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獣人村たぶんスローライフ編
150話 楽しかった1日
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アンナの愛サラダに四苦八苦の夏希。
ビールサーバーの登場で、スズランを筆頭に酒飲み軍団のボルテージが上がって行く。
「くはぁ~、これは正しく神のビールなのじゃ。それを出した夏希は神の使徒なのか?これは何杯でも飲めるのじゃ。そしてその使徒夏希様はワレを酔わせてどうする気なのじゃ?はっ!もしかしてワレを襲う気じゃな?このエロエロ大魔王め!ぶひひ」
(神の使徒か大魔王のどっちなんだよ)
「夏希!ペンギンの言った通り、これは旨いビールだ。アンナのサラダを食べた時の感想は駄目だったが許してやろう。このビールセーターはいいものだな!」
夏希の肩をバンバン叩きながら豪快に飲んでいるネネは酔っていた。
(めちゃくちゃ痛いんですけど。それとそのビールは着れないからな)
「がははは、ネネ、おみゃえ酔ってるでぇろ?ビールセーターひゃなくて、ビンビロサンバーだ。いい大人がひょっこりしろにょ」
ラグの顔は真っ赤になり目が半開きだ。
(いや、お前がしっかりしろよ。それにビンビロサンバーってなんだよ。もう原型がなんだか判んねぇよ)
「ふふふ、みんな楽しそうね。夏希さん、このウイスキーもビールサーバーに入れたら、泡が出て美味しさが増すのかしら?」
(サーラさんはウイスキーが好きなんだよな。ちょっと違うものでも出してみるか)
「サーラさん、ウイスキーでは無理ですね。その代わり、ウイスキーの違った飲み方をしてみましょう。少しだけ待ってください」
夏希はネットスキルを開き必要な物を購入し、アイテムボックスから取り出す。
まずはよく冷えたグラスに大きめの氷を敷き詰める。そしてウイスキーをワンショット入れて、さっき購入したソーダ水を氷が溶けないようにグラスに注いでいく。(俺は1:4の比率で飲むのが好きなのだ)あとは、マドラーで軽く混ぜて出来上がりだ。
「サーラさん、これ飲んでみてください。ウイスキーを炭酸で割ったもので、ハイボールと言います。食べ物によく合う飲み物ですよ」
サーラは夏希からハイボールを受け取ると一口飲む。そして「あら?これ美味しいわ」と言って一息で飲み干し、夏希の前に空いたグラスを上品に置いてニッコリと笑う。
(はいはい、お代わりですね)
2杯目を飲んだサーラは上機嫌で話す。
「これは食事の時にピッタリのウイスキーね。幾らでも飲めるわ。夏希さん、いい飲み物を教えてくれてありがとう」
そして空いたグラスを夏希の前に上品に置いてニッコリと笑うサーラ。
夏希は「これは不味い」と、サーラに教えながらハイボールを作ると、3杯目からは自分で作って飲むようになった。
それを見ていた緑の物体が居た。
「夏希 私も飲みたい」
サーラの作るハイボールを見たカエルパーカー真冬が眠たげな目で訴え掛けてきた。
(そう言えば、この世界は何才から飲酒可能なんだろう?)
「サーラさん、この帝国では何才からお酒飲んでもいいんですか?」
グラスを3つ並べてハイボールを作っているサーラが返答する。
「そうねぇ、一応13才からよ。でも、水が貴重な場所では小さい子供でも薄めたワインを飲んでるわ」
(フムフム、ならこの世界なら真冬は飲んでもいい年齢なんだ。まあ、俺も高校の時、友達と集まって飲んでたしな)
「真冬、酒は飲んだことあるか?」
首を左右に振る真冬。
夏希はネットスキルで缶チューハイを何種類か購入して真冬の前に置く。(チューハイなら初心者でも美味しく飲めるかな)
「真冬、こっちのほうが飲みやすいから、このチューハイを飲め。ただし、2本までだ。それと今後、俺が居ない場所では絶対に飲まないと約束出来るならだ」
真冬は「判った」と言って、並べてある中からレモンサワーを選ぶと、両手で持って「グピグピ」と飲む。
「ぷはー 割りと美味しい」
どうやら気に入ったようだ。
それからも楽しいバーベキューは続き、辺りはもう薄暗くなっていた。
夏希は頃合いだと思い、真冬に声を掛ける。
「真冬、それで上手く撮れたか?」
真冬はガイモ君からスマホを取り出して、「当たり前 ばっちり」と言って夏希に差し出した。
夏希は「良くやった」と言って受け取り、皆のテーブルから少し離れた場所に行く。そしてアイテムボックスから色々取り出すとセッティングを始めた。
「夏希兄ちゃん、それなんだ?」
「アンナも知らないの。なんだろね?」
直ぐにカイルとアンナが走って来て夏希に質問する。子供は好奇心が旺盛だ。
「ははは、もうすぐ準備出来るから待っててくれ。面白いものだから期待していいぞ」
「「判ったー!」」
2人はそれからも夏希の周りで興味深そうに見て「あーだ、こーだ」と話している。
そして準備が出来た夏希は飲んべえ軍団にも聞こえるように少し大きな声を出す。
「おーい、これから上映会を始めるぞ。ここにある白い布を見てくれ」
そして夏希は低めのテーブルにセットしたポータブル電源に繋いだプロジェクター作動させる。100インチの白幕に映し出されたのは、今日のバーベキューの光景だ。
そこには笑顔で肉串を食べているアンナと、それを見て微笑んでいるサーラが居た。
「あー!お母さんとアンナが居る!夏希お兄ちゃん、びっくりなの!これなに?!」
アンナは大画面に映し出された母親と自分を見て大興奮だ。飲んべえ軍団も驚いて、酒を飲む手が止まっていた。
夏希は手にスマホを持って皆に見せる。
「これはスマホだ。これは動いてるものをそのまま記憶して、いつでも見れる魔道具だ。凄いだろ?あと似顔絵みたいに紙に書き出すことも出来るんだ」
夏希はセットしていたポケットプリンターで、アンナとサーラの2ショットを印刷する。そして出来上がった写真をアンナに渡す。
「すごーーい!さっき見てたお母さんとアンナが綺麗な絵になってるの!お母さん見て!」
アンナは飲んべえ軍団の所に走って行き、サーラに「これ見て凄いの!」と言って手渡して、仲良く一緒に並んで見ていた。
その後も、真冬が撮影した動画を見たりしながらの楽しいバーベキューは続いた。
そして撮影した動画は短かったので、アンナちゃんにと「プリキュ○」シリーズのDVDを100インチの大画面で見せたのだが、これが全員に大ウケだった。(日本のアニメは偉大なのだ。ラブ&ピースなのだ)
このアニメが後に獣人村で大ブームになることを夏希は知らない。
そして楽しい1日は終わった。
ビールサーバーの登場で、スズランを筆頭に酒飲み軍団のボルテージが上がって行く。
「くはぁ~、これは正しく神のビールなのじゃ。それを出した夏希は神の使徒なのか?これは何杯でも飲めるのじゃ。そしてその使徒夏希様はワレを酔わせてどうする気なのじゃ?はっ!もしかしてワレを襲う気じゃな?このエロエロ大魔王め!ぶひひ」
(神の使徒か大魔王のどっちなんだよ)
「夏希!ペンギンの言った通り、これは旨いビールだ。アンナのサラダを食べた時の感想は駄目だったが許してやろう。このビールセーターはいいものだな!」
夏希の肩をバンバン叩きながら豪快に飲んでいるネネは酔っていた。
(めちゃくちゃ痛いんですけど。それとそのビールは着れないからな)
「がははは、ネネ、おみゃえ酔ってるでぇろ?ビールセーターひゃなくて、ビンビロサンバーだ。いい大人がひょっこりしろにょ」
ラグの顔は真っ赤になり目が半開きだ。
(いや、お前がしっかりしろよ。それにビンビロサンバーってなんだよ。もう原型がなんだか判んねぇよ)
「ふふふ、みんな楽しそうね。夏希さん、このウイスキーもビールサーバーに入れたら、泡が出て美味しさが増すのかしら?」
(サーラさんはウイスキーが好きなんだよな。ちょっと違うものでも出してみるか)
「サーラさん、ウイスキーでは無理ですね。その代わり、ウイスキーの違った飲み方をしてみましょう。少しだけ待ってください」
夏希はネットスキルを開き必要な物を購入し、アイテムボックスから取り出す。
まずはよく冷えたグラスに大きめの氷を敷き詰める。そしてウイスキーをワンショット入れて、さっき購入したソーダ水を氷が溶けないようにグラスに注いでいく。(俺は1:4の比率で飲むのが好きなのだ)あとは、マドラーで軽く混ぜて出来上がりだ。
「サーラさん、これ飲んでみてください。ウイスキーを炭酸で割ったもので、ハイボールと言います。食べ物によく合う飲み物ですよ」
サーラは夏希からハイボールを受け取ると一口飲む。そして「あら?これ美味しいわ」と言って一息で飲み干し、夏希の前に空いたグラスを上品に置いてニッコリと笑う。
(はいはい、お代わりですね)
2杯目を飲んだサーラは上機嫌で話す。
「これは食事の時にピッタリのウイスキーね。幾らでも飲めるわ。夏希さん、いい飲み物を教えてくれてありがとう」
そして空いたグラスを夏希の前に上品に置いてニッコリと笑うサーラ。
夏希は「これは不味い」と、サーラに教えながらハイボールを作ると、3杯目からは自分で作って飲むようになった。
それを見ていた緑の物体が居た。
「夏希 私も飲みたい」
サーラの作るハイボールを見たカエルパーカー真冬が眠たげな目で訴え掛けてきた。
(そう言えば、この世界は何才から飲酒可能なんだろう?)
