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腕試し編ートバルの街ー
104話 ルンバ師匠と朝飲み
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ネットスキルの制約解除に喜ぶ夏希。
今日はルンバ師匠の家に向かっている。
「ルンバ師匠、おはようございます。朝からお邪魔しまーす。居ますか?起きてますか?ルン……」
「朝からうっさいでち!」
奥からあほ毛を揺らしながら妖艶なネグリジェ姿でエルフ幼女が出てきた。(似合わないね…)
「もう朝ですよ。清々しい朝ですよ?」
ルンバがあくびをしながら奥に戻っていくので夏希はその後を付いて行きながらルンバの後ろ姿を眺める。
(背が110cm位の幼女から薄っすらと下着が見えてる。おっ!おパンツはうさぎちゃんの絵が描いてあるぞ。それだよそれ!ルンバ師匠はネグリジェとかじゃなくて幼女キャラを貫き通せよ。お前はつるペタ幼女のエルフのルン……)
「うっさいでち!」
ルンバ師匠はそのまま自室に行き、夏希はダイニングキッチンにある椅子に座った。
(俺の思考をルンバ師匠は読めるのか?もしかしてアイツは天使なのか?いやいや、あんなつるペタエルフ幼女の酒飲みドワーフ属性が天使なわ……)
「バンッ!違うでちよ」
普段着に着替えたルンバが自室の扉を勢いよく開けて出てきた。
(やっぱ思考を読んでるじゃん)
ルンバはキッチンからキュウリを一本片手に持ち、夏希と向かい合わせの椅子に座った。
「ボリボリ、それでこんな朝早くから何しに来たのでちか?ボリボリ、今日は訓練の日では、ボリボリ、ないでちよ?ボリボリ」
(ボリボリでよく判りません…)
「いや、今日は例のモノが入ったのでルンバ師匠が喜ぶかなぁと思って」
ルンバは口中のキュウリの破片を夏希の顔に撒き散らしながら興奮気味に話してきた。
「それはホントでちか!早く出すでち!ウソだったら今度の訓練は地獄を見ることになるでちよ!」
(俺の顔…キュウリパックしたみたいになってる…)
夏希はアイテムボックスからウイスキーRED1920mlのビッグボトルを取り出しテーブルに置いた。
「うびょびょー!凄いでち!」
(なんだよ「うびょびょ」て…)
驚いたルンバ師匠を見た夏希はニヤリと笑う。そしてアイテムボックスから追加で4本出したのだ。
「うおっ!こりゃすげぇぞ!今まで毎回5本頼んだのに、あんな小っちぇの1本しか出さなかったから俺の胃袋が「物足りねぇ」って煩かったんだ」
(久々に聞いたな男前な言葉)
「ちょっと興奮し過ぎたでち。夏希、よくやったでち。今度の訓練は優しくナデナデするでち」
(なんだよそれ…でも興味あるな)
「ルンバ師匠、朝御飯を食べてからにしましょうね。キュウリ一本だけじゃ駄目です」
夏希はアイテムボックスから作り置きの朝食を出してルンバ師匠に食べさせた。
さあ、朝から飲み会の始まりだ!
(何か影から羨ましそうな視線を感じるな…)
夏希はツマミとして、チョコ、ナッツ詰合せ、チーズ、サラミをアイテムボックスから取り出す。
「ルンバ師匠、このツマミはウイスキーに合うので食べてみて。特にこの茶色のやつがお勧めです」
ルンバはチョコを物珍しそうに見てから食べる。モグモグと食べて目を見開く、そしてまたモグモグと…
(早くウイスキー飲めよ)
チョコ2枚目でやっとウイスキーを飲むルンバ。その表情はとてもニコニコだ。
「このチョコというのは、固いのかと思ったでちが口の中で溶ろけたでち。そして凄く甘くて少しだけ苦くてクセになるでち。ウイスキーと合わないと思ったでちが旨さが引き立つでち。最高でちよ」
ルンバは他のツマミも食べながらウイスキーをガバガバ飲んでいる。(やっぱりドワーフだな)
夏希もチビチビと飲みながらルンバ師匠にスズランお気に入りのオリジナル物語「シンデルラ姫」を話してあげたのだが、獣人村の人達を知らないので大ウケはしなかった。(影から「ぶほっ!」と声は聞こえたが)
「ルンバ師匠、俺って強くなってますかね? 師匠が強すぎて泣きそうですよ」
ルンバはグラスに入った残りのウイスキーを男前に一息で飲み干すとツマミを食べながらウイスキーをグラスに注いでまた飲み始める。
ダイニングキッチンには「ムシャムシャ」「ゴクゴク」の二重奏が流れている。
「いや、ルンバ師匠…そこは何か言う場面ですよ…」
「ん?そうなのでちか?仕方ないでちねぇ」
ルンバはそう言ってウイスキーを飲む。
(また無視する気か?もう繰り返しの突っ込みはしないからな。ホントにしないからな)
「夏希は強くなってるでち」
(普通に話し始めた…少しだけ悲しい…)
「先読みを始めてから反応速度が飛躍的に上がってきてるでち。だから自信持つでち。今度、冒険者と模擬戦をしてみればいいでち」
「ルンバ師匠、判りました。今度ギルドに行って冒険者に絡んできます」
「…絡まなくても普通に頼めばいいのでち」
「いや、まだ一度も絡まれてないので」
「夏希は少しおかしいでち…」
(よし、明日早速ギルドに行ってみるかな)
その日は夕方まで楽しく飲み明かした2人であった。
「今度からこれを5本くれるでちか?」
「いや、それは無いな」
今日はルンバ師匠の家に向かっている。
「ルンバ師匠、おはようございます。朝からお邪魔しまーす。居ますか?起きてますか?ルン……」
「朝からうっさいでち!」
奥からあほ毛を揺らしながら妖艶なネグリジェ姿でエルフ幼女が出てきた。(似合わないね…)
「もう朝ですよ。清々しい朝ですよ?」
ルンバがあくびをしながら奥に戻っていくので夏希はその後を付いて行きながらルンバの後ろ姿を眺める。
(背が110cm位の幼女から薄っすらと下着が見えてる。おっ!おパンツはうさぎちゃんの絵が描いてあるぞ。それだよそれ!ルンバ師匠はネグリジェとかじゃなくて幼女キャラを貫き通せよ。お前はつるペタ幼女のエルフのルン……)
「うっさいでち!」
ルンバ師匠はそのまま自室に行き、夏希はダイニングキッチンにある椅子に座った。
(俺の思考をルンバ師匠は読めるのか?もしかしてアイツは天使なのか?いやいや、あんなつるペタエルフ幼女の酒飲みドワーフ属性が天使なわ……)
「バンッ!違うでちよ」
普段着に着替えたルンバが自室の扉を勢いよく開けて出てきた。
(やっぱ思考を読んでるじゃん)
ルンバはキッチンからキュウリを一本片手に持ち、夏希と向かい合わせの椅子に座った。
「ボリボリ、それでこんな朝早くから何しに来たのでちか?ボリボリ、今日は訓練の日では、ボリボリ、ないでちよ?ボリボリ」
(ボリボリでよく判りません…)
「いや、今日は例のモノが入ったのでルンバ師匠が喜ぶかなぁと思って」
ルンバは口中のキュウリの破片を夏希の顔に撒き散らしながら興奮気味に話してきた。
「それはホントでちか!早く出すでち!ウソだったら今度の訓練は地獄を見ることになるでちよ!」
(俺の顔…キュウリパックしたみたいになってる…)
夏希はアイテムボックスからウイスキーRED1920mlのビッグボトルを取り出しテーブルに置いた。
「うびょびょー!凄いでち!」
(なんだよ「うびょびょ」て…)
驚いたルンバ師匠を見た夏希はニヤリと笑う。そしてアイテムボックスから追加で4本出したのだ。
「うおっ!こりゃすげぇぞ!今まで毎回5本頼んだのに、あんな小っちぇの1本しか出さなかったから俺の胃袋が「物足りねぇ」って煩かったんだ」
(久々に聞いたな男前な言葉)
「ちょっと興奮し過ぎたでち。夏希、よくやったでち。今度の訓練は優しくナデナデするでち」
(なんだよそれ…でも興味あるな)
「ルンバ師匠、朝御飯を食べてからにしましょうね。キュウリ一本だけじゃ駄目です」
夏希はアイテムボックスから作り置きの朝食を出してルンバ師匠に食べさせた。
さあ、朝から飲み会の始まりだ!
(何か影から羨ましそうな視線を感じるな…)
夏希はツマミとして、チョコ、ナッツ詰合せ、チーズ、サラミをアイテムボックスから取り出す。
「ルンバ師匠、このツマミはウイスキーに合うので食べてみて。特にこの茶色のやつがお勧めです」
ルンバはチョコを物珍しそうに見てから食べる。モグモグと食べて目を見開く、そしてまたモグモグと…
(早くウイスキー飲めよ)
チョコ2枚目でやっとウイスキーを飲むルンバ。その表情はとてもニコニコだ。
「このチョコというのは、固いのかと思ったでちが口の中で溶ろけたでち。そして凄く甘くて少しだけ苦くてクセになるでち。ウイスキーと合わないと思ったでちが旨さが引き立つでち。最高でちよ」
ルンバは他のツマミも食べながらウイスキーをガバガバ飲んでいる。(やっぱりドワーフだな)
夏希もチビチビと飲みながらルンバ師匠にスズランお気に入りのオリジナル物語「シンデルラ姫」を話してあげたのだが、獣人村の人達を知らないので大ウケはしなかった。(影から「ぶほっ!」と声は聞こえたが)
「ルンバ師匠、俺って強くなってますかね? 師匠が強すぎて泣きそうですよ」
ルンバはグラスに入った残りのウイスキーを男前に一息で飲み干すとツマミを食べながらウイスキーをグラスに注いでまた飲み始める。
ダイニングキッチンには「ムシャムシャ」「ゴクゴク」の二重奏が流れている。
「いや、ルンバ師匠…そこは何か言う場面ですよ…」
「ん?そうなのでちか?仕方ないでちねぇ」
ルンバはそう言ってウイスキーを飲む。
(また無視する気か?もう繰り返しの突っ込みはしないからな。ホントにしないからな)
「夏希は強くなってるでち」
(普通に話し始めた…少しだけ悲しい…)
「先読みを始めてから反応速度が飛躍的に上がってきてるでち。だから自信持つでち。今度、冒険者と模擬戦をしてみればいいでち」
「ルンバ師匠、判りました。今度ギルドに行って冒険者に絡んできます」
「…絡まなくても普通に頼めばいいのでち」
「いや、まだ一度も絡まれてないので」
「夏希は少しおかしいでち…」
(よし、明日早速ギルドに行ってみるかな)
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「今度からこれを5本くれるでちか?」
「いや、それは無いな」
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