歯が立たない。
当たったところで大したダメージにもならないからだ。
こちらもドローンを出せば...などと悠長なことは言ってられない。
適材適所、って奴だ。
「それから...オーロラ」
『はい』
俺はオーロラに命じる。
「俺にいい考えがある、プランBだ」
『サーイエッサー!』
オーロラは敬礼して叫んだ。
もう今更突っ込まないぞ。
さっさと撤退したNoa-Tun軍を前にして、潜む者はこう判断した。
『現有戦力では撃退不可能と判断し、建造中の要塞内に戦力を隠し撤退、こちらが要塞に接近すると同時に背後に次元跳躍を行い、挟撃するものと思われる』
戦力を半々に分割し、片方を要塞へと向かわせる。
だが、要塞をドローンが攻撃しても、一向に敵影が現れることはない。
放置されている資材も手付かずである。
『推測に誤りがあった事を確認、修正。』
潜む者は、今度は待ってみる事にした。
だが、三時間経っても、五時間経っても、七時間待ってみても何も来ない。
『???、理解不能。こちらの戦力を破壊できる可能性がある、拠点の完全放棄は合理的にあり得ない。再定義...』
ドローン艦隊は、潜む者が沈黙したので、事前のルーチンに従って艦隊に合流する。
『当惑星の先住民にはこちらに脅威となる可能性は存在しない。要塞を破壊後、直ちに帰還し敵最重要拠点のスキャンを行う』
潜む者はそう判断し、ドローン艦隊に意識を戻す。
ドローンたちは未知の脅威に反応するため、集合して方陣を組んでいた。
『これより次元跳躍に.........未確認の物体を確認。二時間前のスキャンデータには存在しません。再定義...!?』
直後。
ドローンの周囲に、複数の重力異常空間が発生する。
『さ、再定義...再定義...戦略上の重大な欠陥...索敵エラー...戦術アップデート...作戦プラン再定義...』
潜む者が考えているうちに、もう一つの事態が進行する。
ドローン艦隊のど真ん中に、四隻の戦艦が出現したのである。
四つの戦艦は、遮蔽を解くと同時に攻撃へと転じる。
全ての艦から、同時にエネルギーの衝撃波が放たれ、ドローンのシールドを吹き飛ばす。
直後、再度衝撃波が放たれ、ドローンは中央の空白地帯に集合する。
『未知の兵装...再定義...離脱用意...』
「わかりやすくて助かる」
ドローンの様子を見ていたシンはこれ以上ない程晴れやかな笑みを浮かべ、命じた。
「ミョルニルエコー、発信」
『ミョルニルエコー、発信します』
四隻の戦艦の上部にある砲台が開き、タレットの代わりに不恰好な灯籠のようなモノが突き出た。
直後、灯籠から放たれた電撃がドローンに直撃し、内部に甚大なダメージを与えて撃墜する。
雷はそのドローンから周囲のドローンに伝播し、6回ほど拡散した後に霧散する。
それは一度では終わらず、固まったドローンが完全に全滅するまで続いた。
予測通りというべきか.....そうなって欲しくはなかったというべきか.....クロトザク本星のある宙域に、ドローン艦隊が出現した。
『大規模フリート接近! 司令官及び全ての戦闘班長は戦闘指揮所へ集合してください!』
ネム、ルルと食事をしていた俺は、食事を急いで片付けて戦闘指揮所へ向かう。
ルルもついて来ようとしたが、心配しないでネムと遊んでやれと厳命しておいた。
この間は緊急事態だから戦闘機に乗せたが、まだ子供なのに命を賭けさせるわけには行かない。
「状況報告!」
制帽を被り、俺は戦闘指揮所に上がる。
オーロラがすぐに詳細を表示してくれた。
『敵総数は500、こちらの約十倍です』
「増援を送っても、合計で200隻くらいにしかならないな...」
それならば、出せる答えはただ一つ。
「プロトスカウターを残し、全艦撤退せよ。要塞は放棄、また建てればいい」
『了解です』
撤退は仕方のない事だ。
ちょっと悔しいが、ドローン相手じゃ戦艦では歯が立たない。
当たったところで大したダメージにもならないからだ。
こちらもドローンを出せば...などと悠長なことは言ってられない。
適材適所、って奴だ。
「それから...オーロラ」
『はい』
俺はオーロラに命じる。
「俺にいい考えがある、プランBだ」
『サーイエッサー!』
オーロラは敬礼して叫んだ。
もう今更突っ込まないぞ。
さっさと撤退したNoa-Tun軍を前にして、潜む者はこう判断した。
『現有戦力では撃退不可能と判断し、建造中の要塞内に戦力を隠し撤退、こちらが要塞に接近すると同時に背後に次元跳躍を行い、挟撃するものと思われる』
戦力を半々に分割し、片方を要塞へと向かわせる。
だが、要塞をドローンが攻撃しても、一向に敵影が現れることはない。
放置されている資材も手付かずである。
『推測に誤りがあった事を確認、修正。』
潜む者は、今度は待ってみる事にした。
だが、三時間経っても、五時間経っても、七時間待ってみても何も来ない。
『???、理解不能。こちらの戦力を破壊できる可能性がある、拠点の完全放棄は合理的にあり得ない。再定義...』
ドローン艦隊は、潜む者が沈黙したので、事前のルーチンに従って艦隊に合流する。
『当惑星の先住民にはこちらに脅威となる可能性は存在しない。要塞を破壊後、直ちに帰還し敵最重要拠点のスキャンを行う』
潜む者はそう判断し、ドローン艦隊に意識を戻す。
ドローンたちは未知の脅威に反応するため、集合して方陣を組んでいた。
『これより次元跳躍に.........未確認の物体を確認。二時間前のスキャンデータには存在しません。再定義...!?』
直後。
ドローンの周囲に、複数の重力異常空間が発生する。
『さ、再定義...再定義...戦略上の重大な欠陥...索敵エラー...戦術アップデート...作戦プラン再定義...』
潜む者が考えているうちに、もう一つの事態が進行する。
ドローン艦隊のど真ん中に、四隻の戦艦が出現したのである。
四つの戦艦は、遮蔽を解くと同時に攻撃へと転じる。
全ての艦から、同時にエネルギーの衝撃波が放たれ、ドローンのシールドを吹き飛ばす。
直後、再度衝撃波が放たれ、ドローンは中央の空白地帯に集合する。
『未知の兵装...再定義...離脱用意...』
「わかりやすくて助かる」
ドローンの様子を見ていたシンはこれ以上ない程晴れやかな笑みを浮かべ、命じた。
「ミョルニルエコー、発信」
『ミョルニルエコー、発信します』
四隻の戦艦の上部にある砲台が開き、タレットの代わりに不恰好な灯籠のようなモノが突き出た。
直後、灯籠から放たれた電撃がドローンに直撃し、内部に甚大なダメージを与えて撃墜する。
雷はそのドローンから周囲のドローンに伝播し、6回ほど拡散した後に霧散する。
それは一度では終わらず、固まったドローンが完全に全滅するまで続いた。
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