「サーラさん、この帝国では何才からお酒飲んでもいいんですか?」
グラスを3つ並べてハイボールを作っているサーラが返答する。
「そうねぇ、一応13才からよ。でも、水が貴重な場所では小さい子供でも薄めたワインを飲んでるわ」
(フムフム、ならこの世界なら真冬は飲んでもいい年齢なんだ。まあ、俺も高校の時、友達と集まって飲んでたしな)
「真冬、酒は飲んだことあるか?」
首を左右に振る真冬。
夏希はネットスキルで缶チューハイを何種類か購入して真冬の前に置く。(チューハイなら初心者でも美味しく飲めるかな)
「真冬、こっちのほうが飲みやすいから、このチューハイを飲め。ただし、2本までだ。それと今後、俺が居ない場所では絶対に飲まないと約束出来るならだ」
真冬は「判った」と言って、並べてある中からレモンサワーを選ぶと、両手で持って「グピグピ」と飲む。
「ぷはー 割りと美味しい」
どうやら気に入ったようだ。
それからも楽しいバーベキューは続き、辺りはもう薄暗くなっていた。
夏希は頃合いだと思い、真冬に声を掛ける。
「真冬、それで上手く撮れたか?」
真冬はガイモ君からスマホを取り出して、「当たり前 ばっちり」と言って夏希に差し出した。
夏希は「良くやった」と言って受け取り、皆のテーブルから少し離れた場所に行く。そしてアイテムボックスから色々取り出すとセッティングを始めた。
「夏希兄ちゃん、それなんだ?」
「アンナも知らないの。なんだろね?」
直ぐにカイルとアンナが走って来て夏希に質問する。子供は好奇心が旺盛だ。
「ははは、もうすぐ準備出来るから待っててくれ。面白いものだから期待していいぞ」
「「判ったー!」」
2人はそれからも夏希の周りで興味深そうに見て「あーだ、こーだ」と話している。
そして準備が出来た夏希は飲んべえ軍団にも聞こえるように少し大きな声を出す。
「おーい、これから上映会を始めるぞ。ここにある白い布を見てくれ」
そして夏希は低めのテーブルにセットしたポータブル電源に繋いだプロジェクター作動させる。100インチの白幕に映し出されたのは、今日のバーベキューの光景だ。
そこには笑顔で肉串を食べているアンナと、それを見て微笑んでいるサーラが居た。
「あー!お母さんとアンナが居る!夏希お兄ちゃん、びっくりなの!これなに?!」
アンナは大画面に映し出された母親と自分を見て大興奮だ。飲んべえ軍団も驚いて、酒を飲む手が止まっていた。
夏希は手にスマホを持って皆に見せる。
「これはスマホだ。これは動いてるものをそのまま記憶して、いつでも見れる魔道具だ。凄いだろ?あと似顔絵みたいに紙に書き出すことも出来るんだ」
夏希はセットしていたポケットプリンターで、アンナとサーラの2ショットを印刷する。そして出来上がった写真をアンナに渡す。
「すごーーい!さっき見てたお母さんとアンナが綺麗な絵になってるの!お母さん見て!」
アンナは飲んべえ軍団の所に走って行き、サーラに「これ見て凄いの!」と言って手渡して、仲良く一緒に並んで見ていた。
その後も、真冬が撮影した動画を見たりしながらの楽しいバーベキューは続いた。
そして撮影した動画は短かったので、アンナちゃんにと「プリキュ○」シリーズのDVDを100インチの大画面で見せたのだが、これが全員に大ウケだった。(日本のアニメは偉大なのだ。ラブ&ピースなのだ)
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