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シーズン1-序章
019-遭遇
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都市に辿り着くと、既に人の気配はなかった。
数百人が生活していたはずの植民都市は、ほんの数日の間に廃墟と化していた。
「外敵も居ないはずなのに、何故.....?」
強化された膂力で瓦礫を取り払いながら、私は都市の最奥にある指令室に向かう。
指令室に到着すると、そこは荒れ果てていた。
「............重要なモノが幾つか残存していますね」
どうやら着のみ着のままで逃げ出したようで、デスクの上には重要そうな資料などが残されていた。
私は散乱した椅子や棚を薙ぎ倒しながら、中央のデータバンクにアクセスを試みる。
「........電力が来ていませんね、供給開始」
しかし、当然ながらこの都市の機能は停止している。
電力が来ているはずもないので、私はプラグを接続し、自分の電力をデータバンクに送ることで起動させる。
「............起動を確認、最終更新日を確認。データにアクセスします」
最終更新日は二日前、つまり最低でも二日前までは電力が生きていたことになる。
電力は都市中心部の地熱発電所で行われるが、最後に操作されてから三日間経つと停止する仕組みになっている。
「.............映像データを発見、ただし破損しています。キャッシュデータから修復を試みます........?」
そこまで言ったとき、私は外部との通信が途絶していることに気づいた。
妨害電波は検出されていない。
「何が......?」
その時、震動センサーが何かを検知する。
都市地下から、何かが震動を起こしているのだ。
「..........震動が増加している?」
これは、まさか....!
私は慌てて壁を破壊し、都市外部へ向けて移動を開始する。
そして、丁度都市外壁付近まで来たところで、
「っ!?」
背後から衝撃。
振り返ると、ネルディエ級らしき巨影がその姿を露にしていた。
事前に見た通りの、フクロウナギのような見た目をしたそれは、私の数千倍の大きさを持っていた。
何らかの方法で都市内部に潜り込んで、地熱発電のエネルギーを喰っていたのだ。
「......通信回復、司令部!」
『ザ.........ザ...ヴィス.....クラヴィス、応答してください!』
「こちらクラヴィス、都市外縁部で待機中」
『クラヴィス、無事だったのですね.......』
なんだか安心したような声に変わった。
通信が途絶したことで、私に何かあったのかと思わせてしまったようだ。
「ご心配をおかけして申し訳ございません」
『いいえ、恐らく都市内では狭域通信波のせいで広域通信が出来ないのでしょう。こちらの不手際です』
「どうすれば?」
私は尋ねる。
一応聞いておかないと。
『都市内での戦闘は推奨されませんが、仕方ありません。攻撃を開始してください』
「はい」
私はウェポンシステムをアンロックし、戦闘用のGUIに切り替える。
クロノスのものとは違う、ミサイル用の照準が表示される。
「脚部固定! ミサイル一斉発射!」
脚部を地面に固定し、ミサイルポッドの角度を調節する。
そのまま、発射、と命令する。
断続的に発射音が響き、何十もの飛翔物体がネルディエ級に向けて放たれた。
それらは全て、不動のネルディエ級に直撃し、火焔の華を咲かせた。
「.................移動しますッ」
『了解』
直後、私は移動の判断を下した。
同時にネルディエ級が動き出し、再び地面に潜る。
全く効いていない――――というより、少しは効いたのだが、装甲を破れなかった。
おまけに、射線を読まれてこっちの存在に気付かれた。
震動がどんどん近づいてくる。
出力全開で逃げてはいるものの、向こうの方が大きいうえに移動速度も速い。
「熱源、直下!」
『近接戦闘を許可します!』
「はいっ!」
直後、地面が盛り上がり、私は空に向けて大きく吹っ飛ばされる。
視界が回転するが、私に三半規管はないので目が回ることはない。
素早く反対向きにスラスターを噴射し、速度を殺す。
その状態のまま全身のスラスターを噴射し、機体を平衡に保つ。
戦闘鎧に飛行能力はなく、私は背面の推進器を起動して、ゆっくりと降りていく。
一瞬、ネルディエ級の”顔”が見えた。
「ッ!」
重厚な音を立て、私は地面に降り立つ。
エネルギーを惜しまずにスラスターを噴射したおかげで、脚部にダメージはない。
砂埃をいともせず、私は露出したネルディエ級に目を向けた。
「損傷個所把握、攻撃開始!」
素早く損傷した箇所を把握し、両腕の機関砲で射撃を加える。
その衝撃で少しずつ後ろに下がりながら、攻撃箇所の状態を確認する。
「装甲板にダメージの蓄積を確認、データ送信します」
『データ受け取りました、そのまま攻撃を続行してください』
「了解!」
地面に固定している暇はないので、スラスターを噴射しながらミサイルを連続発射する。
小型とはいえ、背面のバックパックに入っている数を含めて残り33発、無駄遣いはできない。
「ッ、また潜りますか!」
ネルディエ級はたまらずといった様子で、再び地面に潜る。
だが、今度は様子が違う。
「反応が遠ざかっている? ジェシカ大尉!」
『追撃を許可します』
「はい!」
背面には計四つのスラスターが付いている。
それらを全て最大出力で噴射し、土埃を上げながら私は加速した。
物凄い速度でネルディエ級は移動を続ける。
「..........なっ!?」
その時。
地面が盛り上がり、私は大きく上に吹き飛ばされた。
再び先程と同じ手段で平衡を保ち、下を見る。
「......尻尾ですか!」
尻尾は地面の中に潜り込む。
私は直ぐに降下を試みるが、落下速度を殺さないと足が砕ける。
空陸両用ではなく、完全に陸専用の兵器であるからだ。
「ッ!?」
その時、視界にネルディエ級が映る。
こちらに向けて反転し、その”顔”を私に向けている。
不可解な行動に、私はリソースを思考に割いて予測を作成する。
「ミサイル発射!」
とにかく気をそらす必要がある。
そう判断して、照準を合わせてミサイルを放つ。
数発のミサイルは、誘導に従ってネルディエ級の損壊箇所向けて飛ぶ。
そして、爆音と衝撃。
地面に降り立った私は、エネルギーがネルディエ級の頭部に収束するのを感知する。
[射撃感知]
[攻撃予測]
脚部に出力を回し、飛び退くようにして射撃を回避する。
しかし、地面に突き刺さった砲弾は実弾ではなかったようで.....
「ッ!!!」
地面が爆発し、土や岩が戦闘鎧に勢いよく叩きつけられた。
その程度では揺るがないが、私はつい瞼を閉じてしまう。
視界が一瞬遮られ、ネルディエ級の砲撃を読めなかった。
「うっ...........!」
轟音と共に、耐衝撃フェイルセーフが作動する。
咄嗟に庇ったのが功を奏したようで、右腕が持っていかれただけで済んだ。
『大丈夫ですかっ!?』
「大丈夫です、右腕が破損し、使用不能になりましたが....戦闘に支障ありません」
『帰還した方がいいのではありませんか?』
「ここで逃せば、再捕捉に日程を消費してしまいます」
ただでさえ首都星系への移動に日程が足りないのに、こんな場所で消費している暇はない。
私に痛覚はないし、右腕が無くなったくらいで!
「止まるわけには、行きません! ミサイル発射準備、照準固定!」
ジグザグに移動しながら砲撃から逃れ、撃ち切る覚悟でミサイルを放つ。
残弾数が22、14、6と減っていき......
「対象の装甲耐久値、推定21%!」
私は高速で飛翔しながら、逃げ惑うネルディエ級に機関砲を叩き込む。
装甲は硬いけれど、数を当てれば貫通できる。
「っ、ミサイルポッド分離!」
ネルディエ級が土から顔を出し、こちらに顔を向けた。
その瞬間、私は空になったミサイルポッドを分離し、素早く後退する。
近づくよりは遠ざかる方が避けやすいと判断したからだ。
『もう許容できません、帰還命令を――――』
「待ってください!」
あの装甲板さえ貫通できれば、奥にあるシャフトにダメージが通る。
そして、頭部に近いあの場所のシャフトが断裂すれば、ネルディエ級はもう動けない。
私は砲撃を跳躍しながら回避し、生まれた隙に機関砲を連射する。
そして――――――ついに、装甲が内側にへこみ、剥がれ落ちた。
「................!?」
しかし、装甲がはがれると同時に、内側が青白く輝いた。
「シールド.....!」
ネルディエ級が表面装甲にシールドを纏っていなかったのは、内部に展開していたため......なんで、気付かなかったのだろうか。
兵器に防御シールドを組み込むのは当然なのに、資料に乗っていなかっただけで、考えを放棄してしまった。
「ッ、残弾が.....」
ほぼ同時に、機関砲が空撃ちの音を立て始めた。
弾がもうないのだ。
「撤退します!」
『分かりました、指定地点まで移動してください』
「はい」
私は諦めて撤退を選んだ。
これ以上意地を張っても、出来る事はないからだ。
「...................」
悔しい。
勝てなかったのだから、当然だ。
振り返るとネルディエ級は、しばらくこちらを見ていたが、興味なさげに踵を返し土へと潜っていった。
数百人が生活していたはずの植民都市は、ほんの数日の間に廃墟と化していた。
「外敵も居ないはずなのに、何故.....?」
強化された膂力で瓦礫を取り払いながら、私は都市の最奥にある指令室に向かう。
指令室に到着すると、そこは荒れ果てていた。
「............重要なモノが幾つか残存していますね」
どうやら着のみ着のままで逃げ出したようで、デスクの上には重要そうな資料などが残されていた。
私は散乱した椅子や棚を薙ぎ倒しながら、中央のデータバンクにアクセスを試みる。
「........電力が来ていませんね、供給開始」
しかし、当然ながらこの都市の機能は停止している。
電力が来ているはずもないので、私はプラグを接続し、自分の電力をデータバンクに送ることで起動させる。
「............起動を確認、最終更新日を確認。データにアクセスします」
最終更新日は二日前、つまり最低でも二日前までは電力が生きていたことになる。
電力は都市中心部の地熱発電所で行われるが、最後に操作されてから三日間経つと停止する仕組みになっている。
「.............映像データを発見、ただし破損しています。キャッシュデータから修復を試みます........?」
そこまで言ったとき、私は外部との通信が途絶していることに気づいた。
妨害電波は検出されていない。
「何が......?」
その時、震動センサーが何かを検知する。
都市地下から、何かが震動を起こしているのだ。
「..........震動が増加している?」
これは、まさか....!
私は慌てて壁を破壊し、都市外部へ向けて移動を開始する。
そして、丁度都市外壁付近まで来たところで、
「っ!?」
背後から衝撃。
振り返ると、ネルディエ級らしき巨影がその姿を露にしていた。
事前に見た通りの、フクロウナギのような見た目をしたそれは、私の数千倍の大きさを持っていた。
何らかの方法で都市内部に潜り込んで、地熱発電のエネルギーを喰っていたのだ。
「......通信回復、司令部!」
『ザ.........ザ...ヴィス.....クラヴィス、応答してください!』
「こちらクラヴィス、都市外縁部で待機中」
『クラヴィス、無事だったのですね.......』
なんだか安心したような声に変わった。
通信が途絶したことで、私に何かあったのかと思わせてしまったようだ。
「ご心配をおかけして申し訳ございません」
『いいえ、恐らく都市内では狭域通信波のせいで広域通信が出来ないのでしょう。こちらの不手際です』
「どうすれば?」
私は尋ねる。
一応聞いておかないと。
『都市内での戦闘は推奨されませんが、仕方ありません。攻撃を開始してください』
「はい」
私はウェポンシステムをアンロックし、戦闘用のGUIに切り替える。
クロノスのものとは違う、ミサイル用の照準が表示される。
「脚部固定! ミサイル一斉発射!」
脚部を地面に固定し、ミサイルポッドの角度を調節する。
そのまま、発射、と命令する。
断続的に発射音が響き、何十もの飛翔物体がネルディエ級に向けて放たれた。
それらは全て、不動のネルディエ級に直撃し、火焔の華を咲かせた。
「.................移動しますッ」
『了解』
直後、私は移動の判断を下した。
同時にネルディエ級が動き出し、再び地面に潜る。
全く効いていない――――というより、少しは効いたのだが、装甲を破れなかった。
おまけに、射線を読まれてこっちの存在に気付かれた。
震動がどんどん近づいてくる。
出力全開で逃げてはいるものの、向こうの方が大きいうえに移動速度も速い。
「熱源、直下!」
『近接戦闘を許可します!』
「はいっ!」
直後、地面が盛り上がり、私は空に向けて大きく吹っ飛ばされる。
視界が回転するが、私に三半規管はないので目が回ることはない。
素早く反対向きにスラスターを噴射し、速度を殺す。
その状態のまま全身のスラスターを噴射し、機体を平衡に保つ。
戦闘鎧に飛行能力はなく、私は背面の推進器を起動して、ゆっくりと降りていく。
一瞬、ネルディエ級の”顔”が見えた。
「ッ!」
重厚な音を立て、私は地面に降り立つ。
エネルギーを惜しまずにスラスターを噴射したおかげで、脚部にダメージはない。
砂埃をいともせず、私は露出したネルディエ級に目を向けた。
「損傷個所把握、攻撃開始!」
素早く損傷した箇所を把握し、両腕の機関砲で射撃を加える。
その衝撃で少しずつ後ろに下がりながら、攻撃箇所の状態を確認する。
「装甲板にダメージの蓄積を確認、データ送信します」
『データ受け取りました、そのまま攻撃を続行してください』
「了解!」
地面に固定している暇はないので、スラスターを噴射しながらミサイルを連続発射する。
小型とはいえ、背面のバックパックに入っている数を含めて残り33発、無駄遣いはできない。
「ッ、また潜りますか!」
ネルディエ級はたまらずといった様子で、再び地面に潜る。
だが、今度は様子が違う。
「反応が遠ざかっている? ジェシカ大尉!」
『追撃を許可します』
「はい!」
背面には計四つのスラスターが付いている。
それらを全て最大出力で噴射し、土埃を上げながら私は加速した。
物凄い速度でネルディエ級は移動を続ける。
「..........なっ!?」
その時。
地面が盛り上がり、私は大きく上に吹き飛ばされた。
再び先程と同じ手段で平衡を保ち、下を見る。
「......尻尾ですか!」
尻尾は地面の中に潜り込む。
私は直ぐに降下を試みるが、落下速度を殺さないと足が砕ける。
空陸両用ではなく、完全に陸専用の兵器であるからだ。
「ッ!?」
その時、視界にネルディエ級が映る。
こちらに向けて反転し、その”顔”を私に向けている。
不可解な行動に、私はリソースを思考に割いて予測を作成する。
「ミサイル発射!」
とにかく気をそらす必要がある。
そう判断して、照準を合わせてミサイルを放つ。
数発のミサイルは、誘導に従ってネルディエ級の損壊箇所向けて飛ぶ。
そして、爆音と衝撃。
地面に降り立った私は、エネルギーがネルディエ級の頭部に収束するのを感知する。
[射撃感知]
[攻撃予測]
脚部に出力を回し、飛び退くようにして射撃を回避する。
しかし、地面に突き刺さった砲弾は実弾ではなかったようで.....
「ッ!!!」
地面が爆発し、土や岩が戦闘鎧に勢いよく叩きつけられた。
その程度では揺るがないが、私はつい瞼を閉じてしまう。
視界が一瞬遮られ、ネルディエ級の砲撃を読めなかった。
「うっ...........!」
轟音と共に、耐衝撃フェイルセーフが作動する。
咄嗟に庇ったのが功を奏したようで、右腕が持っていかれただけで済んだ。
『大丈夫ですかっ!?』
「大丈夫です、右腕が破損し、使用不能になりましたが....戦闘に支障ありません」
『帰還した方がいいのではありませんか?』
「ここで逃せば、再捕捉に日程を消費してしまいます」
ただでさえ首都星系への移動に日程が足りないのに、こんな場所で消費している暇はない。
私に痛覚はないし、右腕が無くなったくらいで!
「止まるわけには、行きません! ミサイル発射準備、照準固定!」
ジグザグに移動しながら砲撃から逃れ、撃ち切る覚悟でミサイルを放つ。
残弾数が22、14、6と減っていき......
「対象の装甲耐久値、推定21%!」
私は高速で飛翔しながら、逃げ惑うネルディエ級に機関砲を叩き込む。
装甲は硬いけれど、数を当てれば貫通できる。
「っ、ミサイルポッド分離!」
ネルディエ級が土から顔を出し、こちらに顔を向けた。
その瞬間、私は空になったミサイルポッドを分離し、素早く後退する。
近づくよりは遠ざかる方が避けやすいと判断したからだ。
『もう許容できません、帰還命令を――――』
「待ってください!」
あの装甲板さえ貫通できれば、奥にあるシャフトにダメージが通る。
そして、頭部に近いあの場所のシャフトが断裂すれば、ネルディエ級はもう動けない。
私は砲撃を跳躍しながら回避し、生まれた隙に機関砲を連射する。
そして――――――ついに、装甲が内側にへこみ、剥がれ落ちた。
「................!?」
しかし、装甲がはがれると同時に、内側が青白く輝いた。
「シールド.....!」
ネルディエ級が表面装甲にシールドを纏っていなかったのは、内部に展開していたため......なんで、気付かなかったのだろうか。
兵器に防御シールドを組み込むのは当然なのに、資料に乗っていなかっただけで、考えを放棄してしまった。
「ッ、残弾が.....」
ほぼ同時に、機関砲が空撃ちの音を立て始めた。
弾がもうないのだ。
「撤退します!」
『分かりました、指定地点まで移動してください』
「はい」
私は諦めて撤退を選んだ。
これ以上意地を張っても、出来る事はないからだ。
「...................」
悔しい。
勝てなかったのだから、当然だ。
振り返るとネルディエ級は、しばらくこちらを見ていたが、興味なさげに踵を返し土へと潜っていった。
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