SF世界に転生したら人類どころか人外で人類史の空白だった件~人間じゃないけど超優秀な配下を従えてます~

黴男

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シーズン6-Ve’z同盟軍対TRINITY.連合軍戦線

137-クロドルード総力(連合軍のみ)決戦 前編

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さて。
台所の油汚れ並みにしぶとい連合軍は、結束しながらクロドルード星系へと集結し始めた。
TRINITY.の残党三百と、キロマイア皇室騎士団二千五百万、ジスティカ王国騎士団一万四千、オーベルン神聖連合軍残党五千、ヘルティエット王国軍残党二千。
合わせて二万三千強。

『雑魚が揃いも揃って......』
「ケルビス、まだ彼らは何もしていない」
『.....そうでしたね』

これから何かする対象になるのだが。
流石に彼らも学習したのか、こちらに積極的に攻撃を仕掛けてくることはなくなった。
だからこそ僕は、卑怯な手を取らせてもらう。

『ポラノル、準備はいいですね?』
『ボクは大丈夫。ドミネーターノクティラノスの指揮は誰だっけ?』
「僕だ」
『....ええっ?』

僕が今どこにいるのかというと、エリガードのコックピットだ。
Ve’zに噛み付いた愚者たちへのトドメは、僕が刺すべきだと感じたからだ。

『流石はエリアス様。自ら剣を御取りになり、賊軍共を打ち払うという訳ですね』
「そうだ。お前も同行しろ、ジェネラス」
『じゃあ、私もっ!』
「アドラス、お前も来い――――ケルビス、メッティーラ、お前たちもだ」
『御意』
『はっ!』

僕はドミネーターノクティラノスの艦隊を率い、アロウトを出撃する。
ようやく戦いが終わる。
これで、エミドとの戦いに注力できる。

『........エリアス、行くの?』
「ああ」

その時、通信が届いた。
視界の端に、エリスの顔が映る。
心配している様子はないが....

『今日は久々に私が夕ご飯作るから』
「早めに帰る」
『お願い』

僕は俄然やる気が出てきた。

「全艦、ワームホールを通ってクロドルード星系に移動する。グレゴル!」
『了解。ワームホール生成装置起動』

空間が歪み、僕たちの前にワームホールが現れる。
この先には、C-11456と呼称されるVe’z専用のワームホール空間があり、そこからはエリガードに搭載されているワームホールジェネレーターでクロドルード星系へのワームホールを形成する。

「........ケルビス、エリガードの防衛を頼む」
『おや? どうされるおつもりですか?』
「僕はTRINITY.の本部を襲撃する予定だ。だから、要人を押さえておきたい」
『では、私もご一緒しましょう。メッティーラ、エリガードとビハインドエクスティラノスの防衛を頼む』
『.....ええ、任されました』

僕とケルビス。
この二人でTRINITY.旗艦に突入し、ボスを攫って持ち帰る。
情報源を奪い取れば、もうあの艦隊に用はない。
......完璧だ。

『では、全艦突入!』

Ve’z艦隊はワームホールを通り、クロドルード星系へと突入した。
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