86 / 171
腕試し編ートバルの街ー
86話 ディプル草の納品
しおりを挟む
5日掛けてディプル草を採取した夏希。
街に着いた夏希は生活魔法のクリーンを掛け旅の汚れを落としてギルドに向かった。
久々の街は新鮮に感じる。
ギルドに入り受付にニアが居るか確認をする夏希。
(ニアは居るな。さて、どうするか)
夏希は休憩場のテーブルに付いてゆっくりする。
時間が過ぎていく…
「夏希さん!テーブルに付いてから何もしてないですよね!時間経ってますよね!」
(勝った)
一体何に勝ったのだろうか。
「ニア、久しぶり。ディプル草採って来たよ。たくさん。このままルンバさんの所に持って行くから依頼完了の処理してくれる?」
「はぁ、判りましたにゃ。報酬は10本を1束として1束銀貨5枚です。確認するので出してくださいにゃ。それとまた野菜を売って欲しいにゃ」
夏希はアイテムボックスからディプル草の入った袋を机の上に置いた。ニアはその袋を受け取り中を見る。
「す、凄い数…これ全部ですよね。こんなに採れない筈なのに…」
ニアは驚きながらも数を確認し、夏希からタグを受け取って処理を進めていく。
「お待たせしましたにゃ。全部で32束あるので金貨16枚になります。ルンバさんから預かった報酬金は金貨3枚なので追加分は直接ルンバさんから貰ってくださいにゃ」
夏希は報酬をポケットに入れ、袋はアイテムボックスに戻した。(アイテムボックスはもう解禁したからね)
「野菜は明日でも孤児院に持って行くよ。チェンリ院長に渡すからニアは居なくても大丈夫だ」
ニアは頷いたが少し寂しそうだ。
「あと相談があるんだがニアは次の休みはいつ?」
ニアは笑顔になって答える。
「明後日が休みにゃ!朝からでも大丈夫にゃ!」
「ははは。じゃあ、明後日の朝に孤児院に行くよ」
受付はまだ忙しい時間帯なのでニアとの話はそれで終えてギルドを後にした。
夏希はルンバのお店に向かった。
「頑固オヤジの定食屋」で昼ご飯を食べた後で。
「ルンバ師匠、居ますか?」
ルンバのお店に着いた夏希は中に入る。
「はい、居るでち。ちょっと待つでち」
奥からルンバの声が聞こえてきた。
夏希は待つ間にカウンターの上に袋から出したディプル草を並べていく。
「凄い数でち!やるじゃないでちか夏希!」
出て来たルンバはカウンターにあるディプル草を見て驚いていた。
「これで師匠に魔法教えて貰えますね。ギルドで報酬金を金貨3枚貰ってるので不足分金貨13枚くださいね。これでポーションでも作るんですか?」
「問題無いでち。この後で教えてやるでち。不足分も渡すでち。ポーションは作らないでちよ?」
ん?確かディプル草を使うと効能か高くなると聞いてたんだが違うのか?
「このディプル草はお店の裏の倉庫で作ってるお酒に使うでち。これを使うと原料からの抽出濃度が上がって、ガツンとした飲み応えのあるお酒が出来るのでち」
こ、こいつ…エルフ幼女じゃ無くてドワーフ幼女だったのか?もう、この師匠は「でち」やら、幼女やら、種族疑惑やら、凄いキャラだな…
(ドワーフ属性ならウイスキー飲ましてみるか)
夏希はアイテムボックスからウイスキーを取り出す。ただ、単価500円のミニボトルなので量は少ない。
「師匠、これお酒です。飲んでみません?」
ルンバはミニボトルを受け取り、物珍しそうに角度を変えたりしながら見ていた。
「綺麗な瓶に入っているでち。飲むでち」
蓋を開けて匂いを嗅いでいる。
一口飲んで目を瞑った。
その後に残りを一気に飲み干した。
目を瞑ったまま時間が過ぎていく…
突然ルンバの目が見開いた!
