68 / 171
腕試し編ートバルの街ー
68話 夏希は考える。
しおりを挟む
ニアとのデートと孤児院訪問を終えた夏希。
今は宿屋屋に帰宅途中だ。
ニアとのデートは楽しかったな。孤児院の子供達も可愛いかったしな。でも孤児院は大変そうだな。
何が出来るか考えないとな。
でも、領主がな…
領主の名前聞いた?全てがニアピンなんだよ。惜しいよね。面白味に欠けるよね。「ツバート・トバル」だよ。これが「ツバーヲ・トバス」なら面白かったのに。「ト」と「ル」の2文字も変えなくちゃ行けないんだよ。「つばをとばーす」になるんだよ。「何処に飛ばすの?きちゃないよね!」って、いぢって遊べるんだよ。惜しいね!
また変な事を考える夏希であった。
宿屋に戻ってからお風呂に浸かってゆっくり考えるかな。(今日のご飯は何かな~)
ああ、それとあの院長のチェンリさんとマリアナさん2人怖かったな…オーク2頭出したら「これだけあったらお腹いっぱいね!」って、笑いながら包丁振り回して解体してるんだよ。大人しそうな人達と思ってたのに…
夏樹は色んな事を考えながら歩く。(そう言えば宿屋屋の屋号、気にしてなかったな)
夏希は宿屋屋に着いた。そして何かを探している。そして夏希は見つけた。
[ ウサギの宿屋 ]
「普通だね。30点」
そう言って中に入って行った夏希であった。
入ってそのまま食堂に向かう夏希。食堂には若い女性の冒険者が4人居て、美味しそうにご飯を食べていた。(今日はビーフシチューっぽいな)
カウンターに座ると奥さんが果実水を持って来てくれる。奥さんはサラさんが娘だから結構年齢は上の筈だが、その見た目は30代に見える。本当に若いのか聞くのは野暮だ。(可愛いは正義だ!)
「夏希さん、お帰りなさい。今日はブルバルブダルのシチューよ。お肉が柔らかくて美味しいわよ」
ブルバルバルバル…なんだよそれ?知らねーよ、そんな魔物。(「濁音」と「ル」が多い名前だな!)
見た目はビーフシチューだ。食べてみると美味しいビーフシチューだ。(もう牛でいいよな。シチューの名前ビーフシチューでいいよな)
夏希は名前は覚えられなかったが、そのブルガルルルル何とかシチューが美味しいかったので、満足な顔をしてお風呂場に向かった。
「あ~~、気持ちいあなぁ」
夏希は湯船に浸かりながら考える。
孤児院がなぁ。建物は古いけど壊れた所はあるが何とか生活出来るレベルだ。子供達も少し細いが酷く痩せてたりする訳でも無い。服装も思ったよりはマトモだ。
ギリギリの線を渡ってるんだろうな。何かあれば良い方にも悪い方にも傾いてしまう。
予算が増えれば変わるんだろうな。予算があれば孤児院の建物は大きいから今以上に子供達を迎え入れる事が出来る。(スラムの子供達を助けることが出来る)
かといって俺がその役所に乗り込んでもな~。所詮、余所者だしな~。
「あ~、イヤだイヤだ」
「何がイヤなのじゃ?」
夏希が浸かる湯船から、黒い幼女が浮かんで来た。
「うぉ、スズランか!お前ここ風呂だぞ。俺を犯罪者にする気か!」
「ワレは気にせんのじゃ。それとも夏希は影で容姿が判らなくても幼女だったら欲情するのか?」
黒い幼女は不適に笑っているようだ。
夏希は湯船に浸かるスズランを凝視する。(うん、何となく雰囲気は判るがツルぺただからな)
「問題無いな。スズランは何で出て来たんだ?」
「…面白くないのじゃ。夏希が何か悩んでいる様だからな。ちと、話を聞いてやろうと思ったのじゃ」
夏希はスズランに孤児院の事を話した。自分が何か出来ないか悩んでいる事を。
「ふん、夏希は優しいのじゃな。股の間のモノは凶悪な大蛇の様に怖そうなのに…」
「ぶはっ、お前は…もう影に戻れ」
「ふふ、出来る事はそう多くないのじゃ。だが、その1つでも手助け出来れば大きく変わって行く事もあるのじゃ。無理はせずに出来る事だけを確実に行う事じゃな」
そう言ってスズランは影に戻った。
スズランの言葉を聞いた夏希の表情は、柔らかな物になっていた。
「そうだな、出来る事を確実にやって行こう。無理をせずにだな」
「ああ、ビールがもう無いのじゃ。追加を影に入れとくのじゃ。ツマミもな!」
スズランお前は…さっきまでいい話をしてくれてたのに台無しだな!
今は宿屋屋に帰宅途中だ。
ニアとのデートは楽しかったな。孤児院の子供達も可愛いかったしな。でも孤児院は大変そうだな。
何が出来るか考えないとな。
でも、領主がな…
領主の名前聞いた?全てがニアピンなんだよ。惜しいよね。面白味に欠けるよね。「ツバート・トバル」だよ。これが「ツバーヲ・トバス」なら面白かったのに。「ト」と「ル」の2文字も変えなくちゃ行けないんだよ。「つばをとばーす」になるんだよ。「何処に飛ばすの?きちゃないよね!」って、いぢって遊べるんだよ。惜しいね!
また変な事を考える夏希であった。
宿屋に戻ってからお風呂に浸かってゆっくり考えるかな。(今日のご飯は何かな~)
ああ、それとあの院長のチェンリさんとマリアナさん2人怖かったな…オーク2頭出したら「これだけあったらお腹いっぱいね!」って、笑いながら包丁振り回して解体してるんだよ。大人しそうな人達と思ってたのに…
夏樹は色んな事を考えながら歩く。(そう言えば宿屋屋の屋号、気にしてなかったな)
夏希は宿屋屋に着いた。そして何かを探している。そして夏希は見つけた。
[ ウサギの宿屋 ]
「普通だね。30点」
そう言って中に入って行った夏希であった。
入ってそのまま食堂に向かう夏希。食堂には若い女性の冒険者が4人居て、美味しそうにご飯を食べていた。(今日はビーフシチューっぽいな)
カウンターに座ると奥さんが果実水を持って来てくれる。奥さんはサラさんが娘だから結構年齢は上の筈だが、その見た目は30代に見える。本当に若いのか聞くのは野暮だ。(可愛いは正義だ!)
「夏希さん、お帰りなさい。今日はブルバルブダルのシチューよ。お肉が柔らかくて美味しいわよ」
ブルバルバルバル…なんだよそれ?知らねーよ、そんな魔物。(「濁音」と「ル」が多い名前だな!)
見た目はビーフシチューだ。食べてみると美味しいビーフシチューだ。(もう牛でいいよな。シチューの名前ビーフシチューでいいよな)
夏希は名前は覚えられなかったが、そのブルガルルルル何とかシチューが美味しいかったので、満足な顔をしてお風呂場に向かった。
「あ~~、気持ちいあなぁ」
夏希は湯船に浸かりながら考える。
孤児院がなぁ。建物は古いけど壊れた所はあるが何とか生活出来るレベルだ。子供達も少し細いが酷く痩せてたりする訳でも無い。服装も思ったよりはマトモだ。
ギリギリの線を渡ってるんだろうな。何かあれば良い方にも悪い方にも傾いてしまう。
予算が増えれば変わるんだろうな。予算があれば孤児院の建物は大きいから今以上に子供達を迎え入れる事が出来る。(スラムの子供達を助けることが出来る)
かといって俺がその役所に乗り込んでもな~。所詮、余所者だしな~。
「あ~、イヤだイヤだ」
「何がイヤなのじゃ?」
夏希が浸かる湯船から、黒い幼女が浮かんで来た。
「うぉ、スズランか!お前ここ風呂だぞ。俺を犯罪者にする気か!」
「ワレは気にせんのじゃ。それとも夏希は影で容姿が判らなくても幼女だったら欲情するのか?」
黒い幼女は不適に笑っているようだ。
夏希は湯船に浸かるスズランを凝視する。(うん、何となく雰囲気は判るがツルぺただからな)
「問題無いな。スズランは何で出て来たんだ?」
「…面白くないのじゃ。夏希が何か悩んでいる様だからな。ちと、話を聞いてやろうと思ったのじゃ」
夏希はスズランに孤児院の事を話した。自分が何か出来ないか悩んでいる事を。
「ふん、夏希は優しいのじゃな。股の間のモノは凶悪な大蛇の様に怖そうなのに…」
「ぶはっ、お前は…もう影に戻れ」
「ふふ、出来る事はそう多くないのじゃ。だが、その1つでも手助け出来れば大きく変わって行く事もあるのじゃ。無理はせずに出来る事だけを確実に行う事じゃな」
そう言ってスズランは影に戻った。
スズランの言葉を聞いた夏希の表情は、柔らかな物になっていた。
「そうだな、出来る事を確実にやって行こう。無理をせずにだな」
「ああ、ビールがもう無いのじゃ。追加を影に入れとくのじゃ。ツマミもな!」
スズランお前は…さっきまでいい話をしてくれてたのに台無しだな!
52
お気に入りに追加
2,428
あなたにおすすめの小説

異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた
甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。
降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。
森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。
その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。
協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。

流石に異世界でもこのチートはやばくない?
裏おきな
ファンタジー
片桐蓮《かたぎりれん》40歳独身駄目サラリーマンが趣味のリサイクルとレストアの資材集めに解体業者の資材置き場に行ったらまさかの異世界転移してしまった!そこに現れたのが守護神獣になっていた昔飼っていた犬のラクス。
異世界転移で手に入れた無限鍛冶
のチート能力で異世界を生きて行く事になった!
この作品は約1年半前に初めて「なろう」で書いた物を加筆修正して上げていきます。

異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる