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妊娠、そして出産へ

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その日は何となく予感があった。

とりあえず、日課である散歩に出てから、軽くマッサージして、入院グッズを念入りにチェック。

そういえば、陣痛タクシーは何番だっけな?なんて考えたりしてた。

その前に軽くおにぎりでとも握って食べとこうかな。

そう言うば、常備食どうだっけなんて考えながら、冷蔵庫をチェックし、おにぎりを食べつつ、陣痛アプリをダウンロードをしていたか、チェックしていた。

本当に昔からなのだが、何かあると何かに備えるように行動することが多くて、周りを驚かせることが多々ある。

この日もそうだったのだ。

お腹の痛みがいつもと違うと感じた僕は

「直人、もうすぐ産まれそうだから、先に病院に行っとくね。足りないものがあったら、持ってきて」

それから陣痛タクシーに電話した。

続けて美晴に電話


「なんか産まれそうだから、先に病院行っとく。あとよろしく」

「え?どういうこと?陽向!?」

何か言っていたみたいだけど、陣痛タクシーが来たので、それに乗る。

あ、痛。…めっちゃ痛い!でもまだ我慢出来る!

痛みと戦いつつ、病院に到着。

運良く先生に会い、陣痛が来たこと、痛みの間隔が短くなったことを伝えた。

すぐに診察してもらった。

「だいぶ子宮がおりてきてるし、子宮口も開いてるね。多分、今日出産になると思う。誰か付き添いに来てる?」

「電話はしましたが、まだ誰も来ていません」

「困ったな…。今からすぐ、帝王切開の準備に入ることになるだけど…」

「先生、とりあえず必要な書類はここにあります。あとは、直人に伝えて下さい」

「分かった。全力を尽くすよ。大変だと思うけど、一緒に頑張ろうな」

「先生、よろしくお願いします」

「任せて」

そこからが、とにかく大変だった。
なかなか産まれなかったし、出血も酷かった。

出産するのってこんなに大変な思いをしないといけないなんて!

陣痛も痛かったけど、後産もものすごく痛かった!

こんなに痛いなんて知らなかったよ泣


自分が出産することになって、親に感謝した。

僕もこうやって産まれたんだなと思って、泣いてしまった。

その後、僕は知らない間に寝てしまった。

僕が産んだ子ども達についても言いたかったことがあったのだけど、それはまた後日、改めてということで。



とりあえず、ここで一旦完結としたいと思います。
しおり、お気に入りに登録してくださった方々、ありがとうございます。更新の励みになりました。
また何か思い付いたら書きたいと思います。ここまでお付き合い頂きありがとうございました♪
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