「これは凄いぞ!!この芳醇な香り。そして飲み口は甘く感じるが、喉を通った時と胃に入った時の熱く「カァッ」とガツンと来る感じ。その後にまたスモーキーな香りが鼻を抜けて行く。完璧な酒じゃ!」
いや、お前誰だよ。
街に着いた夏希は生活魔法のクリーンを掛け旅の汚れを落としてギルドに向かった。
久々の街は新鮮に感じる。
ギルドに入り受付にニアが居るか確認をする夏希。
(ニアは居るな。さて、どうするか)
夏希は休憩場のテーブルに付いてゆっくりする。
時間が過ぎていく…
「夏希さん!テーブルに付いてから何もしてないですよね!時間経ってますよね!」
(勝った)
一体何に勝ったのだろうか。
「ニア、久しぶり。ディプル草採って来たよ。たくさん。このままルンバさんの所に持って行くから依頼完了の処理してくれる?」
「はぁ、判りましたにゃ。報酬は10本を1束として1束銀貨5枚です。確認するので出してくださいにゃ。それとまた野菜を売って欲しいにゃ」
夏希はアイテムボックスからディプル草の入った袋を机の上に置いた。ニアはその袋を受け取り中を見る。
「す、凄い数…これ全部ですよね。こんなに採れない筈なのに…」
ニアは驚きながらも数を確認し、夏希からタグを受け取って処理を進めていく。
「お待たせしましたにゃ。全部で32束あるので金貨16枚になります。ルンバさんから預かった報酬金は金貨3枚なので追加分は直接ルンバさんから貰ってくださいにゃ」
夏希は報酬をポケットに入れ、袋はアイテムボックスに戻した。(アイテムボックスはもう解禁したからね)
「野菜は明日でも孤児院に持って行くよ。チェンリ院長に渡すからニアは居なくても大丈夫だ」
ニアは頷いたが少し寂しそうだ。
「あと相談があるんだがニアは次の休みはいつ?」
ニアは笑顔になって答える。
「明後日が休みにゃ!朝からでも大丈夫にゃ!」
「ははは。じゃあ、明後日の朝に孤児院に行くよ」
受付はまだ忙しい時間帯なのでニアとの話はそれで終えてギルドを後にした。
夏希はルンバのお店に向かった。
「頑固オヤジの定食屋」で昼ご飯を食べた後で。
「ルンバ師匠、居ますか?」
ルンバのお店に着いた夏希は中に入る。
「はい、居るでち。ちょっと待つでち」
奥からルンバの声が聞こえてきた。
夏希は待つ間にカウンターの上に袋から出したディプル草を並べていく。
「凄い数でち!やるじゃないでちか夏希!」
出て来たルンバはカウンターにあるディプル草を見て驚いていた。
「これで師匠に魔法教えて貰えますね。ギルドで報酬金を金貨3枚貰ってるので不足分金貨13枚くださいね。これでポーションでも作るんですか?」
「問題無いでち。この後で教えてやるでち。不足分も渡すでち。ポーションは作らないでちよ?」
ん?確かディプル草を使うと効能か高くなると聞いてたんだが違うのか?
「このディプル草はお店の裏の倉庫で作ってるお酒に使うでち。これを使うと原料からの抽出濃度が上がって、ガツンとした飲み応えのあるお酒が出来るのでち」
こ、こいつ…エルフ幼女じゃ無くてドワーフ幼女だったのか?もう、この師匠は「でち」やら、幼女やら、種族疑惑やら、凄いキャラだな…
(ドワーフ属性ならウイスキー飲ましてみるか)
夏希はアイテムボックスからウイスキーを取り出す。ただ、単価500円のミニボトルなので量は少ない。
「師匠、これお酒です。飲んでみません?」
ルンバはミニボトルを受け取り、物珍しそうに角度を変えたりしながら見ていた。
「綺麗な瓶に入っているでち。飲むでち」
蓋を開けて匂いを嗅いでいる。
一口飲んで目を瞑った。
その後に残りを一気に飲み干した。
目を瞑ったまま時間が過ぎていく…
突然ルンバの目が見開いた!
「これは凄いぞ!!この芳醇な香り。そして飲み口は甘く感じるが、喉を通った時と胃に入った時の熱く「カァッ」とガツンと来る感じ。その後にまたスモーキーな香りが鼻を抜けて行く。完璧な酒じゃ!」
いや、お前誰だよ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2,201
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる