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美晴にとっての初めてと婚約の話2〜美晴視点3※

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匂わせですが、それとなく分かる描写があります。ぼかして書いてはいますが、自衛をお願いします。





僕は2階に上がると陽向の部屋をノックし、声をかけた。

コンコン

「陽向、ゲームしちゃうと眠くなるかもしれないから、先にお風呂に入ってもいいかな?」

「そっか。そうだね。浴室の場所分かるよね?お湯はもう入れてあるから、先に入ってもいいよ」

「じゃ、先に入ってくるね」

僕は自分の赤い顔を隠すようにさっさと下に降りた。

あー、これマズイかもしれない。

さっきから、フェロモンの香りがするのだ。頭がグラグラしてきた。

さっさとお風呂入ろ。

前日にある程度は準備をしてきたので、軽く髪と体を洗って、浴槽にゆったり浸からずに浴室を出た。

いつもはドライヤーで髪を乾かすのだが、それも面倒だ。

「お!美晴。戻ってきたなって、かなり顔が赤いけど大丈夫か?」

「大丈夫じゃない。かなりマズイ。抑制剤飲んでないし」

「俺でもこのフェロモンはきついわ。お前を襲いそうになる。さっさと抑制剤飲んでおけ」

「ヒート始まったのに、効くかな?」

「飲まないよりはマシだろ。俺も抑制剤飲むし。俺までラットになったら、シャレにならん」

そう言うと、直人は抑制剤を飲んだ。僕も何とか抑制剤を飲む。これで時間が経てば多少は効いてくるはずだ。


それにしても陽向は遅いな。

「このフェロモン、美晴のじゃないのか?だとすると…、マズイな。これは陽向のだ。2階に行って見てくるわ」

「待って!どういうこと?」

「今はまだはっきり言えない。確証がないからな」

そういうと2人で2階の陽向の部屋に行く。

取りあえず、ノックしたけど、返事はない。

部屋に入る前に断りを入れたが、聞こえてないのか、それに対しても返事はなかった。

2人して、陽向を探すと赤い顔をしてうずくまっていた。フェロモンもだけど、色気がすごい。こんな陽向見たことない。陽向が欲しい。

それはオメガとしての本能だった。

僕が動く前に直人が動いた。どうやら完全にラットになったようだ。目が血走り、捕食者としての目をしていた。こんな直人も初めて見るな…。

直人は素早く全裸になると、陽向の上に覆いかぶさった。自分のそれを素早く出して、容赦なく動く。

その交配は正しくけもののようだった。恐らく何も考えずに本能で動いているのだろう。

それを見て僕も我慢出来ず、自分で陽向の上に乗っかり、自分で動いた。良いところに当たり、声が止まらない。それは直人もだし、陽向もそうだった。

その行為は一晩中続き、誰かが気を失うまで続いたのだった。
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