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腕試し編ートバルの街ー
58話 森での討伐
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冒険者ギルドを出て昼御飯を食べた夏希。
「頑固オヤジの定食屋」から満足げな顔をして出てきた夏希。
「はぁ~、今日も旨かった!それにあの雰囲気も最高だ。もう大満足だ!」
「もう今から森に行くのダルいな…」
「でも、でも、お金が無いの・だ~!」
夏希はブツブツ言いながら街の門まで歩いて行った。
門前でギルドタグを見せ、街外へ出た夏希は森に向けて歩いて行く。街から北にある大きく深い森だ。距離は歩いて往復2時間は掛かるので、今日の討伐はあまり時間が無い。
討伐目標は常時依頼のゴブリンだ。
このゴブリンだが人型の魔物の中では最弱だ。だが侮る事は出来ない。ラノベでよくバッサバッサと切り捨てられたり、魔法であっさり倒したりするが、この世界のゴブリンはそこまで弱くない。
一般人の大人や初心者の冒険者だと、討伐は困難で反対に殺されたりする事はよく聞く話しだ。棍棒や剣などを持って襲ってくる。
ただ、頭が悪く本能優先で襲ってくるので戦闘技術は無く連携を組んでの攻撃が無い。中堅以上の冒険者であればラノベ的無双も可能だ。
だから常時依頼ではあるが、推奨ランクはDランク以上になっている。(Eランク冒険者でも倒せるよ。危険性はあるけど)
出現頻度は人型魔物の中ではダントツだ。繁殖力と大人になるまでの成長速度が早い。どんな種族とも繁殖可能な事も要因の1つだ。(エロ魔物だね)
森に着いた夏希はゴブリンを探す。出現頻度が高いと言っても「はいそこ~」みたいにすぐに見つかる訳でもない。
「はい、そこ~」
ゴブリンが居た…
すぐさま水刃で首チヨンパ。
「はい、無双~」
今までの話は何だったのだろうか……
討伐証明はギルドタグが自動集計してくれるので不要だ。(何気に凄いギルドタグ。鉄製だが)
死体は他の魔物が集まってくるので処理するのが常識だ。穴を掘って埋めるか火で焼いて処理する。魔法も使ったりするが魔力を温存する為、人力で行う割合が高い。だから素材にならないゴブリン討伐は人気がない。
「水刃、極小バージョン100個~」
ゴブリンは見えないくらい粉々だ。
「はい、高圧洗浄機並み放水~」
水浸しだがゴブリンの痕跡はどこにも無い。
魔力使い放題だ…
約2時間で8匹のゴブリンを討伐した。(何故かゴブリンは「匹」で数える。因みに、オークは「頭」で、オーガは「体」だ)
「よし、暗くなるから帰ろう」
夏希にとっては難しく無い常時依頼であった。
街に戻ってきた時はもう夕方だった。依頼後はギルドの洗い場で体を綺麗にする必要があるので必ず戻って体を洗う。
装備はギルド常駐の魔法使いがクリーンを無料で掛けてくれる。(クリーンを掛けて貰えるのでシャワーしない人もいる。俺はシャワー派だ)クリーンを使える人や仲間が居る場合は、ギルドに用事がなければそのまま帰る冒険者もいる。
俺は清算があるのでギルドに戻った。まだ込み合う時間のちょっとだけ前の時間帯だ。
受付を見るとニアがまだ居た。でも俺は他の受付嬢とも話をしてみたい。(狙いは清楚系眼鏡美女だ!)
突撃だ!
「あっ!夏希さんにゃ。コッチ、コッチにゃ!」
捕まった…
「はぁ、ニア、清算頼むわ…」
ニアに俺のギルドタグを渡す。
「なんで元気ないにゃ?それに他の受付に行こうとしていたにゃ。夏希さんの専属は私にゃ!」
ニアは長いしっぽをピンと立て怒っている。
「専属制度なんてあったか?」
「無いにゃ。2人だけの制度にゃ」
むちゃくちゃだな…
「清算出来たにゃ。ゴブリン8匹で金貨4枚にゃ。タグで預金するかにゃ?」
そう、このギルドタグには魔物討伐の集計機能だけでなく預金機能もあるのだ。(鉄製なのに)
「手持ちが無いから現金でくれ。金貨1枚は銀貨に両替たのむわ」
「はいにゃ」
ニアは小さな革袋にお金を入れて渡してきた。
「お!袋サービスとは気が利くね」
俺はその袋を受け取りズボンのポケットに入れた。
「違うにゃ。この袋は夏希さんとニアの通い袋にゃ。今度ギルドにくる時に、専属手数料のチョコをこの袋に入れてニアに渡すのにゃ」
ニアはニコニコしながら話している。
(はぁ、まぁそれぐらいはいいか)
「判ったよ。この次また持ってくる」
「ありかとにゃ!貰ったチョコは全部食べてしまったにゃ。夏希は必ず明日も来るにゃ。明後日はニアが休みにゃ。だから、か・な・ら・ず・来るにゃ!」
ニアは必死だ…
「大丈夫、明日も来るよ」
そう言ってギルドを後にした。
今日の稼ぎは半日で金貨4枚(40,000円)だ。休みが入るとしても装備の整備費や予備費を考えても問題無いだろう。(たぶん)
夏希は金銭面も見通しが付いたので少し安心した。
ただ、今回の目的は腕試しだ。お金は出来るだけ早く貯めて自由な時間を作ろうと思うのであった。
「頑固オヤジの定食屋」から満足げな顔をして出てきた夏希。
「はぁ~、今日も旨かった!それにあの雰囲気も最高だ。もう大満足だ!」
「もう今から森に行くのダルいな…」
「でも、でも、お金が無いの・だ~!」
夏希はブツブツ言いながら街の門まで歩いて行った。
門前でギルドタグを見せ、街外へ出た夏希は森に向けて歩いて行く。街から北にある大きく深い森だ。距離は歩いて往復2時間は掛かるので、今日の討伐はあまり時間が無い。
討伐目標は常時依頼のゴブリンだ。
このゴブリンだが人型の魔物の中では最弱だ。だが侮る事は出来ない。ラノベでよくバッサバッサと切り捨てられたり、魔法であっさり倒したりするが、この世界のゴブリンはそこまで弱くない。
一般人の大人や初心者の冒険者だと、討伐は困難で反対に殺されたりする事はよく聞く話しだ。棍棒や剣などを持って襲ってくる。
ただ、頭が悪く本能優先で襲ってくるので戦闘技術は無く連携を組んでの攻撃が無い。中堅以上の冒険者であればラノベ的無双も可能だ。
だから常時依頼ではあるが、推奨ランクはDランク以上になっている。(Eランク冒険者でも倒せるよ。危険性はあるけど)
出現頻度は人型魔物の中ではダントツだ。繁殖力と大人になるまでの成長速度が早い。どんな種族とも繁殖可能な事も要因の1つだ。(エロ魔物だね)
森に着いた夏希はゴブリンを探す。出現頻度が高いと言っても「はいそこ~」みたいにすぐに見つかる訳でもない。
「はい、そこ~」
ゴブリンが居た…
すぐさま水刃で首チヨンパ。
「はい、無双~」
今までの話は何だったのだろうか……
討伐証明はギルドタグが自動集計してくれるので不要だ。(何気に凄いギルドタグ。鉄製だが)
死体は他の魔物が集まってくるので処理するのが常識だ。穴を掘って埋めるか火で焼いて処理する。魔法も使ったりするが魔力を温存する為、人力で行う割合が高い。だから素材にならないゴブリン討伐は人気がない。
「水刃、極小バージョン100個~」
ゴブリンは見えないくらい粉々だ。
「はい、高圧洗浄機並み放水~」
水浸しだがゴブリンの痕跡はどこにも無い。
魔力使い放題だ…
約2時間で8匹のゴブリンを討伐した。(何故かゴブリンは「匹」で数える。因みに、オークは「頭」で、オーガは「体」だ)
「よし、暗くなるから帰ろう」
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装備はギルド常駐の魔法使いがクリーンを無料で掛けてくれる。(クリーンを掛けて貰えるのでシャワーしない人もいる。俺はシャワー派だ)クリーンを使える人や仲間が居る場合は、ギルドに用事がなければそのまま帰る冒険者もいる。
俺は清算があるのでギルドに戻った。まだ込み合う時間のちょっとだけ前の時間帯だ。
受付を見るとニアがまだ居た。でも俺は他の受付嬢とも話をしてみたい。(狙いは清楚系眼鏡美女だ!)
突撃だ!
「あっ!夏希さんにゃ。コッチ、コッチにゃ!」
捕まった…
「はぁ、ニア、清算頼むわ…」
ニアに俺のギルドタグを渡す。
「なんで元気ないにゃ?それに他の受付に行こうとしていたにゃ。夏希さんの専属は私にゃ!」
ニアは長いしっぽをピンと立て怒っている。
「専属制度なんてあったか?」
「無いにゃ。2人だけの制度にゃ」
むちゃくちゃだな…
「清算出来たにゃ。ゴブリン8匹で金貨4枚にゃ。タグで預金するかにゃ?」
そう、このギルドタグには魔物討伐の集計機能だけでなく預金機能もあるのだ。(鉄製なのに)
「手持ちが無いから現金でくれ。金貨1枚は銀貨に両替たのむわ」
「はいにゃ」
ニアは小さな革袋にお金を入れて渡してきた。
「お!袋サービスとは気が利くね」
俺はその袋を受け取りズボンのポケットに入れた。
「違うにゃ。この袋は夏希さんとニアの通い袋にゃ。今度ギルドにくる時に、専属手数料のチョコをこの袋に入れてニアに渡すのにゃ」
ニアはニコニコしながら話している。
(はぁ、まぁそれぐらいはいいか)
「判ったよ。この次また持ってくる」
「ありかとにゃ!貰ったチョコは全部食べてしまったにゃ。夏希は必ず明日も来るにゃ。明後日はニアが休みにゃ。だから、か・な・ら・ず・来るにゃ!」
ニアは必死だ…
「大丈夫、明日も来るよ」
そう言ってギルドを後にした。
今日の稼ぎは半日で金貨4枚(40,000円)だ。休みが入るとしても装備の整備費や予備費を考えても問題無いだろう。(たぶん)
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