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序章
006-物資不足
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『艦隊総司令、重大な問題が発生しました』
「.....何だ?」
『燃料の備蓄が2か月分程しかありません』
「......そりゃまずいな」
セントラルコアは、理想のエネルギー機関ではあるが無限のエネルギー機関ではない。
燃料となるサイロプラムという物質を消費するのだ。
サイロプラムは質量としては割と嵩張る方であり、アイスベルトという場所に存在する氷塊を加工することで出来るイグニフロー同位体から生成できる。
「あー畜生!」
『落ち着いてください』
「.....弾薬庫はいい、最高速度で研究施設を修繕しろ。それが終わったら中型艦艇ドックを修繕してくれ。デルゲントを八隻、ペイルハーバーを二隻、ノックスを一隻出撃準備」
『....了解』
デルゲントは深宇宙採掘特化艦、ペイルハーバーは武装探索艦、ノックスは高速輸送艦だ。
国家の支配領域ではない領域で活動する俺たちユニオンにとって、嬉しい味方である。
「さて、寝るか」
俺は指示だけして寝ることにする。
15時間寝たらリペアラが使えるようになって、色々直して使えるようになる。
◇★◇
次の日。
目覚めた俺は報告を聞く。
「コアの出力は安定したか?」
『はい。出力90%にまで増加、指示通りストラクチャーリペアラを起動し、HPが87%まで回復しました。エネルギーの余剰が確認されましたので、バッテリーに給電し現在予備バッテリーは全て99.9%の水準を維持しています』
「研究施設はどうなってる?」
『現在、破損状態まで修復完了しました。機材の仕様は可能ですが進入は危険な状態です』
「了解、防護服で入るからリペアドローンは中型艦艇ドックに向かわせろ」
『はい』
俺はそう指示すると、戦闘指揮所から出る。
廊下に置いてあるコンテナから防護服を着用して、もう一つのコンテナからとあるものを取り出した。
「こいつがないと何もできないからな」
その名は、ブループリント。....所謂設計図だ。
そのまま見るとただの細長い棒だが、起動すれば棒の横から画面が出てきて設計図が確認できる仕様だ。
勿論、機械に掛けるときは必要なく、棒だけセットすれば工作機械が使える。
「俺だけで行くのは不安だな......作業ドローンを頼む」
『はい』
飛んできた作業ドローンのアームに掴まり、俺は半壊したままの構造を通り過ぎて研究施設まで向かう。
「ひでーな」
『突起物に気を付けてください』
俺は研究室内に入ると、工作機械に向かって歩く。
工作機械自体は超巨大で、窓の前にブループリントをセットする装置が置いてある。
俺はそこにブループリントをセットして、工作機械を起動する。
「素材は足りてるな」
作るものは「パワーコア」。
あらゆる機械製品の基礎になるもので、材料さえ揃っていれば最も簡単に製造できるものの一つだ。
俺はそれを大量生産することにする。
「早めに鉱物資源の調査を行わないとな」
俺はスカウトドローンを降下させる事も視野に置きつつ、パネルを操作するのであった。
「.....何だ?」
『燃料の備蓄が2か月分程しかありません』
「......そりゃまずいな」
セントラルコアは、理想のエネルギー機関ではあるが無限のエネルギー機関ではない。
燃料となるサイロプラムという物質を消費するのだ。
サイロプラムは質量としては割と嵩張る方であり、アイスベルトという場所に存在する氷塊を加工することで出来るイグニフロー同位体から生成できる。
「あー畜生!」
『落ち着いてください』
「.....弾薬庫はいい、最高速度で研究施設を修繕しろ。それが終わったら中型艦艇ドックを修繕してくれ。デルゲントを八隻、ペイルハーバーを二隻、ノックスを一隻出撃準備」
『....了解』
デルゲントは深宇宙採掘特化艦、ペイルハーバーは武装探索艦、ノックスは高速輸送艦だ。
国家の支配領域ではない領域で活動する俺たちユニオンにとって、嬉しい味方である。
「さて、寝るか」
俺は指示だけして寝ることにする。
15時間寝たらリペアラが使えるようになって、色々直して使えるようになる。
◇★◇
次の日。
目覚めた俺は報告を聞く。
「コアの出力は安定したか?」
『はい。出力90%にまで増加、指示通りストラクチャーリペアラを起動し、HPが87%まで回復しました。エネルギーの余剰が確認されましたので、バッテリーに給電し現在予備バッテリーは全て99.9%の水準を維持しています』
「研究施設はどうなってる?」
『現在、破損状態まで修復完了しました。機材の仕様は可能ですが進入は危険な状態です』
「了解、防護服で入るからリペアドローンは中型艦艇ドックに向かわせろ」
『はい』
俺はそう指示すると、戦闘指揮所から出る。
廊下に置いてあるコンテナから防護服を着用して、もう一つのコンテナからとあるものを取り出した。
「こいつがないと何もできないからな」
その名は、ブループリント。....所謂設計図だ。
そのまま見るとただの細長い棒だが、起動すれば棒の横から画面が出てきて設計図が確認できる仕様だ。
勿論、機械に掛けるときは必要なく、棒だけセットすれば工作機械が使える。
「俺だけで行くのは不安だな......作業ドローンを頼む」
『はい』
飛んできた作業ドローンのアームに掴まり、俺は半壊したままの構造を通り過ぎて研究施設まで向かう。
「ひでーな」
『突起物に気を付けてください』
俺は研究室内に入ると、工作機械に向かって歩く。
工作機械自体は超巨大で、窓の前にブループリントをセットする装置が置いてある。
俺はそこにブループリントをセットして、工作機械を起動する。
「素材は足りてるな」
作るものは「パワーコア」。
あらゆる機械製品の基礎になるもので、材料さえ揃っていれば最も簡単に製造できるものの一つだ。
俺はそれを大量生産することにする。
「早めに鉱物資源の調査を行わないとな」
俺はスカウトドローンを降下させる事も視野に置きつつ、パネルを操作するのであった。
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